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樋口たつ乃個展「Life」

今週の作家さんは樋口たつ乃さんです。HBでは4年ぶりの個展開催となりました。Lifeをテーマに、のびのびと暮らす生きものたちや、暮らしの風景、心に浮かんだ情景を描かれました。樋口さんならではの、気持ちのよい筆致をぜひご覧いただきたいです!ぜひお越しくださいませ!

 

日々の生活や生きもの、人生…といった様々な意味を込め描かれたという今回の作品たち。今までで一番楽しんで自由に描くことができて楽しかった、と樋口さん。個展では仕事以外のオリジナルの絵を描いたり、大きい絵を描くことが楽しく、それを見てもらえるのも嬉しいとのこと。

 

 

 

20年程前からフリーランスで活動中。続けるコツを伺ってみると「好きなことなので、あまり根詰めないようにしています。リラックスしながらですね。リラックスしないと続かない気がします。」と樋口さん。特に絵を描く環境はとても大事とのこと。現在、葉山にお住まいで、歩いてすぐのところには海がある環境。気分転換によく散歩に行くそうです。今回の作品も、気分転換しながら描きたくなって描いた作品ばかりとのこと。無理をせず気持ちに正直な姿勢が、作品にも表れているようでした。現在は読売新聞での隔週連載、雑誌の表紙、装画、雑貨店one’sterraceの毎月のポスターを描くお仕事、葉山芸術祭への参加など、幅広く活動されています。

 

 

 

2018年から茶道とイラストレーション&写真&音楽をコラボした『無ん茶会』を仲間と主催されている樋口さん。今後もイラストレーターだけに留まらず、アート茶会など様々な活動をしていきたいそうです。今後のご活動も楽しみです。

 

野口奈緒子個展「いつかの風景」

今週の作家さんは野口奈緒子さんです。HBでは2年ぶり、2回目の個展開催となりました。今回は日常の景色と女の子をテーマに、野口さんならではの繊細な世界観で、様々な情景を描かれました。風が吹き抜けるような気持ちの良い構図と、美しい線画をお楽しみください!

「オリーブ」

前回の個展で、カラー作品のなかにモノクロで描いた線画の評判が良く、次は線をメインで作品づくりをしてみたいと思ったという野口さん。最初に描いた「オリーブ」という絵をきっかけに、風景画も面白そうだなと思い今回のテーマに繋がったそうです。はじめは、色も線もフルプリントで制作されたそうですが、せっかくの個展なので原画を飾りたいと考えた結果、線画を描いた後に色面をプリントするというやり方に至ったとのこと。失敗のできない描き方だけれど、色を先に塗ってしまうとそれに囚われ線がつられてしまい、固くなってしまうと感じたそうです。

 

「歓び」

「南へ」

今回描かれた風景は、普段見ている景色や実際の場所からイメージしているものが多いとのこと。自然豊かな土地で暮らしていることから、植物がお好だそうで、今回の作品にも多く描かれています。画材は油性の0.4ミリのボールペン。紙に髪の毛がついていると思い、ついはらってしまった…というほど繊細な線描。

 

「シグナル」

人物画は知り合いのお子さんをモデルに、実際にポーズをとってもらうとのこと。前回の個展作品でもモデルになった女の子です。

 

「路地」

「ふたり」

今後は風景画を描くようなお仕事もしてみたい、と野口さん。物語をイメージして、女の子と色々な景色を描いてみたいそうです。ますます魅了される野口さんの作品、今後も楽しみです!

ケッソクヒデキ個展「some-thing」

今週の作家さんはケッソクヒデキさんです。HBでは7年ぶりの個展開催となりました。広告、装丁、新聞連載など近年手掛けられたお仕事と、プロフェッショナルな原画を一堂にご覧頂けます!印刷物とはまた違った原画の魅力をお楽しみください!

7年ぶりとなった今回の個展では、前回の個展以降に担当されたお仕事と原画を展示。
久しぶりに個展をやろうと思ったきっかけをお聞きしました!

「仕事ではクライアントが喜んでもらうのが一番だけれど、それだけだと陳腐になってくるのは避けられない。そうじゃない人もいるけれど、自分の場合はそういう傾向がある。好きなようにやるのが個展。仕事の絵もしっかり描いて、オリジナルの絵も定期的に発表する、その2つをやっていくのがバランスが良かったけれど、しばらく忙しくてオリジナルを描くことができなかった。業界で皆が知っている状態にならなきゃいけないなと思う。」

ここ数年間は、美大でイラストレーションの授業を受け持たれていたケッソクさん。その間にも装丁や新聞連載のお仕事をかかえ、多忙なスケジュールで活動されていました。昨年、講師のお仕事が一区切りし、再び自由な創作活動に専念できるように。個展をやることで「またやってるな」と思ってもらえて、認知度があがると考えるそうです。

