浜野令子個展「Mutation」
今週の作家さんは浜野令子さんです。HBでは初めての個展開催となりました。いつかどこかで見たモノや景色、記憶の断片をたぐり寄せるように描かれる浜野さん。頭の中に次々と浮かんでくるイメージを自由に表現されました。美しく妖艶な線画の数々をお楽しみください!
ノートの隅や日記などに、よく落書きを描いているという浜野さん。今回の作品はそんな落書きの延長のような自由な気持ちで、浮かんできたイメージを描き進めていったとのこと。自分の目で見たものや、 断片的な記憶として残っているものたちが、落書きの中に流れ出てくるそうです。描かれるものたちは想像上の生物が多く、普段見ているものが記憶の中の別のものと結びつき、また別の違う形となり表れる。断片的なイメージを拡張していくように描かれるそうです。
イギリスの大学で絵画を学ばれていた浜野さん。木炭と墨汁を用いて制作されるなど、モノトーンの表現はその頃から好んで描かれていたとのこと。博物館や美術館、小さなプライベートの博物館のような場所もたくさん見て回られていたそうで、その当時の記憶も作品に影響しているようです。
卒業後、帰国してからも絵を続けられていた浜野さん、イラストレーションを本格的に意識し出したのは2年半程前からとのこと。普段描いていた落書きを「この絵で続けてみたら?」とアドバイスをくださったのがイラストレーターの山田博之さんでした。山田さんのイラストレーション塾へ通われたことで、楽しく描き続けることができる現在のスタイルをみつけられたそうです。
イラストレーションのお仕事はこれからという浜野さん。装画やお菓子のパッケージ、テキスタイル、ファッションやジュエリーの広告など、幅広く手掛けてみたいそうです!今後の作品も楽しみです。
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