HB Gallery

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4月2016

春期休廊、オンラインショップお休みのおしらせ

まことに勝手ながら、

4月28日(木)〜 5月5日(木)まで、春期休廊とさせて頂きます。

それに伴いまして、HBオンラインショップの発送業務もお休みさせていただきます。
休廊期間中にいただきましたご注文やお問い合わせについては、
5月6日(金)以降に順次対応させていただきます。

商品発送は5月7日(土)以降となります。商品到着が遅れますことご了承くださいませ。

 

ご不便をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

和田誠 WORKS at HB GALLERY

今週は、春の緊急企画展!「和田誠 WORKS at HB GALLERY」と題して
和田誠さんがこれまで、HB GALLERYで展示されてきた歴代の作品の展示と販売を行います。
今ではなかなか見る事の出来ない、貴重な原画をお見逃しなく!

<会期>

4/23(土)〜4/27(水)の5日間(最終日のみ17:00まで)

4/23(土)〜4/26(火) 11:00~19:00まで
最終日4/27(水)のみ 11:00~17:00まで

1995年「旧約聖書」

 

2004年「STAGE to SCREEN」

 

 

1997年「sing」、2003年「描き下ろしJAZZ」

 

1997年「sing」

 

2001年「文学者たち」

 

また、熊本震災のチャリティーとして、
HB GALLERYのグッズや和田さんの本の販売も行います。
グッズ、絵本の売上は100%寄付させて頂きます。

皆様のお越しをお待ちしております!

 

 

きたざわけんじ個展「さくら色のかぜ」

今週の作家さんはきたざわけんじさんです。HBでの個展は、8年連続8回目の開催となりました!
新作やペインティング作品、近年のお仕事など一堂にご覧いただけます。
今年もきたざわさんらしい、さわやかな風が吹きぬける会場になりました。ぜひお立寄りくださいませ!

 

 

 

今年の新作は盆栽と枯山水をテーマに描かれたそうです。お仕事で盆栽に触れる機会があり、興味をもったというきたざわさん。調べてみると、小さいが故の水やりの難しさや、枝ぶりを方向付ける育て方など、手間ひまかけ育てられていたことに驚かれたそうです。絵にしたものを飾ることでも、ひとつの盆栽になったらいいなという思いもあり、今回挑戦されたそうです。

 

 

 

広告やパッケージ、書籍など年間を通してさまざまなお仕事でご活躍のなか、毎回、個展では新しい試みをされるきたざわさん。これまでは、色面や点線などで絵を構成することが多かったそうですが、絵の中に模様を入れてみたりとまた違った描き方を実験中とのこと。そんな新作にもぜひ注目していただきたいです!

普段は街並みや建物など、描き込みの多いお仕事もあるそうですが、今回展示したような、のびのびとしたタッチでもぜひお仕事をしてみたいとのことでした。大きなパネルに絵の具で大胆に描かれた作品は、思わず絵が描きたくなるような気持ちになります! 会期は22日(金)までです。ぜひお立ち寄りくださいませ!

 

 

樋口たつの個展「”空にみずうみ”挿画展」

今週の作家さんは樋口たつのさんです。HBでは約6年ぶりの個展開催となりました。

読売新聞夕刊で約1年間連載されていた小説「空にみずうみ」( 佐伯一麦著)で挿絵をご担当されていたたつのさん。掲載された挿絵、全270点の原画と新作を展示しております。壁一面にずらりと並んだ色とりどりの春夏秋冬の風景。のどかであたたかい時間が流れています。ぜひお立寄りくださいませ!

 

 

 

新聞連載の絵を依頼されたのは今回が初めてというたつのさん。
以前に小説の著者、佐伯一麦さんの文庫本の表紙を描いたことがきっかけで、今回のご縁につながったそうです。

連載は日曜日をのぞく約1年間。毎日「空にみずうみ」の日々の暮らしを丁寧に描く世界と共に歩んだ1年間だったそうです。原稿が届くたびに、一読者として小説を読めることや、今日はこれを描こうかな?と考える時間も楽しかったそうです。

 

 

小説を読んで「きょうはこれを描こう!」と、すぐに絵が浮かぶ日もあれば、なかなか浮かんでこない日も…。そんな日は、近所を散歩したり気分転換をしつつ描いた日々だったそうです。今まで知らなかった植物や虫やたべものなどを小説を通して知ることが出来て、生活のひとつひとつを大切にしていこうと改めて感じて、大変だったこともあったけれど充実した日々でした!とお話してくださいました。

連載中、著者の佐伯さんから原稿を受け取るために往復書簡のようにメールのやりとりをされていたそうで、佐伯さんに挿絵の感想をもらうこともたつのさんの楽しみだったそうです。

 

 

今回の展示のために描かれた新作は、段ボールをキャンバスに描かれました。展示する挿絵原画が小さい絵なので、大きい絵を描きたくなって、試しに段ボールに描いてみたら気持ちがよく、いま描きたいものを黒をポイントに描いたそうです。タイル絵のようにつながれた小さな作品たちは、連載の集大成とも感じられる1枚です!普段は書籍、雑誌や広告などのお仕事が中心なので、約1年間のはじめての新聞連載でいい意味でとても鍛えられて、今回全270点が並んでいるのを見て、改めて貴重な経験だったなと感慨深く、感謝を感じているそうです。
たつのさんのセンスが光る作品たち、ぜひたくさんの方にご覧いただきたいです!

 

 

中上あゆみ個展「next botanical-2nd season-」

今週の作家さんは中上あゆみさんです。HBでは初めての個展となります。
新緑の香り、木々のひしめき、陽のあたたかさ、葉っぱをなでる風 … そんな空気までもを感じることのできる、中上さんの植物たち。1枚1枚の密度と存在感は原画ならではです。たくさんの方にご覧いただきたいです!

 

 

3年程前から植物を描いている中上さん。元々、細密な絵がお好きで、好きな植物を描いていくうちにどんどん描き込むようになり、今のタッチになったそうです。ざわめきの表現や、植物が生きもののように見える感じは、中上さんが絵を描く上で大切にされていることなのだそうです。背景になりがちな”植物”を主役に描きたいというお気持ちが、中上さんの作品の魅力にあるようです。

現在はフリーランスでwebデザインのお仕事をしながら、イラストレーターとして活動中。 絵は幼い頃から好きだったという中上さん、デザイン会社でお勤めされた後に、webデザイナーとして独立されました。やっぱり絵が描きたいと思うようになり、パレットスクールや青山塾へ通われて、絵を描く日々が続きます。

 

 

 

現在は、装画や雑誌の表紙など、エディトリアルを中心としたお仕事のご依頼が多いそうです。デザイナーさんが審査をつとめる、イラストレーションのコンペに応募したことがきっかけで、その後のお仕事へ繋がりました。本のお仕事の他にも、商品パッケージ、音楽ビジュアルなど、幅広くやってみたいそうです。怖い絵本や、植物のなかに動物を潜ませて見つけ出すような絵本にも興味があるそうで、ぜひ中上さんの絵で見てみたいですね。

これからも、たくさんの方に原画を見てもらいたいとお話してくださいました。春にぴったりな展覧会となっております。ぜひお立寄くださいませ!