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紙野夏紀個展「S2 STYLE TWO」

今回ご紹介するのは、2024年10/4~10/9に個展を開催された紙野夏紀さんへのインタビューです。

イラストレーターとしてたくさんのお仕事をされている紙野さん。
今回新しいスタイルの作品を展示してくださり、素敵な展示空間となりました。
新しい作風に至った経緯や、これからの活動についてもお聞きしました。

会場の様子をインタビューとともにお楽しみください!

展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

 

ー紙野さんは4回目のHB個展となりました。
今回の個展のテーマについてお聞かせください。

 

3年くらい前から趣味で水泳を始めたのですが
水泳で1番得意な泳ぎをS1。略さずに言うとstyle oneといいます。2番目はS2。
今回の個展のタイトルを「S2 STYLE TWO」にした理由は、
私は今までちぎり絵の作品を多く描いてきて、
それが私のS1だとしたら、S2となる自分の絵を探してみたかったからです。

 

 

ーこれまでちぎり絵の作品を数多く描かれてきた紙野さん、
今回、紙野さんがStyle twoとしてリキッド絵の具の画材を選択され、
モザイクのような描き方に挑戦されました。
実際に新しい表現に挑戦されてみていかがでしたでしょうか?
何か発見や気づき、得られたことなどはありましたか?

 

人物を描いてみたいと思っていて、アクリルリキッドの絵の具で色々描き方を試していく中で、
人の肌をモザイクタイルのように表現してみようと思いました。
実際の人の皮膚にも方向があり、色も均一でないことから、そのように表現したら面白いかな?と思って描き始めました。

 

 

ー紙野さんの代名詞、Style oneとなるちぎり絵の魅力は何ですか?
ちぎり絵だからこそ可能となる表現は何でしょうか。

 

手で紙をちぎることは、ペンや筆で描くよりも不自由で小回りが効かないので
細かい表現ができません。それゆえに、描けるものが限られていて、色数も自ずと絞られていく。そこに面白さがあって、自分では気に入った描き方です。
かつてよく描いていたのは風景画なのですが
私の表現したいものと技術がぴったりとマッチした描き方だと思います。

 

 

ー幅広いジャンルで数々のお仕事を経験されてきた紙野さん。
紙野さんがご自身が考える、今後の活動の方向性についてお聞かせください。

 

メインの仕事としては、広告の仕事が割と多いのですが
プロジェクトの方向性を理解して“期待された絵を描く”という職人的な仕事にもやりがいを感じています。一方で、イラストレーターの仕事は受注仕事が多く、受け身になりがちなので、発信していくことも大切だと思っています。
テキスタイルの分野で自分のブランドとして活動しているのですが、
図案をデザインするだけでなく、自分が発注者となり布を生産して販売しています。
こちらの活動は、在庫を抱えたりイベントで自らが売り場に立ったりと、BtoCビジネスなのである意味で細かく、シビアな世界ではありますが、イラストレーションと並行してできる限り継続していきたいです。
また、それに加えて、今回の個展のように純粋に絵を描くこと、自分のスタイルを大切にしていきたいと思っています。

 

インタビュアー 須貝美和

HB COMPETITION PRESENTS vol.2 メリヤスミドリ ×桂川峻哉二人展 「Silent Veil」作品リスト

今週の展示は、第2弾となりました「HB COMPETITION PRESENTS」
メリヤスミドリさん、桂川峻哉さんの二人展です!

HBファイル&ワーク、両コンペの受賞者より選出した作家による企画展で、
受賞の年だけではなく、その後の活動に関しても、
HBギャラリーとしてサポート出来る場所を作れたらという気持ちで始まった企画です! 
「Silent Veil」と名付けられた二人展の作品リストをぜひご覧くださいませ。
会場ではグッズやZINEのお取り扱いも!

作品はHBギャラリーオンラインショップでも購入可能です。

 

「BLACK MAMBA」額なし
パネル外寸: 約53 cm × 45.5 cm、¥77,000-(税込)

 

「Ghost Whisper」額付き
額外寸: 約51.2 cm × 39.7 cm、¥49,500-(税込)

 

「Thunder Bat」額なし
パネル外寸: 約53 cm × 45.5 cm、¥77,000-(税込)

 

「Horn&Thorn」額なし
パネル外寸: 約40 cm × 40 cm(円形キャンバス)、¥55,000-(税込)

 

「GOMA」額なし
パネル外寸: 約40 cm × 40 cm(円形キャンバス)、¥55,000-(税込)

 

