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2月2023

伊藤由香子個展「TOOL 魅力的な道具たち」

今週の作家さんは伊藤由香子さんです。専門的な道具から家庭用の道具まで、様々な用途の道具たちを緻密に観察して描かれました。丁寧で柔らかい筆致と、少しニッチな世界の融合をお楽しみくださいませ!

 

原画はオンラインショップでもお取り扱いしております。

http://hbgallery.shop-pro.jp/ 

 

「ピアノ調律用工具4」

 

Q1.今回の個展のテーマについてお聞かせください。

友人から譲り受けた自宅のピアノを職人さんに調律してもらう際、職人さんが使われていた、ピアノの調律道具に出会いました。私はその道具の形に思わず目を奪われました。90度に曲がっていたり、へっこんでいたり…。見れば見るほど魅力にあふれ、これを絵に描きたいと思いました。道具って面白い。いろんな道具を描いてみたい、という思いから個展のテーマが決まりました。

 

「ピアノ調律用工具1」

 

Q2.描く際にいつも心がけていることはどんなことですか?

見た通り、素直に丁寧に描いています。これは私がイラストを学んだ山田塾の教えなのですが、小学生が植物を観察してスケッチするような気持ちで描けばいい、と。そういえば、そのスケッチの時間大好きだったなあと思ったんです。今でもモチーフをよく観察して描くことが好きです。

 

Q3.毎日の制作時間や生活リズムを教えてください!

家族が寝付いたあとの夜は静かで描きやすいです。でも基本的にルーティーンが決まっていないタイプで、描くタイミングは気まぐれです。今描きたい!というインスピレーションを大事にしています。お仕事の絵に関しては、気合が入るのでいつも前のめりに納品しています。

 

「机の上」

 

「型紙」

 

Q4.伊藤さんは色鉛筆で作品を制作されていますが、色鉛筆という画材のどんなところがお好きですか?

色鉛筆というより鉛筆自体が好きで、学生時代から愛用しています。鉛筆の線のかすれた表情が好きです。一番使い慣れていることと、手に取りやすいことも好きな理由の一つです。

 

 

Q5.近年手がけられたお仕事はどのようなものがありますか?また、今後どんな活動をしていきたいですか?

暮らしにまつわるモチーフが得意なので、その方向で広告や書籍のお仕事に広げられたらいいなと。今は雑誌のカットなどサイズ感の小さなお仕事がメインですが、大きな媒体も手がけてみたいです。

伊藤由香子個展「TOOL 魅力的な道具たち」作品リスト

伊藤由香子個展「TOOL 魅力的な道具たち」3/1まで開催中!展示中の作品一覧です。

一部作品は後ほどオンラインショップでもお取り扱いする予定です。

http://hbgallery.shop-pro.jp/ 

 

 

*乳白色の額に入った作品も、販売の際は薄茶色の細い額になります。

本田亮個展「英国のメトロに揺られ僕は見た」

今週の作家さんは本田亮さんです。かつて英国のニューカッスルという町で暮らしていた本田さん。当時のメトロ電車にまつわるエピソードを、直筆のエッセイとともにお楽しみ下さいませ!

原画はオンラインショップでもお取り扱いしております。

http://hbgallery.shop-pro.jp/ 

「火をつけるときはご注意を」

 

Q1.今回のテーマや、個展でやりたかったことをお聞かせください。
自分が今まで見たユニークだと思った人や、記憶に残った光景などを思い返した時に、
英国のメトロ電車の中でのことを思い出し、あの小さな車両の中で見た人たちのことを描いてみたいと感じました。
当時自分が外国人という視点で感じた価値観を、今また考え直したいという気持ちもありました。

 

「みかんをむく労働者」

 

「散乱する新聞紙」

 

Q2.描く際にいつも心がけていることはどんなことですか?
自分の頭の中にあるストーリーや感情が、観ている人にも感じてもらえたら、いいなと思います。
場面の匂いや、温度なんかも想像しながら描くことが多いから、
それが絵を通して伝えられると嬉しいですね。

 

Q3.毎日の制作時間や生活リズムを教えてください!
朝は犬の世話から始まります。ご飯をあげて、散歩に行って。
朝食はいつも適当で、食べたり食べなかったりですが、お紅茶は必ず飲みます。
イラストの制作は、何度も見た映画を流しながらすることが多いです。ラジオなんかもよく流しますね。
運動不足気味なので、最近は夕方になると軽くランニングをするようになりました。
食事は基本家で作ります。妻と会話しながら夕飯を食べて、そしたらまた絵を描くことが多いです。
寝る前にストレッチするすることも習慣化させたいのですが、まあまあサボりがちです。

 

「信用はできずとも信頼はできる」

 

Q4.各原画に添えられたエピソードも味わいがありますね。文章はよく書かれるのですか?
最近の展示では、記憶にまつわる内容をテーマにすることが多くて、
どうしても絵だけでは伝えられないので、文章を添えております。
文章がセットの展示が続いたので、文字も書く人間なんだと思われることもあるんですが
展示以外ではまったく文章を書きません。

 

「エスカレーターでの質問」

 

Q5.近年手がけられたお仕事はどのようなものがありますか?また、今後どんな活動をしていきたいですか?
やはり本関係が多い気がします。
今までもこれからも、本媒体での仕事が一番やりたい仕事だと思います。
著者、編集者、イラストレーター、デザイナー、印刷所、、、
多くの人たちの力が結集して1冊の本ができあがることに愛を感じますし、
できあがった本を手に取ったときの重みがいつも嬉しくて、
やはり本の仕事をこれからもやっていきたいですね。

 

本田亮個展「英国のメトロに揺られ僕は見た」作品リスト

本田亮個展「英国のメトロに揺られ僕は見た」2/22まで開催中です!

