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陣内昭子 作品展 「こもれび よろこび」

今回ご紹介するのは、2024年4/19~24に個展を開催された陣内昭子さんへのインタビューです。
一貫して樹木を描かれ、掛け軸の作品や
80号サイズの大きな樹木の作品で迫力のある展示となりました。
会場の様子をインタビューとともにお楽しみください!

展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

ー陣内さんは3年連続3回目のHB個展となりました。
一貫して樹を描かれ、今回のDMではのびやかにダンスする樹が描かれています。
陣内さんが今回のタイトル「こもれび よろこび」へこめた想いや
個展のテーマを教えてください!

 

『樹』-The Tree with me – に続き、『樹』から受け取る印象をテーマにしました。
前回は“樹の肌の表情”や“枝の動き”がメインでしたが、
今回は葉が作る光と影を中心に制作を進めていきました。
“こもれび”の下にいると守られているような
穏やかな気持ちになる。あの静かな”よろこび“を表現できたらと思いました。

 

ー会場では大きな樹の作品「PLEATS TREES」が一際存在感を放っています。
こちらは昨年展示された『My Mentor』と同じ80号サイズの作品ですが、
今回はどのようなイメージで描かれたのでしょうか?

 

前回の『My Mentor』は、毎朝行く小金井公園では私が勝手に慕っている地味な存在ですが、
今回の『Pleats Trees』のユーカリの木は、高さが32mあり広場の名前になるような女王様的存在。
その木肌は長く細い皮が折り重なるようになっていて、まるでプリーツドレスを纏っているようです。
空に向かって堂々と立つ樹の美しさを表現したいと思いました。
タイトルは、贔屓のブランドからサンプリングさせてもらいました。

 

 

ー掛け軸に仕立てられた3部作「踊る樹〈月夜〉」「眠る樹〈赤い実と鳥〉」「踊る樹〈夜明け〉」 は力強く情熱的な色彩が印象的です。
こちらの3作品にこめた陣内さんの思いをお聞かせください。

 

”こもれび“の下で光を享受する『私』の視点ではなく、
”こもれび“ができるような光を浴びている『樹』の視点で、
描いたのが『踊る樹<朝日><月夜>』の2点。
私たちが知らない瞬間にはきっとこんな大胆でエネルギッシュな姿があるのではと妄想しました。
そして、真ん中の『眠る樹 <赤い実と鳥> 』は、
その大胆な活動ぶりを奥にひそめて周囲の生命を育む存在です。
ずっと同じところに変わらず立っているように見える『樹』ですが、
実際はもっと色々なことが起きているような、
そんなミステリアスな魅力を表現したいと思いました。

ー次回の個展はどんな展覧会にされたいですか?
今後も樹をテーマに陣内さんは制作されるのでしょうか。
今後の展望をお聞かせください!

 

 

ひとつ具体的にやりたいことは、今回の『踊る樹』を発展させて、
『樹』それぞれが持っている個性(樹皮の様子、枝の伸び方、芽の出方、葉の茂り方、落ち方、実のつき方)を
盛り込みながら、それぞれをダンサーに見立て舞踏団のお話を絵本にしたいなと思っています。
所属するボランティア団体(小金井公園樹木の会)のメンバーの方の知識をいただきながら、
図鑑風味の学べる要素も入れられるといいなあと。
次の個展はその過程で生まれた作品たちによって、ギャラリーの空間を森の中のようにできるといいですね。

 

インタビュアー 須貝美和

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