 「DOSUKOI」額なし
パネル外寸: 約41 cm × 31.8 cm、¥55,000-(税込)
 「Together」額なし
パネル外寸: 約53 cm × 45.5 cm、¥77,000-(税込)
「Claw」額なし
パネル外寸: 約33.3 cm × 33.3 cm、¥44,000-(税込)
「KAMAKEN」額なし
パネル外寸: 約41 cm × 24.2 cm、¥55,000-(税込)
「Atlas」額なし
パネル外寸: 約27.3 cm × 27.3 cm、¥33,000-(税込)
「Securely」額なし
パネル外寸: 約33.3 cm × 24.2 cm、¥38,500-(税込)
「OINUSAMA」額付き
額外寸: 約51.2 cm × 39.7 cm、¥49,500-(税込)
「LILI.LALA.LULU」額なし
パネル外寸: 約60.6 cm × 72.7 cm、¥209,000-(税込)
「Ambiguous」額なし
パネル外寸: 約60.6 cm × 50 cm、¥165,000-(税込)
「Sunny Afternoon」額付き
額外寸: 約45.7 cm × 36.4 cm、¥44,000-(税込)
「Sudden Visitor」額付き
額外寸: 約45.7 cm × 36.4 cm、¥44,000-(税込)
「One Holiday」額付き
額外寸: 約45.7 cm × 36.4 cm、¥44,000-(税込)
「Silent Invasion」額付き
額外寸: 約45.7 cm × 36.4 cm、¥44,000-(税込)
「Strange Neighbors」額付き
額外寸: 約45.7 cm × 36.4 cm、¥44,000-(税込)
「Balloon Girl」額付き
額外寸: 約45.7 cm × 36.4 cm、¥44,000-(税込)
「Fluffy Circulation」額付き
額外寸: 約45.7 cm × 36.4 cm、¥44,000-(税込)
「Daydreams of Sheep」額付き
額外寸: 約45.7 cm × 36.4 cm、¥44,000-(税込)
「Silent Birthday」額付き
額外寸: 約45.7 cm × 36.4 cm、¥44,000-(税込)
「Storage of Memories」額なし
パネル外寸: 約41 cm × 41 cm、¥66,000-(税込)
「BLOOMING」額なし
パネル外寸: 約45.5 cm × 45.5 cm、¥88,000-(税込)
「INDELIBLE MEMORY」額なし
パネル外寸: 約41 cm × 41 cm、¥66,000-(税込)

 

出口えり+マナベレオ二人展「瑠璃も玻璃も」

今回ご紹介するのは、2024年9/13~9/18に二人展を開催された出口えりさん、マナベレオさんへのインタビューです。

実力あるお二人の展示ということもあり、たくさんのお客様がいらっしゃいました。
展示タイトルの由来や、制作過程についてもお聞きしました。
これからの作品もとても楽しみなお二人、
会場の様子をインタビューとともにお楽しみください!

展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

ーお二人は桑沢デザイン研究所のご出身ですが
今回マナベさんと出口さんで二人展をされようと思ったきっかけや、
展示タイトル「瑠璃も玻璃も」にされた理由などお伺いできますか。

以前HBでマナベさんの個展が開催されていて出口がお伺いしたことがあったんですが、在廊されていた本人とお話してみると実は先輩後輩の関係で、1年間同じ校舎で学んでいたことを知り、親しくなりました。
その数年後、Xで出口が「誰かと二人展やってみたいな〜」と何気なくポストしていたところ「じゃあマナベと」と名乗り出てくださって。そんなわけで今回の2人展の企画が始動しました。タイトルの「瑠璃も玻璃も」は、いろはかるたの【瑠璃も玻璃も照らせば光る】からの引用です。
瑠璃(るり)は青い宝玉、玻璃(はり)は透明の宝玉。石ころに混ざっていても、両者とも光を当てれば光り輝き、一目瞭然である。すなわち才能のあるものはどこにいても力を発揮するものである…!ということわざなのですが、
「私たちはまだ駆け出しのイラストレーターでもっと売れたい!みんなHBギャラリーへ私たちの才能を見つけに、光を当てに来て!」
という願いを込めてこのタイトルを付けました。
本名に2人とも「王(おうへん)」がつくので文字列の印象がぴったりだなと感じたというのもあります。
ーお二人の合作「瑠璃も玻璃も照らせば光る」は展示会場でも特に目を引くインパクトのある作品です。
こちらの制作意図や、完成までどのように制作を進めていかれたのか、制作過程をお伺いできますか。
江戸時代のいろはかるたの「瑠璃も玻璃も〜」の札の絵柄を2人で分割して描こうと決めました。
2人展ならば合作が何か欲しいなという気持ちがあり、大まかな構図は口頭で早い段階から構想はありました。
台座の位置やお互いを象徴するキャラクターのレイアウトはマナベさんに先に決めていただき、それに合わせて出口が描くという方法で進めています。
実際に2つの絵を合わせたのはギャラリー搬入後だったのですが、タッチが異なるものの不思議と絵に親和性があり、展示にご来場いただいた方にも
「意外な組み合わせだけれどマッチしている!」
とお褒めいただくことが多くて制作してよかったなとしみじみ感じていました。
ーマナベさん、出口さん、お二人それぞれの今後の目標や挑戦したいこと、展望などをお聞かせください!
マナベさん:
本に携わる仕事をしたいです。
自己表現だけに留まらず、仕事を通じてより多くの人に興味を持って貰えるようになりたいと今回の展示を通して思いました。
営業にも力を入れつつコンペにも応募して自分を知ってもらうことに注力したいです。
またHB Galleryで展示をさせて頂く頃には今よりもっと絵がうまくなっていればいいなと思います。
出口さん:
私はこれまで書籍の装画や挿絵のお仕事をいただくことが多かったのですが(小説が好きなので嬉しく、そちらも引き続きどんどんお引受けしたいです!)、書籍に限らず広告やパッケージの分野でもお仕事が広がるといいなと思います。
今回の展示がお互い何かしらの形で、今後の制作活動の糧になると良いなと願っています。

