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山本由実個展「地図を広げる」

今週の作家さんは山本由実さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
3年ぶりとなる山本さんの個展、今回は旅にまつわるさまざまなシーンを描かれました。深みのある色彩や版画の質感は原画ならでは。展示作品を収録した作品集『地図を広げる』の販売も!ぜひお越しくださいませ!

 

 

子育てをしながらイラストレーターとして活動中の山本さん。旅行には行けないけれど、絵で旅行をした気持ちに!という想いが今回のテーマに。ロシア、ニューヨークなど行ってみたい国の風景や、これまでの旅行の記憶を思い出しながら描いたそうです。これまで、作品はすべて版画で描いていたそうですが、今回は版画をベースに、描き足したり、切って貼ったりと、新しい試みもあったそうです。

 

 

イラストレーションのお仕事は装画や雑誌のカットが多いそうで、コンペの受賞や個展、持ち込みをきっかけに繋がっていったそうです。大好きな映画をテーマに描いたオリジナルの作品が、ザ・チョイスでADの大島依提亜さんの目にとまり、映画『ジュリーと恋と靴工場』のビジュアルを描くお仕事へと繋がったことも!
今後も本のお仕事はもちろん、広告のお仕事はやったことがないのでぜひチャレンジしたいとのことでした!

 

 

高杉千明個展「日々」

今週の作家さんは高杉千明さんです。HBでは2年ぶり2回目の個展開催となりました。
昨年は装画のお仕事でのご活躍や、ザ・チョイス年度賞大賞を受賞されるなど、ぐんと作品が広まった高杉さん。今回は描きおろし作品のほか、お仕事の原画も展示いたします。細やかなしぐさや感情の描写は高杉さんならでは!ぜひご覧くださいませ!

 

 

前回の個展では、制服姿の少女が印象的だった高杉さんの作品。今回は子どもから老人まで幅広く描かれました。高杉さんならではの視点で捉えた、日常のふとした場面。日常を描くきっかけになったのは、ある日の駅のホームで、死んでいる蝶を見つけたことだったそうです。たくさんの人が行き交い、人々の生活は続いている。けれどこの蝶の日々は終わる、そのことがふと不思議に思ったそうです。「自分が人を描く意味って何だろう」その蝶の出来事がきっかけで、命というものを人を通して描くのが好きだということに気づいたそうです。それは植物や動物を描くときも同じで、命を描きたいということ。「日々」というタイトルには、命のかたちは普通の生活だったりする、そんな想いが込められています。

 

 

2年前の個展を機に仕事を頂けるようになったと高杉さん。仕事が来ると、たくさんの絵を描くため物理的に上手くなるが、それ故に失っていくものもある、と思うことがあるそうです。それは仕事をしていない時には見えなかったものだそうです。自分の絵に対するハードルが上がり「もっとこう描きたい」「こうじゃない」といった感情がうまれ、描けば描くほど、自分の表現したいものが明確になるそうです。絵は自分を表現するツール、仕事をきちんとしながら自分のための制作を今後も続けていきたいとのこと。

これまで装画や挿絵の仕事で経験を積むことができたそうで、今年は広告の仕事にも挑戦したいそうです。今後益々のご活躍が楽しみです。

冬期休廊、オンラインショップお休みのおしらせ

まことに勝手ながら、
12月27日(木)~ 1月10日(木)まで、冬期休廊とさせて頂きます。
それに伴いまして、HBオンラインショップの発送業務もお休みさせていただきます。
休廊期間中にいただきましたご注文やお問い合わせについては、
1月11日(金)以降に順次対応させていただきます。
商品発送は1月12日(土)以降となります。商品到着が遅れますことご了承くださいませ。

ご不便をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

牧野伊三夫展 no.17

毎年恒例、ラストの展示は牧野伊三夫さんです。
新作の絵画や立体作品のほか、九谷焼きの絵付け皿、新刊の画文集『画家のむだ歩き』のお披露目も。『飛騨』『雲のうえ』の最新号の配布、来年のカレンダー『家具のかたち』の販売など今年も盛り沢山です!ぜひお越しくださいませ!