ぜひお越しくださいませ。

一部作品は後ほどオンラインショップでもお取り扱いする予定です。

 

近藤みか個展「Beautiful days」

今週の作家さんは近藤みかさんです。近藤さんが描かれる可憐な女の子たちの日常は、ひとつひとつがまるで映画のワンシーンのよう。丁寧な絵づくりをぜひ会場でご覧下さいませ。

原画はオンラインショップでもお取り扱いしております。

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「Sunny」

 

「Every moment」

 

Q1.今回のテーマや、個展でやりたかったことをお聞かせください。

「記憶に残る視線を集めてしまう素敵な女の子たち。彼女たちが美しく輝いていた日々」というテーマで制作しました。
観てくださった方々が、記憶の箱を開けるようにどこか懐かしさを感じてもらえたら嬉しいです。
今回の個展は全て新作で、お仕事に発展することを意識して、これまでよりコマーシャル的な作品になるように心がけました。

 

「It’s always a good time」

 

「Someday」

Q2.描く際にいつも心がけていることはどんなことですか?

観る側に心地よさを感じてもらえるように心がけています。
「がんばって描きました!」という描き手の苦労が見えてしまうと軽やかさが無くなってしまうので、自分の熱量や思いを作品に乗せないように気を付けています。

 

 

Q3.毎日の制作時間や生活リズムを教えてください!

通常時ですと、午前中に家事を済ませてお昼から夕方まで制作、晩ごはんの後も少し描いて1時くらいに寝る感じです。
個展前やタイトな〆切の時は、エンジンかかってる間は1日中描き続けるので、昼から翌朝まで描いて3〜4時間寝てまた描いて…という生活になることも。
これは改善したくて、日常生活の中でいかに集中できる制作時間を作るか、というのが今後の課題です。

 

「My honey」

Q4.絵に登場する街や女の子は、どこか懐かしさと外国のような雰囲気がありますね。モデルとなった時代や国があるのですか?

資料写真はすべて国内の身近な場所で撮っていて、特定の国は意識していないのですが、
エグルストンやスティーブン・ショアなどの70年代アメリカのニューカラーの写真が大好きなので潜在的に影響を受けているのかもしれません。
作品の女の子にモデルはなく想像で描いてるのですが、ハーフかクォーターなどのどこか日本人らしさが残る女の子にしています。


Q5.今後どんな活動をしていきたいですか?

描かせていただける場所があればどんな媒体でも嬉しいのですが、書籍から広告まで幅広く活動していきたいです。

 

 

 

 

近藤みかさん個展「Beautiful days」作品リスト

近藤みかさん個展「Beautiful days」の作品リストです。

一部の作品はのちほどオンラインショップでもお取り扱いする予定です。

 

 

 

 

湯浅景子個展「オマモリ」

今週の作家さんは湯浅景子さんです。人々の願いが込められた『オマモリ』をテーマに描かれた、繊細ながら強かな存在感の作品をぜひご覧ください。会場では新作の作品集も入荷しておりますので、こちらもお見逃しなく!

原画はオンラインショップでもお取り扱いしております。

http://hbgallery.shop-pro.jp/ 

 

『ぎんなん』

 

Q1.今回のテーマや、個展でやりたかったことをお聞かせください。

ELVIS PRESS より刊行された作品集と共に原画を見ていただきたいです。

『赤い指輪』

 

Q2.絵を描く際にいつも心がけていることや、考えていることはどんなことですか?

1枚1枚へ向かう緊張感と集中力をもつこと。

 

『筆箱』

 

Q3.毎日の制作時間や生活リズムを教えてください!

心身ともに健やかな状態で絵に向かいたいので、料理をする、たくさん歩く、早く寝る。

 

『木札』

 

『木札』

 

Q4.絵を描くときはどんな環境で制作されていますか?

自然光の下で描きたいので、午前中のうちに描きます。
BGMは、昭和30年代の日本映画です。

 

『栞』

 

Q5.近年印象的だったお仕事や展示はどのようなものがありますか?また、今後どんな活動をしていきたいですか?

絵は、その人の生き様だと思います。どう生きるかが全てだと思います。

 

『背守り』

 

 

湯浅景子さん個展『オマモリ』作品リスト

湯浅景子個展「オマモリ」開催中!

人々の願いが込められたオマモリをモチーフとした作品たちをぜひご覧くださいませ。

一部の作品はのちほどオンラインショップでもお取り扱いする予定です。