インタビュアー 須貝美和

HB FILE COMPETITION vol.34 鈴木成一賞 南景太個展「Quantum」

今回ご紹介するのは、HBファイルコンペvol.34 受賞者展、
鈴木成一さんの大賞を受賞された南景太さんの展示です!

2024年8/16~8/21に開催された個展では、
南さんの新しい境地である光を取り入れた作品が数多く並びました。

一部展示作品はオンラインショップでもお取り扱い中です。

http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

 

 ー鈴木成一賞 大賞受賞、おめでとうございます。
受賞を知った時はどんなお気持ちでしたか?
鈴木成一さんに選ばれた感想もお聞かせください。

 

受賞を知った時は「まさか!?」と思いました。私は今までトータル10回くらい応募して3次選考まででしたので「最終選考いけたら前進だ」なんて思っていた所、まさかの3弾跳びで大賞!
ましてやセツに通っていた20年以上前からお名前やお仕事を存じ上げていた装丁界のレジェンド・鈴木成一さんの賞ということで、「こんな日がくるとは。。」ととても感慨深かったです。

 

ー個展会場でも目を引く光るシリーズは
鈴木成一さんからも「巧みに操られた光の演出が、そこに奥行きある物語を紡ぎ出している。」と評されています。こちらの光の表現はファイルコンペの搬入直前に偶然発見されたそうですね。
こちらのシリーズが生まれてから
ファイルコンペの応募作品は軌道修正などされたのでしょうか。
ファイル作成にあたり、南さんが工夫されたことや、意図されたことなどはありますか?

 

光るシリーズはファイルコンペ搬入の1ヶ月前に偶然うまれました。最初はPhotoshopの画面上で、白い背景に人物のパーツとなる素材(頭、上半身、下半身)を適当に並べ、何となく消しゴムツールで輪郭をぼかしながら消していました。すると、何だか体が発光しているように見えてきたのです。「体が発光する人物画って、おもしろいかも」と思いそこからイメージを掘り下げていって、一つ目の作品が出来上がりました。
そしてコンペ搬入に間に合った光シリーズ4作品を入れて応募したのですが、その後鈴木さんから大賞の決め手となったのは「光るシリーズ」だと伺い、ギリギリ滑り込んだということを知りました!ファイルの順番は日常から非日常へと誘うようなイメージで、カラフルな昼間のシリーズからスタートして背景が黒い夜のシリーズ、そして光るシリーズへと繋げていきました。

 

ー個展会場では大賞受賞後の鈴木成一さんとのお仕事、
ブコウスキー新装版シリーズの原画も展示されています。オリジナリティのある独自の世界を描かれる南さんが
装画や挿絵など、自分以外の他者の創作による物語の絵を描くときは
どのような意識で制作されるのでしょうか?
南さんの世界に引き込むイメージですか、
もしくは南さんが他者の世界に降り立つようなイメージでしょうか。
南さんの意識やイメージをお聞きしたいです。
 
 

私が物語の絵を描くときは、語られていない場面だったり、その物語から少しだけずれた世界(パラレルワールド)を描いているような感覚で描きます。物語の大事な核は共有しているけど、ところどころ違う世界。そういう感覚でイメージを泳がせると自分自身もワクワクしながら描くことができます。
そういう意味では、まず「他者の世界に降り立ち」そこから「自分の世界に引き込む」ような感じかもしれません。・・・もちろん「飛躍しすぎなのでボツ」と言われたら、すぐに別案を考えますので仰ってください!!
 
ー受賞展では南さんのこれまでの変遷が楽しめる展示構成になっています。
南さんはセツモードセミナーへ通われていた頃からクレヨンで描かれ、
アナログとデジタルを行き来される現在でも、クレヨンやオイルパステルを活用されています。
様々な技法を研究されてきた南さんにとって、クレヨンやパステルはどのような存在でしょうか?
 
