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谷山彩子個展「忘れないように – ABCからZまで – 」

今週の作家さんは谷山彩子さんです。HBでは7年ぶりの個展開催となりました。
美味しいお肉の部位のこと、お料理の調味料のことなど、様々な覚えておきたいことを自由に描かれました。谷山さんのアイデア光る作品たちをぜひご覧ください!

「FILLET(ヒレ)」

 

お話も絵も1冊まるごと手掛けられた絵本「文様えほん」(あすなろ書房)を制作されたことをきっかけに、調べて描くことが楽しくなった、と谷山さん。今回は普段の生活ですぐ忘れてしまうもの、覚えておきたいものがテーマ。普段から食べることも作ることも大好きだそうで、おせちの縁起物や和食器の名称、調味料のことなど、画材もタッチもさまざまに描かれました。きっかけは、居酒屋で何度聞いても覚えられないお肉の部位の名称だったとのこと。それらの「どうしても覚えられないこと」をA~Zの箱に入れるように、何を描こうか考えていったそうです。それぞれの作品にまつわるエピソードも見どころです!

 

「MONYOU(文様)」

普段のお仕事では実用系やビジネス系、法廷や弁護士のことなど、難しいことをわかりやすく絵にする場面が多い、と谷山さん。難しいことをひとつひとつ紐解いて行く感覚で、それも楽しいとのこと。今回描かれた「魚醤のできるまで」や「茶碗蒸しの作り方」なども、谷山さんが描くと、一目で楽しくわかりやすいものに。軽やかにイラストレーションの本質を見せてくださいました。これからも様々なシーンで谷山さんのイラストレーションとエッセンスは欠かせないものになるでしょう。

「CHAWAN-MUSHI(茶碗蒸し)」

  

「O-SE-CHI(おせち)」

コバヤシヨシノリ個展「アバヨーイ」

今週の作家さんはコバヤシヨシノリさんです。HBでや2回目の個展開催となりました。
今回は石垣島への旅行をきっかけに知ったという、南大東島に住む子供たちのことについて描かれました。三線の音色や、大自然と海風を感じられるような空間となっております。ぜひご覧くださいませ!

 

石垣島へ旅行をした際に、西表島や竹富島などの島巡りをされたコバヤシさん。小学校と中学校はあるけれど高校がないことに気付いたそうです。「みんな高校のある島へ行くよ」地元の方にそう教えられたとのこと。島からは通えずに、親元を離れて暮らす子供たち。コバヤシさんの娘さんが15歳で高校へ行く年だったそうで、そのことがひっかかっていたそうです。日本にどれくらいあるのだろう…気になり調べ始めたことが今回のテーマにつながりました。
個展準備はテーマを決めた2年前からはじめたというコバヤシさん、石垣島から帰ってすぐにこのことをテーマにしたいと思ったそうです。

 

 

今回描かれたのは南大東島について。沖縄から東に400km離れている島で、フェリーで1日かかるそうです。ほとんどが畑でサトウキビ畑しかないような大自然。進学で親元を離れなくてはならない子供たちは、1人暮らしを始める子、昼間アルバイトをして夜間学校へ行く子もいるそうです。コバヤシさんが興味を持ったのが「ボロジノ娘」という島の民謡グループについて。3月4日の「三線の日」にみんなの前で家族への想いを込めて唄を披露する風習があるとのこと。今回描かれたのは特定の人物ではなく、最後の唄をうたって旅立って行くという15の春をテーマにしたそうです。

 

 

個展のために制作されたZINE「アバヨーイ」には漫画も掲載。 ずっと頭の中で冊子の構成を考えていたそうですが、1年前に漫画を描こうと決めたそうです。絵で説明できない部分を誰でもわかりやすく伝えられたらと思い、漫画を描くことに。小学校6年生のときに描いた4コマ漫画以来だったそうで、ほぼ初めて描いたとのこと。ぼんやりとストーリーを考えながら進めていたという今回の作品たち。思考錯誤ではあったけどやっと固まって来た、とコバヤシさん。

今後の目標は、夏休みの課題図書の本に携わること。今後ますますのご活躍が楽しみです!

