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11月2015

福田利之個展「収穫祭」も折り返し地点、12月2日水曜17時まで

福田利之さんの展示も、折り返し地点、連日多くのお客様にお越し頂いております。

 

 

作品の解説をされる福田さん、同時開催のTOBICHI「大福田展」も合わせてご覧下さいませ

http://www.1101.com/tobichi/daifukuda/index.html

 

販売作品に関してもお問い合わせ頂いております、現時点で販売可能な作品をUPしました。

作品価格¥80000-  青い★のマークのもの¥100000-(全て額・送料込)

会期中に作品をご購入の方には、福田さんラベルのワインと、

新作ポスターをプレゼントさせて頂きます

「収穫祭」は12月2日水曜日17時まで開催しております!皆様のお越しお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

速報! HBファイルコンペvol.26 一次通過者発表!

速報! HBファイルコンペvol.26 一次通過者発表!

先日行なわれた一次審査で、390名が一次審査を通過しました、お名前は順不同、継承略です。

最終の審査結果の発表は、年末に行います!どうぞお楽しみに!

 

中島 陽子 中村 隆 竹丸 たかゆき 銀杏 早苗 村上 朋子 宮嶋 結香 新岡 良平 仲 幸吉 なかむら 葉子 目黒 雅也 ほりはたまお 浅野 みどり 山中 克子 立川 恵一 神戸 千津子 吉田 転石 山口 法子 黒田 愛里 秦 直也 太田 裕子 岩永達矢 木村 晴美 平井利和 髙杉 千明 井上 恵美 上山 拓次 竹内巧 久保田 美穂 妹尾 香里 日笠 隼人  竹島さとみ 小山義人 町田 かおる あいざわ りさ子 玉川 桜 ヤマモトミサキ 北村 さをり 柿本 芳枝 古川 織江 宮川 いずみ 山本 由実 アキューン 長洲 忠 大滝直子 いしざきなおこ 柿崎 えま 河村 朋美 岡崎 勝男 石井理恵 鐘ヶ江 万里 徳丸 ゆう 山浦 のどか たなか きょおこ 沼野 伸子 箕輪 麻紀子 金子 真理 関川恵 髙井 雅子 井上 亜矢子 

酒井恵理  野見山 響子 北村 美紀 よしもりたけはる マメ イケダ たなか みか 圷 順子 化猫 マサミ 松園 量介 神廣 和花 永井 久美 田上 莉子 正 一 大多和 琴 三浦 由美子 楓 真知子 ワタナベ モトム 堀川登代 領家 明子 杉本 鉄郎 丸山 一葉 マスダ カルシ 菅原 毅己 田仲 由佳 中島 早希 すぎもり えり 浅間 明日美 大村 タイシ 遊 小堺 美由紀 堀部 久美子  三達屋 珂悦 熊谷 奈保子 小山 萌江 黒﨑 威一郎 田淵 なな 鈴木 匡 浅利 あつ美 ちぎら はるな 茂苅 恵 髙田茂和 サカイ ヒトミ 中村 菜都子 平尾直子 久保 夕香 大久保つぐみ そで山 かほ子 ヤマダ ユウ 山下 航 三好 愛 近藤 圭恵 辻 響子 栗山 理恵 斉藤 高志 おおた はるか 鈴木 恵美 加藤 タオ 太田 侑子

 草 純美子 高寄 尚子 大庭 咲子 南 景太 斉藤 知子 堀口 知子 濱崎 仁精 大澤 杏実 アキ 石橋 澄 友田 シトウ 藤井 七生 ハヤシ アカネ ひぐち まさこ 村田恵理 田口 実千代 田辺 俊輔 牧山 ひろし 鈴木 萌子 本田 アヤノ 鹿又 広祐 やまぞえ みよ 池田 彩香 ユーカリ おぐま こうき 岡﨑 映子 きりたにかほり オオヒロヨーコ 椎木 彩子 前神 慎一 坂内拓 飯野 潤 小沢 信一  野田 元 近藤祥子 ハシグチ ハルカ 及川 さやか 小川 メイ 松浦有 戸屋 ちかこ 祖田 雅弘 渡辺 由美 山下 アキ 佐々木 まどか 小川 清 田尻 真弓 二十果 おぎわら 朋弥 はやさか しずこ 高山 裕子 オガワ ミホ 松倉 香子 保光 敏将 竹中ゆみ子 ノブカネ ユミ 佐藤 昌美 頼 ユウコ 浅羽 容子

