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仲條正義賞 藤岡詩織個展「ノスタルジア」

夏のファイルコンペ展、第5弾は仲條正義賞に輝いた藤岡詩織さんです。
HBのコンペには6度目の応募で見事に大賞受賞となりました。移り変わりのはやい都会の街並みが、藤岡さんのフィルターを通すとどこか切なく懐かしい景色に。藤岡さんならではの味わい深い色彩も魅力です。ぜひ原画をご覧いただきたいです!

 

〈審査員、仲條正義さんのコメント〉

都会の乾いた哀愁がいい。迷わない色使い出会えてよかった。

都会のビルの群れや街並みを中心に描いた作品たち。テーマとなった ノスタルジア= 郷愁 には、人間の感覚で脳内麻薬のような役割があるそうで、ストレスが軽減したり心が穏やかになるという効果があるそうです。藤岡さんにとってイラストレーションとは、水や食料などと比べたら極論、無くてもよいものかもしれないと感じることもあるそうです。けれどもその中で、どんなところで自分の絵の価値を出していくか、意味があるのかを考えたことで、今回の”郷愁”というテーマに辿り着いたそうです。

横浜生まれ、横浜育ちでずっと都会の景色と共に生活をしてきた藤岡さん。古い建物が壊され新しいビルが建つと「その前にあった建物はなんだったっけ?」と忘れてしまう。過去になるスピードがはやく、記憶が書き換えられる、そんな都会の建物にノスタルジーを感じるそうです。

 

 

 

現在はMJイラストレーションズで勉強中の藤岡さん。MJでは”基本”のイラストレーションを教わるそうです。その人らしさが出ていて、かつイラストレーションになるものをモットーにしているそう。元々、藤岡さんはマンガ寄りの絵を描いていたそうですが、そこを抜けれたらいいなとずっと感じていたそうです。ここ1~2年は、普通に描いて自分の色を出したいという気持ちで、先生のアドバイスを素直に聞き、描く日々だったとのこと。特別なことをした訳ではないけれど、ご自身でも絵が変わったなと感じたそうです。素直に描いてみたことで賞に巡り会えた、とお話してくださいました。

 

 

 

元々、紙媒体が大好きという藤岡さん。手元に置いておきたいなと感じた本は読まずにジャケ買いをすることもあるそうです。ご自身でも、そんなふうに手に取ってもらえる装画のお仕事をやってみたいとのこと。これからも、静かだけれど力強いものを描いていきたいそうです。

 

審査員の仲條さんと藤岡詩織さん。

 

次回ファイルコンペのご応募も受付中!
熱い作品、お待ちしております。http://hbgallery.com/compe.html

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