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10月2013

ケッソクヒデキ個展「elements」

今週の作家さんはケッソクヒデキさんです。
HBでは5年ぶり、2回目の個展となります。

ケッソクさんの、まだ見たことのない景色を生み出そうとする豊富なアイデアと、
それを具現化できる技術力には、多くのデザイナーさんが惚れ込んでいます!
今回は、そんなケッソクさんが装画を手掛けられた最近の本のお仕事と、
その原画をセットで一堂に見ることのできる展覧会となりました。

 

 

—  ケッソクさんは今回が9回目の個展となるそうですが、展覧会はいつもどのようなきっかけでされるのですか?

基本はプロモーションの一貫として、年に1回は展覧会をやろうと決めています。
10年間は続ける!と目標をたて、9年程前から続けてきました。
毎年続けることで認知度が上がるのでは?と思っています。
何年かに1回やるのではなく、連続してやることで意味があるのではと。

あとは、仕事柄ずっと家にいることが多いので、
みなさんに「生きています!頑張っていますよ」!と、年に1回はお伝えしようと思って。(笑)

 

 

— 確かに、イラストレーターさんはそういった方が多いかもしれませんね。
今回の展覧会では本のために描いた作品が多いですが、普段から装画のお仕事を頂くことが多いですか?

そうですね。8~9割が装画のお仕事で、
広告やパンフレット、雑誌などのお仕事はその他1割くらいだと思います。

 

 

— お仕事をする上で、いつも大事にされていることや、ここだけは譲れない!という点はどんなことですか?

依頼に答えてこそお仕事だと思うので、どうして依頼されたのか、相手側の意図を正確に理解することですね。
装画のお仕事の場合、僕自身は本が売れなければ意味がないと思っているので、
売上に貢献したいという想いもありますし、著者の方の想いも意識しています。
人生を懸けて書かれていると思うので、その想いを表面に反映させようという気持ちで。

著者の方、また本を買ってくださる方にも喜んでもらいたいですね。

 

 

— そういった想いが、これだけたくさんのお仕事に繋がっているのでしょうね。
最後になりますが、今後のイラストレーターとしての活動目標をお聞かせください!

イラストレーターという職業は受注産業ですが、それだけでは限界があると感じます。
これからは自分の絵がどういうことに生かせられるのかを考えて、仕事の依頼を待っているだけではなくて、
自分たちから仕事を作っていくことをやらなければいけないなぁと思っています。

— 貴重なお話をありがとうございました!

 

 

ずらりと並んだケッソクさんの作品と本のお仕事。
文字が入る前の原画と、印刷物になり読者の手に届くまでの変化には興味深いものがあります。
1枚の作品として美しく、さらには書店で目を惹く存在でもあり…
身近な人にも、遠くの人にも本の感動を届けてくれるケッソクさんなのでした。

藤田あい個展「ぷ(笑)!」

今週の作家さんは藤田あいさんです。
HBでは昨年1月に開催された個展「JAPONISM!」につづき、今回が3度目の個展となります。
カラフルな色彩と、動物や野菜をモチーフにした表情豊かなキャラクターが魅力の藤田さんの作品。
原画からは、丁寧に描かれたひとつひとつのキャラクタ—に愛情を感じます。
思わず、ぷ!と微笑んでしまうような藤田ワールド、ぜひお楽しみください!

 

 

— HBでは3度目の展示となりますが、毎年個展を開催することは目標にされているのですか?

そうですね。やはり、発表できる場があると励みになりますし、
1年間通してやってきたことを俯瞰して見れるので、年に1度はやりたいなと思っています。

— 今回、作品を飾ってみていかがでしたか?

個展をする度に「せっかくやるんだから!」と思い、いろいろと盛り込み過ぎてしまうのですが、
テーマを絞って、見てもらう方にわかりやすく、届きやすい展示にしようと思いました。
今回はテーマを絞れたかなと感じます。

 

 

—  ご自身で思う、今回の展示の見所はどのようなところでしょう?