<臨時休廊のお知らせ>

<臨時休廊のお知らせ>

台風19号の接近に伴い、10月12日(土)は休廊とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

山﨑正樹個展「街の思い出」

今週の作家さんは山﨑正樹さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
公園に咲いている植物や好きな建物、懐かしい電車など、山﨑さんの好きな街とそこでの思い出を絵にされました。手描きの味わいが楽しい赤1色で塗られた様々なカタチをお楽しみください!

「山手線」

「こどもの城」

 

「庭園美術館」

散歩がお好きな山﨑さん、日々見てきた東京の変化や思い出をテーマに描かれました。電話ボックスや昔ながらのタクシー 、駅の懐かしいベンチなど近頃見かけることの少なくなったものや、山﨑さんの思い出のある場所をモチーフとしています。赤ペンでぐりぐりと塗っていき、白い線を浮かび上がらせるように描いているそうです。心地よいデフォルメが楽しい作品たち。

「東京タワー」

 

どの場所も実際に行き写真を撮って描いているそうです。そのままトレースするとつまらなくなってしまうそうで、一度スケッチしたものを下絵にして描いているとのこと。手描きの揺れのあるいびつな線や、色ムラのある素朴な雰囲気は原画ならではです。

「伊勢丹」

これからもずっと絵を描いていきたい、と山﨑さん。お仕事では雑誌や本の挿絵を描いてみたいそうです。今後のご活躍が楽しみです!

 

「三軒茶屋中央劇場」

藤枝リュウジ個展「ポッポッポ はとポップ」

秋の恒例企画展、今年も藤枝リュウジさんの展覧会がはじまりました!
今年はハトが主役! 鳥をテーマにすることは初めてという藤枝さん。お仕事の絵本制作で鳥の絵を描いたことがきっかけだったそうです。今回もすべて描き下ろし作品です。藤枝さんの最新作、ぜひ見に来て下さい!

ポスターやDMに描かれたタイトル「ポッポッポはとポップ」の文字は、藤枝さん自らがテープを切り貼りして描いたもの。

 

作品そのものにもマスキングテープを切り貼りした遊び心いっぱいの楽しい作品たち!
大胆な余白も、藤枝さんが描くと心地良いものばかりです。
即興的に描く部分も多く、失敗すると破り捨てることもあるのだそう。

 

↑藤枝さんお気に入りの1枚。描き込みの少ない方がお好きなのだそう。

藤枝リュウジ個展「ポッポッポ はとポップ」 は10/2(水)までです!(最終日のみ17時まで)お見逃しなく!!!

大谷美保子個展「Airport」

今週の作家さんは大谷美保子さんです。HBでは初めての個展開催です。
今回は空港をテーマに、整備士さんや間近で見た飛行機の迫力を表現されました。現場の空気を感じさせるトーンや、美しい構図の作品たちをぜひご覧いただきたいです!

「Aircraft mechanic  航空整備士」

これまでは職人さんや作業着姿の大工さんなど、人物を中心に描いてきた大谷さん。今回はどんな人物を描こうかと考えた時に、空港に集まる人達を描いてみたいと思ったそうです。空港といえば、ドラマチックでセンチメンタルなイメージ…そういったものを求めて空港をテーマにしようと思ったとのこと。取材で実際に空港へ行ってみると、だだっ広い場所で、人間は米粒のような大きさ。着陸や離陸をする様子、米粒みたいな人間との対比にダイナミックさの方を感じた、と大谷さん。工場や格納庫も見学され、整備されている飛行機の間近で見た迫力やインパクトを絵にしたいと思ったそうです。
飛行機を主役に、働く人や空港のロビーの様子などバラエティに富んだ作品となりました。

 

「Towing tractor  トーイングトラクター」

「Ready for landing  着陸態勢」

以前から大工さんを描くなど、働く人に興味があったという大谷さん。今回、空港を見学した際にも働く人に惹かれたそうです。お客さんを支えるために色々な作業をしている人達は面白く、ずっと見ていても飽きなかったとのこと。巨大な乗り物が色々な人の手によって空を飛んでいると思うと不思議に思う、と大谷さん。現実だけれど現実離れしたものがある、そういうものを絵にしたいと思ったそうです。

