草谷隆文個展「ALPHABET」
今週の作家さんは、デザイナー・アートディレクターの草谷隆文さんです。HBでは初めての個展開催です。
ご自身でイラストレーションを描きデザインを手掛けられることも多い草谷さん。今回はお気に入りのミュージシャンの名前、イニシャルをテーマに、自由なアイデアで独自のアルファベットを作られました。グラフィック、音楽好きの方にもたまらない展覧会となっております。ぜひお立寄りくださいませ!
「ALPHABET」
3~4年程前から、マジックインキで絵を描き始めたという草谷さん。
今回の作品もすべてマジックで素材を描き、パソコン上でコラージュや色変換をすることで、独特のマチエールが表現されました。ミュージシャンのイニシャル、人柄や音楽からイメージを膨らませ考えられたユニークなアルファベットたち。会場で流れている音楽にもぜひ注目していただきたいです!
「Phil Upchurch」
「Quincy Jones」
幼い頃、設計技師のお父さんが使っていたコピー機が大好きだったという草谷さん。
当時はまだ珍しかったコピー機で、自分の描いた絵が拡大されて手元に戻って来た時はとても衝撃的だったそうです。
そんな想いから、現在でもコピー機は草谷さんにとって大切なツールのひとつとなっているとのこと。
自分ではコントロールできないような、偶然生まれる表現のおもしろさが魅力だそうです。
「Ike Turner」
「Herbie Hancock」
高校生の頃には演劇のご経験もあるそうで、舞台ポスターやパンフレット、舞台美術も手掛けられていたそうです。
Dee Dee Bridgewater の舞台を実際に見たり、同じ演目をご自身が演じたこともあるということも、作品に影響しているそう。さまざまな経験を元にアウトプットされた、草谷さんならではの表現は見応えたっぷりです!
短いサイクルで個展をすることで、絵を描く時間を作るようにしているという草谷さん。
どこまでもおもしろい表現を追い求めたい、そんな草谷さんの探究心を垣間見る展示となりました。
「Dee Dee Bridgewater」
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