絵本『図書館が燃えた』の原画。会場では100部限定で販売中。

 

 

自身のことだけでなく、イラストレーション業界全体のことを常に考えているケッソクさん。

「アニメや漫画の方が人気がある今、イラストレーションは業界として負けていると思う。皆いい仕事をしているのに、世間にあまり浸透していないなと。和田誠さん、宇野亜喜良さん等、素晴らしい仕事をしてきた方々がいる。今の若い人達も、もっと評価されてもいいと思う。社会的に認知度を上げていけたらと思うし、今は有名な人だけが突出している状態なので、他の皆も注目を浴びることができたら…と思う。現在イラストレーションと言われている領域はどこか排他的な感じがある。アニメを拒絶するのはよくないし、とんでもない技術で面白いことやっている人もいて、僕らも知らないといけない。僕は不器用だから色々なことができないけれど、世間のことを知らなきゃとは常に思っている。情報を取り入れて、社会との関わりをもつことはやっていかなきゃなと思う。あとは行動を起こす事が大切。受け身だと良くなくて。動く事が格好悪い、恥ずかしいと思っている人が多い。文句ばかり言っていて何もしない人が一番良くない。常に動いている奴が勝つと思っている。考えているだけじゃダメだと、肝に銘じている。動いたもの勝ちだと思う。」

途絶えることなく依頼が来ているケッソクさん、これからも今までないようなことをオリジナルの絵で挑戦してみたり、仕事に活かしたりしながら、自由と規制の中でしっかりと描きつつ、面白おかしくやっていきたいそうです。

 

藤枝リュウジ個展 「MUPPET」

秋の恒例企画展、今年も藤枝リュウジさんの展覧会がはじまりました!

今回の作品には、窓が多く登場します。

これはお仕事の絵本制作で、背景にたくさんの窓を描いたことからイメージを膨らませられたそうです。

個展のために書き下ろされた藤枝さんの最新作、ぜひご覧下さいませ!

作品はオンラインショップからもご購入いただけます!

http://hbgallery.shop-pro.jp/

「あの山こえて」

それぞれの窓から顔をのぞかせたり、飛び出したり、楽器を弾いたりとキャラクターたちの楽しそうな動きや表情が魅力的です。

「サタデーナイトの酒宴」

「ピアノセッション」「ああいえば こういう」

↓藤枝さんお気に入り作品はこちら。

「ハのハのハ」

余白のあるシンプルな絵を描きたい、藤枝さん。

軽やかな笑顔とゆったりとした余白が心地良いです。

展覧会では毎日新聞朝刊にて連載された、宮部みゆき「黒武御神火御殿」の挿絵原画もご覧いただけます。

藤枝リュウジ個展「MUPPET」 は9/30(水)までです!(最終日のみ17時まで)ぜひお越しくださいませ!!

オビカカズミ個展「Be home」

今週の作家さんはオビカカズミさんです。HBでは5年ぶり3回目の個展開催となりました。日常の何気ないシーンを、色とりどりなカタチで表現されました。楽しい食べ物のパターンや、新作のステンシル作品、香川のうちわの販売など盛り沢山です。ぜひお立寄りくださいませ!


 

「Be home」がテーマの今回の作品、ステイホームがきっかけで描かれたものが多かったそうです。お料理のお得意なオビカさん、今まで以上に色々と作っては発想を膨らませ、絵のアイデアに。試しに作ってみたお料理やテイクアウトのごはん、らっきょうを漬けたり、餃子を作ったり…と、外に出られない分、手の込んだお料理にも挑戦されたそうです。地元の香川では、市場にあぶれた新鮮なお魚たちがスーパーに出回り、普段は食べる事ができないお魚をたくさん食べることができたとのこと。そんな経験も今回の作品に反映されました。自粛とは言いつついい生活だった、とオビカさん。

 

 

以前から布に刷ることへ興味があったそうで、今回の作品はキャンバスプリントに。食べ物のパターンは布を意識して考えられたそうです。インテリアとしてもかわいい1枚、リズミカルに並ぶ食べ物たちが見ていて楽しい作品たちです。

 

 

今回新たに挑戦されたのは、モノトーンのステンシル作品。コピー用紙を切り取って、スタンプ台を使ってステンシルをされたそうです。1日1枚、気軽に日記のように描かれ、その日食べたものや印象に残ったものなどを思い思いに綴られました。

 

 

来年には地図絵本を出版予定のオビカさん、約5年かけてついに発売となるそうです。47都道府県の地図や名産品を描かれたという楽しみな1冊。今後は海外のお仕事や、食べものをビジュアルとしてドーンと使ってもらえるようなお仕事も手掛けたいそうです。

会場ではうちわや手ぬぐいなどのグッズも好評販売中です。この機会をお見逃しなく!

