HB Gallery

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3月2020

HB展

急遽開催!「HB展vol.4」
唐仁原教久(のりぼう)、唐仁原多里、藤井紗和、桑原紗織、夜久かおり、新スタッフのみやたみくの6名のグループ展です!マスクを着用の上、ご無理のない範囲でお立ち寄り頂けますと嬉しいです。(期間中、日曜休廊)

<営業時間>
3/27(金)12:00~19:00 *初日のみ12:00オープン
3/28(土)11:00~19:00
3/29(日)休廊
3/30(月)11:00~19:00
3/31(火)11:00~19:00
4/1(水)11:00~17:00

唐仁原多里

夜久かおり

 

NORIBOU

 

藤井紗和

 

みやたみく

 

桑原紗織

3/27(金)~4/1(水)の個展中止のお知らせ

明日3/27(金)から4/1(水)まで開催予定だった井田千秋さんの個展は、作家さんのご希望で中止となりました。コロナの一日でも早い終息を祈っております。

 

工藤慈子個展「文字と丸-球美主義Ⅴ-」

今週の作家さんは工藤慈子さんです。HBでは約7年ぶりの個展開催となりました。すべて丸だけで絵を描く「球美主義 – キュビズム -」作品と、全ての文字が1枚に繋がる切り文字をライフワークとされている工藤さん。今回は全長7.5メートルの抽象画と、梶井基次郎『櫻の樹の下には』の全文を切り文字を表現されました。宇宙のようなスケールを感じる作品をお楽しみください!

「抽象 in 球美主義」

 

600枚もの絵がずらりと連なる巨大な抽象画。画家アドルフ・ヴェルフリの展覧会に触発されて描きはじめたというこの作品、ヴェルフリの作品のひとつに紙を継ぎ足して描いているものがあり、その繋ぎ目が格好いいと感じた工藤さん。その雰囲気だけでも感じてみたいと思い、今回の手法に挑戦されました。はじめから完成図は決めずに、模様を描いては継ぎ足し…を感覚で描き進めていくそうです。睡眠時間を削りながら約2年かけて完成。今回の展示でご自身でも初めて全貌を見ることができ、こんな模様を描いていたんだ、と驚きがあったそうです。心のままに描きたいものだけを描くことができて、とにかく楽しかった、と工藤さん。

 

『櫻の樹の下には』(切り文字)

『櫻の樹の下には』(切り文字)

 

もう一つの作品は、絵を描くよりも前から人知れず制作していたという切り文字。初めて人に見せたのは青山塾へ通っていたとき。こんなものも作っています、とこれまでの切り文字作品を見せたところ「面白い!」と良い評価をしてもらえたそうです。人に言われて初めて気づいたという工藤さん、その後は依頼されて制作することもあり、結婚式のウェルカムボードに参加者100人分の名前をすべて繋げて切り文字にした経験も。その頃から「文字を切るのって面白い」と感じ、熱心に制作するようになったとのこと。今回は春の個展開催に合わせ、梶井基次郎の『櫻の樹の下には』の全文を絵を組み合わせながら切り文字で表現されました。すべてカッターを使った手作業。少しずつ文字が切り抜かれていき、光に透かして向こう側を見る瞬間がとても楽しいとのこと。

 

『櫻の樹の下には』(切り文字)

『般若心経  宇宙』(切り文字)
今後も絵のお仕事は何でもやってみたいそうです。近い目標は、パソコンの勉強をすること。今はまだ抜け殻状態で先のことは考えられませんが、 次はたぶん具象を描きたくなると思います、と工藤さん。次回はどんな作品で驚かせてくれるのか楽しみです!

 

 

太田侑子個展「影の中、光の中」

今週の作家さんは太田侑子さんです。HBでは初めての個展開催となりました。瑞々しい色彩とインパクトのある画風で、装画や挿絵のお仕事でご活躍中の太田さん。抜群のスキルで描かれた原画の数々、光と影やグラデーションの描き方は必見です!ぜひお越しくださいませ!

