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夏期休廊、オンラインショップお休みのお知らせ

まことに勝手ながら、

8月8日(木)〜  8月15日(木)まで、夏期休廊とさせて頂きます。

それに伴いまして、HBオンラインショップの発送業務もお休みさせていただきます。
休廊期間中にいただきましたご注文やお問い合わせについては、
8月16日(金)以降に順次対応させていただきます。商品到着が遅れますことご了承くださいませ。

ご不便をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

藤枝リュウジ賞 桃山鈴子個展「わたしのイモムシ」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第5週目は藤枝リュウジ賞大賞に選ばれた桃山鈴子さんです。
ファイルは20作品、すべてイモムシの絵で統一。審査員たちも魅了された美しいイモムシの世界をお楽しみください!

「ジャコウアゲハ、ウマノスズクサ」

今回描かれたイモムシたちは、すべて桃山さんが実際に飼育されて描かれたものです。自然豊かな環境にお住まいで、家のまわりで昆虫採集ができるとのこと。個展期間中はイモムシの世話ができないため、今現在、サナギの状態のものが5匹。孵化しそうなものは、木にクリップで留めてきたのだそう。描く時はなるべく触らないよう、筆に載せたりし、傷めないように観察するそうです。手の油がイモムシの呼吸を妨げる恐れがあるとのこと。

「ナミアゲハ」

「イボタガ、ネズミモチ」

虫を好きになったのは小学1年生のころ。さみしかったときうつむくと草むらや地面に虫をみつけ、笑顔になれたそうです。特にイモムシがお気に入りで腕に這わせてあそぶときのイモムシの足がぴとぴとと肌にすいつく感触が好きだったそうです。虫を触っているか、絵を描いているか、本を読んでいるか…そんな子ども時代だったそうです。今から10年ほど前にも、再び虫に救われるような出来事が。本格的に虫を描こうと思ったきっかけになったそうです。

「クロシタアオイラガ」

はじめからイモムシの展開図を描いていた桃山さん。実際に虫を開いて描いている訳ではなく、色々な角度から観察し、平面上でいくつものイメージを繋ぎ合わせて描いているとのこと。背中からお腹まで、繋がっている連続した美しい模様の流れを途切れさせずに、一つの画面で全て同時に観ることができたらどんなに美しいだろうと考えた結果、虎の皮の敷物やサンマの開きのような展開図を思いついたそうです。
画材はアクリルインクと丸ペンを使用。美しさと不思議さ、どうしてこんな模様になるのか頭では理解できないところが魅力なのだそうです。イモムシは描き終わったら元に居た自然に戻すそうで、7~10日程度、手元に置いておき飼育しながら観察して描かれるとのこと。一生懸命葉っぱを食べているところも、ウンチをしているところも、全てが可愛いなと感じるそうです。

「シャクトリムシ、ワビスケ」

イラストレーションのお仕事では特に本の装画と絵本に興味があるそうです。みんながネコが好きだからネコ、イヌが好きだからイヌを描くようにイモムシを描いていきたい。イモムシの展開図はライフワークとして続けていきたいそうです。

永井裕明賞 與畑春花個展「then」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第4週目は永井裕明賞大賞に選ばれた與畑春花さんです。初個展となりました。
女の子のするどい視線とユーモアのある色とカタチ。思い思いに描かれた與畑さんの世界観をお楽しみください!

「少女2」

今回がHBファイルコンペ4回目の応募だったという與畑さん。1冊を作品として見せるファイル形式のコンペが自分には合っているのではと思い応募されていたそうです。画材はシャープペンシルと色鉛筆。これまではインクや木炭でドローイングを描いていたそうですが、ご自身でも今回のタッチが一番しっくりきたとのこと。電話で受賞の知らせを聞いた時はとても嬉しかったそうです。ただ好きで続けてきたので、いい結果が出て良かったなと感じたそうです。でも喜びはつかの間、このタッチになったのが浅かったため不安に駆られたとのこと。

 

「おもい」

「ふと」

 

その時に描きたいものを、描きたいように描いて来たという與畑さん。頭に浮かんでいるイメージをすぐに描ける画材が合っているそうで、油彩や水彩は難しかったそうです。本や音楽からインスピレーションを受けることが多く、イメージが浮かばない時はいっさい描かず、浮かんだ時に衝動的に描きたいと思い描くとのこと。 線が好きという気持ちは一貫していて、自分なりに大事に育ててきたつもり、と與畑さん。余白に最初にのせるときのインクの始まりが好きなのだそう。線を描けば、自然と色が浮かんでくるとのこと。昼間はお子さんと一緒にお絵描きをしながら色塗りをして、夜は集中して線画を描くそうです。下書きなしの一発勝負、ドキドキを楽しんでいるそうです。

 

「No.2」

本がお好きだそうでNADiffやABC六本木店で、長い間書店員として様々な本に触れてきた與畑さん。出版業界を盛り上げたいという想いはずっとあるとのこと。制約があるようで、こんなにも自由に表現できるんだと、たくさんの本を見て感じてきたのだそうです。イラストレーションのお仕事は何でもやってみたそうですが、やはり一番の目標は本の装画を描くこと。デザインして頂くことで、がらりと変わった自分の絵を見てみたいし、自分の絵の可能性を見てみたい、と與畑さん。今後のご活躍が楽しみです!

