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1月2021

黒崎威一郎個展「VIEW」

今週の作家さんは黒崎威一郎さんです。初めての個展開催となりました。一昨年のHBファイルコンペでは仲條正義特別賞を受賞。スクリーントーンやカラートーンを切り貼りして描かれている黒崎さん。点や線などのミニマルな要素で作られた、楽しく心地よい景色をお楽しみください!

 


 

普段から景色やモノを眺めることがお好きだという黒崎さん。日差しの角度が綺麗だなと、ぼーっと何も考えずに眺めているなんてことも。今回はそんな眺めの心地よさをテーマにされました。描かれたのは架空の景色ですが、資料となったのはGoogleのストリートビューだったそうです。気に入った景色をスクリーンショットで保存し、そこから絵をイメージ。海外の博物館の中へ入りぐるっと一周りすることもできたそうです。

 

切り貼りの手法からパースはほとんどなく、平面的でおもちゃのような描き方が特徴。水彩で絵を描いていた時期もあったそうですが、色を作りだすのが難しく、描き直せないというプレッシャーもあったとのこと。
今の手法になったきっかけは、漫画を描いていたときに使用していたスクリーントーンでした。2枚重ねるとモアレのようになったり濃淡が出せることに気づき、そこから夢中になったそうです。ペンは使わないため”描く”という行為から少し離れて楽しめる。位置をずらしたり、貼り直せるところも自分の性格に合っていた、と黒崎さん。幼い頃にレゴで遊んでいた時の感覚と近く、これとこれを組み合わせるとどうなるかな?という気持ちで描くのだそう。今回はこれまでに描いたことのなかったモチーフや、夜の景色にも挑戦されました。

 

2012年、チョイスの大貫卓也さんの審査で入選に選ばれたことが絵を続けるきっかけになったそうです。ここ数年でカラー作品も描くことが出来るようになり、ますます表現の幅が広がった黒崎さん。レコード集めが趣味だそうで、いつかジャケットを描くことが目標だそう。カラーの色はPCで着彩することもありデータ上での制作も可能とのこと。今年はぜひ絵のお仕事をしたい!と黒崎さん。今後のご活躍が楽しみです!

 

粟辻早重個展「人。っていいな~」

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします!

新年のスタートを飾るのは、人形作家の粟辻早重さんです。HBでは初個展となりました。
ユニークなフォルムで描かれた可愛らしい木のお人形たち。粟辻さんの大切なご友人、ご家族がモデルです。後ろ姿もとてもチャーミングな、遊び心いっぱいの作品をお楽しみくださいませ!

 

長友啓典さん/グラフィックデザイナー
「長友さんを偲ぶ『トモさんカップ』突然の依頼で作品づくりが始まりました。とてもとても器の大きかった長友さん。何度も描き直して、試行錯誤して。今回の個展の出発点です。」

長友さんの作品づくりをきっかけに、人をモデルに作り始めたという粟辻さん。まずはご本人に写真を撮らせてもらうところからスタートするそうです。男性方は「作品を作らせて欲しいのでお写真を撮らせて」と言うと、小学生みたいに可愛くなるの!と粟辻さん。どの作品も愛情たっぷりに描かれました。

小池一子さん/クリエイティブディレクター
「長い長いお付き合いの大切な人。昨年はお会いできませんでしたね。」

 

栗原はるみさん/料理家
「なにしろ親切で優しくて。はるみさん、いつもありがとう!」

写真を撮らせて頂いたあとは、スケッチからはじまるそうです。ご自分で「似てるな!」と納得がいくまで、何度も描き直すとのこと。「でも、似ているだけではダメなの。これだけは何とも言えないんだけれど」と粟辻さん。ユニークな体のフォルムは自然と湧き出てくるのだそうです。

 

中道淳さん/フォトグラファー
「岡持ちにカメラ。出前姿で突然と現れるキッチンパンチさん。笑」

仲條正義さん/グラフィックデザイナー
「色褪せることなく、色っぽいデザインにいつもドキドキします。」

もっともっと描きたい人がいたのだけどなかなかチャンスが無かった、と粟辻さん。
見ているだけで元気が出てくる作品たちです。展示は1/13(水)まで(最終日のみ17時まで)です。お見逃しなく!