 

「土の記憶」

「解体工事現場」

「瞼のなかの太陽1」、「瞼のなかの太陽2」
「瞼のなかの太陽のスケッチ 2016-2018」

「一茶の像 一号」「一茶の像 二号」「一茶の像 三号」

 

新刊の画文集『画家のむだ歩き』の本編「焚き火」に、牧野さんのHBギャラリーでの個展のお話も収録されています!
牧野さんの個展は12月26日水曜日まで(最終日のみ17時まで)!2018年ラストの展示、ぜひお出かけください!

2019年和田誠カレンダー発売のお知らせ

沢山のご要望にお応えして、急遽、2019年和田誠カレンダーが発売になりました!
今回は来年100周年を迎えるキネマ旬報の表紙を飾った作品をセレクト!お楽しみに!

「The Covers of Kinemajunpo」1部¥3,240(税込)

A3カバー含め13枚(例年通のサイズ)

HBギャラリー店頭でも販売しております。TEL 03-5474-2325
郵送をご希望の方は、下記内容をご記入の上、
こちらのアドレスへご連絡ください。hbgallery@orion.ocn.ne.jp
ゆうメール着払いでのご配送となります。

・郵便番号
・ご住所
・お名前
・お電話番号
・ご希望の冊数

 

西山竜平個展「visitor」

今週の作家さんは西山竜平さんです。約1年半ぶりの個展開催となりました。
新作は知らない街へ旅に出た1人の男性が主人公。見知らぬ土地での期待や不安の入り交じった様子を描かれました。また、西山さんが1年間表紙画を手掛けられた文芸誌『読楽』の原画や、装画のお仕事の展示も!美しい原画の数々をお楽しみください。

 

 

今回は人物を描くことに挑戦された西山さん。主人公の少し困ったような不安げな表情は、全く違う環境に飛び込む人見知りの感じや、人との距離感を描きたかったそうです。寂しさのなかにある心地良さや、一見ネガティブだけどふと笑いがあるものに魅力を感じる、と西山さん。

 

 

新作のほか、これまでのお仕事の作品も展示。文芸誌『読楽』の表紙画は、季節感をテーマに自由に描かせてもらえた楽しいお仕事だったそうです。紙に水をたっぷりと含ませた後、リキテックスで何度も重ね塗りをし、色彩やグラデーションを表現されたものも。風景画のお仕事で定評のある西山さんですが、これからは描けないものはないというくらい、色々なものを描いていきたいそうです。装画やパッケージ、絵本、レコードやCDジャケット、レギュラーのお仕事をやっていきたいとのこと。今後益々のご活躍が楽しみです!

 

 

agoera個展「White out」

今週の作家さんはagoeraさんです。HBでは約3年ぶりの個展開催となりました。
今回は白をテーマにさまざまな情景を描かれました。やわらかい光と影が心地のよい作品たち。すべて個展のための描きおろしです!ぜひお越しくださいませ。

 

「Zeal」

 

今回描かれたのは白をメインとした、消え入りそうな儚い情景たち。これまでは黒を基調とした絵や、塗り込む絵を描くことが多かったというagoeraさん、今回は振り切った白を使って描いてみたいと思ったそうです。単純な白だけでは表現が難しく、他の色でタッチを入れることで、自分らしい白が出せたとのこと。描いた作品の3分の1はボツになったというほど、少ないタッチで余白の多い絵は難しかったそうです。

 

「儀式」

「She is」

 

コンスタントに個展を開催されているagoeraさん。仕事の絵だけだと、どうしても需要に応えるだけになってしまうため、自分から出していくという機会は必要だそうです。絵を見た人から直接意見をもらえることも大切とのこと。今後は2人展や3人展にも挑戦し、また新たな自分の可能性を伸ばしていきたいそうです。

 

「Feed the minds」

「潮鳴り」

 

会場ではこれまでagoeraさんが装画を手掛けられた書籍の展示や、作品集やポストカードセットの販売も!
agoera個展「White out」は12/12(水)まで(最終日のみ17時まで)です。お見逃しなく!

