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コバヤシヨシノリ個展「アバヨーイ」

今週の作家さんはコバヤシヨシノリさんです。HBでや2回目の個展開催となりました。
今回は石垣島への旅行をきっかけに知ったという、南大東島に住む子供たちのことについて描かれました。三線の音色や、大自然と海風を感じられるような空間となっております。ぜひご覧くださいませ!

 

石垣島へ旅行をした際に、西表島や竹富島などの島巡りをされたコバヤシさん。小学校と中学校はあるけれど高校がないことに気付いたそうです。「みんな高校のある島へ行くよ」地元の方にそう教えられたとのこと。島からは通えずに、親元を離れて暮らす子供たち。コバヤシさんの娘さんが15歳で高校へ行く年だったそうで、そのことがひっかかっていたそうです。日本にどれくらいあるのだろう…気になり調べ始めたことが今回のテーマにつながりました。
個展準備はテーマを決めた2年前からはじめたというコバヤシさん、石垣島から帰ってすぐにこのことをテーマにしたいと思ったそうです。

 

 

今回描かれたのは南大東島について。沖縄から東に400km離れている島で、フェリーで1日かかるそうです。ほとんどが畑でサトウキビ畑しかないような大自然。進学で親元を離れなくてはならない子供たちは、1人暮らしを始める子、昼間アルバイトをして夜間学校へ行く子もいるそうです。コバヤシさんが興味を持ったのが「ボロジノ娘」という島の民謡グループについて。3月4日の「三線の日」にみんなの前で家族への想いを込めて唄を披露する風習があるとのこと。今回描かれたのは特定の人物ではなく、最後の唄をうたって旅立って行くという15の春をテーマにしたそうです。

 

 

個展のために制作されたZINE「アバヨーイ」には漫画も掲載。 ずっと頭の中で冊子の構成を考えていたそうですが、1年前に漫画を描こうと決めたそうです。絵で説明できない部分を誰でもわかりやすく伝えられたらと思い、漫画を描くことに。小学校6年生のときに描いた4コマ漫画以来だったそうで、ほぼ初めて描いたとのこと。ぼんやりとストーリーを考えながら進めていたという今回の作品たち。思考錯誤ではあったけどやっと固まって来た、とコバヤシさん。

今後の目標は、夏休みの課題図書の本に携わること。今後ますますのご活躍が楽しみです!

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