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大野博美個展「風采風体」

今週の作家さんは大野博美さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
大きな筆のタッチで人物のニュアンスを表現される大野さん。日常のふとした仕草や群衆を描いた新作、小説のお仕事の原画も展示しております。ぜひお越しくださいませ!

 

「凛」

 

セツ・モードセミナーで絵を学ばれていた大野さん。子育ての期間を経て落ち着いた頃に、また絵を描きたいという気持ちになったそうです。もう一度セツへ通われ、その後、峰岸達さんのMJイラストレーションズでも学ばれました。MJに入ったときは、ただ絵を描く環境が欲しいと思っていたそうですが、次々とイラストレーターとして活躍していく仲間を見て、ご自身も仕事にしたいと意識するようになったとのこと。当時は人を描くのは苦手で、風景を好んで描いていたそうですが、鈴木成一さんの装画塾へ通ったことがきっかけで人を描くように。ざっくりとしたタッチで描いた作品が評価され、『』(著・蛭田亜紗子)の装画に採用。人を描くことへの苦手意識が薄れていったそうです。

 

「うつむく」

「冬休みの交差点」

個展のタイトルにもなった”風采”と”風体”という言葉は、人の様子の類語を辞書で探していたときにみつけたとのこと。空気感や人と距離のある感じが、ご自身の絵と合っているなと思ったそうです。大野さんの風を感じるような筆のタッチと相まって、より世界観が広がりました。新作では、ご自身で撮った人の景色の写真を組み合わせて描いたり、横顔を描くことにも挑戦。

「駅のベンチ」

装画のお仕事の際には、まずゲラを読み登場人物にイメージの似ている芸能人を探してみることからはじまるそうです。本がお好きだそうで、特に装画のお仕事は、読んだことのない作家さんを知ることもできてうれしい、と大野さん。これからももっと本にまつわるお仕事をやってみたいそうです。

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