ミロコマチコ個展「みみなるもの」

今週の展覧会は、HBギャラリーで毎年開催されるココ・ファーム・ワイナリーさんとの企画展、収穫祭です。
ワインラベル制作をイラストレーターさんやデザイナーさんにお願いし、それに伴い個展を開催して頂きます。今年の収穫祭記念ワインはミロコマチコさんに制作いただきました。展示作品はすべて描きおろしです!ぜひ見にきてください!

https://cocowineshop.com/SHOP/ACB-3190.html

https://cocowineshop.com/SHOP/ABB-3189.html

<イラストレーション: ミロコマチコ/デザイン:HBスタジオ>

ワインはココファームオンラインショップで販売中です。
https://cocowineshop.com/SHOP/AAB-3188.html

 

 

近年、ミロコさんがよく訪れているという奄美大島。そこで見た植物、オヒルギ、メヒルギ、ドラゴンフルーツの花、ガジュマルなどからイメージし描いた作品も。個展前は短期間でぐっと集中し、誰にも会わずに制作をされるというミロコさん。そんなひとときがとても幸せなのだそうです。

ミロコマチコ個展「みみなるもの」は12/5(水)まで(最終日のみ17時まで)です。お見逃しなく!

アンドーヒロミ版画展「スウベニア」h/a

今週の作家さんはアンドーヒロミさんです。HBでの個展は約4年ぶりの開催となりました。今回は紙版画で、幼い頃のエピソードや、旅の思い出、四季折々の情景を描かれました。すべて個展のために描かれた描きおろし作品です!ぜひお越しくださいませ。

 

 

「スウベニア」というタイトルには、”お土産”という意味の他に、フランス語で”思い出”という意味合いも含まれているそうです。旅の思い出をつめこんだスノードームや、お揃いのワンピースを着ていた妹さんとのエピソードなど、アンドーさんの思い出がつまった作品たちです。アンドーさんのこれまでの銅版画作品とはまた違った、紙版画の新しいタッチは必見です!

 

 

これまでは重たい雰囲気の作品が多かった、とアンドーさん。紙版画で、軽やかな新しい感じの作品を作りたかったそうです。きっちりしすぎないような版画が好き、とアンドーさん。全く同じ刷りはできないという紙版画、どの作品も渾身の1枚です。

 

 

アンドーさんが装画を手掛けられている、小路幸也さんの『東京バンドワゴン』シリーズは大好評13作目が発売中! その後も、他の作家さんのシリーズものを手掛ける機会が増えたそうです。今後は、絵本、テキスタイルにも挑戦したいそうです!

 

高寄尚子「船とみなと」展

今週の作家さんは高寄尚子さんです。初個展です!
今年の夏はHBファイルコンペの特別賞展でも展示していただきました。
高寄さんの描く、生き物のような船たちと色とりどりの港の風景をお楽しみください!

 

 

30歳を過ぎてから絵を描き始めたという高寄さん。当時していたwebのお仕事に少し物足りなさを感じていたとき、また子どもの頃のように思いつくまま好きなように絵を描きたい、そんな気持ちがふつふつと湧いてきたそうです。イラストレーターになる!という決意はまだなかったものの、お仕事をしながらイラストレーション青山塾へ通い始めます。よく描いていたのは、その頃に住んでいた横浜の港の風景。巨大なクレーンやタンカー船、あちこち行き来する忙しく働く船たち。高寄さんが描くと、お父さん船やお母さん船、その子どもたちのようにも見えたり、それぞれに性格があるようにも見えてきます。

 

 

青山塾へ通った後、チョイス入選やイラ通コンペ大賞受賞などを機に、少しずつお仕事が増えていったそうです。印象的だったお仕事は、駆け出しの頃の鈴木成一さんとのお仕事だそう。青山塾に講師で来ていた鈴木さんから「いいね。事務所にファイルを送ってください。」と言われた高寄さん。ファイルを送った2年後、『トライアウト』という本の装画のご依頼があったそうです。まだ慣れない装画のお仕事、描いた絵を震えながら事務所に持っていったものの、鈴木さんの反応はイマイチ…。「こういうのじゃない。」と、描き直しが命じられたそうです。青山塾の先生に相談をしたり、悩みながらも新たな絵を描き上げ、無事に書店に並んだそうです!そんな思い出の1冊。

 

 

現在は新聞連載や週刊誌、装画、企業パンフのお仕事など幅広くご活躍中の高寄さん。いつか、船の絵で商業施設の壁面や、大きい壁画のお仕事などをやってみたいそうです。そしてそれがずっと残ってくれたら嬉しい、とお話してくださいました。