HB Gallery

Blog

4月2026

竹添星児個展「BE LOCAL」

 

今週の作家は竹添星児さんです。

竹添さんが描く日本中のローカルなものたち。HBでは初個展です!

 

1.今回の個展のテーマやコンセプトをお聞かせいただけますか?

 

「ローカル」がテーマです。地域を肯定し、賛歌するようなイラストレーションを目指しました。

自分が過去には離島、現在も過疎地域に住んでいることもあり、地域の過去と未来に関心を持っています。

「Think Global,Act Local」というフレーズも好きなのですが、ローカルではACTまでせずとも

「BE=ただそこにいるだけ」で意味があるというニュアンスをタイトルに込めました。

今回は47都道府県の印象的なモノ・場所をピックアップし、

単体と集合体の両面から地域を表すアプローチを試みています。

 

 

2.明るく柔らかで、温かさを感じる作品を制作される竹添さん。

 現在の作風に至った経緯、また制作方法もお伺いしたいです。

 

主に液晶タブレットを使ってPhotoshopで描いています。

独学でのデジタル制作でのマンガ的表現からスタートし

仕事を通じて今の作風に変化してきましたが、南国鹿児島のクライアントワークが多いからか、

徐々にクラフト感・南国感のある表現に変遷してきたと思います。

デジタルながら洗練されすぎない素朴さとデザイン性のバランスを大事にしています。

今回の展示もキャンバス地にプリントした作品となります。

 

 

3.たくさんのクライアントワークをされていらっしゃいますね。

 個展で発表する作品との違い等ありましたらお聞かせください。

 

あまり変わりは無いのですが、地方のお仕事はお客さんとの距離も近いので、

一緒にお題を考えたりと一緒のチームのような感覚で制作に取り組んでいます。

お題が与えられるクライアントワークのスタイルが慣れているので

展示会では自分で自分にお題を与えて描いています。

 

 

4.古民家アトリエを運営されているのですね。SNSで拝見してとても素敵なスペースだと感じました。

どのような経緯や思いでオープンされたかお伺いできますか?

 

もともと「ノマドワーク」に惹かれ、離島に住んだりと、いろんな地域に関わっていく楽しさを経験してきました。

昨年末に古民家を改修したアトリエがオープンしたのは縁をいただいたのがきっかけですが、コロナを経て、チームでものづくりをする「場」を大事にしたいと思ったことも大きかったです。

仕事で関わる各地の方に「鹿児島に遊びにきてね」と言いたいですし。(今回の展示でも設置する)kagoshima illustrators fileというローカルクリエイターズファイルを2010年から毎年発行しているのですが、そういった地域のものづくりをするプレイヤーの交流の場として育んでいきたいですね。

 

 

5.今後挑戦したい制作や、お仕事などありましたらお聞かせください。

 

今回のテーマである「ローカル」は全国・世界の様々な地域でチャレンジする事業者・デザイナーのみなさんへのラブコールであります。その土地の魅力を表現する企画などに一緒に取り組んでみたいです。

鹿児島に限らず、いろんな地域課題にイラストレーションを通じて関わっていきたいですし、できれば現地に赴きイラストレーションの可能性を自分なりに広げていきたいです。

 

最後に、僕のアトリエのある場所はHBギャラリーを作った唐仁原教久さんの出身地の近くなんです。

僕の初個展(2014)は唐仁原さんが鹿児島で監修したギャラリーU1SPACE(薩摩川内市)。HBギャラリーで個展をするのは、郷土の先輩・唐仁原さんに語った目標でした。今回は機会をいただきありがとうございました。

 

 

ありがとうございました!

 

HB WORK Competition vol.6 受賞者12人によるグループ展

今週はHB WORK Competition vol.6の受賞者展によるグループ展です。
受賞者12名それぞれの洗練された魅力あふれる作品たちをどうぞお楽しみください!

 

 

池田進吾賞 / にこ

 

アルビレオ賞 / 長堀彩

 

黒田貴賞 / 奥見伊代

 

川名潤賞 / 見崎彰広

 

各審査員の特別賞はこちらです!

川名潤 特別賞 / 佐治みづき、平野晶

 

池田進吾 特別賞 / 上野瑠美、 黒田貴 特別賞 /ミズカミエリカ

 

黒田貴 特別賞 / kaho、 アルビレオ 特別賞 /chubbynida

 

アルビレオ 特別賞 /大藪弘子、 池田進吾 特別賞 / おびくるみ

 

 

里見佳音個展「ROUTE」

今週の作家は里見佳音さんです。

丁寧に描かれた、美しい作品たちをお楽しみ下さい!

 

1.今回の個展の準備はどのように進めていきましたか?

テーマやタイトルをどのようにお決めになったかなど、お伺いしたいです。

 

初めての個展なので分からないことが多く、とにかく他のイラストレーターさんの展示に沢山行き、
作品点数・サイズ、額やグッズの展示のやり方などをリサーチして、1年前から準備を進めていました。
テーマに関しては、自分の描きたい絵に共通する言葉としてすぐに浮かんだもので、
いつも絵の中に後先に繋がりがある物語性を感じるアイデアがあること、この展示がまたこれからの自分に繋がっていくことを願って「ROUTE」に決めました。

 

 

2.作品はどのように制作されていますか?

