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きたざわけんじ個展 「さくら色のかぜ」

今週の作家さんはきたざわけんじさんです。今年は10年連続、10回目の個展開催となりました!
展示のための新作や、近年のお仕事など一堂にご覧いただけます。今年きたざわさんが選んだテーマは滝とパイプライン。きたざわさんらしいユニークなアイデアと広々とした気持ちのよい作品をお楽しみください!

 

 

昨年から描き進めていたという滝シリーズは、リクルートの展覧会『つつの靴下展』で滝の模様を描いたことがきっかけでした。「たきざわけんじさん」と間違われることが時々あるというきたざわさん…そんな出来事から滝を描いてみよう!と思ったそうです。ダイナミックな構図と水流のデフォルメが楽しい作品たちです。

 

 

 

もうひとつの新作はパイプラインシリーズ。天然ガスや石油を輸送するために陸に敷設されるパイプだそうです。以前、旅行先のイースター島で見たことがあり、人けの無いところに突如現れる巨大なパイプラインはとても印象的だったとのこと。いつかそういう光景を描きたいと温めていたそうです。普段ほとんど人物を描かないきたざわさん。人けがあったはずなのに、作り終わったらモノしか残らない、といったような雰囲気が好きだそうで、閉園してしまった遊園地など少し不気味な場所に惹かれるのだそう。パイプラインは、そんなきたざわさんの世界観に見事にマッチしたモチーフでした。

 

 

最近のお仕事は、会社案内や会報誌、カレンダー、パッケージ、雑誌、壁画制作など。本になったときの佇まいがお好きだそうで、装画を描くお仕事ももっとやりたいそうです。夢は、教育テレビ関連のお仕事や新聞連載など!海外からの依頼も受けてみたいとのこと。現在はお仕事も安定し、売り込みをすることも以前に比べだいぶ減ったそうです。現状に甘えてしまっていると感じることがあるそうで、どこかで変えたい!ときたざわさん。そんな現状を打破したきたざわさんの作品がいまから楽しみです!展示は4月27日(金)17時まで。ぜひお越しくださいませ!

 

 

坂内拓個展「東京 tokyo」

今週の作家さんは坂内拓さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
装画や広告、CDジャケット、国内外からお仕事の依頼が来るなど幅広くご活躍中の坂内さん。今回は新作の切り絵で東京の日常を表現されました。広々とした色面と余白が気持ちのよい作品たち。質感や切り口、紙をはがした表情などは原画ならではです!お楽しみに!

 

 

今回のテーマは「東京」。坂内さんが生まれ育った土地、よく知っている東京の日常を描こうと思ったそうです。何かが起きていたり人目をひくようなシーンではなく、誰もが自分と重ねられる風景を描きたかったとのこと。見る側に自然と物語をゆだねてくれるような心地よさが魅力です。

 

 

お仕事では対応のしやすさからパソコンで絵を描くことも多いそうですが、今回展示されたようなアナログな表現には、デジタルとはまた違う強さがあるそうです。楽しいことも悲しいことも、どんどん流れていくのが東京だと思う、と坂内さん。そんな東京のフラットな空気感と、そこに住む人々の心情のような少しいびつな紙の表現は琴線に触れるものがあります。

 

新作の作品集やポストカードも好評販売中です。展示は4/18(水)17:00までです。お見逃しなく!

 

霜田あゆ美個展「横浜のわたし」

今週の作家さんは霜田あゆ美さんです。HBでの個展は約10年ぶりの開催となりました!
横浜うまれ、横浜育ち、生まれたときからずっと横浜の霜田さん。その半生を横浜の街並と共に描かれました!
はじめて文章を書かれたという自伝本『横浜のわたし』は300冊限定販売です。お見逃しなく!

