HB Gallery

Blog

11月2017

菅野博子個展「動物園へ行く」

今週の作家さんは菅野博子さんです。HBでは12回目の個展開催となりました!
菅野さんならではのやわらかなタッチで描かれた、表情豊かな動物たちにぜひ会いにきてください!

 

「シャンシャンの母」
これまでは人物画での展示が多かった菅野さん、久しぶりに動物を描いてみようと思い今回のテーマに。
上野動物園でのスケッチを基にリアル過ぎないように描くことを気をつけたそうです。ほのぼのとした表情や、ユニークなフォルムが魅力です。

「アジアぞう」

「キリン」

菅野さんがパンダのシャンシャンのお母さん(シンシン)をスケッチしたのは、今年の1月頃のこと。その頃はまだ妊娠の兆候もなく、ずっと笹を食べ続けている様子が印象的だったそうです。絶対に描きたかったというチーターは、多摩動物園の人気者。はじめて見たときは、格好よく美しい姿に感動したそうです。

 

「チーター」

「カエル」

夏から秋にかけては、展示作品の制作のほか、来年出版予定の絵本の制作で忙しい日々だったとのこと。
『たかのびょういんのでんちゃん』という福島県いわき市の高野病院が舞台の実話を基にしたお話です。
地震の被害で電気が止まってしまった病院で、自家発電機のでんちゃんが患者さんの命を救います。

こちらは岩崎書店より来年1月末発売予定です! 菅野さんの3冊目の絵本、どうぞお楽しみに!

田中海帆個展「リリック」

今週の作家さんは田中海帆さんです。HBでは初めての個展開催です。
存在感のある人物画で装画や小説挿絵でご活躍中の田中さん。今回は個展のために描かれた新作の展示も!
セーラー服姿の女学生をテーマに、透明感溢れるさまざまなシーンをお楽しみください!

 

 

昨年から今年にかけて、展示やお仕事で男性を描く機会が多かったという田中さん。今回は原点に戻り、元々描くことが好きだった女の子をテーマに描かれました。セーラー服姿の子、着替え途中の子、下着姿で寝そべる女の子…など、新作では好きなものを自由に描いたそうです。多感な年頃の女の子たちの心情が感じられる、透明感のある表情が魅力です。

 


 

今年の春まで約10年間、福井真一さんのF-SCHOOL OF ILLUSTRATIONへ通っていた田中さん。課題に対してその場で絵を描く実技授業では、手を動かすことの大切さを学ばれたそうです。また、福井さんに仕事の受け方や相談などもでき、イラストレーターになるための土台作りができた場だったといいます。
2012年には鈴木成一さんの装丁塾に通ったことがきっかけで装画のお仕事に繋がり、2013年頃からは徐々にイラストレーションの仕事依頼が増え始めたそうです。絵を描く際に特にモデルはいないそうで、まず自分でこういうものが描きたいという理想があり、その後体の形を正確に描くため自分でポーズをとったり、友人に協力してもらうことがあるそうです。

 

 

田中さんの次の目標は、色々な世代の人を描けるようになること。自分の絵で描けるものをもっと増やしていきたいそうです。憧れのお仕事はたくさんあるそうですが、お話に絵をつけることや、想像してもらえるような絵を描くことが自分に合っていると感じるそうです。現在ほとんどが文芸のお仕事だそうで、本が好きなので今後も文芸のお仕事をずっと続けていきたいとのことでした!

 

「和田誠ものがたりの絵」展

今週は毎年恒例、和田誠さんの展覧会です!
オープンと同時にたくさんのお客様にご来場いただいております。
けんかえれじい、点と線、よだかの星…などなど、さまざまな物語が登場!
和田さんらしい色の組み合わせとかわいらしい表情の登場人物たち。
なかなか見ることのできない貴重な原画、ぜひじっくりとご覧いただきたいです!

 

 

作品はすべてご購入いただけます。(額装・送料込み15万円、一部18万円の作品あり。)
この機会にぜひ1点いかがでしょうか。家宝になること間違いなしです!

 

展示は11/8(水)17時までです!お見逃し無く!!