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8月2017

副田高行賞 原裕菜個展「港町」

夏のファイルコンペ展もいよいよラスト!トリをつとめるのは副田高行賞に輝いた原裕菜さんです。
幼い頃から祖父母の住む長崎へ訪れることの多かったという原さん。長崎で目に映った強く印象に残っている風景を描かれました。原さんが制作されたアニメーションも展示しております、ぜひ見に来てください!

 

 

 

今回描かれた黒のシリーズは元々、原さんの個人的な実験で描いたものでした。昨年参加されたグループ展「DLI展」で試しに描いてみた作品だったそうで、最初は6点ほどの枚数だったものを、コンペに向けて20点に増やし応募。受賞の知らせを聞いた時は、まさか賞をとれるとは思っていなかったそうでびっくりしたとのこと。描かなすぎて怒られるかなとも思っていたそうですが、他の方から見るとおもしろいんだと改めて感じたそうです。
最近では『BUTTER』の装画を見て原さんの絵を知ってくださる方が多いそうです。徐々にお仕事も増えてきました。

 

 

今回はアニメーション制作にも挑戦されました。受賞作の一連のシリーズから、なにか発展させたものを作りたいと思い、絵を動かしてみようと思ったそうです。パラパラ漫画のようにたくさんの枚数を描き、合成や描き直しをくり返して完成。音楽はドイツ在住のアーティストの友人に作ってもらったそうです。長崎のお祭りを彷彿とさせるドラやシンバルの音、和・洋・中が合わさるような異国感ある長崎の雰囲気を見事に表現されました。2人でイメージを行き来させ作りあった作品となりました。

 

 

これまで本や雑誌のお仕事が多かったそうですが、これからまだまだ広げていきたいとのこと。アニメーションや、ストーリー性のあるPV、絵本にも挑戦したいそうです! 今後益々のご活躍が楽しみです。

 

永井裕明賞 宮嶋結香個展「Without haste,but without rest.」

夏のファイルコンペ展、第6弾は永井裕明賞に輝いた宮嶋結香さんです。
一昨年の特別賞受賞に続き、昨年は見事大賞に選ばれました。宮嶋さんの力強さとしなやかさのあるタッチで描かれた動物たち。迫力のある展示となっております。お見逃しなく!

 

 

宮嶋さんの最近のテーマは動物。想像で描くことが多いそうで、元々は、人間と動物の間のような生き物や、植物を擬人化したような謎の生き物を描くことがお好きだったとのこと。描いていくうちに、サルや鳥、馬など実際にいる動物を多く描くようになったそうです。タイトルには『急がずに、だが休まずに。』というゲーテの格言を用いています。宮嶋さんご自身、『ウサギとカメ』のカメのように物事に取り組んでいきたい、という想いが込められているそうです。

 

 

今回の応募にあたっては、版画作品とドローイング、ご自身で自信作を厳選し両方のタッチをファイル作品におさめました。どちらのタッチも魅力的な宮嶋さんの作品、画材は違うものの、描いている内容からは圧倒的な存在感がありました。これまでほとんど絵で賞をとったことがなかったそうで、今回の大賞受賞はとても嬉しい出来事だったそうです。

画材はアクリルや鉛筆、色鉛筆、クレヨン。紙は紙袋や米袋など、一度捨てられたものを使用することもあるそうです。自然なしわが魅力とのこと。

立体作品、リトルモンスター。木の枝やコルク粘土などを利用したかわいらしいキャラクターたち。

 

一昨年の特別賞を受賞後、初めての装画のお仕事も。宮嶋さんは主に展示活動を軸としているそうですが、今後はイラストレーションのお仕事もやっていきたいとのこと。いつか絵本にも挑戦してみたいそうです。宮嶋さんの画材や技法にとらわれない自由な作品たち、今後も楽しみです!

 

仲條正義賞 マメイケダ個展「味しめる」

夏のファイルコンペ展、第5弾は仲條正義賞に輝いたマメイケダさんです。
一昨年は食べものの絵で特別賞受賞、昨年2度目の応募では風景画で大賞受賞となりました。
実際に食べたもの、見たものを日記のように描いてきたマメさん。感じたものすべてが絵につまっています!ぜひお立寄りくださいませ。

 

 

これまで、食べものの絵は以前から色々な人に見せていて好評だったそうですが、マメさんご自身、風景画はあまり自信がなかったそうです。昨年のファイルコンペでは風景を中心に作品を揃えて応募。仲條正義さんの目にとまり、大賞に輝きました。受賞のしらせを聞いたときは、風景の絵で選ばれたことに、よかったなぁとほっとしたそうです。食べ物でも風景でも、気になるところ、描きたいところをどんどん描いていくそうです。見たものを描きたい、というまっすぐな気持ちが伝わる展示となりました。

 


ご実家のある島根県出雲市の景色も。自然に囲まれた土地だそうで、山や田んぼを描きたくなるそうです。写真を撮ってあとから描くこともあるそうですが、その場で見ながら描く方が楽しいとのこと。どの絵も空気や匂いまで感じられる気がします。

 

今年に入ってから展示やお仕事が続き、お忙しい日々だったそうです。京都の誠光社から出版された作品集『味がある。』を機に、自分の絵を知ってもらえている、と感じることが増えてきたとのこと。展示は今年で9回目。本やカレンダーの出版に合わせて、全国各地で展示をされました。いい人に出会えて、恵まれた環境にいる、応援してもらえている、と感じるそうです。これからも色々な土地でみんなに愛される作家さんになっていくのでしょう。今後もマメさんに注目です!

 

 

HB塾第3期生 募集のお知らせ

2016年10月よりスタートしました「HB塾」、第三期生の募集がはじまりました。

この塾は、イラストレーターとしての扉を開けながらも、
入り口で立ち尽くしている人のためのスクールです。
次のステップに進みたいという方々、ぜひご応募ください。

ご参加をご希望の方は、内容をよくご確認の上
ご応募くださいませ。

※クリックで拡大・ダウンロード用データにジャンプします。

 

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HB塾第三期開講のお知らせ

 

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HBスタジオ 藤井
hbc@viola.ocn.ne.jp