くぼいともこ個展 「パティスリー」
今回ご紹介するのは、2024年3/1~3/6に個展を開催されたくぼいともこさんのインタビューです。
展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/
インタビュアー 須貝美和
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今回ご紹介するのは、2024年3/1~3/6に個展を開催されたくぼいともこさんのインタビューです。
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インタビュアー 須貝美和
今回ご紹介するのは、2024年3/8~3/13に個展を開催された才村昌子さんのインタビューです。
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ー才村さんは3回目のHB個展となりました。
展示作品は全て銅版画の作品でありながら、
色や形、作品のサイズも多種多様で、銅版画の魅力が余す所なく発揮されています。
今回の個展「版の遊び」におけるテーマや、
発表にあたって意識されたことなど、今個展に寄せる才村さんの想いをお聞かせください。
多色刷りも版の組み合わせで多様な表情が生まれますし、抽象と具象のイメージを重ねて刷るなど、見え隠れするイメージがかくれんぼにも似て「版の遊び」というタイトルをつけました。銅版画の制作はいろいろな驚きと発見に満ちています。
そんな興奮と喜びが作品から伝わる展覧会になれば嬉しいです。
ー個展会場で流れている音楽は、才村さんの銅版画が使われているジャケットデザインですね。
インタビュアー 須貝美和
2024年2/23~2/28に個展を開催されたCHIZURIさんへのインタビューです。
力強い「くろいいきもの」たちが展示空間いっぱいに広がる圧巻の展覧会となりました。
また平面作品に加え、立体作品やオリジナルグッズ、消しゴムスタンプなど、観る人を楽しませる工夫も満載、
CHIZURIさんの制作意欲にあふれた個展の様子をこちらのインタビューでも是非お楽しみください!
ーCHIZURIさんはHBでは初めての個展となりました。
マンスリーコメントが印象的です。
太陽の熱を吸収する大地のような
光を際立たせる闇のような
なにか分かりづらい影のような
ただそこにいる 黒い生き物
個展のタイトルにもある「くろいいきもの」は
CHIZURIさんが実際に見たことのある生き物なのでしょうか?
CHIZURIさんが黒い生き物を描かれるようになったきっかけや理由をお伺いしたいです。
生き物を描いているのは、純粋に動物が好きで興味の対象というのもあります。
写実的に描くことよりも、気になった特徴やイメージを抽象化して描いているので、
その想いも含めて今回の展示タイトルとコメントに乗せました。
黒い生き物たちは、かたちに重きをおいて描くことを意識したことで生まれました。
表したものが何か、人によって見え方が違ってくるのですが、わたしとしてはそれも面白くていいなと思っています。
ーCHIZURIさんはHBギャラリーのスタッフを務めながら作家活動をされています。
ギャラリーのお仕事を始めてから、CHIZURIさんの作品制作に何か変化はありましたか?
影響を受けたことなどはありますか?
1年前にスタッフとしてジョインさせていただき、目の前のことに向き合って勤めてきましたが、
改めて振り返ると、絵や心に刺激を与えてくれていると感じます。
オーナーのたりさんには絵に対しての具体的なアドバイスもいただき、
オーナーもスタッフの皆さんも全員作家なので、
意見交換などもできて、やる気に火をつけてくれるような環境です。
そのコミュニティーにいることで自分も成長している、という感覚はすごくあります。ありがたいことです。
ー昨年は陶芸教室へも通われ、その学びを活かした粘土作品も展示されています。
陶芸教室へ通われたきっかけは何でしょうか?
また、立体作品の制作は、CHIZURIさんが普段アクリルガッシュで制作されている平面作品と比べて、
何か違いを感じることはありますか?
今後も粘土の制作は続けられるのでしょうか?
昔からモノづくりが好きで、イベントなどで発表してきた延長で、陶芸にも興味があったので家の近くの教室に通っていました。
どちらもアナログで作っているので、立体制作も絵を描くこととあまり違いを感じていません。そこにあるものが良いかどうか、
あったら嬉しいかどうかが基準になっていると思います。
粘土を触るのは楽しいので続けると思います。いつかその場所のシンボルになるような、大きな立体などもつくってみたいです。
ー今回の展覧会では、artipur COTTAGEとコラボレーションされたハンカチ、巾着、トートバッグも販売されています。
こちらはどのような経緯でコラボが実現されたのでしょうか?
また、展覧会終了後はどちらで購入できますか?
