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アンドーヒロミ個展「ヨリミチ」

今週の作家さんはアンドーヒロミさんです。
HBでは約4年ぶりの個展となります。
これまで銅版画で作品制作をされてきたアンドーさん。
今回は、はじめて挑戦されたという紙版画での新作の展示です。
ユニークな形に切り取られた風景は、見ているだけで楽しい気分に!
展示の仕方にもアンドーさんのセンスが感じられます。お見逃しなく!

 

 

— まずは今回のテーマについてお聞かせいただけますか?

近所を散策したり、行きと帰りは違う道を通ったりすることがすきなので、
「ヨリミチ」をテーマにしようと思いました。
今回は、馴染みのある井の頭沿線の景色や、少し遠いところから見た風景、
近所の愛着のあるものを描いています。

これまで銅版で制作していたのですが、今回ははじめて紙版画や他の技法にも挑戦してみたということもあり、
そういった意味でも「ヨリミチ」です。いろんなことをやったほうが楽しいなと思います。

 

 

— 紙版画での制作はいかがでしたか?

新しいことだったので楽しかったです。細かい表現も出来るようになったり、
紙版画の良さも知ることができ、表現の幅が広がりました。無限にあるなと思います。

ボンドでモチーフを描くコラグラフ・カーボランダムという技法があったり
版を重ねていく方法もあるし、いろいろな表現ができます。

 

 

— 今回展示された作品からも、版画の色々な表現が見れますね。

銅版画と紙版画を組み合わせてもいいし、もっと面白いことができそうだなと思います。
今回の作品は白い面が多いけれど、背景もつけたらまた違った雰囲気になりそうです。

— アンドーさんは形の切り取り方もおもしろいですよね。風景などは写真を元に形を作っていくのでしょうか?

今回制作した鉄塔なんかは、最初にリアルに描いてから自分で崩していきます。
一度、自分のなかで消化して形にしていく感じです。リアルに描くと、窮屈で面白くなくなってしまうので。

 

 

— どれも見ていて楽しいです。4年ぶりの個展はいかがでしたか?

やっと日の目を見たので感動しています。
想像していた感じに飾って頂けたのもうれしいです。

HBでの個展は4度目ですが、はじめての個展をするときは、
唐仁原さんにアクリルで描いた絵と銅版の絵を両方見てもらいました。
そのときに「こっちでいきなよ」と銅版の方を選んでくれて、それがなかったら今も銅版を続けていなかったかもと思います。

それまでもずっと銅版はやっていたのですが、自分のスタイルがなくて
でも展示をしていくうちに、今のスタイルができました。
HBで展示をやるからには気合いが入るし、みんなてんぱりながらも頑張ってますよね。他の方の展示もいつも楽しみです。

 

— 今回も素敵な展示をありがとうございました。最後に今後の活動目標などありましたらお聞かせください。

バンドワゴン』シリーズの出版が毎年続いていて、もう10年以上描かせて頂きました。
この本を見て私の絵と知ってもらえることが多く、ラッキーだったなぁと思います。

長く続けていくのは難しいなと、ひしひし感じます。
これからも装画のお仕事をしていけたらすてきですね。

 

 

 

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