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6月2016

HBファイルコンペ展①特別賞6人によるグループ展

いよいよ、夏が近づき、今年もファイルコンペ展の時期がやってまいりました。第一弾は特別賞受賞者によるグループ展です。6人それぞれの個性が光る展示をどうぞお楽しみください!

日下潤一特別賞 高寄尚子さん http://www.yorimichi.com/

 

 

鈴木成一特別賞 北住ユキさん http://yukikitazumi.tumblr.com/

 

 

副田高行特別賞 マメイケダさん http://kobuchada.wix.com/mame

 

 

藤枝リュウジ特別賞 宮嶋結香さん http://yuuka-miya.com/

 

 

仲條正義特別賞 相川風子さん http://fuko-a-p-d.tumblr.com/

 

 

永井裕明特別賞 堀川登代さん http://www.toyohorikawa.com/

6人の力作をぜひ生でご覧下さい!ファイルコンペ展はまだまだ続きます!

次回ファイルコンペのご応募もお待ちしております!http://hbgallery.com/compe.html

 

 

 

若林夏個展「センチメンタル・ジャーニー」

今週の作家さんは若林夏さんです。2010年ファイルコンペの特別賞展以来の展示となり、HBでは初めての個展開催です。センチメンタルをテーマに夕暮れ時や夏の終わりなど、少し寂しげなシーンを夏さんなりの表現で描かれました。淡い色彩に挑戦され雰囲気を一新した夏さんの最新作、ぜひ見にいらしてください!

 

 

あっという間に散ってしまう桜、夏の終わりの花火、大勢でわいわいとはしゃいでいるときにふとせつなくなる感じ…など、誰もが一度は抱いたことのあるセンチメンタルな気持ちが今回のテーマ。そんな日常の1シーンを夏さん独自の視線で描かれました。画材はシャープペンシルと色鉛筆と水彩絵の具。センチメンタルを表現するために、今回は淡い色調やおさえた色使いで制作されたそうです。隅々まで見逃せないぎっしりとした描き込みが、それぞれの登場人物たちへの愛情が感じられます!

 

 


一見、どの作品もお祭りのような華やかさがありますが、登場人物たちの表情はどこか祭りの終わりを感じているかのような繊細さを秘めているように見えます。寂しく切ないことがあってこそ、楽しい出来事がきっとある!そんな元気が出てくるような作品たちです。表情豊かなキャラクターたちの、それぞれが抱くセンチメンタルな人生をぜひ体感しにきてください!お見逃しなく!!

 

 

 

小林マキ個展「NEUTRAL」

今週の作家さんは小林マキさんです。HBでは初めての個展開催となります。
森、海、宇宙などをテーマに、線画黒一色で見事に表現されました。展示のために制作された、ドイツ語をテーマにした作品集や、手作りのクッション人形など、見応えたっぷりです。白い紙に走る線が心地よい作品の数々をお楽しみ下さい!

 

 

普段のお仕事では、カラーインクやコラージュで描かれたカラフルな印象がある小林さんの作品。
今回の展示では、すべて黒一色で統一し、モノの形や線にじっくりと向き合いました。
インクと筆で描かれた巧みな線と、美しい白と黒のコントラストは原画ならではです!

 

 

フリーのイラストレーターとして様々なお仕事の経験をつまれてきた小林さん。
たくさんのイラストレーターがいて、それぞれを食べ物に例えたときに、フレンチ、エスニック、和食などジャンルが確立されていて、それぞれの看板を背負っているなと思ったそうです。
凝ったお料理がたくさんある中で、自分は塩をふって食べられるおいしい野菜のような存在になれないかな?と思ったそう。いい素材になれば、いい料理人さんからお声がかかるかもしれない。そうすれば、自分はスキルをあげることだけに専念できるのでは、と感じたのだそうです。色もマチエールも一度なくし、一番シンプルな素材としての自分の持ち味を見直したいという想いが、今回の黒一色の線画のタッチに繋がったそうです。
色々なモチーフに挑戦したり、線を極めたことで、次の一歩になればいいなとお話してくださいました。
 

 

展示のために制作された小林さん手作りのクッション人形も展示・販売しております。
それぞれ、テニスや乗馬、柔道、ラグビー、バレエ…など部活動のユニフォームを着ています。
すべて手描きの1点ものですので、お気に入りの子がいたらお早めにどうぞ!
小林マキ個展「NEUTRAL」は6/22(水)まで(最終日のみ17時まで)です。お見逃しなく!

ササキエイコ個展「装、」

今週の作家さんはササキエイコさんです。
HBファイルコンペVol.24での、 永井裕明さんの大賞受賞展「See」以来、約2年ぶりの個展開催となります。
さまざまな種類の服をモチーフに、ササキさんらしい自由な発想とタッチで描かれました。
じっくりと見ていたくなるコラージュや画材の質感が楽しい作品です!ぜひお立寄りくださいませ!

 

 

今回のテーマは服。ササキさんがお持ちの服や、いつか欲しい服、好きなブランドからインスピレーションを受けて描いたそうです。大胆なフォルムと細部の描き込みに思わず引き込まれてしまうササキさんの作品。服を着る楽しさや、絵の楽しさが伝わってきます。

 

 

 

HBファイルコンペ受賞後も、さまざまなコンペで注目を集めているササキさん。
もっといろんなモチーフに挑戦してみたら?というアドバイスがあったそうで、
山や動物など様々なモチーフを描いてみたところ、大塚いちおさんの審査(チョイス)で入選に輝きました。
以前より、描き方よりもモチーフの選び方に気を遣うようになったそうです。

 

 

 

これまでも様々な画材を使って描かれてきたササキさん。今回は新たにボンドも加わり触覚を刺激するような作品も。
夢はファッション関連のお仕事をすることだそうで、今後のご活躍も楽しみです。
ササキさんの探究心を垣間見る作品たちでした!

 

 

いしざきなおこ個展「Around the Sound」

いしざきなおこ個展「Around the Sound」

今週の作家さんは、いしざきなおこさんです。いしざきさんの初個展となる今回の展示は、

4年前に1人旅した、北欧のデンマークやスエーデンで出会った好きなものたちがモチーフになっています。

いしざきさんの得意の建物のイラストや旅先の小物など、旅の楽しさが満載です。一緒に旅行に出る気持ちでどうぞお楽しみください!

旅を通して出会った、建物と色んなものを描こうと思ったといういしざきさん。

大きく描かれた建物の絵がとても気持ちよいです。今回は新たな挑戦として、切り絵の作品も展示しています。

去年のMJ展で流行っていて、せっかく原画を見てもらう機会なのでチャレンジしてみたそうです。

建物の絵を描いていて楽しい所は、下地などの曖昧な段階から、窓など細部を描く事で

急に密度が濃くなって描きたかったものが掴める瞬間があり、自分には合っていると思ったそうです。

個展の準備で大変だった事は、初めての個展で、自分ができるのかというプレッシャーがあり、

絵を描いてる友達や、色んな人に相談して、みんなが優しく応援してくれたので、勇気を出して挑戦してみたそうです。

今後は、本の装画のお仕事など増やしていきたいという、いしざきさん。

モチーフとしては、建物以外にも人物や静物など色んな物が描けるようになりたいそうです。

いしざきさんの人柄がにじみ出たような楽しい作品、これからも楽しみにしてます!