陣内昭子 作品展「カサネル・ココロミ」
今週の作家さんは陣内昭子さんです。HBでは初めての個展開催となりました。絵本『ふうちゃんとミーのぼうけんのうた』の原画や、舞台ポスターの原画、新作「Welcome to the world」と題した新生児を描いたシリーズも!優しく力強い陣内さんの世界観をお楽しみください!
Q1.今回の展示テーマや、個展でやってみたかったことなどお聞かせください。
作家としてのキャリアをスタートするアクションと位置付けています。
その上で、色や形を重ねるように、これまで重ねて来たことの軌跡を辿れるといいなあと思いました。
Q2.絵本を作ろうと思ったきっかけや、「ふうちゃんとミーのぼうけんのうた」の着想はどんなところからでしたか?
劇作家・演出家の山崎元晴さんから依頼されて足掛け5年の「人生旅行」の公演、
「錆色の木馬」が、2020年5月に最初の緊急事態宣言で中止になり、
描いた木馬の絵が無駄になってしまったことがきっかけです。
その木馬を主人公の絵本を描こうと決めました。
2020年3月に決めて最初のプロトタイプを作るまでの4ヶ月は何かに取り憑かれたように描いていましたね。
木馬が女の子と空に旅立つという話がどこからともなく降りてきて
あとは、登場人物たちに引っ張られるように進んでいきました。
「うたがあればどんなところにも行けるし、誰とでもつながれる」という
ことも、物語の核になっています。
Q3.作品作りで心がけていることはどんなことですか?
「ものがたり」でしょうか。1枚の絵でも、その背景にどんなことがあるのか
自分の中でおはなしを作って色ひとつでも決めていきます。
そうすると表現したいことのゴールがはっきりするという感じになります。
Q4.今回個展をしてみていかがでしたか?
大好きなHBギャラリーに自分の絵が飾ってあって、
知人との再会、新しい人との出会いのきっかけに
自分の作品があることがとても幸せな気持ちになりました。
今日、英語圏からの旅行者の男女の方から
絵本の内容を説明してくださいと言われ、
物凄いブロークンイングリッシュで読み聞かせして、唄を歌いました。
本を買ってくださったときは嬉しかったですね。
Q5.今後の活動予定、やっていきたいこと、お知らせなどありましたらぜひ!
10月に淡路島の洲本市の図書館で、絵本の原画展を持ち込みでやらせて
もらうことになっています。ふうちゃんが帰っていくときのあさひの海は
瀬戸内海のようにも見えるので島に行くのが楽しみです。
あと、今回始めた赤ちゃんの絵を発展させる制作を続けていきたいと思っています。
その子の癖や好きな洋服など、ヒアリングしていくつかのお気に入りの写真をいただき
1枚のポートレートをオリジナルで作成するサービスも開始します。
今後もSNSなどを通じて発信していきたいです。