クレヨンやオイルパステルは、「直接的で包容力のある画材」だと思います。
絵具や色の表現が苦手だった10代のころはずっと鉛筆・シャーペンで絵を描いたのですが、20歳のときに偶然使った「サクラクレパス」が感動的に楽しく、そこから20年以上ずっとクレヨン・オイルパステルをメイン画材として使い続けています。
筆などの道具を介さずに、直接手から色が出るような感覚的な使い心地も好きでした。スポーツでも道具を使うテニスや野球は苦手だったのですが、バスケやサッカーは比較的得意で好きだったので、直接的な表現が向いているようです。
また気分の波が大きかった20歳頃の私にとって、「あ、絵を描きたい!」と思ったら準備ゼロですぐ描き始められて、急に「あきた!」とすぐに手を離しても問題なく、使用後の手入れも必要ないクレヨンは、描き手の我がまま(不安定さ)を受け入れてくれる、包容力のある優しい画材だと思います。

 

 

ー南さんが今後挑戦されたいお仕事や活動、
イラストレーター、アーティストとしての展望などをお聞かせください。

 

私は創作においても生きる上でも、狙っていなかった「偶然」を取り入れることが、より物事を生き生きと充実させるカギだと思っています。ですので、例えばワークショップを通して多くの人と一緒に「偶然をキャッチする」遊びとかできたら楽しいですね。
あとスキルがないので自分ひとりでは作れませんが、自分の絵を使ったMVのアニメーションも作ってみたいです。昔から言い続けていて実現できていない、オリジナル絵本も作りたいです。
あとは未経験のお仕事は自分の世界を広げてくれるので、絵にまつわるどんなお仕事も経験してみたいです。

 

 

インタビュアー 須貝美和

早瀬とび個展「Tideland」

今週の作家さんはイラストレーターの早瀬とびさんです。

HBファイルコンペvol.31 では鈴木成一特別賞を受賞、
HBWORK vol.3では川名潤さんの特別賞を受賞されました。
今回の個展では干潟をモチーフにされた早瀬さんの新作15点が並びます。
新たな試みの美しいグラデーション作品をどうぞご覧ください。

いちろう個展「夏休み」

今回ご紹介するのは、2024年8/30~9/4に個展を開催されたいちろうさんへのインタビューです。

HB WORKコンペでも賞を受賞され、注目されているいちろうさん。
お仕事での挿絵や、漫画作品、クレパスで描かれたほのぼのとした作品が展示され、
充実の展覧会。
お風呂やお布団に入った、愛らしいねん土の作品もずらりと並び、
とても幸せな空間となりました。
いちろうさんの豊かな感性についてのお話もお聞きしました。

会場の様子をインタビューとともにお楽しみください!

展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

ーいちろうさんはHBでは初めての個展となりました。
展示タイトル「夏休み」は、犬との散歩やお絵かき、工作など、
子供の頃から変わらず続けていることへの気づきから生まれたタイトルだそうですね。
人は年齢を重ねるにつれ、子供の頃の素直で無邪気な感覚が薄れてしまいがちですが、
いちろうさんが子供心を失わずにいられるのはなぜでしょうか。
豊かな感性を持ち続けるために、いちろうさんが心がけていることなどはありますか?
心がけていることは特にないのですが、子どもの頃に好きだったことを好きなまま
大人になっているだけな気がします…!
粘土も久々にやると楽しくてハマってしまいました。
これからもやりたいと思ったら画材や技法なども決めずに
なんでもやっていけたらと思っています。
ー12年間生活された京都を離れ、現在はご出身の大分県に戻られてアトリエで制作されているそうですね。
いちろうさんが感じる、京都と大分の一番の違いは何でしょうか。
環境が変化してから、いちろうさんの作品制作にどんな変化がありましたか?

地元に戻ってから毎朝5時に犬の散歩をするようになったのですが、
空や山の色が天気や時間で変わるのをとても観察するようになりました。
それはどこでもそうだとは思うのですが、犬との散歩のおかげでこういったことに気がつけたので絵もそういったものを描きたくなってきたように感じています。
あと地元ではみんな知らない人同士も会ったら挨拶を交わすのでそういった温かさも絵に影響してくれるような気がしています。
ーいちろうさんは2022年7月号より、くどうれいんさん連載エッセイ「日日是目分量」(文芸誌「群像)の扉絵を担当されています。 
いちろうさんは何気ない日常の中から作品のアイデアを見つけられてますが、
お仕事で他者目線の日常を描かれる際は、何か工夫されることや意識されることはありますか?
いちろうさんが普段描き溜められているネタ帳のアイデアと組み合わせることなどはされるのでしょうか。
くどうさんのエッセイは本当に面白くて捻り出さなくても自然と描きたいものが浮かぶのですが、意識していることといえば、どのお仕事もそうなのですが、
とにかく自分が面白がりながら絵を描くようにしています。
そうすると面白い絵になっていると信じてやっています!
ーいちろうさんの今後の発表予定や挑戦されたいこと、
イラストレーターとしての展望などをお聞かせください。
いまは今年絵本を刊行予定なので編集者さんや原作の方、
デザイナーさんと協力してはじめての絵本をつくっています。
展望としては絵本もイラストもこれからも両方続けていけたら嬉しいです。
あといつか映画のイラストのお仕事ができたらいいなと思っています。
インタビュアー 須貝美和

