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平尾直子個展「赤ペン同盟」

今週の作家さんは、平尾直子さんです。HBでは初個展となります。

赤色のボールペンだけで描かれたユーモラスな登場人物たち。
群衆や街並を緻密に描いていながら、楽しく軽やかな印象をうけます。
飄々としているような、でもどこか切ない表情がなんともかわいらしく魅力的!

今年で、イラストレーションのお仕事をされてから10周年を迎えられたという平尾さん。
そんな平尾さんの記念すべき展覧会、ぜひ見にいらしてください!

 

 

— 今回10年ぶりの個展となるそうですが、展示してみていかがでしたか?

不安ばかりだったのですが、自分の作品群がひとつの空間におさまったのを見れて
これからの展望を自己分析できたような気がします。
次のイメージが浮かんだところが、一番の収穫でした。

 

 

— 平尾さんといえば「赤色」の印象ですが、この描き方はいつ頃からされているのですか?

4年前くらいからです。
塗りがうまい人と線がうまい人がいる中で、自分は当時、水彩で鬱金(ウコン)色で描いていたのですが、
その描き方に自信が無くなってしまったときがあったんです。その時にふと、家にあった赤ペンで水彩紙に描いてみたのが最初です。 子育てで忙しかったというのもあります。

— 身近な画材で描いてみたのが良かったのですね。
平尾さんは、峰岸達さんのMJイラストレーションズに通われていたそうですが、どれくらい在籍されていたのですか?

3~4年は通っていたと思います。自分は3期生でした。

 

 

— 塾へ行ってよかったなぁと思うことはどんな点ですか?

描くべき方向性を、峰岸先生の意見やみんなの作品を見ていると整理されていった感じがします。
余計なものを取ったり、必要なものを入れ込んだり。
あの人の、あの部分が好きだなと思ったり、先生のあの部分を真似してみよう、と思いました。

— みんなで頑張れるいい環境ですね。
平尾さんはすでに書籍を中心にお仕事をされていますが、普段から売り込みをされているのですか?

売り込みはしていないです。知り合いの方にお声掛けいただいたものや、
MJイラストレーションズBOOK」という本に載せて頂いて、それを見た方からお仕事を頂きました。
峰岸先生には本当に感謝しています。

 

 

— イラストレーションを続けて10年になるそうですが、長く続けられた秘訣はありますか?

やはり峰岸先生とMJの仲間、家族のおかげだと思います。
先生と仲間の存在はすごく大きいですね。

— 連日、MJのお友達がたくさん見えてますね。みなさんすごく仲がいいんだなと思いました。
平尾さんは今後、どのようなお仕事をやっていきたいですか?活動目標などお聞かせください。

お仕事では、NHK出版のロシア語講座の表紙をやってみたいです。
エディトリアル、書籍のお仕事の売り込みをしていきたいですね。
また、自分にしか描けないスタイルを探していきたいです。
「〜風に描いて」という依頼が多いみたいなのですが、それはちょっと辛いなぁと。

 

 

— 今回もロシアのシーンをたくさん描かれていて、やはりロシアがお好きなのですね。お仕事くるといいですね!
最後にアピールしたいことをお願いします!

今回は赤ペンで描きましたが、仕事上で色が変わるのは全く違和感はありません。
ふわっとした赤い発色が好きなので、展示に統一感をもたせました。
外国の風景も描き続けますが、オリンピックに向けて東京の街もこれから描いていこうと思います。

— ありがとうございました!東京の風景、ぜひ見てみたいです。今後益々のご活躍を楽しみにしております。

 

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