HB Gallery

Blog

4月2018

きたざわけんじ個展 「さくら色のかぜ」

今週の作家さんはきたざわけんじさんです。今年は10年連続、10回目の個展開催となりました!
展示のための新作や、近年のお仕事など一堂にご覧いただけます。今年きたざわさんが選んだテーマは滝とパイプライン。きたざわさんらしいユニークなアイデアと広々とした気持ちのよい作品をお楽しみください!

 

 

昨年から描き進めていたという滝シリーズは、リクルートの展覧会『つつの靴下展』で滝の模様を描いたことがきっかけでした。「たきざわけんじさん」と間違われることが時々あるというきたざわさん…そんな出来事から滝を描いてみよう!と思ったそうです。ダイナミックな構図と水流のデフォルメが楽しい作品たちです。

 

 

 

もうひとつの新作はパイプラインシリーズ。天然ガスや石油を輸送するために陸に敷設されるパイプだそうです。以前、旅行先のイースター島で見たことがあり、人けの無いところに突如現れる巨大なパイプラインはとても印象的だったとのこと。いつかそういう光景を描きたいと温めていたそうです。普段ほとんど人物を描かないきたざわさん。人けがあったはずなのに、作り終わったらモノしか残らない、といったような雰囲気が好きだそうで、閉園してしまった遊園地など少し不気味な場所に惹かれるのだそう。パイプラインは、そんなきたざわさんの世界観に見事にマッチしたモチーフでした。

 

 

最近のお仕事は、会社案内や会報誌、カレンダー、パッケージ、雑誌、壁画制作など。本になったときの佇まいがお好きだそうで、装画を描くお仕事ももっとやりたいそうです。夢は、教育テレビ関連のお仕事や新聞連載など!海外からの依頼も受けてみたいとのこと。現在はお仕事も安定し、売り込みをすることも以前に比べだいぶ減ったそうです。現状に甘えてしまっていると感じることがあるそうで、どこかで変えたい!ときたざわさん。そんな現状を打破したきたざわさんの作品がいまから楽しみです!展示は4月27日(金)17時まで。ぜひお越しくださいませ!

 

 

坂内拓個展「東京 tokyo」

今週の作家さんは坂内拓さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
装画や広告、CDジャケット、国内外からお仕事の依頼が来るなど幅広くご活躍中の坂内さん。今回は新作の切り絵で東京の日常を表現されました。広々とした色面と余白が気持ちのよい作品たち。質感や切り口、紙をはがした表情などは原画ならではです!お楽しみに!

 

 

今回のテーマは「東京」。坂内さんが生まれ育った土地、よく知っている東京の日常を描こうと思ったそうです。何かが起きていたり人目をひくようなシーンではなく、誰もが自分と重ねられる風景を描きたかったとのこと。見る側に自然と物語をゆだねてくれるような心地よさが魅力です。

 

 

お仕事では対応のしやすさからパソコンで絵を描くことも多いそうですが、今回展示されたようなアナログな表現には、デジタルとはまた違う強さがあるそうです。楽しいことも悲しいことも、どんどん流れていくのが東京だと思う、と坂内さん。そんな東京のフラットな空気感と、そこに住む人々の心情のような少しいびつな紙の表現は琴線に触れるものがあります。

 

新作の作品集やポストカードも好評販売中です。展示は4/18(水)17:00までです。お見逃しなく!

 

霜田あゆ美個展「横浜のわたし」

今週の作家さんは霜田あゆ美さんです。HBでの個展は約10年ぶりの開催となりました!
横浜うまれ、横浜育ち、生まれたときからずっと横浜の霜田さん。その半生を横浜の街並と共に描かれました!
はじめて文章を書かれたという自伝本『横浜のわたし』は300冊限定販売です。お見逃しなく!

 

「HOTEL NEW GRAND」

 

「横濱鉄道蒸気出庫」

今回のテーマは「横浜のわたし」。HBでの10年ぶりの個展、そして生まれてから半世紀記念としてご自身をテーマに描こうと思ったそうです。すべて展示のための描き下ろし。当時住んでいた長屋を再び訪れてみたり、写真を撮ったりして描いたそうです。振り返ってみる半生は「幼稚で起伏のない人生で情けない…」と霜田さん。『子どものころからため息ばかり。』ではじまる自伝本には、幼少期に住んでいた長屋での住人たちとの忘れられない出来事や、愛猫みいことの別れ、就職先での事件…など霜田さんならではの観察眼で色鮮やかに綴られています。

 

「雨上がりの大桟橋」

 

「馬車道十番街にて」

現在は読売新聞夕刊でマンガ連載『水よう日の花子さん』を約6年担当されるなどご活躍中の霜田さん。今回書かれた自伝本には、イラストレーターになるまでの道のりも書かれています!おかしさと切なさいっぱいの1冊『横浜のわたし』(¥500)は会場で好評販売中!「とにかく読んで笑ってもらいたい!」と霜田さん。展示は4/11(水)(最終日のみ17時まで)までです。お見逃しなく!

 

岸野衣里子個展「黄色い花の黄色 /『ode』のための絵」

今週の作家さんは岸野衣里子さんです。HBでの個展は約6年ぶり、3回目の開催となりました。 昨年、湯川潮音さんの新名義「sione」によるアルバム『ode』のアートワークを担当された岸野さん。アートワークの原画と描き下ろし、『黄色い花の黄色』という新作を展示していただきました。空間演出にもこだわった、二つの世界をお楽しみください!

 

 

正面の壁に飾られた新作『黄色い花の黄色』は2011年の3月29日に黄色い陽光のあたる黄色いクロッカスを見たことで記録した、大切にしていた言葉で、いつか個展をこの言葉を掲げてしようとずっと温めていたそうです。ようやくこの個展ができた、と岸野さん。

 

 

昨年発売された湯川潮音さんによる新名義sione『ode』というアルバムは、声を主にした歌詞のない楽曲たちが収録された作品。岸野さんに絵を描いてほしいとの依頼があり、ジャケット制作と『ode』の楽曲制作が同時進行だったそうです。 ジャケットのアートワーク以外に、さらにその続きが描きたくなったという岸野さん。新たに描きおろした作品も展示しております。

 

 

長らく絵を描くことができなかったそうですが、黄色い花の黄色と、sioneさんの音楽が岸野さんに元気と絵を与えてくれたそうです。6年ぶりの待望の新作をぜひ見にいらしてください!