合田里美個展 「私のまなざし」作品リスト

2024年8/23(金)~8/28(水)開催の合田里美個展「私のまなざし」展示作品一覧です。

作品は全てアナログで制作され、美しい原画に見惚れてしまいます。

会場ではポストカードやZINEのお取り扱いも!

作品はHBギャラリーオンラインショップでも購入可能です。

 

「塾の帰り」額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm 、¥50,000-(税込)

「塾に行く」額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm 、 ¥50,000-(税込)

 

 

「宿題・1」額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm 、¥50,000-(税込)

「宿題・2」額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm、 ¥50,000-(税込)

 

「金の角持つ子どもたち」額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm 、¥55,000-(税込)

「占いチョコレート」額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm、¥50,000-(税込)

 

「Uラインの鳩たち」額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm 、¥50,000-(税込)

「死の蝋匣」 額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm、 ¥44,000-(税込)

 

「キッズ・アー・オールライト」額なしマット付き
マット外寸:約 42.4cm × 54.5cm、     ¥85,000-(税込)

 

「ドクダミ」額なしマット付き
マット外寸:約 42.4cm × 54.5cm、     ¥77,000-(税込)

 

「アサガオ」額なしマット付き
マット外寸:約 42.4cm × 54.5cm、     ¥77,000-(税込)

 

「マーガレットのような」額なしマット付き
マット外寸:約 42.4cm × 54.5cm、     ¥77,000-(税込)

 

「受験生・1」額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm、¥50,000-(税込)

「受験生・2」
額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm
¥50,000-(税込)

 

「姉さま河岸見世相談処」
額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm
¥65,000-(税込)

「姉さま河岸見世相談処・未練づくし」
額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm
¥65,000-(税込)

 

「読書」
額装込み
額外寸:約 23cm × 31.7cm
¥40,000-(税込)

 

「美味しい二人」
額装込み
額外寸:約 23cm × 31.7cm
¥40,000-(税込)

 

 

「放課後」
額装込み
額外寸:約 23cm × 31.7cm
¥40,000-(税込)

 

 

「横顔」
額装込み
額外寸:約 23cm × 31.7cm
¥40,000-(税込)
「まなざし」
額装込み
額外寸:約 23cm × 31.7cm
¥40,000-(税込)
 「海辺の二人」
額装込み
 額外寸:約 26.7cm × 26.7cm
¥45,000-(税込)
「少年」
額装込み
額外寸:約 26.7cm × 26.7cm
¥45,000-(税込)
「友だち」
額装込み
額外寸:約 26.7cm × 26.7cm
¥45,000-(税込)
「読み終わらない本」
額なしマット付き
マット外寸:約 28.8cm × 37.8cm
¥55,000-(税込)

 

 

 

HB FILE COMPETITION vol.34 河西達也賞 IQGM個展「ユウカ・リーの殺人事件簿」

HBファイルコンペvol.34 受賞者展、第5週目の作家さんは
河西達也さんの大賞を受賞されたIQGMさんです!

緻密に描き込まれた作品で、ストーリー仕立てに会場を構成していただきました。
いらっしゃったお客様は作品だけでなくストーリーにも興味津々。

今の作風となったいきさつ等もお聞きしました。

会場の様子をインタビューとともにお楽しみください!

一部展示作品はオンラインショップでもお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

 

ー河西達也賞 大賞受賞、おめでとうございます。
受賞を知った時はどんなお気持ちでしたか?
河西さんに選ばれた感想もお聞かせください。

 

びっくりしました。同時にとても嬉しかったです。昨年、河西さんに選ばれていたこみひかるこさんの作品が大好きで、同じ審査員の方に選んでいただけたことはとても光栄でした。

ファイルコンペの審査員の皆さんのお写真がモノクロで、全員怖そうだなと思っていて笑、特に河西さんは怖そうだったので(すみません笑)、個展の際に直接お話しできるまではドキドキでした!とても気さくな方で、作品についてや作品以外のこともいろんなお話ができてとっても楽しい時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました!