 加藤 麻衣 夜久 かおり 杉山 巧 坂之上 正久 大木 貴子  近藤 涼 大内郁美 北住 ユキ 大竹 悦子 原 裕菜 相川 風子 井内愛 原 倫子 丸岡 京子 千海 博美 宮川 海奈 水内 実歌子 田中 海帆 町田 七音 川嶋 恵津子 岡田 喜之 岡野 賢介 佐藤 右志 袴田 章子 白尾 可奈子 目黒 史子 藤岡 詩織 藤田 恵 角川 みなみ 市川 夏希 白村 玲子 藤井 紗和 桑原 紗織 篠本映 オビカカズミ  西山 寛紀 江越ミカ サンダースタジオ 野田 奈津実 石原 一博 牛敷 詩都佳 三林 妙子 増田 いづみ やがせ ともこ 9taro 工藤 由紀子 前田 典子 坂口 友佳子 ミキテライ タナベ ユミコ ありがひよこ ウエタケ ヨーコ ヒラツカカズミ 阿部 桐子 畠山 ゆり 宮前 伊津子 加藤 誠 小林 夏海 加ト祐哉 

與畑春花 スズキマサヨシ 井上 沙紀 山口 ヨーコ 岸 あずみ 高橋 麻土香 キタムラ ハルコ 児玉 美音子 小笠原 麻里江 長野 ともこ 石川 恭子 太田丈晴 高橋 祐次 小林 あつ子 宗前 月子 アスカ・O 竹原 由里 伊藤 彩恵子 佳矢乃 谷口 綾 若林 哲博 井田 享子 前田 登志春 ユキミヤ 瀬頭 陽 中村 里美 かぶらぎ みなこ 金本久美子 綱川 真咲子 駒井 奈津美 米村 知倫 武藤 舞子 原口 祥絵  原田 雄也 松田 重彦 増島 加奈美  諸戸 佑美 トムラ ヒロ キムラ キコ 大西 さき枝 東條百々子 yuquichico 松嶋恵子 松岡 真記子 ますこ ひかり asaru ナカ ミサコ 大沢 浩一 金森菖子 大橋 由起子 内田 コーイチロウ 北村 大宰 モリヤ ヒデノリ 猪ノ口 りく 志水 洋 阿部奈々恵 

近茜 扇谷みどり まいまい堂 末次 麻衣子 さいとう よしみ MONKNORI 村山 永子 高田和寛 白井菜摘 北島淳一  藤野 遼太 新谷 麻佐子 伊東 さや香 松堂 桃子 ムラサキ ユリエ 荒木 真理 ハマダ ワカコ 篠原 いづみ ニシヤマイスキー 風間 勇人 浅見陽子 石崎静香 佐藤 有利子 いとう ひでみ 織田 博子 佐藤 繁 霧生 さなえ 三浦 美雨 うめもときょうこ カワシマ ナオト 片山 なのあ 竹内 みずよ サトウ あこ 阿部 樹志 黒川 まゆ子 倉﨑 美穂 山手澄香 もちづき みちよ 庄野 紘子 林 優希  きくち まる子 尾崎 千春 Demi ホソノアヤコ 本田 晴子 西田 敦美 吉泉 ゆう子 やまもと ななこ 古川じゅんこ 栄桂 あい 古賀 さとこ 宝珠戸 祥穂 越智 あやこ 米澤 寿美子 牛