 

 

今回の作品はすべて個展のために描かれた新作。以前は一瞬の動きや風景を切り取るイメージで描いていたそうですが、今回は自分で作った物語や何かが起きそうな雰囲気を自分で演出して描いたとのこと。スナップ的な絵だと”自分の絵”という印象が薄かった、と太田さん。自分の絵であるように、自分で演出することに努めたそうです。約1年間、仕事の合間に描かれた作品で、制作時間は1日で描けるものもあれば4日くらいかかるものも。仕事の絵の本描きは2~3日あれば描けるそうです。ラフの時間も合わせれば1週間くらいとのことで、どんどん仕事が来ても対応できるそうです。

 

 

 

油彩画出身の太田さん、3~4年程前からイラストレーターへ転身。油彩画で賞を受賞し美術館で展示をするなど、精力的に活動されていたそうです。しかし誰でも気軽に見に来てくれる感じではなく、多くはコレクターやお金持ちの方ばかり。普通の生活から一線をおいている感じが寂しかった、と太田さん。すぐに作品の価格を聞かれ、絵が本当に好きなのかわからず悲しい時もあったそうです。学生時代から興味のあったイラストレーションの世界、出版物になるとたくさんの人の目にとまるし、絵を売らなくてもいい。本来、色々な人に見てもらい生活に寄り添ったりする絵を描きたかった太田さんは、次第にイラストレーターの仕事に興味がわいたそうです。実際に仕事をしてみると、1~10まで自分でプロデュースする絵画の世界とは違い、デザイナーさんとの関わりで絵が向上していく感じや、人との関わりが多いと感じたそう。イラストレーターさんもアドバイスをくれたりする。絵画は各々が独立していて、よりシビアな世界とのこと。長い間ここには居られないと思い、絵画のマーケットからどんどん離れて行った、と太田さん。

 

 

 

大学時代から培ってきたスキルを生かし、少しずつお仕事が増えてきている太田さん。現在は装画や挿絵が主なお仕事だそうですが今後は広告のお仕事もぜひやってみたいとのこと。今後益々のご活躍が楽しみです!

庄野紘子個展「とうめいの」

今週の作家さんは庄野紘子さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
ふわっと香るような色気のある線画が魅力の庄野さん。少ない要素と表現力豊かな線で、女性の様々な情景を描かれました。新作のステッカーやZINEの販売も!お楽しみに!

 

インスタグラムに日々描いている絵をアップされている庄野さん。今回の個展では新作のほか、これまで描きためていた作品を新たに描き直して展示されました。普段からラクガキをよく描くそうで、それらが絵のアイデアとなっているとのこと。女性の何気ない仕草や表情から様々な想像をかき立てられます。

 

 

 

 

ずっとイラストレーターになりたいと思っていたけれど逃げている時間が多かった、と庄野さん。しばらく空いた時間ができたことで、本格的に絵を描き始めたそうです。それからはILLUSTRATION誌のザ・チョイスに何度も挑戦。デザイナーの川名潤さんの目にとまり、初めて装画のお仕事に繋がりました。それが自信になってこれまで続けてこれたとのこと。
以前はアクリル絵具や色鉛筆で描いていた時期もあったそうですが、デザイナーのアルビレオさんに「ペンで描いてみたら?」とアドバイスをもらったことをきっかけに画材を変えたそうです。少しかすれたり、インクだまりのできてしまう少し扱いにくいペンが庄野さんのお気に入り。ペンに変えてみるとすぐにお仕事が来たそうで、画材で絵は変わるんだなと感じたそうです。顔を描くときは納得がいくまで描き直すそうで、口や目の位置は特に難しく、表情を決める大事な部分とのこと。整っていても面白くない、と庄野さん。

 

 

昨年発売された『ファッションイラストレーション・ファイル2019』ではインパクトのある表紙画でさらに多くの人に絵が知られるように。売り込みは年に1回、一緒にお仕事をしたい人のところへポートフォリオを送っているとのこと。インスタグラムを通じてお仕事が来ることもあるそうです。やってみたいお仕事は文芸誌。特に『飛ぶ教室』は今一番興味のある雑誌だそう。女優さんのエッセイ本のお仕事もいつかやってみたいとのこと。今後の作品も楽しみです!