 

「HOTEL NEW GRAND」

 

「横濱鉄道蒸気出庫」

今回のテーマは「横浜のわたし」。HBでの10年ぶりの個展、そして生まれてから半世紀記念としてご自身をテーマに描こうと思ったそうです。すべて展示のための描き下ろし。当時住んでいた長屋を再び訪れてみたり、写真を撮ったりして描いたそうです。振り返ってみる半生は「幼稚で起伏のない人生で情けない…」と霜田さん。『子どものころからため息ばかり。』ではじまる自伝本には、幼少期に住んでいた長屋での住人たちとの忘れられない出来事や、愛猫みいことの別れ、就職先での事件…など霜田さんならではの観察眼で色鮮やかに綴られています。

 

「雨上がりの大桟橋」

 

「馬車道十番街にて」

現在は読売新聞夕刊でマンガ連載『水よう日の花子さん』を約6年担当されるなどご活躍中の霜田さん。今回書かれた自伝本には、イラストレーターになるまでの道のりも書かれています!おかしさと切なさいっぱいの1冊『横浜のわたし』(¥500)は会場で好評販売中!「とにかく読んで笑ってもらいたい!」と霜田さん。展示は4/11(水)(最終日のみ17時まで)までです。お見逃しなく!

 

岸野衣里子個展「黄色い花の黄色 /『ode』のための絵」

今週の作家さんは岸野衣里子さんです。HBでの個展は約6年ぶり、3回目の開催となりました。 昨年、湯川潮音さんの新名義「sione」によるアルバム『ode』のアートワークを担当された岸野さん。アートワークの原画と描き下ろし、『黄色い花の黄色』という新作を展示していただきました。空間演出にもこだわった、二つの世界をお楽しみください!

 

 

正面の壁に飾られた新作『黄色い花の黄色』は2011年の3月29日に黄色い陽光のあたる黄色いクロッカスを見たことで記録した、大切にしていた言葉で、いつか個展をこの言葉を掲げてしようとずっと温めていたそうです。ようやくこの個展ができた、と岸野さん。

 

 

昨年発売された湯川潮音さんによる新名義sione『ode』というアルバムは、声を主にした歌詞のない楽曲たちが収録された作品。岸野さんに絵を描いてほしいとの依頼があり、ジャケット制作と『ode』の楽曲制作が同時進行だったそうです。 ジャケットのアートワーク以外に、さらにその続きが描きたくなったという岸野さん。新たに描きおろした作品も展示しております。

 

 

長らく絵を描くことができなかったそうですが、黄色い花の黄色と、sioneさんの音楽が岸野さんに元気と絵を与えてくれたそうです。6年ぶりの待望の新作をぜひ見にいらしてください!

 

太田裕子個展「丘の上の植物園」

今週の作家さんは太田裕子さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
ご近所に古くからあるという植物園をテーマに、生き生きとした緑たちとレトロな園内の様子を描かれました。太田さん独特のデフォルメと色彩が愛らしい作品たちをお楽しみください!

 

「温室」

太田さんのご自宅から少し離れたところに、古くからあるという丘の上にある植物園。植物学博士の研究所跡地が植物園になっているそうです。門や塀、温室などが少しレトロな雰囲気で、素朴な園内の様子に惹かれたそうです。春から夏にかけスケッチをしたり写真を撮ったりし、何度か通われたとのこと。描きこみ過ぎないよう、植物園で感じた印象を大事にして描かれたそうです。

 

「巣箱」

「夏」

イラストレーター歴約10年の太田さん。元々絵がお好きで、美術学校を卒業後はアニメーターとしてお仕事をされていたことも。その後は布雑貨を制作し、その延長で布を使ったコラージュやステンシルを用いて、再び絵を描くようになったそうです。2012年、イラストレーターズ通信コンペやTIS公募展で上田三根子さんの賞を受賞。それがきっかけとなりイラストレーターの道に進まれたそうです。お仕事では、装画や挿絵、企業カレンダー、企業冊子の表紙など幅広くご活躍中です。ほぼ独学でイラストレーターのお仕事へと繋がりました。

 

「猫とキンセンカ」

会場では、展示作品を収録した作品集やレターペーパーも販売。
これからもっと書籍の分野のお仕事を広げていきたいそうです! 今後益々のご活躍も楽しみです。

 

「休憩」

 

版画のイラストレーター展 凸凹 vol.3 「凸凹書房」

今週は版画イラストレーター凸凹の7名による「凸凹書房」が開店!
2014年の6月の開催以来、今回が3回目の展覧会となりました。メンバーはアンドーヒロミさん、正一さん、タダジュンさん、楯川友佳子さん、平岡瞳さん、芳野さん、そして新メンバーのさかたきよこさんが加わりました!それぞれの個性がきらりと光る、思い思いに描かれた版画の数々。6日間だけのお店です、お楽しみに!

