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才村昌子銅版画展 「版の遊び」

今回ご紹介するのは、2024年3/8~3/13に個展を開催された才村昌子さんのインタビューです。

幻想的で、またモダンな雰囲気も醸し出ている個展会場となりました。
銅版画ならではの技法により、魅力的な質感で表現された作品たち。
会場の様子を制作インタビューとともにお楽しみください!

展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

 

ー才村さんは3回目のHB個展となりました。
展示作品は全て銅版画の作品でありながら、
色や形、作品のサイズも多種多様で、銅版画の魅力が余す所なく発揮されています。
今回の個展「版の遊び」におけるテーマや、
発表にあたって意識されたことなど、今個展に寄せる才村さんの想いをお聞かせください。

 

多色刷りも版の組み合わせで多様な表情が生まれますし、抽象と具象のイメージを重ねて刷るなど、見え隠れするイメージがかくれんぼにも似て「版の遊び」というタイトルをつけました。銅版画の制作はいろいろな驚きと発見に満ちています。
そんな興奮と喜びが作品から伝わる展覧会になれば嬉しいです。

 

 

ー個展会場で流れている音楽は、才村さんの銅版画が使われているジャケットデザインですね。

音楽や異なる領域との関わりについて、どのように感じていますか?

 

会場で流れている音楽は、今回展示している『月の変奏』のシリーズを描くきっかけとなったアルバム
『ピアノフォルテ・イン・グリーン』です。
以前ピアニストの田中綾さんからピアノリサイタルのキービジュアルを依頼されて、
楽曲のイメージを銅版画で表現しました。
銅版画の表現を深めていくことで、音楽家や写真家など異なる領域の方々と
より深い交感が生まれるようになったことをとても嬉しく感じています。

 

 

ー才村さんは銅版画の制作にますます魅力を感じているそうですね。
銅版画のどんなところが才村さんを引きつけるのでしょうか?
デジタル化の時代で、敢えてアナログの複製技法を探求されている理由を教えてください!

 

プレス機の圧で紙に刷り取られた銅版の型とインクの盛り上がりには、
均一でフラットな現代の印刷物とはまるで違う魅力と物質感があります。
そして製版や刷りの段階で自分の意図しない偶然性や揺らぎが生まれることが、
アナログの複製技法の味わいと面白さですね。

 

 

ーこれから挑戦されてみたいこと、今後の展望をお聞かせください!

 

A5:銅版画+様々なマテリアル、
銅版画を陶器に見立てて作るなど新たなアイデアがどんどん湧いてきて、
版の遊びはこれからも続いていきそうです。

 

インタビュアー 須貝美和

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