辻本大樹個展「幻視パレス」
今週の作家は辻本大樹さんです。
1.今回の個展のテーマやコンセプト、またどのように個展の準備を進めていったかお聞かせいただけますか?
これまで架空の峡谷をテーマにした絵をシリーズで描き続けてきましたが、
この度は新たな展開として、峡谷の路の途中にある建物の中の風景をテーマにしています。
それぞれの絵が互いに関係し合う連作になるため、全体の構成を決めてから各作品の制作に着手しました。
またそれとは別に、自由なイメージで描いた、オブジェの絵のシリーズもあわせて展示します。
2.人物や影の深さが印象的ですが、現在の作風に至った経緯、また制作方法もお伺いしたいです。
私は「深い」という感覚を大事にしています。
それは曖昧で捉えきれないが、強い存在感を感じさせるものです。
画材は主にパステルを使っているのですが、
パステルの粉末が混じり合うことで生まれる複雑な色彩や、
影の奥行きが深みの表現に適していると感じ、この技法を選択しました。
3.モチーフや構図はどのように決めているのでしょうか?
私の描くモチーフは主に架空の場所です。
人は常にどこかしらの空間の中にいて、その空間から様々な感覚を得ていますが、
逆に自分の持っている感覚を空間やものに置き換えることによって自己を表現し、
対象化できるのではないかと考えています。
そのため、現実の光景に捉われず、柔軟なイメージで表したい感覚を描き出そうとしています。
4.HB WORKコンペvol.5で特別賞を受賞されてますね。
受賞してから何か変わったことや意識されることはありますか?
HB WORKでの受賞は、私の絵がイラストレーションとして通用するという自信になりました。
これまでアート系やデザイン系のコンペティションにも挑戦してきたのですが、
自分の絵がイラストレーションなのか、アートなのかは定まっていません。
今後しばらくは枠組みにとらわれず、幅広く可能性を探っていきたいと考えています。
5.今後挑戦したい制作や、お仕事などありましたらお聞かせください。
イラストレーターとしては、装画や広告物をはじめ、
音楽や映像関係など様々な媒体と関わってみたいです。
自分の絵がどのような化学反応を起こせるか、挑戦したいと思っています。
ありがとうございます!







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