 

架空出版社・凸凹書房へようこそ!

本にまつわるあらゆる題材をテーマに、メンバーそれぞれの手刷りの書皮、作品集の販売、文芸誌『凸凹書房』も刊行!お気に入りの詩や小説に絵を添えた読み応えのある1冊です。

 

ずらりと並ぶオリジナル書皮たち!ぜひお手に取ってご覧ください!

 

正一さんのリノカット版画。幼少期の記憶を辿るような、6つのお話とモノトーンの世界。
オーダー額は時松宏樹さんによるもの。

 

鉛筆のようなタッチが素朴で愛おしい芳野さんのリトグラフ作品。
版が重なったときの色彩や、僅かなズレが独特な表現を生み出します。

 

 さかたきよこさんの銅版画。櫻間中庸の『日光浴室』を読んで描かれた作品。
詩の世界がより一層広がる、さかたさんのイメージ力と技術力が光る作品たち。

 

アンドーヒロミさんの紙版画。空想雑誌『COCO』の表紙をイメージした作品たち。
実際にあったら思わず手に取ってしまうような魅力的な1冊!

 

タダジュンさんの銅版画。モーリス・ルヴェル『或る精神異常者』の扉絵、エドガー・アラン・ポー全集第1~3巻の装画。実際にはない、架空の全集なのだそうです。本屋さんに並んでいたらどれも欲しくなるものばかり…

 

楯川友佳子さんの木版凹版作品。夏目漱石の『夢十夜』の扉絵、本からイメージを膨らませた
さまざまなシーンを描かれました。ふわっと木の香りがしそうな、幻想的な作品です。

 

平岡瞳さんの木版画。山村暮鳥の詩『雲』に絵を添えました。小さな画面の中に広がる無限の世界。

 

文芸誌『DECOBOCO』(¥800)は会場にて好評販売中です!お見逃しなく!

林けいか個展「飼い主の手なずけ方」

今週の作家さんは林けいかさんです。HBでは初めての個展開催となりました。
4年前から一緒に暮している愛猫、小次朗とののんびりとした微笑ましい日々をお楽しみください!

 

<小次朗プロフィール>
東京都在住。おそと出身。猫。
屋根の上で自由きままに暮らしていたところ
かつぶしの香りに惹かれ家猫になることを決意。
近年は林けいかのお膝の上で丸くなりつつ、
進行管理や作品チェックを行う。

 

今回のテーマであり主役は、林さんがご自宅で飼っている猫の小次朗。ふかふかのお腹を見せてきたり、気持ち良さそうに大きなあくびをしていたり、なんとも可愛らしい様子が伝わってきます。なかなかスケッチをさせてくれない小次朗、寝ている隙を狙ったり、一瞬の表情を写真におさめて描いたそうです。猫のふわふわな毛並みはオイルパステルで描かれています。アクリルガッシュを使っていたときには、少し構えてしまい緊張していたという林さん。はじめて使用するオイルパステルは、より感覚的で、指でこすったりしながら楽しく描けたとのこと。ゆるく・可愛くをテーマに、大好きなものを描くという楽しさがあったそうです。

 

 

「本当に描きたいものなの? 好きなものを探しなさい」林さんが通っていた山田博之さんのイラストレーション塾では、過去にそんなアドバイスを頂いたこともあったそう。今回は潔く「仕事じゃないから、好きなものを描こう」と決心。
普段のお仕事ではペンタブで絵を描くことも多いそうですが、今回の展示を通してこんなものも描けると知ってもらえたら、と林さん。このタッチで装画や広告のお仕事をやってみたいそうです。今後もオイルパステルでいろいろと描けるものを広げていきたいとのこと。次回作も楽しみです!

 

星野ちいこ個展「Maybe so.」

今週の作家さんは星野ちいこさんです。HBでは3年前の夏のファイルコンペ大賞展以来、2回目の個展開催となります。
前回の展示からつながるポートレートシリーズと、映画のワンシーンのような新作ドローイングを展示。ぜひお越しくださいませ!

