HB Gallery

Blog

Marron個展「Under the sea – 浮遊する刺繍 -」

今週の作家さんはMarronさんです。HBでは初めての個展開催となりました。刺繍でイラストレーションを描かれるMarronさん。ギャラリーに揺蕩う魚たち、繊細な手仕事が光る、涼しげな作品をお楽しみ下さい!

 

Q1.今回のテーマや、個展でやってみたかったことなどお聞かせください。

◆テーマ
実在の海の生き物。
想像上の海の世界や生き物を描くのが好きなのですが、あえて実際にいる生き物を自分の中にストックしたかったのでした。

◆やってみたかったこと
刺繍でジオラマを作ること。
刺繍で奥行きやデザインとしての立体感を出すのは難しいのですが、薄い布に刺繍して二層に重ねることにより物理的に解決しました。
展示のタイトル通り「浮遊」してみえる、Marronならではの表現ができたと満足しています。

 

 

Q2.刺繍でイラストレーションを描こうと思ったきっかけはありますか?

中学生から刺繍を習っていました。ただ、課題の図案通りに刺すのが苦痛で、自分で描いた絵を持って行き、どう刺繍で表現したらよいかを先生に相談していました。ちょうど好き勝手に水彩などで絵を描くことが楽しくなくなった時期と重なり、そこから刺繍で絵を描くことが楽しくなり、今に至ります。(刺繍教室に数年通って完成した課題は3つだけ)

「刺繍で絵を描く」という気持ちなので、刺繍作家ではなく、刺繍イラストレーター・刺繍画家などと名乗っています。

Q3.作品作りで心がけていることはどんなことですか?

刺繍は情報が多く全体よりも細部ばかりが目にいきやすいです。もちろんそれは良い点、楽しい点でもあるのですが、私の場合は「絵として一瞬で情報が入ってくるか」ようは「見やすい絵か」を心がけています。難しいです。

 

 

 

Q4.近年はどのようなお仕事(イラストレーションの)をされましたか?

単行本の装画『ごほうび参拝』で「火の鳥や狸の神様」を、保育雑誌『キンダーブック2』で「うさぎの子どもたち」を描きました。

 

 

Q5.今後やっていきたいこと、お知らせなどありましたらぜひ。

イラストのお仕事はとにかくなんでもやりたいです。が、

①ファンタジーな作風で、幻想・怪奇小説の装画。
私にとって「心の栄養」である不思議なお話の装画を描ければこの上ない幸せです。

②パッケージ
うさぎや花などの可愛い雰囲気の作風で、刺繍イラストのパッケージ。
可愛いと思います!さらに、半立体の刺繍を平面におとしこむ(印刷する)ことによる違和感が、消費者の目を引くのではないかと思います。

③海の生き物のイラスト
海の生き物が好きなので、今回の展示のような内容で。いつか動かしても見たいです。

④刺繍イラスト拡大したいです。
今回、個展用のポスターを作るにあたって、A5の作品をB2に拡大してみたのですが、かなり綺麗に印刷でき驚きました。
刺繍は小さい媒体だけのものだと思い込んでいたので、実物より大きく見せる刺繍イラストも作りたいです。

(以上は、今思いつく中で特にやってみたいお仕事です!それ以外ももちろん、どうぞよろしくお願いいたします。)

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

コメントフィード

トラックバックURL: http://hbgallery.com/blog/2022/06/21/marron%e5%80%8b%e5%b1%95%e3%80%8cunder-the-sea-%e6%b5%ae%e9%81%8a%e3%81%99%e3%82%8b%e5%88%ba%e7%b9%8d-%e3%80%8d/trackback/