描いている絵がブランドイメージとも合うということで一緒に作らせていただきました。今回は自主制作のイラストを提供して、色は先方と相談して決まりました。
わたしの絵がファブリックにも合うという発見もあり、このような機会をいただき感謝しています。
▼こちらからご購入可能です。ご興味がございましたらぜひ。
https://www.kankan-online.jp/smartphone/list.html?search_key=chizuri
ーCHIZURIさんが今後挑戦されたいことや、イラストレーター、絵描きとしての展望などをお聞かせください。
人や自分の心を震わせるものができたら、作家としてそれ以上に嬉しいことはないです。
誰かと一緒に組んでお仕事をすることで、わたし個人だけでは作れない新しいものが出来るのも見てみたいです。
具体的には、プロダクトや児童教育などに関わるお仕事なども出来たらと思っています。
描く題材は変化していくと思いますが、とにかくわたしは素直に今描きたいものを描いて、
日々鍛錬しながら、その時々の最善を皆さまに見ていただく活動を命尽きるまで続けていきたいです。
インタビュアー 須貝美和
今回ご紹介するのは、2024年2/16~2/21に個展を開催された大床嘉代子さんのインタビューです。
展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
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ー大床さんは初めての個展となりました。
個展「愛でる」はどのような思いで準備を進めて来られましたか?
個展のテーマと併せてお聞かせください。
今回、個展を通じて自分を見つめなおす、ということが大きなテーマとして自分の中にありました。
なので「愛でる」というタイトルは早い段階から決まっていて、自分の好きなものたちを切り絵にこだわらず、自分が好き、良いなと思う描き方で描いていきました。
ですが一方で、今まで描いてきた絵と違った印象になるので、これで展示を進めていってもよいのか、すごく悩みながら作っていました。
11月にHBギャラリーのスタッフさんにそのことを相談したときに、大丈夫ですよって言ってもらえて、そこからは吹っ切れたというか、自信をもって進められました。
きっかけは本屋さんで「切り絵の切り方」という本を見かけて、やってみたのが最初です。
そのときに、紙の切れる感触や出来たときの達成感にとらわれてしまいました。
影響を受けた作家さんは、パレットクラブスクールの同期の友人たちだと思います。
美大などには通っていないので、あんなにたくさんの感性に触れられたのは本当な貴重な体験でした。
ー展示作品の「黒い静物シリーズ」はバスケットやお皿、急須などの
生活雑貨がグラフィカルに表現され、黒の色面はペンが重ねられた跡が見受けられます。
バスケットの作品は種類も様々ですが、モチーフは大床さんが普段愛用されている物なのでしょうか。
これから黒で描いてみたいモチーフはありますか?
また、ペンで色面を作られている理由などはありますか?
はい。うちで愛用しているものと、こういうのが欲しいというあこがれのものと、半々くらいです。
バナナのかごなんかは、本当に描いているときにバナナを入れていました。
しばらくは身の回りにある雑貨たちを描いていきたいと思っていますが、ゆくゆくはこの感じで人物も描いていけたらと思っています。
ペンを使っているのは描くための準備がいらないからです。
絵の具などを使うときに水をくんで、絵の具を準備して…というのが私には結構ハードルが高くて、なかなか行動に移せないのです。
ペンならすぐに描き始めることができるので私に合っているのだと思います。あとはインクの少しメタリックに光るところが好きです。
ー大床さんは化粧品会社の研究員を経てイラストレーターになられたそうですね。
どのような経緯でイラストレーターになられたのでしょうか。
会社員として働く経験は現在の活動に影響されていますか?
