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ケッソクヒデキ個展「elements」

今週の作家さんはケッソクヒデキさんです。
HBでは5年ぶり、2回目の個展となります。

ケッソクさんの、まだ見たことのない景色を生み出そうとする豊富なアイデアと、
それを具現化できる技術力には、多くのデザイナーさんが惚れ込んでいます!
今回は、そんなケッソクさんが装画を手掛けられた最近の本のお仕事と、
その原画をセットで一堂に見ることのできる展覧会となりました。

 

 

—  ケッソクさんは今回が9回目の個展となるそうですが、展覧会はいつもどのようなきっかけでされるのですか?

基本はプロモーションの一貫として、年に1回は展覧会をやろうと決めています。
10年間は続ける!と目標をたて、9年程前から続けてきました。
毎年続けることで認知度が上がるのでは?と思っています。
何年かに1回やるのではなく、連続してやることで意味があるのではと。

あとは、仕事柄ずっと家にいることが多いので、
みなさんに「生きています!頑張っていますよ」!と、年に1回はお伝えしようと思って。(笑)

 

 

— 確かに、イラストレーターさんはそういった方が多いかもしれませんね。
今回の展覧会では本のために描いた作品が多いですが、普段から装画のお仕事を頂くことが多いですか?

そうですね。8~9割が装画のお仕事で、
広告やパンフレット、雑誌などのお仕事はその他1割くらいだと思います。

 

 

— お仕事をする上で、いつも大事にされていることや、ここだけは譲れない!という点はどんなことですか?

依頼に答えてこそお仕事だと思うので、どうして依頼されたのか、相手側の意図を正確に理解することですね。
装画のお仕事の場合、僕自身は本が売れなければ意味がないと思っているので、
売上に貢献したいという想いもありますし、著者の方の想いも意識しています。
人生を懸けて書かれていると思うので、その想いを表面に反映させようという気持ちで。

著者の方、また本を買ってくださる方にも喜んでもらいたいですね。

 

 

— そういった想いが、これだけたくさんのお仕事に繋がっているのでしょうね。
最後になりますが、今後のイラストレーターとしての活動目標をお聞かせください!

イラストレーターという職業は受注産業ですが、それだけでは限界があると感じます。
これからは自分の絵がどういうことに生かせられるのかを考えて、仕事の依頼を待っているだけではなくて、
自分たちから仕事を作っていくことをやらなければいけないなぁと思っています。

— 貴重なお話をありがとうございました!

 

 

ずらりと並んだケッソクさんの作品と本のお仕事。
文字が入る前の原画と、印刷物になり読者の手に届くまでの変化には興味深いものがあります。
1枚の作品として美しく、さらには書店で目を惹く存在でもあり…
身近な人にも、遠くの人にも本の感動を届けてくれるケッソクさんなのでした。

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