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10月2015

和田誠ひとコマ漫画展

今週はHBギャラリーでは毎年恒例の、和田誠さんの展覧会です。
今年は約9年ぶりの『ひとコマ漫画』がテーマになりました。

幼い頃から、ひとコマ漫画を描くのが大好きだったという和田さん。
今もその想いはずっと変わらぬまま、たくさんの作品を描かれてきました。
今回はそんな和田さんの新作、全15作品を展示・販売しております。
和田さんのチャーミングさがたっぷりつまった展覧会です!ぜひ見にいらしてください!

 

      

「見上げてごらん①」              「見上げてごらん③」

      

「難問」                    「見上げてごらん⑤」

 

今回の作品もすべて、リキテックスプライムという和田さんお気に入りの画材で描かれています。
背景には、パレットナイフを使って描かれた美しいマチエールの作品も!
親しみやすさもあり、上品な佇まいもあるのが和田さんの作品。どの作品も、とってもかわいいんです。

 

  

「熱いよ寒いよ」                「喫煙の自由」

 

「北風と読書」                 「見上げてごらん④」

 

会場では、絵本やポストカードなど会場限定のグッズも充実しております。
「和田誠ひとコマ漫画展」は10月28日(水)17:00までです。お見逃しなく!!

そで山かほ子個展「Antique Garden」

今週の作家さんはそで山かほ子さんです。HBでは約2年ぶり、2回目の個展となります。
雑誌や広告、カレンダーのイラストレーションなど、幅広くご活躍中のそで山さん。
今回は展示のために描かれた、色とりどりのサボテンや、アンティークのかわいらしい小物たちがずらりと飾られました。見ているだけで元気な気分になるそで山さんの作品たち、ぜひ見にいらしてください!

 

 

—  今回は、そで山さんが実際に行かれたアリゾナがテーマですね。
実際に行ってみていかがでしたか?

気温が43度のカラカラの乾燥で暑すぎて実はほとんど記憶が無いんです。
ただ見たことのない身長をはるかに超える大きな野生のサボテンがそこらじゅうに生えていて
とても印象的でした。

 

 

— 描いたモチーフたちは、そで山さんにとってどんなものですか?

印象に残っているサボテンをはじめ、フリーマーケットで見た人形などを中心に描いています。
自分の部屋に飾りたいお気に入りのものを描いています。

 

 

 

— ベニヤを切り抜いて描かれた作品も素敵なのですが、
紙に描かれた作品も味があってすごく魅力的です。描くときに、意識している点はありますか?

細かくなりすぎてしまうことを気をつけてます。
塗ることが好きなのでついつい塗りたしてしまいます。

 

— 絵の具がたっぷり使われていて、楽しそうなのが伝わってきますね。
そで山さんには、2年前にも個展をしていただきましたが、その頃から確実にお仕事が増えていますね。
きっかけになった作品や、お仕事、活動などはありましたか?

去年のHBギャラリーのコンペの冊子で使っていただいて、それを見て来年のカレンダーのお仕事をいただきました。
2年前の個展から繋がっているご縁に感謝しております。ほんとうにありがとうございます。

 

 

— そうでしたか! こちらも嬉しいです。カレンダーのお仕事、すごく良いですね。
媒体も幅広くお仕事をされていることと思いますが、これからやってみたいお仕事はありますか?

CMやディスプレイなどのお仕事をやってみたいです。
あとは今のお仕事がとても楽しいのでずっと続けられるようにがんばりたいです。

 

 

藤枝リュウジ個展「余白」

今週は、HBでは毎年恒例となっている藤枝リュウジさんの展覧会です。

今年のテーマは「余白」。
色とりどりの愛らしいキャラクターたちと、
まっ白な余白のバランスが美しい作品たちがずらりと並びました。
センスの光る絶妙な筆の止め具合は、藤枝さんならではです!

そんな藤枝さんの楽しい新作イラストレーション、
全23点を展示・販売中です!ぜひお越しくださいませ。

 

 

 

 

 

濱愛子 片塩宏朗 展「3133」

今週はイラストレーターの濱愛子さんとコピーライター片塩宏朗さんの2人展です。
濱さんが描く日々の風景と、そっと絵に添えられた片塩さんの言葉。お二人が紡いだ物語、じっくりご覧いただきたいです。

 

 

— 今回、お二人で展示をやろうと思ったのは何かきっかけがあったのですか?

濱さん : 勤め先のデザイン事務所が、今年いっぱいでクローズすることになり,今後は1人でやっていく可能性もあるので、リーダーシップをとって物づくりする経験が自分には必要 と思い、今回片塩さんと展示することとなりました。タイトルの3331は私の勤め先が年内でクローズするので、その締めくくりの意味をこめてつけました。

片塩さん: 僕は極力何も言わず、言葉のみによって絵を支える立場になろうと思いました。テーマ、コンセプトについては、口に出すべきではないなと思いましたし、ただただ濱さんが描く世界が広がったらいいなと感じていました。

 

 

— お二人でやってみたことで、面白かったのはどんなところですか?

濱さん : 絵とことばの組み合わせによる広がりを感じたところです。

— 片塩さんは、絵に言葉をつけるということはこれまでもなさっていたのですか?

片塩さん : 初めての経験です。いつもはお客様がいる状況なので、いないということに戸惑いもありました。やってみると、濱さんの描く絵の世界に入り込んで、物語をみつける作業がとても楽しかったです。30数点で終わってしまうのが寂しくて、ずっとやっていたいなと思いました。また機会があったらぜひやりたいです。

 

 

濱さん : 片岡さんからのメールを開くときには新鮮な気持ちでいたかったので、深呼吸して気持ちを整えてから読んでいました。 

 

 

— 楽しいやりとりですね。今回は、絵 → 言葉 → 絵 → 言葉…と、繋がって展示されていますね。
どのようなテーマがあったのですか?

片塩さん : 最初は、ひとつの絵にひとつの言葉をのせて作品にしようとしていました。
濱さんから展示のタイトル「3133」の意味を聞かせてもらったことで、「絵」 →「ことば」 で完結せずに、数珠つなぎにして、 全体でひとつの物語にしようと思いました。 

 

— まだまだ物語が続くような、すてきな展示になりましたね。今後はどのような活動をしてきたいですか?

濱さん : 広告や装丁のイラストレーション、そしてデザインの仕事も続けていきたいです。チャンスがきたとき求められた事を返せるように力を養っていきたいです。

 

 

今回の展示のために制作された作品集「3133」(限定200部)もございます。
手製本の貴重な作品集ですので、こちらもお見逃しなく!