 

若林 夏個展「SWEET TIME SWEET MOMENT」

今週の作家さんは若林夏さんです。HBでは約4年振りの個展開催となりました。好きなことや好きなものが隅々までに描かれた若林さんの作品。はじけるような色彩で描かれた、様々な人間模様とストーリーをお楽しみください!

 

Q1.今回のテーマや、個展でやりたかったことをお聞かせください。

タイトル「sweettime sweetmoment」は様々な「私これしてる時が一番好き」という意味を込めてます。
OL時代に行った昭和風味のスナックで演歌歌手を目指してる少女の熱唱ステージを最高至福の顔でをみつめる上司の普段見ない顔。何年も前なのにすごくよく思い出すなあと意識したことから始まりました。私は人の好きな事の話す時の顔や話を聞くのが大好きで。それを思い出すことも大好きでして。そんな至福なシーンの集積がどんな空間になるのか自分でも見てみたくてこのテーマにしました。

Q2.作品を作るときに心がけていることはありますか?

基本のマインドが泥くさいので、できるかぎり綺麗な色を使いたいと思ってます。後は心をこめて丁寧に描く。

 

 

Q3.近年はどんなイラストレーションのお仕事をされていますか?
今後やってみたいお仕事はありますか?

近年は現実的な社会問題系の挿絵関連と夢の国みたいな世界感を必要とする広告関連とか幅広です。
絵が動いたらなあと。アニメーションに興味あります。後はがっぷり四つ真剣勝負の長期連載とかも夢です。
でも、絵を描く事自体が好きなので何気にどんな内容でも楽しいのでなるべく何でもやってみたいです。

Q4.今回の制作で大変だったこと、楽しかったことはどんなことですか?

不穏な空気感の昨今。現実がインパクトありすぎて、どんなテーマを浮かべても全部薄っぺらでしっくりこず方向が決まるまですごく辛かったです。テーマが決まってからは楽しかったです。特にコロナ禍ではすがるように描いてました。

 

 

Q5,今後の活動目標をお聞かせください!

色んな人と関わると自分の絵に魔法がかかったように良くなるのが楽しいのでジャンルとわず色んな方と色んな仕事をしてみたい。
と同時に籠って好きなだけ好きな絵を描くを。両立できたら最高です。その実現を目指して財力と才能を習得中です。

 

 

 

京極あや個展「FLY(フライ)」

今週の作家さんは京極あやさんです。HBでは初めての個展開催となりました。吸い込まれるような黒い瞳が印象的な京極さんの描く人物画。今回は、人が消えた街をさまよい歩く少女と鳥の物語を描かれました。個展のために制作されたアニメーション作品と共にお楽しみください!

 

今回の作品を描くきっかけとなったのは、ドイツ圏へ旅をした際に見た風景や空気感を表現したいと思ったことだったそうです。それらを自分なりに消化し物語として描いてみようと思い、空想を広げていったとのこと。少女の孤独な様子を描きたかった、と京極さん。グレイッシュな色彩が心地良い作品です。

また今回は、自分の世界観を定める為に個展に挑戦しようという想いもあったそうです。老若男女、どんな人物を描いても自分の色を出せるようになりたいとのこと。少女だけでなく、老人を描いた印象的な1枚も。

 

 

 

 

MJイラストレーションズで5年間学ばれた京極さん。元々人物を描くことが好きだったこともあり、峰岸先生の「イラストレーターになりたかったら人物を描くことができるように」との教え通り、文芸誌や装画など着実にお仕事へ繋げていきます。デフォルメを意識すること、時代背景のディティールは怠らないこと。特にこの2つは今も意識して描かれるそうです。長くお仕事を続けられている峰岸先生ならではのアドバイスです。

 

 

 

アニメーション作品を作るにあたり、まずはプロットを作りコマ割りでシーンを描かれたそうです。背景画はドイツで撮影した写真を元に、procreateを使用し描いた作品も。今回のアニメーションは、映像関係のお仕事をされている旦那さんとの共作とのこと。

 

今後も何でも挑戦していきたいし、本にまつわるお仕事はもっとやってみたい、と京極さん。映像のお仕事や、海外で個展をしたいという目標も。モチベーションを落とさずに、これからも絵を続けていきたいそうです。自分の絵をもっと好きになって、これだ!という絵を描きたいとのこと。今後の作品も楽しみです!

 

植松しんこ個展「音楽がきこえる」

今週の作家さんは植松しんこさんです。4月に延期となった展示をついに開催!描きおろし作品をはじめ、今回はじめて挑戦されたというレリーフ作品も必見です。植松さんならではの美しい色彩と、温かみのある世界観をお楽しみください!