 

 

ー受賞されたIQGMさんのファイルはストーリー仕立てになっており、
ページをめくるたび、手に汗握るスリル満載の内容です。
IQGMさんご自身はファイル作りにおいて、
意識されたことや工夫されたことなどはありますか?

 

自分の作品は消費期限が短いと個人的には感じるので、当たり前かもしれませんが最新作を入れました。去年の11月に開催した個展の絵を中心に、枚数は多い方がいいかなと思ったので、個展以外の作品はそれと親和性のある作品だけを入れました。

 

 

ー受賞展「ユウカ・リーの殺人事件簿」では
IQGMさんが近年制作されている「わるさ」をしている人々(コアラ)のシリーズで描かれた
「小守優狩(こもりゆうかり)」を取り巻く物語が展開されています。
徹底的に描きこまれた11枚の作品が持つ力はもちろんですが、
過去の出来事がフラッシュバックするかのように質感の異なる紙に出力されていたり、
レシートなどの証拠品、事件現場を示す地図までもが展示されていたり
物販では捜査資料のZINEまで用意され
展覧会に対するIQGMさんの大変な熱意とこだわりを感じます。
捜査資料や押収品などのアイデアは作品を描く前からあったのでしょうか?
IQGMさんの絵のストーリーはどのように生まれるのでしょうか?
文章は書かれたりされますか?

IQGMさんの創作の背景をお聞きしたいです。

 

 

昨年の個展が終わってから次の作品は刑事物を描きたいとずっと思っていたので、受賞した時からふんわりと構想はありました。

小守優狩は一度しか描いた事が無かった人物でしたが、なぜか心に残っていたので、彼の人生は本当に逮捕される運命が正解だったのか、どんな人生を送った人なのかを考え始め、逮捕されなかった世界線を信じてみたのが今回の個展のストーリーの始まりです。

捜査資料や相関図、証拠品などの展示のざっくりとした「やりたいこと」は2月か3月ごろには決まっていて、それをベースに4月くらいから物語を考え始めました。私が大好きなドラマ「相棒」や「古畑任三郎」「BORDER」「SHERLOCK」「The Killing」などの(あげたらキリがない)刑事ドラマの事件の構造を書き出して参考にしたり、小説を描くためのミステリー入門的な本を読んだりもしました。

事件は時系列で考えて、とにかく紙に書き出しました(言葉で)。考えるうちに物語が複雑になると、個展の規模や絵を描ける時間が限られていることから簡素化しようとしてしまい、登場人物たちに不自然な行動をさせてしまったりして、それは良くないな、まあ複雑でも仕方ない、この人物はこう考えてるんだから、私が頑張って描けばいいと思って描きました。結果、とんでもなく複雑な話になり笑、描きたかったシーンが他にもたくさんあったのですが、ギリギリ話の内容がわかる範囲でシーンを切り取る形となりました。このギリギリ話の内容がわかる、のギリギリのラインを攻めるラフが本当に大変で、またどうしてもドラマで見たことがあるような構図になってしまい、これは反省点なのですが一つ一つのイラストレーションとしての面白みには欠ける展示になってしまったかなと思います。コントとしてはまあまあ成り立ってはいるけど、大喜利としてはイマイチだったかなと……これはリベンジしたいです。話を考えるのも小学生の時に考えた漫画ぶりだったので、その辺りも修行したいなと思います。

また、デジタル作品なのでアウトプット方法については考えるところがありました。元々自分の作品を額装することはしっくりきていない(画風と合わない気がする)ので、額装以外の選択肢で…となるとこれまた限られていて、これについてももっと他の作家さんの展示を見に行ったり印刷所の方と相談したりしながら模索していきたいです。今回は和紙に出力したのですが、これはすごく良かった気がします。和紙のアイデアをいただいたのはHB WORKのグループ展で一緒だった安里貴志さんで、安里さんは木材や布に出力されていたりして、どれも作品とマッチしていて素敵です。

 

 

ーIQGMさんの作品はいくつもの線が集積されたハッチングによる描写で、
背景の隅々にまで丁寧に描きこまれた密度の高い作品です。
iPadで制作されているとお聞きしていますが
アナログで制作されていた時期はありますか?
現在の画風になった経緯などお伺いできますでしょうか。

 

デジタルは中高生の時から始めていて、当時はアナログで制作もしていましたし、今も本当はアナログで制作したいと思っているのですが、まだ技量が足りなくて挑戦できてないです。

現在の画風は、パレットクラブスクールに通っていた時に動物を擬人化して描く課題があった時くらいからで、コアラは在学中にインスタのフォロワーさんからコアラを描いてほしいとご依頼をいただいたことがきっかけです。

 

 

ーIQGMさんが今後挑戦されたいお仕事や活動、
イラストレーターとしての展望などをお聞かせください。

 

