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出口えり+マナベレオ二人展「瑠璃も玻璃も」

今回ご紹介するのは、2024年9/13~9/18に二人展を開催された出口えりさん、マナベレオさんへのインタビューです。

実力あるお二人の展示ということもあり、たくさんのお客様がいらっしゃいました。
展示タイトルの由来や、制作過程についてもお聞きしました。
これからの作品もとても楽しみなお二人、
会場の様子をインタビューとともにお楽しみください!

展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

ーお二人は桑沢デザイン研究所のご出身ですが
今回マナベさんと出口さんで二人展をされようと思ったきっかけや、
展示タイトル「瑠璃も玻璃も」にされた理由などお伺いできますか。

以前HBでマナベさんの個展が開催されていて出口がお伺いしたことがあったんですが、在廊されていた本人とお話してみると実は先輩後輩の関係で、1年間同じ校舎で学んでいたことを知り、親しくなりました。
その数年後、Xで出口が「誰かと二人展やってみたいな〜」と何気なくポストしていたところ「じゃあマナベと」と名乗り出てくださって。そんなわけで今回の2人展の企画が始動しました。タイトルの「瑠璃も玻璃も」は、いろはかるたの【瑠璃も玻璃も照らせば光る】からの引用です。
瑠璃(るり)は青い宝玉、玻璃(はり)は透明の宝玉。石ころに混ざっていても、両者とも光を当てれば光り輝き、一目瞭然である。すなわち才能のあるものはどこにいても力を発揮するものである…!ということわざなのですが、
「私たちはまだ駆け出しのイラストレーターでもっと売れたい!みんなHBギャラリーへ私たちの才能を見つけに、光を当てに来て!」
という願いを込めてこのタイトルを付けました。
本名に2人とも「王(おうへん)」がつくので文字列の印象がぴったりだなと感じたというのもあります。
ーお二人の合作「瑠璃も玻璃も照らせば光る」は展示会場でも特に目を引くインパクトのある作品です。
こちらの制作意図や、完成までどのように制作を進めていかれたのか、制作過程をお伺いできますか。
江戸時代のいろはかるたの「瑠璃も玻璃も〜」の札の絵柄を2人で分割して描こうと決めました。
2人展ならば合作が何か欲しいなという気持ちがあり、大まかな構図は口頭で早い段階から構想はありました。
台座の位置やお互いを象徴するキャラクターのレイアウトはマナベさんに先に決めていただき、それに合わせて出口が描くという方法で進めています。
実際に2つの絵を合わせたのはギャラリー搬入後だったのですが、タッチが異なるものの不思議と絵に親和性があり、展示にご来場いただいた方にも
「意外な組み合わせだけれどマッチしている!」
とお褒めいただくことが多くて制作してよかったなとしみじみ感じていました。
ーマナベさん、出口さん、お二人それぞれの今後の目標や挑戦したいこと、展望などをお聞かせください!
マナベさん:
本に携わる仕事をしたいです。
自己表現だけに留まらず、仕事を通じてより多くの人に興味を持って貰えるようになりたいと今回の展示を通して思いました。
営業にも力を入れつつコンペにも応募して自分を知ってもらうことに注力したいです。
またHB Galleryで展示をさせて頂く頃には今よりもっと絵がうまくなっていればいいなと思います。
出口さん:
私はこれまで書籍の装画や挿絵のお仕事をいただくことが多かったのですが(小説が好きなので嬉しく、そちらも引き続きどんどんお引受けしたいです!)、書籍に限らず広告やパッケージの分野でもお仕事が広がるといいなと思います。
今回の展示がお互い何かしらの形で、今後の制作活動の糧になると良いなと願っています。

インタビュアー 須貝美和