 

これまでシンプルなバストアップのポートレートを主に描かれてきた星野さん。今回は、見る人がシチュエーションを思い浮かべたくなるような、かすかなストーリーを持つポートレートやシーンを描かれました。どの絵も実際のモデルは居らず、星野さんの頭のなかのイメージ像を描きおこしているそうです。身近な友人にも見えそうで、どこかで会ったことのあるような…そんな見る人それぞれに解釈があるよう、シンプルな表現を心がけているそうです。

 

 

 

新作では2枚組の絵でストーリーを感じさせる試みも。それぞれのキャラクターの性格が滲み出るような、ユニークなシチュエーションが魅力です。いつか漫画を描きたいと星野さん。漫画も説明しきるのではなく曖昧なままとどめたい、そんなイメージがすでにあるそうです。洋服を描くのもお好きだそうで、映画やファッション関連のお仕事も今後やっていきたいとのこと。様々なジャンルでのご活躍が楽しみです。

 

合田里美個展「空ときみと」

今週の作家さんは合田里美さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
第4回東京装画賞で見事金賞に輝いた今注目の作家さん!一瞬の表情や空気感を捉えた、合田さんの表現力豊かな作品をお楽しみください!

「屋上・初夏」

 

テーマは空と女の子。校舎の屋上で佇む、3人の少女の物語が広がります。登校時の朝の空気、放課後の暗い教室、教室のカーテンの中で話した思い出…など学生時代ならではの空気感を、合田さん独特の色彩と表現力で描かれました。高校3年生の3学期、友人たちと一緒にいられる残りわずかな時間。そんな寂しさや切なさが込められた少女たちの表情が印象的です。地方都市のイメージで、田舎すぎず都会すぎず、みんながどこかで見たことのあるような景色を描きたかったとのこと。
鎌倉にお住まいの合田さん、散歩の際に見上げた空の広さと美しさに毎回新鮮な感動があるといいます。そんな空をテーマにしたいと思い今回の作品に繋がりました。

 

「屋上・秋」

「屋上・冬」

4年ほど前から、MJイラストレーションズに通われている合田さん。はじめの頃は「合田さんらしくない絵だね」と言われる事が多く、自分らしい絵とは何か悩みながら描き続けたそうです。そこから1年半後、絵ががらっと変わり納得のいく現在の画風になったそうです。その後、東京装画賞のコンペで金賞を受賞。MJの生徒さんが次々とコンペに入賞されているのを間近で見ていたことが、自分もいつか賞をとりたい!という気持ちにさせてくれたそうです。受賞後は装画のお仕事に繋がり、現在は3冊目のお仕事を進行中。
今後、もっとお仕事の経験を積んでみたいと合田さん。まだ模索中なことが多いため、数をこなしていきたいそうです。イラストレーターの仕事をライフワークにすることが目標とのこと!今後の作品も楽しみです!

 

「屋上・夏」

「いつも二人」

安楽岡美穂個展「憧れ」

今週の作家さんは安楽岡美穂さんです。ご自身初めての個展開催です。
透明感のある人物画で、文芸を中心にお仕事が増えてきている安楽岡さん。今回は展示のための描きおろし作品の他、お仕事で使用した作品原画を展示しております。女の子たちの神秘的な表情、丁寧なお仕事の数々をぜひ見に来てください!

 

 

峰岸達さんのイラストレーション塾、MJイラストレーションズで勉強された安楽岡さん。約5年間通われたそうです。MJに通いはじめた頃は人物はほとんど描かず、風景画を描くことが多かったそうです。峰岸先生からの「人物が描けないとなかなか仕事につながらないよ」というアドバイスの元、少しずつ描く練習をしたそうです。今ではお仕事のほとんどが人物画となりました。今年から新たな連載の挿絵を描くお仕事もはじまったそうです。

 

 

 

昨年からは時代物のお仕事のご依頼も来るように。いつかできたらいいなと思っていたそうで、そんな矢先のお仕事だったそうです。時代考証が合っていないと難しいお仕事、資料をたくさん見て勉強されました。階級によって髪の結い方が違うなど、初めて知る事が多かったそうです。人物は自分でポーズをとり、参考にして描くことが多いそうです。今は挿絵のお仕事にとても興味があるという安楽岡さん、夢は新聞連載の挿絵を担当することだそうです!

 

 

安楽岡さんの手掛けられた装画や挿絵のお仕事の数々!原画と合わせてお楽しみください!