久保 雅美 田中 麻子 立花 満 大久保 彩子 大野 博美 京極 あや 難波 みえ 葉 いえがも 柳原 パト HITO 髙橋 みわ アナン 酒井 りか 藤安 初枝 柊 有花  張 バイレイア 長田 結花 ツルモト マイ 石原 みなみ まつもんて 小島 文子 山口 志のぶ 村松シゲキ 福本 百合子 白井 裕子 杉本 さなえ 小林マキ 杉本 博史 ながくしゅ 早川容子 高梨 暢雄 上坂 じゅりこ 尾崎 カズミ 佐久間 亮 かとまり寺田 マユミ 寺門 朋代 網野 麻美 いたばし ともこ 松栄 舞子 小野 愛乃 前田 泰子 ダイモン ナオ 守屋 和美 シマヅカオリ 

福田利之個展「収穫祭」

今週の展覧会は、HBギャラリーで毎年開催されるココファームワイナリーさんとの企画展、収穫祭です。
ワインラベル制作をイラストレーターさんにお願いし、それに伴い個展を開催して頂きます。
今年の収穫祭記念ワインのイラストレーションは、福田利之さんに描いていただきました!

 

        

<イラストレーション : 福田利之さん / デザイン : HBスタジオ>

 

 

 

1枚1枚丁寧に描かれた、きらきらとした宝石のような作品たち!
印刷とはまた違った、原画ならではのマチエール、色彩もぜひ間近でじっくりとご覧いただきたいです。
ワインラベルの原画やお仕事の原画、今回の展示のために制作されたポスターの原画など、新作イラストレーションを含む、全34点を展示・販売しております。(非売品あり)

 

 

また今回の展覧会では、ご近所のTOBICHIとの連動企画も!
大福田展』と題した、福田さんファンにはたまらないイベントが盛り沢山です!

↓下の画像をクリックすると詳細がご覧いただけます。


HBギャラリーとTOBICHIでスタンプを集めると、すてきなプレゼントをご用意しております!
秋の表参道散策をぜひお楽しみくださいませ!

 

ココ・ファーム・ワイナリーで販売中の、
「収穫祭記念ワイン」は下記リンクよりお求め頂けます。期間限定での販売となりますのでお早めにどうぞ。とても飲みやすく美味しいワインです。ぜひお試しくださいませ!

赤ワイン http://cocowineshop.com/SHOP/SAB-2709.html

白ワイン http://cocowineshop.com/SHOP/ABB-2710.html

 

国分チエミ個展「CASA」

今週の作家さんは国分チエミさんです。HBでは約2年ぶりの個展開催となります。
しんとした空気につつまれた一軒の家。深い色彩で表現された幾何学模様や、淡く光り輝く白い家など
思い思いの景色が描かれました。描きたいイメージをどこまでも追究し続ける国分さん。
そんな国分さんの最新作、ぜひ見にいらしてください!

 

— 今回の個展テーマは、いつ頃決めて制作を始められましたか?

はっきりと決めたのは、今年のはじめくらいです。準備を始めたのもそのくらいです。

— 「家」というモチーフは、これまでも描いていたものなのですか?

そうですね。家もそうですが多角形を描くのが好きです。本当は抽象画を描きたいという気持ちはあるのですが、マチエールを追求した絵だけを描いて も、イラストレーションとは認めてもらえないので、何かシンプルな、でもそこに意味のあるモチーフを加えるようにしています。

中でも家という形は 好きなアイテムのひとつで、これまでも機会があれば描いてきました。生き物の絵が並ぶ会場に躍動的な空気が流れるのとは対称的に、家などの無機質なモチーフが並ぶと、時が止まり、空間が静まり返って感じるから不思 議です。今回の個展会場では、その静けさを深く新鮮に楽しめました。

 

 

— 国分さんはお仕事をされながら、定期的に個展を開催されていますよね。
国分さんにとって、展示をすることはどんなことですか?

私の場合、個展を開催してこなければ、ここまで仕事を続けられなかったのではないかと思っています。仕事だけをし続けていると、やがて過去の自分の塗り直しの繰り返しになり、ついには行き詰まってしまうんじゃないかという大きな不安を感じるから です。個展という区切りを課すことで、じっくり絵と向き合い「自分は本当はどんな絵が好きだったか」を思い出させてくれることもあるんだと思います。

— なるほど。自分で描いているだけではダメで、やはり発表することに意味がありますか?