仕事としては啓蒙系のポスターや広告などに挑戦してみたいです。装画や挿絵も好きなので、引き続きやっていけたら幸せな仕事です。

今回の展示では、一応事件の全貌を把握できるような内容にしていましたが、謎解きができる展示と銘打ってはいませんでした。ですが、来ていただいた方の中には事件を解決するために展示を何周もしてくださった方がたくさんいらっしゃったのがすごく嬉しかったです。次回個展をする際には、絵だけでなく立体や音なども取り入れて、謎解きを本格的にできるインスタレーションのような展示に挑戦してみたいと思っています。

 

 

インタビュアー 須貝美和

HB FILE COMPETITION vol.34 葛西薫賞 藤美沙個展「庭あそび」

HBファイルコンペvol.34 受賞者展、第3週目の作家さんは
葛西薫さんの大賞を受賞された藤美沙さん。初個展です!

繊細で、ほとんどの作品はモノクロで描かれています。
抑えた色彩により際立つ美しいフォルムの作品、とても素敵な個展となりました。
ご友人たちと制作された額も見どころです。

会場の様子をインタビューとともにお楽しみください!

一部展示作品はオンラインショップでもお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

 

ー葛西薫賞 大賞受賞、おめでとうございます。
受賞を知った時はどんなお気持ちでしたか?
葛西薫さんに選ばれた感想もお聞かせください。
昔からそのお仕事が大好きだった葛西薫さんからの賞とのご連絡に、驚き、あまりの嬉しさに夢と現実の境がなくなったような気分で、1週間ほどまともに眠れませんでした。
感想は言葉を尽くしても書ききれないのですが、描き続けているとよいことがあるのものだなと思ったことを、今後制作に行き詰まったら思い返したいです。
ー藤さんは映画スケッチや過去100年の出来事をテーマにしたシリーズなど、
ご自身の引き出しを多くお持ちの印象ですが、ファイルコンペの作品はモチーフを植物に統一されたのでしょうか?
応募作品の選定理由や、ファイル作りで藤さんが意図されたことなどをお伺いできますか。
この制作の期間に、自分にとって「普通」に描くとはどういうことかを追究したくて、絵の設定や資料をシンプルにしてみようと思いました。
ファイルコンペは応募枚数が多いため、考える時間よりも手を動かす時間を多くしたかったこと、審査員の葛西薫さんのお仕事の特徴から、奇をてらわないアプローチがよいのではないかと見立てたこともあり、応募作は一貫して植物を描くことにしました。
作品の選定やファイル作りの段階でそこまで意図したことはなかったのですが、展示するにあたって原画を見返すと、自分としては生々しすぎるような作品もあって、良くも悪くも必死だったように思い返されます。
ー藤さんは青山塾、パレットクラブにてイラストレーションを学ばれ、2022年よりイラストレーターとして活動を始められたそうですね。
イラストの塾に通われるようになったきっかけや、それぞれの塾で学んだこと、現在の藤さんの制作に影響を与えていることなどがあれば教えてください。
きっかけは仕事からの逃避ですが、いずれのスクールでも、目標を持って制作に取り組む仲間に刺激され、私自身の絵に取組む姿勢も変わったように思います。
それぞれで学んだことは数知れずなのですが、青山塾は専任の講師の方々に継続的に絵を見ていただけること、パレットクラブは多様な講師の方に多角的に絵を見ていただけることが特徴で、自分の絵を相対化して、時に惑いながら制作の方向を見出せたことがよかったと思っています。
ー展示されている額も藤さんがご自身で制作されたとお聞きしました。
作品が額縁の中で浮いて見えるような浮かし額装でアクリル板がないため作品を直に味わうことができます。
作品を支える背景の紙の色もポップで藤さんのモノクロームの作品を引き立てているように感じました。
既成の額を使わずに、ご自身で額を作ろうと思われた理由や、
このような額のスタイルにされた経緯などをお伺いできますか?
実のところ、額は私のアイディアでも制作でもなく、それぞれ友人の手によるものなのです。
準備の初期段階から、イラストレーションの個展なので、自分以外のアイディアと自分の絵が出会う空間を作りたいと思っていました。
3月に展示テーマと大まかな制作方針を決めて、信頼する友人に内容を説明して協力を仰ぎました。
彼女はHBギャラリーの壁の優しい雰囲気と、どちらかというとそれとは逆の雰囲気の私の絵をどのように繋げるかというところから思考しているようで、GWのある日突然、試作した額を自宅宛に送ってくれたのです。
驚きつつも、それがすてきだったので、別の友人も巻き込んで制作することにしました。
個展に向けて、絵を描くことや、紙物のデザインは一人作業でしたが、ゆるやかに協力してくれる友人たちと準備ができたことにとても励まされました。
ー藤さんが今後、挑戦されたいお仕事や活動、
イラストレーターとしての展望などをお聞かせください。
イラストレーターとしてのひとつの展望は、音楽、舞台、文芸、食など、他の文化を作る方と協業したいということです。ポスター、装画、ディスプレイなどに携わってみたいです。
もうひとつは、絵本を作ってみたいということです。言葉と構成を考えて絵あてることが好きで、今回の展示で初めて絵本仕立てのZineを作ってみたのですが、予想以上に多くの方にお手に取っていただく機会となりました。
インタビュアー 須貝美和

