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3月2019

東久世個展 「世界動物紀行」

今週の作家さんは東久世さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
今回は、一人世界中を周り、さまざまな動物たちに出会った…という妄想の世界動物紀行です!東さんが行ってみたい国々と、その土地に生息する動物たちを描かれました。お楽しみに!

<イラン>ペルシャ絨毯と猫

動物がお好きで、お仕事でも動物をメインに描かれている東さん。普段の生活で一番心にぐっとくるのは、動物に関するニュースだそうです。野生動物が絶滅したニュース、トキの孵化、オーストラリアの火事でのコアラ救出劇…など、悲しいことも嬉しいことも、いつも一番気になっているそうです。今回はそんな大好きな動物たちと世界中を旅する様子を描かれました。

<デンマーク>グリーンランド

<ロシア>マトリョーシカ

専門学校ではファッション学部で学ばれていた東さん。卒業後はテキスタイルの会社へお勤めしながら、イラストレーションの塾へ通われたそうです。3年間通ったものの、当時はイラストレーターになれるとは到底思えず、その後は絵の具のフタがカチカチに固まってしまうくらい描かない時期があったとのこと。
その頃、転職をしようと決めた東さん。会社の面接でこれまで描いていた絵を見てもらったところ、社長さんに気に入ってもらえ、初めて絵のお仕事の依頼があったそうです。絵で仕事がもらえるんだ、と嬉しくなり、もう一度イラストレーターとしてやっていこうと決めたそうです。
2014年にMJイラストレーションズへ入塾。本がお好きな東さん、月に3~4冊、文庫本を買って読む習慣があるそうです。MJの先輩方が手掛けられている装画の本もジャケ買いし、実際に読んでみると絵の勉強にもなるとのこと。

 

<ブラジル>パンタナール自然保護地域

今週、5年間通われたMJをご卒業されました。「動物の絵で仕事はなかなか来ない」と言われることもあるそうですが、人間を描くと生々しくなってしまうシーンや、男女関係なく表現したいシーンなどでは、東さんのお得意な”どうぶつ人間”がぴったりはまるそうです。顔は動物だけど身体は人間ぽい動物…そんな”どうぶつ人間”を描くお仕事はうれしいとのこと。

これからも装画や挿絵など本のお仕事はずっとやっていきたいそうです。また、紙小物もお好きでレターセットをコレクションされている東さん。ご自身でもいつかレターセットのお仕事をやってみたいとのこと。猫を描くお仕事もまだまだやってみたいそうです!

 

かわむらともみ個展「smoo」

今週の作家さんはかわむらともみさんです。HBでは初めての個展開催となりました。
これまでは動物を描くことが多かったかわむらさん、今回は植物を中心に描かれました。ツートーンで描かれたきらめく光の描写をぜひご覧くださいませ!

 

貝殻や漂流物を採集するビーチコーミングや、フィールドワークがお好きだというかわむらさん。小さいものをみつけられる感覚を思い出したいという気持ちが今回のテーマです。花や葉、ちいさな貝殻、まるく磨かれたガラスの欠片など、実物を見たり写真を撮って描いたそうです。そのまま描くのではなく、花や葉を増やしたり自分なりに構成していくとのこと。動物を描くときも頭や胴体しっぽなどパーツごとに下絵を描き、組み合わせて1枚に構成するそうです。毛を描くときが一番楽しい、とかわむらさん。

 

 

大学では森林動物学を学ばれていたかわむらさん。卒論はヒグマの研究について書かれたそうです。ヒグマの糞を拾い調べたり、食べた痕跡、足跡の大きさを測ったりしたこともあったとのこと。
イラストレーターに興味を持ったのは就職活動中だったそうです。もの作りがしたいと思うようになり、就職はせずに別の道を進もうと決断。アルバイトをしながら、バンタンデザイン研究所のイラストコースへ入学。週1回の社会人コースに2年通われたそうです。授業で体験したシルクスクリーンや版画への憧れがあり、版表現のような描き方をやってみようと思い、現在の手法になったそうです。基本2色のアクリルガッシュで描き、ベースを淡いトーンで、その上に濃い色でディテールを描いています。特に青と黄色の組み合わせは、コントラストが出て一番描き心地がいいそうです。自分の作品が印刷になったら、と考えるのがお好きだそうで、今回もご自分でテキスタイルやプロダクトへ展開しています。

 

 

イラストレーションのお仕事はこれからというかわむらさん。バラバラに描いた絵をコラージュし、その絵が大きな広告になったら嬉しいとのこと。さまざまなジャンルでのご活躍が楽しみです!