 

「Inspection 点検」

大学に入る前にはデザイナー志望だったという大谷さん。在学中にイラストレーションに興味が出て絵を描き始めたそうです。卒業後はデザイン事務所へ就職。その後も絵を描き続けていたそうですが、なかなか自分の絵に出会えなかったとのこと。長らく模索期間があったそうですが、山田博之さんのイラストレーション講座に通ったことで、特別な個性を出すことだけがイラストレーションではないんだ、という気持ちになれたそうです。「描きたいものを一生懸命丁寧に描く」それだけで良かったとのこと。そうすることで絵に気持ちがこもると思う、と大谷さん。描く時は丁寧に描くことを心がけているそうで、人に伝わってほしいという想いで描いているそうです。

 

「Departure lounge 出発ロビー」

お仕事では、今まで自分が描いていなかったものを描く機会もあり、それが意外と自分にはまったりすると面白いなと思うと大谷さん。出会ったお仕事を一生懸命やりたいそうです。特に雑誌や書籍、広告のお仕事に興味があるのでたくさんやってみたいとのこと。今後益々のご活躍が楽しみです!

「View floot  展望フロア」

千海博美個展「Strange room」

今週の作家さんは千海博美さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
今回は”不思議な部屋”をテーマに、ミステリー、SF、ユーモアなど、謎めいたお話をイメージして描かれました。装丁や挿絵のお仕事で描かれた原画の展示も!美しい作品の数々をぜひ見に来てください!

 

 

日頃から本を読むのがお好きという千海さん。本の仕事がやりたくてイラストレーターになりたいと思ったそうです。
幼い頃はご家族の影響で、星新一や筒井康隆の本を読んでいたとのこと。表紙の絵は和田誠さんや真鍋博さんのイラストレーション。可愛いけれどよく見ると毒っ気のある絵で、怖いけれど惹かれていた、と千海さん。今もミステリーやユーモアのある物語が大好きだそうです。今回はそんな好きな世界感をテーマに、個展のために描かれた新作やお仕事で描かれた作品を織り交ぜて展示しております。

 

 

 

年々、技術もついてきて以前より1枚1枚を丁寧に作ろうと思うようになってきた、と千海さん。展示では直に見てもらえるため、なるべく際まで丁寧にやりたいという想いがあったそうです。原画はどの作品も目を見張る美しさです。
元々は専門学生時代に体験したエッチングやリトグラフの授業で版画に興味を持ち、その後は版画のアトリエに趣味で2年ほど通っていたそうです。当時はただ作りたいものを作っていたそうですが、せっかちな性格のためエッチングには向いていなかった、と千海さん。先生からは「勢いのある木版の方が向いているかもね」とアドバイスされたそうです。

ある展示で、版画の画材となる「版木」そのものを飾っている方に出会い、「こういうやり方もありなんだ」と感じたとのこと。その時に見た黒1色の版木はとても格好よかったそうで、自分なりにカラーでもできるかもしれないと思い、アクリル絵の具で描き彫るという今の技法に行き着いたそうです。版画のインクではなくアクリル絵の具で描くことは、頭の中のやりたいことをはやくアウトプットしたい…そんな自分の性格に合っている技法だと思った、と千海さん。

 

 

イラストレーター歴8年目の千海さん、書籍や雑誌、広告のお仕事のほか、昨年初めてCMのお仕事も経験されたそうです。先日発売された『もようのゆらい』(玄光社)では約1年かけて80点近くのイラストレーションを制作。画集のような仕上がりになりました。
テキスタイルはいつかやってみたいお仕事のひとつだそうで、布のプリンティングの展示も挑戦してみたいそうです。今後益々のご活躍が楽しみです!

 

 

柊有花個展「Blessing」

今週の作家さんは柊有花さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
今回は「祝福」をテーマに、あらゆる生きものたちと、目に見えないけれど存在するものたち、それぞれが共に暮している様子を描かれました。柊さんならではの優しい色彩と形の美しさをお楽しみください!