きっと大きな意味があるのだと思います

 

 

— 人に見せるのは緊張しますよね。

以前からカラフルな色彩と白色が好きで、そのような配色でたくさん描いてきましたが、DMの絵は敢えて黒色で表現してみようと目標を立てました。 黒を使って光とか体温を感じさせる事ができたら素敵だなぁと思って。他の絵も、最初に漠然と仕上がりのイメージを持ちます。ですがそのまま満足のいく仕上がりになるかと言えば、それはまた別のお話(笑)。技術が着 いて行きません。

 

 

— DMの絵は、原画で見ると深い黒の表現がすばらしいですね。その他の絵も、近くで見ると色々な画材が使われているように見えます。

作品はアクリル絵の具で描いています。鉛筆やペンを使ったりしますが、ほとんどはアクリルです。よく、パステルを使っているみたいとも言われますが一切使っていないんです。

— 国分さんの絵は、印刷では表現できない魅力がたくさんありますね。
今後やってみたい活動はありますか?

これまでは東京を意識して個展を重ねてきた訳ですが、視点を変えて東京以外の場所で展覧会を開いてみるのも面白いかもしれない…と思い始めた ところです。まだまだ漠然としたビジョンですが、いつか瀬戸内の小さな島のギャラリーなんかで個展を開く事ができたらいいなぁ、と夢は広がるばか りです

 

 

— 環境が変わると、作品の見え方も違うかもしれませんね。
今回の個展はいかがでしたか?ご自身が感じた課題はありますか?

好きなオリジナル作品が増えましたし、自分の好きな世界観を再認識できた展覧会でもありました。ですが、まだまだ満足にはほど遠いです。これからもひとつひとつ自分の枠を外して、新境地を探って行きたいと思っています。

 

いとう瞳個展「COLOR PARTY 2015」

今週の作家さんはいとう瞳さんです。HBでは約4年ぶりの個展開催となります。
さまざまな色を自由自在に操り、独自の世界を描き続けてきたいとうさん。
魔法のような筆使いで描かれたグラデーションは原画ならではです!
いとうさんオリジナルのハンカチ、カレンダー、コースターなどグッズも好評販売中!
6日間だけのCOLOR PARTY、ぜひ遊びにいらしてください!

 

 

― 今回、個展をやってみようと思ったきっかけは何かありますか?

ひとつ個展を終えて、しばらく時間が過ぎていくと
少しずつ次の目標が欲しくなって来て、つい予約する、という流れなような気がします。
そのギャラリー内を次はどんなふうに私の作品で作っていく事が出来るか?という
テーマを与えられたほうが制作意欲が沸くようです。
仕事を始めていった頃、当時のオリジナル作品の存在で助けられていたと感じるので
仕事以外の作品が私には必要なんだろうなと思ってます。
(なかなか気分的に描けていない時期もあったりするのですが..)

 

 

― お仕事と並行して、オリジナルの絵も発表し続けられていて素晴らしいです。
今回の展示テーマは何ですか?

今回はズバリ、自分が楽しむための展示にしちゃおう、というテーマです。
2000年に”COLOR PARTY”というタイトルで個展を始めから、今年は2015年。
ちょっと区切りも感じて、そんなお祭り感があればなぁと。
なので、個展初期の雰囲気を思い出すような復刻版(?)のような空間にしてみました。

 

 

― 会場に入った瞬間、ワクワクする気持ちでいっぱいになりました。
オリジナルグッズは、いつ頃から作られているのですか?

個展初期(2000年)から何かしら制作してました。
ポストカードや、手作りのグッズ等々、、、。
自分がイラストレーションと関わる前から、パッケージやバッグなど、
モノに展開しているイラストレーションに興味がありました。
自分の絵を何かに当てはめていくのを考えるのは楽しく、
当てはめる際にどこまで自分を集約していくかや、素材の違いで見え方も違うわけで
奥が深いと最近とくに思います。
個展初期よりいまはすっかりデジタルの世界も世の中に定着して
グッズも小ロットで作りやすくなっているので助かりますね。
個展をする際に、トレードマークにするかのように人形を作る、というのも
初めての個展の時から数回はやってました。

 

 

― その中でも特に気になるのが、ひとみさんオリジナルのNOHON DOLL。とてもかわいいですね。
名前の”NOHON”とは何ですか?
また、お人形のテーマはあるのでしょうか?