学生の頃からずっと音楽に慣れ親しんできたという植松さん。ユーフォニアムやトロンボーン、ベース、フルート…など楽器経験も豊富。現在も趣味で音楽を楽しまれているそうです。今回はそんな大好きな音楽をテーマに。音楽や楽器のある暮らしの風景が色彩豊かに描かれました。美大出身ではなく、絵の具の使い方も手探りだったそうですが、好きだなと思った色を手に取り自由に描かれているそうです。

イラストレーターになる前は、インテリアに関わるお仕事をされていた植松さん。趣味で制作していたコラージュ作品をブログで発表されていたそうです。その作品が雑貨店の目にとまり、お店でオリジナルポストカードを置いてもらえるようになったとのこと。そこから楽しくなり、インテリアのお仕事をしながら作品づくりを続けられたそうです。友人たちとグループ展を開催したり、イラストレーターという職業についてリサーチをし、少しずつ目標に近づいていったそうです。

2011年にコラージュ作品で手帳を手掛けられたのが最初のお仕事。現在も植松さんが手掛けられていて、もうすぐ新作が発売となるそうです。その他、女性誌のカットやファッションにまつわるお仕事、広告のお仕事など幅広くご活躍されています。線画のお仕事はここ1~2年で増えているそうで、HB塾の課題をきっかけに線画を描き始めたとのこと。instagramを通じてお仕事が来ることも多いそうです。

細やかな造形に惹きこまれる新作のレリーフ作品(粘土)は、今年の4月に初めて作ったもの。平面作品を描く際に、オイルパステルで描く質感が陶器の質感と似ていることから、立体作品も作ってみたいと思うようになったそうです。陶芸も通い始めたそうで、次は本当の陶芸作品を作りたいとのこと!

このお仕事をずっと続けていきたい、と植松さん。装画やパッケージのお仕事もやってみたいそうです。今後益々のご活躍が楽しみです!

藤枝リュウジ賞 湯浅景子個展「scratch lines」

ファイルコンペvol.30の受賞者展、ラストを飾るのは藤枝リュウジ賞を受賞された湯浅景子さんです。針でひっかくように描かれた線や、マチエールにひきこまれる湯浅さんの作品。3回目の応募で見事大賞受賞となりました。原画ならではの迫力をお楽しみください!

 

今回描かれたのは世界中の日用品。本来ならばオリンピック開催の年だったということもあり、様々な国の物を描こうと思ったそうです。描かれたのは湯浅さんが所有しているものがほとんどで、ほうきや糸、くし、シェイカーボックス、はえたたき…などユニークなものも。ここ数年で本格的に絵を描くようになった湯浅さん、これまでは本屋さんを経営されていました。

 

27歳の時に本好きが高じて、旦那さんとご友人の3人で地元の名古屋で本屋を開業。海外へよく行かれていたそうで、そこで仕入れた建築本や写真集、アート本を置いていたそうです。当時はそのような本屋がまだ少なく、東京から来るお客さんも多かったとのこと。お店をやっていた10年間は一切絵は描かなかったそうですが、その間に様々な作品を見てインプットしていたのだそう。

30代後半になり、やっぱり絵を描きたいという気持ちが強くなり、本屋を辞め再び絵を描き始めることに。絵は辞められなかった、と湯浅さん。これからはずっと絵を描いていこうと決意。今も本屋時代に知り合った人たちとの交流があり、そこからお仕事に繋がることも。人と人との繋がりを作るための10年だったのかな、と感じるそうです。

これまでにも様々なコンペで受賞歴のある湯浅さんですが、絵は独学で学ばれたそうです。はじめは画材の使い方を学ぶために画材店でアルバイトを。絵を描いたら人に見てもらいたくなり、様々なコンペに応募するようになったそうです。個展はこれまでに地元の名古屋、京都、東京などで開催。個展の際には、毎回その場所と空間に合わせて新作を描くようにしているそうです。体力はすごく使うけれど、今後も個展のお話があればやっていこうと思っているとのこと。 寄り道をしてきたので、焦らず怠らず、一生描いていけたらと湯浅さん。1枚1枚命を吹き込むように描き、それが仕事へと繋がったらベスト、とのこと。今後の作品も楽しみです!

夏期休廊、オンラインショップお休みのお知らせ

まことに勝手ながら、

8月13日(木)〜  8月20日(木)まで、夏期休廊とさせて頂きます。

それに伴いまして、HBオンラインショップの発送業務もお休みさせていただきます。
休廊期間中にいただきましたご注文やお問い合わせについては、
8月21日(金)以降に順次対応させていただきます。商品到着が遅れますことご了承くださいませ。

ご不便をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。