 

 

前回の個展では、モノクロで落ち着いた雰囲気の作品だったそうですが、今回は「祝福」をテーマにしたことで、様々な色があった方がいいなと感じたとのこと。縛りなくそれぞれが自由に生きている感じを表現できたら、と柊さん。色はその都度、テーマに合わせて変えていきたいと考えているそうです。切り絵や木のオブジェなど、どの作品も温かみが感じられるものばかりです。

 

 

幼い頃はマンガ家になりたかったという柊さん、絵を描くことはずっと好きだったそうです。大学時代はサークル活動で絵を描いて販売をしていたことも。卒業後は幼児向けの学習教材用イラストレーションの制作や、書籍編集を経験されたそうです。編集作業をしつつ、ご自分で絵を描いて入稿までしていたこともあったとのこと。

青山塾へ通ったことでイラストレーターという職業を知った柊さん。当時は絵を描いて食べていけるとは思っていなかったそうですが、展示をしたり、少しずつお仕事につながったことで、仕事になったらいいなと考えるようになったそうです。お仕事が来るようになったきっかけは、玄光社の『イラストレーションファイル』に掲載されたことや、SNSで絵を見てもらう機会が増え依頼が来るようになったそうです。好きなデザイナーや出版社には、自分から連絡をし直接売り込みに行くこともあるそうです。

 

 

現在のお仕事は本の装画や挿絵の依頼が多いとのこと。100組の作家が出展する台湾のイベント「雑貨女子博」のメインビジュアルに抜擢されるなど、海外からの注目も高い柊さん。言葉の壁は心配だそうですが、海外のお仕事もぜひやってみたいとのこと。今後特にやってみたいお仕事は雑貨作り。ご自身でも洋服やトートバッグ、ブローチなど様々なグッズに展開されています。会場でも好評販売中です!この機会にぜひどうぞ!

仲條正義個展「一九、仲條」展

今週の作家さんは、アートディレクターの仲條正義さんです。

今年の展示はオール新作、摩訶不思議な仲條ワールドをご堪能下さい!

作品は¥97.200-(税、送料、額込み)で販売いたします。tel.03-5474-2325(HBギャラリー)

 

仲條正義賞 
矢入幸一個展「age」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、ラストを飾るのは仲條正義賞大賞に選ばれた矢入幸一さんです。
前回2月の個展から、6ヶ月という短い期間で制作された今回の新作。世相から感じることや日頃から感じていることを、バリエーション豊かに力強く表現されました!ぜひお越しくださいませ!

日頃から関心があるという世の中の出来事をテーマに、26歳の今だからこそ感じられることを表現されたそうです。前回の初個展では、自分の世界を多く見てもらいたいという気持ちだったそうですが、今回は自分の特徴だけではなく、世の中と繋がったことで自分のフィルターを通して表現したいと思った、と矢入さん。受賞の知らせを聞いたときは、お勤め先で頂き物の大量のワカメを無心で洗っていた時だったそうです。仲條賞と聞いた後は、ワカメを洗うのも楽しくなるくらい嬉しかった、と矢入さん。HBファイルコンペは初めての応募でした。

 

黒いざらっとしたノイズのような下地を生かしつつ、今回はより絵の具のタッチを増やしてみたとのこと。白をベースに、ざらっとした質感は残しつつ、調子やグレーの階調が広く出せるように意識されたそうです。絵のお仕事で一番やりたいことは、個人のお部屋や企業の一室やエントランスなどに絵を飾ってもらうこと。頼まれて描くことも増えて来たそうで、依頼者の方とのさりげない会話からどんな絵が合うかイメージを膨らませるそうです。

 

 

普段デザイナーとしてお勤めされているため、デザインは仕事、絵は活動、と分けてしまうそうですが、今後は絵も仕事にしていけたら嬉しいとのこと。ストーリーを1枚で表現するのこともお好きだそうで、どういう絵が一番伝わるのかは常に意識しているそうです。本の表紙やファッション系のお仕事もやってみたいそうで、モノに落とし込んだところを実際に見てみたいとのこと。ご自身でもTシャツやトートバッグなどさまざまなグッズを展開。ぜひ会場でご覧いただきたいです!