 画材やモチーフの選び方など、制作方法をお聞かせください。

 

画材は9割マーカー(COPIC)、あとは色鉛筆と水彩絵具です。
白い紙に空間が出来ていくことが好きで、画面の端っこから木や家を1つ1つ、浮かび上がらせるように描いていきます。
COPICは中学生から使っている画材なので馴染みがよく、違う色の組み合わせやインクの残量、ムラのでき方など、
使うたびに新しい発見や表現があるのが魅力で、キャップを外せばすぐにかけるという手軽さもあって重宝しています。
モチーフは、昔から川や池や海などを見ているだけでワクワクするので、「水」のある景色を選ぶことが多いです。

 

 

3.アートディレクターとして勤務されてからイラストレーターになられたそうですね。

 その時のご経験に影響されていることはありますか?

 

広告のアートディレクターやCMプランナーとしての勤務経験から、間の取り方や色の選び方、
記憶に残るような印象的な画面になるようにと、自然に意識が働いている気がします。
絵の中に物語性や企画性などを入れるのも、その時の経験からなのかもしれません。

 

 

4.イラストレーターとして、たくさんのお仕事をされている里見さん。

オリジナルの作品とクライアントワークでの制作、意識されていることをお伺いしたいです。

 

今まで描いてきたイラストのほとんどがクライアントワークで、そのプロジェクトの意図やメッセージを汲み取り、
その仕事に合った効果的なイラストを描くことを心がけてきました。
でもここ数年、沢山のイラストレーターの方と話したり、その方の作品に触れたりしてきて、
自身の中にある「描きたいもの」「好きな表現」と向き合って、アーティスト性を表に出すこともイラストレーターとして必要だと強く感じるようになりました。
オリジナルワークではとにかく自分の「描きたい」気持ちに集中して制作しています。

 

 

5.今後挑戦したいお仕事や作品制作など教えてください。

 

企業案件が多いので、小説や絵本などの書籍、音楽関連のお仕事を増やしていきたいです。

 

 

ありがとうございました!


佐々木小世里個展「ガオッくま in Tokyo」

今週の作家は佐々木小世里さんです!

北海道から怖可愛なガオッくまや動物達がギャラリーへ、自然溢れる作品たちをお楽しみ下さい!

 

1.今回の個展の準備はどのように進めていきましたか?

  楽しかったことや大変だったことなどお伺いしたいです。

 

還暦を過ぎ、両親、義両親ともに見送り、夫とのんびり過ごしていました。

ハマっていた韓流ドラマも秀逸なものは見終わってしまい

退屈というものを初めて経験。楽な毎日なはずなのに妙に

いろんなものに毒づいている自分に気づきました。

このままじゃ自分を嫌いになりそうと怖くなりました。

まだまだ先がありそうだから、新しい「何か」に向き合ってみようかな?

その決意の表明として知らない土地での作品展を思い立ちました。

何がしたいのか、何ができるのか。試行錯誤の日々が始り

おかげで毎日に張りができ、朝、起きるのが楽しみです。

 

 

2.穏やかで可愛いらしい作品を制作されている佐々木さん。

 画材や制作方法をお伺いしたいです。

 

10年ほど前までは、紙にカラーインクを使って筆で描く方法で制作していました。

当初、ブレダン紙にDr.Ph.Martin’sのインクがピタッと貼り付くような、版画のような

仕上がりがとても気に入っていました。

時の流れとともに、紙やインクに変化が見られることに加えて

私自身の眼や手指の不具合により、納得のいく表現ができなくなり

泣く泣く現在は封印しました。

 

 

3.どのような経緯で現在の作風になったのでしょうか?

 また、最近はデジタルでの制作もされているそうですね、

 始めたきっかけもお聞かせいただけますでしょうか。

 

上記でお答えしたように、思うような表現が難しくなり、

手描きした絵をphotoshopに取り込み、レイヤーでコラージュする制作方法に辿り着きました。

今回、展示する「なたね」の挿絵はこの表現方法を使っています。

 

 

4.今後挑戦したいお仕事や作品制作など教えてください。

これまで、印刷物になることを前提に制作してきましたので

画面のテクスチャについてはあまり意識してきませんでした。

今はいろんな紙にさまざまな絵の具を塗ったり、それらをを切ったり、貼ったりして色々と実験中です。

手で触れる、実体のある作品を作りたいです。

また、今後、いろんな衰えに向き合うことになると思いますが

持続可能な表現方法を見つけたいと思っています。

最後に、イラストレーターとして駆け出しの頃、唐仁原教久さんの主宰するHBギャラリーは

雲の上の憧れでした。随分と月日は経ちましたが、その空間に作品を並べることができ

とても嬉しいです。繋がりをいただいたアニメーターの堀口忠彦さんに心から感謝します。

ありがとうございました。

 

 

ありがとうございました!