ふらっと立ち寄って、誰が見ても笑ってもらえるといいなと思います。
ちいさなお子さんが楽しそうに見てくれていたり、大人の方でも表情が柔らかくなっているのを見ると、
ちゃんと届いているんだなと思って嬉しくなりますね。

 

 

—  制作中、楽しかったことや、大変だったことはありましたか?

見てくれる人が楽しんでもらえる展示にしようと思い制作していたので、
ちいさなお子さんにも見てもらえるような、ダイレクトな作品にしようと意識し、
きれいな色を選んだり、いろんなバリエーションを考えるのが楽しかったです。

絵を描く上で大変だったことというのは無いのですが、
現在、シンガポールに住んでいて日本と離れているため、
段階をふんで準備をする必要があったので、そういった面では大変でした。
でも色々といい経験になりました!

 

 

— お引っ越しなどでお忙しいなか、楽しい展覧会をありがとうございます!
最後になりますが今後の抱負や、やってみたいお仕事などお聞かせいただけますか?

いろんな方面でお仕事をしたいと思いますし、世界を広げていきたいなと思います。
絵本やカレンダーのように、複数の絵やシリーズものの絵を使い1つの作品となるお仕事をぜひやってみたいです!

— ありがとうございました。益々のご活躍を楽しみにしております!

 

2ヶ月前、シンガポールにお引っ越しをされた藤田さん。
日本の野菜が恋しくなり描いたという、野菜シリーズの作品は見応えたっぷりです。
元気いっぱいで、個性豊かなキャラクターたちにぜひ会いにきてください!

 

 

藤枝リュウジ個展 「WHAT’S ENTERTAINMENT」

今週の作家さんは、藤枝リュウジさんです。

藤枝さんは、1995年から放送されたNHKこども番組「ハッチポッチステーション」、
その後の「クインテット」につづき、現在は「フックブックロー」のキャラクター・セットデザインと
アニメーション、アートディレクションをご担当されています。
数々の名キャラクターを生み出してきた藤枝さん。
日本で最も幅広い層に愛されているイラストレーター、と言っても過言ではないでしょう。

今回はそんな藤枝さんの新作イラストレーション、全26点を展示・販売しております。

 

 

 

さまざまな楽器を思い思いに演奏する、愛らしいキャラクターたち。
ポンポン、ジャーン、ポロンポロン… ワン!
迷いなくグイグイっと引かれたマジックペンの線は
見ているだけで、自由で楽しい気分に!

 

 

リズミカルな構図や、軽やかなタッチ、随所に見られる粋な演出…
見る人を存分に楽しませてくれる、藤枝さんの作品は音楽そのもの!
どのキャラクターも、ユーモアたっぷりな表情やしぐさに、
思わず ふふふ!と笑みがこぼれてしまいます。

これからも藤枝さんの絵筆からは、数々の名キャラクターが誕生し、
たくさんのファンの心を魅了し続けるのだろうと感じました。

 

福福百貨展「どどっと展~福福百貨展Vol.5~」

今週は総勢13名の作家さんによる展覧会です。
イラストレーター福井真一さんのイラストレーション教室仲間で結成された福福さん。

越智あやこ/かとうくみこ/カトウミナエ/かわぐちもも/国分チエミ/コイデヒロミ/
近藤惠美子/佐藤ワカナ/高橋靜秋/難波みえ/マスリラ/光安知子/山下以登

“福福”としては5回目となる今回の展覧会。HBギャラリーでは初めての展覧会となります。

 

各々のテーマカラーにそって 、自由な発想で描かれた作品たち!

 

 

カタチはすべて「丸」で統一されています。
会場内は丸だらけ!!なんだか縁起がいいですね。

 

 

連日、お祭りのような賑やかさに包まれている福福百貨展!
楽しい気分になること間違いなし!です。みなさまのお越しをお待ちしております。