化粧品会社に勤めながらも、イラストレーターという夢を諦めたくないという気持ちで両方続けていました。
会社で働いたお金でパレットクラブスクールに通ったり、デザインフェスタなどに出ているうちに少しずつイラストのお仕事が入るようになった感じです。
会社員としての経験は、効率化できそうな雑務は効率化してく、といったイラストレーターのイラストを描く以外の部分に生かされている気がします。
今回展示した、黒い静物たちが新しいお仕事に繋がってくれると嬉しいです。
本の装丁や、広告のお仕事もいつかできるようなイラストレーターになりたいと思います。
インタビュアー 須貝美和
今回ご紹介するのは、2024年2/9~2/14に個展を開催されたMIKITAKAKOさんのインタビューです。
このような場所で展示させていただくというのはイラストレーションの仕事獲得の為の重要なショーケースだと考えています。また普段お世話になっている方々、ひいては友人や家族へ感謝、成長を見てもらう機会でもあります。その中で自分がイラストレーションの作品の中で大切にしていることを間近に見て知っていただけたらという思いで制作を進めました。また今年の年始は悲しいニュースも多かったのでゆったりとやすらげる絵画空間を目指しました。
ー今回の展示作品では12枚の絵に12ヶ月の日常を表現されてらっしゃいます。
桜やサンタ帽など、季節に関連するモチーフも見受けられますが、
描かれた各月の女性は髪の長さも肌の色も多様です。
MIKIさんが人物を描かれる際に意識されていることや大事にされていることはありますか。
今回の会期が春節とバレンタインの時期に重なっており、贈りものにもなるような12枚(とイントロダクションにプラス1枚)の作品を制作しました。今回の人物画は自分や自分の子を参照したので性別感はあるのですが、お仕事以外で人物を描くときは年齢や国籍をあまり意識させないように描いています。ですから瞼の描き込みもありません。まつ毛は一本、視線の情報として残しています。髪色も季節や出来事になぞらえているので自由です。私の描く人物は対峙した相手に自己を投影しやすいように入れ物のような存在です。
ー展覧会用のZINEはご自身で和綴じをされており、
ページも1枚1枚丁寧に折り込みがされているこだわりの1冊です。
このような形態にされた理由などはありますか。
何か参考にされた製本などはあるのでしょうか。
スケジュールと予算の関係で手製となってしまいました。笑。
今回の作品はA5サイズが刷れるプレス機で出力したA2サイズ大の人物画で、版を細かに分けて刷っています。柔らかで手仕事を感じさせる線画の各所には、紙版の矩形のプレートマークの痕跡や折ジワが直線的に入っていて、作品全体にリズム感や緊張感を生み出しています。そのような作品のプロセスを踏襲したブックデザインに仕上げたかったので折り込みを入れました。また、和綴じはこの本の場合の最適解の一つでもあり、今回の展示の雰囲気にも合っているので採用しました。ただ、お客様に「お部屋に貼るので折らないものが欲しい」と云われて配慮が足りなかったと反省しています。製本についてですが、以前はよく本のデザインや国内外のブックフェアに行っていて、その時見たアートブックのユニークなフォーマットなどが影響していたりします。
ーMIKIさんは今回展示されている紙版画や顔彩などを併用した混合技法はもちろん、
インクでの表現やコラージュ、デジタルなど様々な表現方法に挑戦され、研鑽を積まれています。
これまで経験された画材や表現に対して、どんな想いをお持ちでしょうか。これは扱いやすいな、これは相性が良いななど、感じることはありますか。
また、これまで影響を受けた作家や美術表現などをお伺いできますか。
色々な思いはあるのですが、とにかく「絵を描き続けられたらいいな」という事です。
プレス機を使うと手がブルブルと震えていたりして、もしかして歳を経た時には難しいかもしれません。
その時に生きて、その時に手に入る道具で絵を描いていけたら幸せだろうなと思います。
日本画が好きなので技法や画材は日本画由来だったりする事が多いですが、作家さんの展示を見に行った際に知らない方法で描かれていたりすると研究心をくすぐられます。
ーMIKIさんが今後挑戦されたいお仕事や活動、
イラストレーターとしての展望などをお聞かせください。
現在HB WORK Competitionのおかげで装画のお仕事の機会をいただけており、とても嬉しいです。
装画は難しい部分もあるのですがとてもやりがいを感じています。引き続きチャレンジしていけたらと思います。また今回制作した作品群のようなイラストレーションを起用していただける先があれば嬉しいです。
ご興味のある方、企業さま、是非お願いいたします。
インタビュアー 須貝美和
今回ご紹介するのは、2024年2/2~7に個展を開催された中野葉子さんのインタビューです。
ー中野さんはデザイナー、アートディレクターとしてキャリアを重ねたのちイラストを描き始められたそうですね。
イラストを描かれるようになったきっかけや、
イラストを描こうと思われた理由などをお伺いできますか?
ー中野さんはHBでは初めての個展です。
今回の個展”Love Earth”はどのような思いで準備を進めて来られたのでしょうか?
個展を開催される目的などもお聞かせください。
ー中野さんが「心地よい生活」を活動のテーマにされた背景にはコロラドのボルダー滞在が影響しているのでしょうか?中野さんがご自身の制作において生活環境を意識されるようになった背景や経緯などを教えていただきたいです。
インタビュアー 須貝美和
今回ご紹介するのは、2024年1/26~31に個展を開催された増田いづみさんのインタビューです。
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ー今回の個展「My nostalgia . .」は、
増田さんが生まれ育った大阪の風景を描かれたそうですね。
個展制作のために実際に現地で取材をされたのでしょうか?