 

船越加那個展「楽器」

今週の作家さんは船越加那さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
元吹奏楽部だった船越さんならではの、ディテールにこだわったさまざまな楽器が描かれました。素朴な色鉛筆の線が可愛らしい作品たちです、お楽しみに!

個展は1年半ぶりの開催という船越さん。今回は細かなものを描いてみたいと思い、楽器をテーマにされました。中・高と吹奏楽部でクラリネットを演奏していたそうで、ご自身の楽器も描かれています。その他の楽器は、ピアノの先生をされているご友人にさまざまな楽器を見せてもらったり、楽器屋へ足を運び、できるだけ実物を見て描いたそうです。画材は色鉛筆と水彩絵の具。じっくりと観察しながら描いた素直な線が魅力です。一番はやっぱり線を見せたい、と船越さん。

 

最近では月1回のペースでピアノを習い始めた船越さん。 3歳の頃にも習っていたピアノ、当時は大嫌いで暴れていたそうですが、小学生になり今度はご自分から習いたいと親にお願いしたそうです。しかし「また暴れるでしょ」とあしらわれ、聞いてもらえなかったという苦い思い出が。大人になったいま、念願叶いご実家にあった電子ピアノで日々練習されているそうです。

 

 

青山塾で3年間、イラストレーションを学ばれた船越さん。元々絵は好きだったそうですが、まわりに絵を描く人がいない環境だったそうで、青山塾での出会いや繋がりが一番のいい経験だったそうです。「背景を塗らなくてもいい」という教えが、当時は新鮮で、今もその影響があるとのこと。人物を描くこともお得意な船越さん、青山塾卒業後は個展やグループ展に参加し制作を続けられています。

現在は企業社内報のサイトトップページの絵を毎月ご担当されているとのこと。今後は装画や挿絵など、本にまつわるお仕事もやってみたいそうです!

森由香里個展「起きては眠る」

今週の作家さんは森由香里さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
6年ぶりに個展をされる森さん、今回は夜について描かれた新作と大好きな睡眠をテーマに描かれました。心地のよい眠りの世界をお楽しみください!

「少しだけ浮く」

以前から寝ている絵を描くことが多かったという森さん。ご飯を食べること、絵を描くことよりも寝ることが大好きだそうです。今回は眠りの絵を中心に、夜についてのさまざまなシーンが描かれました。夜空にぽっかり浮かぶ布団、ウォーターベッドで気持ちよさそうに眠る姿、広い畳の上で寝転ぶ姿…など理想の睡眠も。普段から思いついたことをメモし絵のアイデアにしているそうです。寝ている間に、自分ではわからないけれどもしかしたら浮いているかもしれない、と思ったことなど。
街を描いた風景は、実際に見かけた人を参考にしたり、身近なことを絵にしているそうです。

 

「眠りながら帰る」

「浮かんで冷やす」

前回は6年前に個展を開催。その後はやり切った感覚があり、しばらく絵を描いていなかったとのこと。今回は仕事につなげたいという気持ちで、また絵を描きたいと思い個展をしようと思ったそうです。
名古屋の専門学校時代からずっとこのタッチで絵を描かれてきたそうです。様々なイラストレーションコンペでの受賞経験がありタッチも確立されています。イラストレーションのお仕事はこれからという森さん。本の装画を描くお仕事をやってみたいそうです。様々な媒体に合いそうな森さんの作品、ご活躍が楽しみです!

「歩行者天国」