新倉サチヨ個展「はてなの茶碗」
今週の作家さんは、HBでは2回目の個展となる新倉サチヨさんです。
今回は、これまで描いてきた風景画の作風とは雰囲気を変え、新しいモチーフにチャレンジされた新倉さん。
ご自身の好きな”落語”をテーマに、ユーモア満載な色とりどりの楽しい世界が広がります。
— 今回は新しい作風にチャレンジされましたね。何かきっかけはありましたか?
これまでは光と影を描くような風景の作品を主にしていたので、
写真などの有り物で下地を作っていったり、合成をしたりというような描き方が多かったんですね。
徐々にそういった描き方から、自分で絵をクリエイティブするということに挑戦したいと思うようになりました。
前の描き方の方がよかった…と思われる方がいるかも知れないのですが、
チャレンジする姿勢を見せて行きたい!という想いもあります。
今回は元々好きだった落語をテーマに描きました。
— 今回は人物もたくさん登場しますね。新鮮です。
やはり、落語だと人物ありきなので。
人物が描けないと、なかなかお仕事にも繋がりにくいような気がしますね。
— どのキャラクターも性格が出ていますね。ほのぼのとしてかわいらしいです。
普段、落語はどのように聞いているんですか?
YouTubeにたくさんアップされているので、それで聞いています。
今回、選んだ作品もすべてあると思うので、気になったお噺があったらぜひ聞いてみてほしいです。
落語は耳で聞きながら絵を描けるところがいいですね。
映像だとそうはいかないですからね。
— 確かに、両方できますね!絵を描く際に、資料などは見るのですか?
時代背景や風俗など、調べることがたくさんありました。
幕末時代の写真を見たり、浮世絵を調べたり、花魁の髪型はどうなっているんだろう?といったことなど…
作品のなかでピンクの着物を描こうとしていたのですが、資料などを調べてみると
その当時、庶民は派手な着物を着てはいけなかったそうなんです。
でも、絵の世界では多少想像も交えて楽しく描いています。
— 今回の展示でも飾られていますが、新倉さんはすでに落語の絵を描くお仕事をされているんですね。
雑誌の連載で落語のコーナーを設けていただけました。
プロフィールに「落語好き」と書いていたことがきっかけなんですよ。
— すごいですね!好きなことはどんどんアピールしていくことが大事ですね。
今回の展示では色々なことに挑戦されましたが、今後はどのような活動をしていきたいですか?
やはり絵を作る仕事がしたいですね。
調べたり、打ち合わせをしながら、絵を作っていくような、そういう描き手になりたいです。
また、絵が好きな人以外にも、わくわくしておもしろいなと思ってもらえるような絵を描いて行きたいと思います。
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