幼少期に過ごされた町を描かれようと思われたのはなぜですか?
現地には昨年春と冬、2回訪れました。
2年前に大病を患い、大げさですが人生観が変わりました。自分にとって本当に大切なものとそうでないものが明確になりました。
大切なものの一つが幼少期の記憶です。
いつも苦しい時に自分自身を助けてくれていることに気づき、その時代の空気感や町を描いてみたいと思いました。
ー増田さんはアナログの線で、風景や人物、食べ物を味わい豊かに描かれます。
増田さんが線を引かれる時に心がけてらっしゃることや意識されていることはありますか?
感情が線に現れるので気持ちを落ち着けてリラックスした状態で、ゆっくり大切に描くようにしています。
仕事はデジタルが多いのですが、デジタルでも線の引き方は同じです。
ー現在の作風になるまでに、増田さんが影響を受けた表現や、基礎となった考え方などがあれば是非お伺いしたいです。
小学生の頃からイラストを描くのが好きで、学級新聞のカットや絵に関わる事をよく頼まれ、描いていました。
自分のイラストで誰かが喜んでくれたり、イラストでお手伝いする事に喜びを感じたので将来仕事にできたらいいなと思っていました。
高校生で愛読していた『オリーブ』には可愛いイラストがたくさん載っていて、そこでイラストレーターという職業がある事を知りイラストレーターになりたいと思いました。
イラストレーションの塾には3つ行きました。
最初のF-schoolではアクリルや水彩、油性色鉛筆などいろんな画材を使用させていただき、色々な画材を組み合わせて描いていいんだと絵を描く上での柔軟さを教えてもらいました。
山田塾では、今の作風のベースとなる自分の線が描けるようになりました。
自由で楽しく描けていた幼少期に戻していただいたと思います。
自分が楽しければ良い線が描けて、良い絵になるのだと気づかされました。精神面でのぶれない軸ができました。
HB塾ではさらにその線を活かした絵を描き続けました。唐仁原さんに、『気持ちが途切れると線が良くなくなる、そういうの分かるから。ゆっくり大切に』と言われその言葉をいつも忘れずに描いています。
コロナ禍で塾は途中で終わってしまい唐仁原さんもお亡くなりになってしまったのですが、その言葉を胸に描き続けて今の作風にいたります。
ー増田さんが今後挑戦されたいお仕事や活動、
イラストレーターとしての展望などをお聞かせください。
変わらず書籍、雑誌の表紙やカットはやりたいです。広告やテキスタイルにも挑戦したいです。
自分が楽しくないと良い絵にならないので、これからも年齢や性別にとらわれず楽しい、描きたいと思うものをどんどん見つけて行きたいと思います。
インタビュアー 須貝美和
今回ご紹介するのは、2024年1/19~24に個展を開催された小牧真子さんのインタビューです。
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ー小牧さんご自身は個展の開催が実に6年ぶりだそうですね。
HBでは初個展です。 久しぶりに個展を開催する決意をされた理由や、
今回の個展に寄せる想い、目標などをお聞かせください!
ちょうど1年前、HBギャラリーでの田中きえさんの個展に訪れていた時、お会いできたきえさんと堀川直子さんが「今やらないと明日どうなってるかわからないよ」と言って、背中を押してくださったんです。習作づくりに没頭していた私にとって、お二人の言葉は新鮮で、それが個展をするきっかけになりました。
イラストレーター 唐仁原教久さんとHBギャラリーは、私にとってイラストレーション界の灯台のような存在で、こちらで個展を開催することは夢のまた夢だったので、きっかけを作ってくださったお二人には、本当に感謝しています。
ずっと憧れていたHBギャラリーでの個展を、活動のマイルストーンにしようと決めました。そうすると次は、今後の活動プランをHBギャラリーからリスタートできるということになるんじゃないかと思うようになり、それはこの上なくHappyなこと。
これからの目標は、たくさんの方がHappyになっていくビジネスやお仕事をイラストレーションでサポートさせていただくことです。特にお子さんや若い方々から、「イラストレーションが好き」と言ってもらえるような活動に携わってゆけたら幸いです。
ー個展タイトル「hana no yume」にもあるように
今回の展示作品は、小牧さんが夢の中で見た花たちを描かれたそうですね。
夢で見た花を、絵としてアウトプットするために、
夢から覚めた後、何か描きとめたりされるのでしょうか?
