城井文平個展「ブルー・シティ」
今週の作家さんは城井文平さんです。HBでは初めての個展開催となりました。普段は装丁のお仕事をされている城井さん。自らイラストレーションを手掛けられた本も多くあります。新作のアートワークのほか、これまで装丁された本の展示も!城井さんの初個展、ぜひお越しくださいませ!
「ブルー・シティ」と題された個展のタイトルは「未完成な場所」という意味の造語だそうです。道半ばにいる人々、風景、食べ物など、すべて青色を基調としたステンシルをアレンジした技法で描かれました。手や足を描かなくても生き生きとした表情が感じられる人々のシリーズ。歩いている様子を描いたのは、何かに出会っていたり、少しずつ変化している様を表現したいという想いから。具体的ではないものの、親近感のあるフォルムが想像力を掻き立てます。
建物のシリーズは実際に見た風景を元に描かれたそうです。家が建ち並ぶ様子や、迷路のように何処も同じ風景、面白みのない日本の都市部をテーマに。どこかで見たことのある風景でありながら、城井さんの視点で描かれると新鮮でユニークなワンシーンに。
ドーナツ、ピザ、ハンバーガーなどの食べ物をメインに描かれた作品も。どれも大好きな食べ物であり、ストリート感のある、食べながら歩けるものチョイスされたとのこと。
個展のために制作されたオリジナルグッズ。「Super Cool」と書かれたポスターは、城井さんが大好きだというハンバーガーがモチーフに。パン、肉、野菜、すべてが最高! でないと美味しくならない、そんな食べ物なのだそう。絵に言葉をそえることで見た人が元気になったらいいな、という思いで制作されたそうです。
城井さんが装丁をされた本の一部。手書きのタイトルやイラストレーション、オリジナルの書体「ちまた」を本文に使った本も。
両方継続していきたいという絵とデザイン。絵を描いているとデザインしたくなり、デザインしていると絵を描きたくなるという不思議な相関性があるそうです。今後も本に携わり続けたい、と城井さん。益々のご活躍が楽しみです!
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