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久保雅由個展「One scene」

2023年4/7~4/12に展示をされた久保雅由さん。クボグラフィックスとしてデザインのお仕事をしながら絵を描かれています。
シンプルかつグラフィカルな作風を、緻密な手作業で描かれているギャップも魅力的です。
会期中お越しになれなかった方も、ぜひこちらの作家インタビューとともに展示の様子をご覧ください!

一部作品はオンラインショップでもお取り扱いございます。

http://hbgallery.shop-pro.jp/ 

 

 

 

Q1.
2022年にご自身の会社を設立されて以後、今回は3回目の個展となります。
短期間に精力的な活動をされていらっしゃいますが、
今回の個展作品はどのくらいの期間で制作されたのでしょうか。
A.
今回の作品は、すべてこの個展のために書き下ろしたもので、約半年かかりました。
Q2.
個展でご自身の作品を発表されるまでに、画材や手法の試行錯誤はありましたか。
ペンによる表現を継続されているのはなぜでしょうか。
A.
学生の頃は絵の具で絵を描いていました。その後、仕事に追われ30年近くブランクがありました。
30年ぶりに絵の具を試してみましたが、絵の具の扱いに面倒くささを感じ、身近にあったペンを手にとったのがきっかけです。
極力、タッチやマチエルを感じない表現を目指しているので、そういう意味でペンは気に入っています。
Q3.
久保さんはこれまでクリエイティブディレクター、アートディレクターとして数多くの広告制作に携われました。
イラストを起用した広告にはどのようなものがありましたか。
A.
JR東日本の「suica」のペンギンのキャラクター開発に、坂崎千春さんを起用しました。
ENEOSの「エネゴリくん」は自分で描いています。

Q4.
色を使わない線による表現ですが、作品を間近で拝見すると、久保さんの手の跡がうかがえます。
デジタルではなく敢えて時間をかけて、フリーハンドの線を引かれる理由はなぜでしょうか。

A.
シンプルな線なので、コンピュータを使えばもっと簡単に速くできるのですが、シンプルは削ぎ落とすのではなく「凝縮」だと思っているので、あえて手で描くことで何かが伝わると信じて、アホみたいにフリーハンドにこだわっています。
Q5.
久保さんは観る人の想像力を信じてシンプルな表現に挑戦されているとお聞きしました。
観る人に解釈をゆだねるということでしょうか。久保さんご自身の作品への思いはありますか。
A.
実は、作品の大きなテーマは臨場感なのですが、見てくださる方には自由に見て欲しいと思っています。作者の思いを押し付けるのではなく、絵を見てくださる方々の経験や体験と重ね合わせて、少しでも豊かな気持ちになってもらえたらと願っています。

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