HB FILE COMPETITION vol.34 鈴木久美賞 宮城高子個展「マルチクロス」

HBファイルコンペvol.34 受賞者展、第2週目7/12~7/17に個展を開催された宮城高子さん。
鈴木久美さんの大賞を受賞されました。

繊細な刺繍で制作された作品を展示していただきました。
会場では宮城さんが装画を担当され、鈴木久美さんデザインの書籍もご覧いただきました。
ファイル作成にまつわることや、どのようにして刺繍による制作に至ったか等お聞きしました。

会場の様子をインタビューとともにお楽しみください!

 

 

ー鈴木久美賞 大賞受賞、おめでとうございます。
受賞を知った時はどんなお気持ちでしたか?
鈴木久美さんに選ばれた感想もお聞かせください。

 

選ばれるとも思ってなく、そろそろ結果かなとか二次通ってたらいいなあ
と思っていた時に連絡が入っていたのでただただびっくりで、
嬉しさのあまりいただいたメールを何回も確認しました。
その後は少し、大丈夫なのかな?といった怖さもありました。
鈴木久美さんに選ばれた感想は、
2020年のギャラリーハウスMAYAさんの装画コンペで鈴木さんに選んで頂いてから、
今回選ばれるまでの3年の間、鈴木さんの期待に応えたいという思いは常にあったので、
選ばれた時は本当に嬉しかったです。



ー応募されたファイルを作成するにあたり、
宮城さんが工夫されたことや、意図されたことなどはありますか?

工夫については特になく全力でした。ただ、統一性がないと思っていましたので、
ページをめくるときになるべく違和感ないように心掛けました。
実はしばらく絵を描けなかったのですが、
徐々に復活しやっと絵が描ける状況になれたその喜びと、第39回ザ・チョイス年度賞の講評で、
鈴木久美さんが私の入選作品に関して「応援したい。ぜひほかの作品も見てみたいです。」
というコメントを寄せて下さったのを目にした時から、とにかく鈴木さんに見ていただきたい、
喜んでいただきたいという思いで作成しました。
ー個展タイトル「マルチクロス」には、宮城さんのどのような思いがこめられているのでしょうか。
今回の個展のテーマと併せてお聞かせください。
もともと生地が薄く大きめのスカーフや、綺麗な柄のマルチクロスが好きで、
それらをセンス良く使いこなし、生活している欧州の田舎暮らしの人々の雰囲気などを表現できたらいいなと思って制作しているところがあります。
今回は作品群が統一性がなかったので、ごちゃごちゃでも一枚の布でひとくくりしてしまおうという意味でマルチクロスがテーマになりました。
ー宮城さんは刺繍糸やフェルトを用いてイラストレーションを制作されています。
色鮮やかな糸が線や面へと形を変え、清らかで美しい世界が表現されています。
刺繍は何がきっかけで始められたのでしょうか?
現在の画風になった経緯を教えてください。
最初は絵の具で制作していたのですが、自分の作る色がなんかくすんでるように見えて悩んでいたとき、たまたま鳥の刺繍がされた籠バックを見て、絵を糸で縫ってみようと思い立ちました。
それから厚めのフェルトを見つけ、現在の画風になりました。
糸の色も奥深く、色の組み合わせなど難しいところもありますが、
素材のおかげでお褒めのお言葉をいただくのでとてもありがたいです。
実はそれまでお裁縫なんてしたことはなかったので、
現在のこの画風は自分でも不思議だと思ってます。
今も本当のお裁縫やプロフェッショナルな刺繍は出来ません。
ですので自分では「刺繍」というよりは「絵を描いている」という感覚で制作しています。
ー宮城さんが今後挑戦されたいお仕事や活動、
イラストレーターとしての展望などをお聞かせください。
装丁画、映画音楽関係などの何かの作品にご縁があればいいなと思います。
それからイラストレーターの皆さまが通ってこられた媒体で起用されたら嬉しいです。
本当に素晴らしい作品が次から次へと世に出て拝見する度に、打ちのめされまくってますが、
本物の作品を作り上げたいという欲求は常にあるので、
見てくださる方に響くような作品を作れたらなと思っています。
インタビュアー 須貝美和