この人形は、2011年の震災後にカロカロハウスという茅ヶ崎のギャラリーで
募金のために行うバザーに参加するために急遽作ってみたものでした。
原画を出品するのは難しいし、人形とか他の雑貨なら人形作家ではないので気軽に出品できるかなと、
日頃作った事のあるものにしました。
あの時は日本中に緊張感が漂っていたので、ちょっと気が抜ける、脱力感のあるものにと、
中の綿も少なめのヨロヨロになる人形になりました。
またその体系から、のほ〜ん、としていて、字面も悪くないな?とNOHON、としたわけです。
私がキャラクター系の絵を描くのは唐突な気がするのですが、
人形にする事で自分の中では自然とキャラクター代わりになってくれている感覚です。

 

 

― 今回の展示で、ますます愛されるキャラクターになりましたね。
最後に、今後やってみたいこと、やってみたいお仕事などをお聞かせいただけますか?

自分発信の制作も少しずつ続けながら、
こんな私の世界を必要としてくだされば、何でも参加させていただきたいと思ってます。
あとはグッズなどに気を取られて、作品集のようなものを気づけばあまり制作していないので
ちょっとまとめてみたいなと思っているところです。
ありがとうございました。

 

正一個展「母子」

今週は正一さんの展覧会です。
イラストレーターとして10年目を迎えた正一さん。節目となる記念すべき初個展です。
モノトーンの版画で綴られた、お母さんや娘さんとのエピソード。
正一さんならではの、のびのびとした自由な画風から絵を描く楽しさが存分に伝わってきます。

 

— イラストレーターとして10周年を迎えられたそうですね。おめでとうございます。
創作活動や、お仕事面ではどんな10年でしたか?

最初はただ絵を描きたいなと思っていました。
そこから、人に見てほしいと思ったときに、元々本が好きだったので、本の挿絵という形でいろんな人に見てもらえたらと思うようになりました。娘が生まれたあとだったので、「子どものミルク代になればいい」との思いからイラストレーターの活動をはじめました。

親子や、人との関わりに興味があったので、そういう絵が描きたいと思っていました。
幸いにも、俳句、保育、育児、落語など、自分の興味のあるものに関われました。恵まれているなと思います。絵を描くことはぼくにとっては、自分と向き合うことで、イラストレーションはそれプラス、誰かを想って描くことです。

 

 

— 自分が好きな分野でお仕事ができるのはうれしいことですね。
今回の展示のテーマは、どのように決められましたか?

テーマはとても悩みました。
昨年、HBのファイルコンペで藤枝リュウジさんの特別賞をいただいたのですが、
藤枝さんには、「好きなことをやったほうがいいですよ。」と言って頂けました。

それからは、何が一番描きたいかなと考えました。絵をはじめた頃、画家の香月泰男さんの作品、母子像シリーズを見て感激したことを思い出しました。そこから拝借してタイトルは「母子」にしようと思いました。
去年母を亡くし、なかなか気持ちの整理がつかなかったんです。母を想ったり、自分を見つめ直すいい機会になるんじゃないかと思いました。樋口達也くんという公私共に相談できる親友に伝えたところ、「それは絶対にやった方がいい」と背中を押してもらい、今回のテーマにしました。

「母子」というとパーソナルな絵ではあるのですが、見た方がご自身と重ねて見てくださることがあればと願っています。

 

—  原点に戻れるような、いいテーマだなと思います。
技法についてですが、正一さんの絵は版画といっても色々なタッチがありますよね。今回は何版画ですか?

今回は、紙版画と木版画、石彫り版画で描きました。技法にとらわれすぎないよう、素直に絵を描きたいという気持ちで描きました。

 

 

— 楽しさが伝わってきますね。最後に、今後の展望などお聞かせください。

描いていきたいのは、親子、人との関わりなどそういった分野です。
“生と死”がぼくのテーマなのかなと思うところもあり、家族や友人の支えを大事に、長く描いていけたらと思っています。