小牧さんの夢の中の花が、作品となるまでの制作プロセスをお伺いできますか?
子供の頃から、夢の中は極彩色なので、現実よりも鮮やかに見えてとてもイマーシブです。いい夢を見た朝は、目覚めたら布団の中で夢を回想してから起きると、とてもスッキリとした気分になって、その時々に印象に残った夢の回想を、スケッチブックや手帳にスケッチやメモで書き留めています。
今回の作品は、昔の手帳やスケッチブックをもとにラフ(構図)を作っていきました。さらに夢で見た花とよく似た実在の花を探して、花びら、茎、葉などの資料を集めて参考にしながら細部も決めていきます。夢のイメージを再現するように作ったラフができたら、実在の花を繊細に描いていきました。
夢の回想は、大学の一般教養科目に「夢の心理学」という大変人気の授業があり、それがもとになっています。自分の夢を記録する手法が、大変興味深いものでした。朝起きて、夢を忘れる前にすぐにメモを取るだけ。本来は夢の自己分析をするのでしょうが、スケッチしたり、ちょっとした短歌のような言葉で書いたりしするだけで適当なものです。夢の回想は、自分の無意識を書き出しているのかもしれません。
ー小牧さんはアナログでの制作はもちろん、 デジタルやシルクスクリーン、
エッシャータイリングなど様々な表現方法に挑戦されています。
ご自身では扱いやすい画材、一番心地の良い表現方法は何でしょう?
また、今後新たに取り組んでみたいと思う技法はありますか?
扱いやすい画材はデジタルで、一番心地よい画材はアナログ(線画)です。
一番自然な表現方法は、アナログ+デジタルで、デジタルとアナログの境目がないかもしれません。ですが、私の中で一番好きな画法は版画です。エッチング、紙版画、シルクスクリーンを研究しています。ただ版画は体力的に継続していくのがむずかしいとわかったので、私なりに版画の手法や美しさを「デジタル+アナログ」で取り入れて表現しています。
シルクスクリーンは、デジタルで製版データを好きなように作れるところが、「デジタル+アナログ」なスタイルでとても気に入っています。
コロナ禍に部屋でこもって始めたのが、大学で学んだテセレーションでした。よりシンプルで楽しい作品を作っていきたいです。参考にした書籍の中で特にデザイン的に美しく秀逸な一冊は、藤田伸氏の『装飾パターンの法則 —フェドロフ、エッシャー、ペンローズ—』(三元社)です。親しみやすいお人柄の藤田先生と直接お会いできる機会に恵まれ、軽快な行動力や発想力に感銘を受けました。
ー小牧さんが今後挑戦されたいお仕事や、展望などをお聞かせください!
ひとつは、峰岸達氏主催のMJイラストレーションズを中心に、イラストレーションを学んできましたので、これからも守破離と心技体を心がけた精進を続けることです。
もうひとつは、イラストレーションでHappyをお届けできるようなお仕事にチャレンジすることです。特にパッケージやテキスタイル、テーブルウェアなど、ライフスタイルを彩るお仕事にどんどん挑戦してゆけたらうれしいです。
今回ご紹介するのは、2024年1/12~17に個展を開催された宮下恵理歌さんのインタビューです。
展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
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ー個展のタイトル 「触れたら光る」 こちらのタイトルに込められた想いをお聞かせください。
インタビュアー 須貝美和
HBギャラリーで2023年最後の展示を飾ったのは小池ふみさんです。
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ー小池さんはHBギャラリーでは8年ぶりの発表となりました。
会期が決まってからは、どのようなお気持ちで準備を進めて来られたのでしょうか。
また、クライアントワークと並行して個展作品を制作される中で
気持ちの切り替えであったり時間配分など、
個展準備のために意識されたことはありますか?
ー展覧会タイトル「Small Things」のようなささやかな物事を、
忙しい日々の中でも取りこぼさないために、
小池さんが普段から心がけてらっしゃることはありますか?
ー小池さんは現在お2人のお子様を育てながら
イラストレーターとして数々のお仕事を手がけられています。
子育てとお仕事を両立させるために、
制作面で何か工夫されていることはありますか?
また、お子様を出産されてから描く意識に何か変化はありましたか?
ープロのイラストレーターとして仕事を進める上で
小池さんが大切にされていることはありますか?
ー小池さんが今後挑戦されたいことや、
展望などを是非お聞かせください!
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