仲條正義個展「仲條正義 二十一」展
今週の作家さんは、アートディレクターの仲條正義さんです。
作品は個展のために描き下ろされたオール新作。更にパワーアップした仲條ワールドを是非ご堪能下さい!
新刊の作品集『仲條 NAKAJO』(ADP) も期間中ギャラリーにてご購入いただけます。残り僅かとなっておりますので、お早めにどうぞ!
2月2021
今週の作家さんは、アートディレクターの仲條正義さんです。
作品は個展のために描き下ろされたオール新作。更にパワーアップした仲條ワールドを是非ご堪能下さい!
新刊の作品集『仲條 NAKAJO』(ADP) も期間中ギャラリーにてご購入いただけます。残り僅かとなっておりますので、お早めにどうぞ!
今週の作家さんは菅幸子(さすが)さんです。HBでは2度目の個展開催となりました。「生きることと死ぬことは紙一重」という、さすがさんの死生観をテーマにされた今回の作品たち。死出の山で出会う数々の言葉と共にお楽しみください!
【死出の山】= 人が死後に行く冥土にあるという険しい山のこと。
昨年夏、初めて奥多摩の鍾乳洞へ行かれたという菅幸子(さすが)さん。そこには、あの世を設定したような世界観の「死出の山」というコースがあったそうです。初めて目にした「死出の山」という言葉。そのインパクトが忘れられず、今回の個展のテーマに至ったとのこと。
描かれたのは生死を彷徨う1人の主人公が死出の山を巡る物語。作品内に出てくる「どこかで見た事のある世界だな」という言葉には、人間としては初めてここに来たけれど魂としては何度もこの場所に来ている、というデジャヴを描かれているそうです。最後の作品には「continue」と綴られ、再び最初の作品へ。死んだ人間の魂が何度も繰り返される様を表現されました。
今回の作品を「全体的によくわからない、見たことのない世界」と菅幸子(さすが)さん。体は無くなっても、魂はずっと繰り返され、終わりはないのかなと思うそうです。どこか懐かしいような、夢のような不思議な世界。地獄へ行き険しい道のりをくぐり抜けた先に、魂が浄化され生まれ変わることもあるのではないかと。そんなテーマとのギャップが楽しい、菅幸子(さすが)さんの描く地獄と極楽のキャラクターたち。線画は下書きをせず、伝えたいテーマが先にありそこに気持ちをのせて描かれるとのこと。二度と同じ線は描くことができないため、一発目に描いた良い線を活かしたいそうです。
2017年に初個展を開催。その後は年1回のペースで開催し、常に一貫したテーマで自分自身のことをテーマにされています。前回の個展「つらいことばかり」では日常の繰り返される、自分の人生について思いを巡らせて描かれました。コロナ期間で、生きること死ぬことについて考えることの多い昨今。死生観というテーマは、性別も年齢も問わず、みんなに共通する普遍的なテーマ。答えは出ないけれど、いつも自分の中でその年に思ったことを個展で発表するようにしているとのこと。
昨年は仕事が仕事を呼び、美容にまつわるお仕事など第三者の人が自分に合う道を拓いてくれた、と菅幸子(さすが)さん。描き方は違ってもどれも自分の絵。面白さを武器にこれからもたくさんお仕事をしていきたいとのことでした!今後ますますのご活躍が楽しみです。
今週の作家さんは浜野令子さんです。HBでは初めての個展開催となりました。いつかどこかで見たモノや景色、記憶の断片をたぐり寄せるように描かれる浜野さん。頭の中に次々と浮かんでくるイメージを自由に表現されました。美しく妖艶な線画の数々をお楽しみください!
ノートの隅や日記などに、よく落書きを描いているという浜野さん。今回の作品はそんな落書きの延長のような自由な気持ちで、浮かんできたイメージを描き進めていったとのこと。自分の目で見たものや、 断片的な記憶として残っているものたちが、落書きの中に流れ出てくるそうです。描かれるものたちは想像上の生物が多く、普段見ているものが記憶の中の別のものと結びつき、また別の違う形となり表れる。断片的なイメージを拡張していくように描かれるそうです。
イギリスの大学で絵画を学ばれていた浜野さん。木炭と墨汁を用いて制作されるなど、モノトーンの表現はその頃から好んで描かれていたとのこと。博物館や美術館、小さなプライベートの博物館のような場所もたくさん見て回られていたそうで、その当時の記憶も作品に影響しているようです。
卒業後、帰国してからも絵を続けられていた浜野さん、イラストレーションを本格的に意識し出したのは2年半程前からとのこと。普段描いていた落書きを「この絵で続けてみたら?」とアドバイスをくださったのがイラストレーターの山田博之さんでした。山田さんのイラストレーション塾へ通われたことで、楽しく描き続けることができる現在のスタイルをみつけられたそうです。
イラストレーションのお仕事はこれからという浜野さん。装画やお菓子のパッケージ、テキスタイル、ファッションやジュエリーの広告など、幅広く手掛けてみたいそうです!今後の作品も楽しみです。
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