「Life」

副田高行賞 坂之上正久個展「顔色模様」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第3週目は副田高行賞大賞に選ばれた坂之上正久さんです。初個展となりました。
一昨年は特別賞を受賞された坂之上さん、昨年はがらりと作風を変え見事大賞に選ばれました。無表情な顔からは様々な想像が広がります。原画のユニークなマチエールもお楽しみに!

 

 

前回がHBファイルコンペ8回目の応募だったという坂之上さん。大学生の頃から様々なイラストレーションのコンペに応募されていたそうです。前回、特別賞を受賞できたことで、これまで以上に絵の仕事をしてみたいと思ったとのこと。装画への憧れがあったことから、書店へ行き様々な本を見て研究されたそうです。人物の絵が多かったことから、自分なりに描くことのできる人物画に挑戦してみようと思い、今回の作品に辿り着いたそうです。

 

ファイル作りで意識したことは、群像画や上半身、全身、横構図の絵を入れるなど、ページを開いていく間に変化があるように工夫されたとのこと。ページを開くごとに、モチーフの人数が増えてまた戻る…といったリズムも意識されたそうです。他にも明るく前向きな気持ちになるような絵を描こうと意識されたとのこと。モデルは居らず、何も見ず想像で描くそうです。

 

 

今後も小説の表紙を目指します、と坂之上さん。のびのびとしたタッチが見る側の気持ちをほぐしてくれるような作品たちでした!ぜひお越しくださいませ!

 

 

日下潤一賞 
 上山拓次個展「ハレとケ」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第2週目は日下潤一賞大賞に選ばれた上山拓次さんです。
昨年、7回目の応募で見事大賞受賞となりました。黒い影には何が描かれているのか…ぜひギャラリーでご覧いただきたいです。上山さんの初個展、ぜひお越しくださいませ!

今回のテーマは「ハレとケ」。民俗学の用語で行事や祭事の「ハレ」とそれ以外の普段の生活「ケ」、日常と非日常をひっぱり出して作品にしようと思った、と上山さん。奇妙なタッチを生かせるモチーフを選ぼうと意識されたそうです。統一的なトーンが嫌だったそうで、ハレとケ、2つの属性が混ざっているモチーフを描いたとのこと。

 

 

 

応募したファイルの作品は、描いた絵を古いコンパクトデジカメで撮影し加工したもの。予想していない色や変な色を拾い、色調を変えるなどして実験的に制作していたものだったそうです。1枚1枚で完結するのではなく直接的ではない、見えないストーリーが出てくるような、ファイル全体で伝わるような絵を目指したそうです。怖くも見えるし、普通にも見える、どこにでもあるものにも見えるように描いたとのこと。自分の中では形が一番重要で、一番の問題、と上山さん。

 

愛知県にお住まいの上山さん。学生の頃からHBファイルコンペに応募されていたそうで、コンペに出し始めたきっかけは、予備校時代の先生でイラストレーターの杉山陽平さんが仲條正義賞を受賞されたことだったそうです。杉山さんも形にこだわる作家さん、上山さんが10代の終わりにとても影響を受けた方なのだそう。昨年の応募でダメだったら最後にしようと思っていたのでラッキーだった、と上山さん。
今後やってみたいお仕事について伺ってみると、「今の作風でできること、イラストレーションとしてどう見えるのか知りたい。 イラストレーションにならないのだったら、この絵は辞めてもいいと思っている」と上山さん。上山さんの探究心を垣間見る作品たちでした!今後も楽しみです。

HB塾第6期生 募集のお知らせ

2016年10月よりスタートしました「HB塾」、第6期生の募集がはじまりました。

この塾は、イラストレーターとしての扉を開けながらも、
入り口で立ち尽くしている人のためのスクールです。
次のステップに進みたいという方々、ぜひご応募ください。

ご参加をご希望の方は、内容をよくご確認の上
ご応募くださいませ。

※クリックで拡大・ダウンロード用データにジャンプします。

(デザイン・イラストレーション: HB STUDIO 藤井紗和)

 

お問い合わせ

HBスタジオ 藤井
hbc@viola.ocn.ne.jp

特別賞展 特別賞6人によるグループ展

今週からファイルコンペvol.29の受賞者展が始まりました!
7月5日から8月28日まで、受賞者の作品を展示致します。第1週目(7/5(金)-7/10(水))は、特別賞に輝いた受賞者6名によるグループ展です。6人それぞれの個性が光る展示をどうぞお楽しみください!

日下潤一特別賞 / 小沢信一
副田高行特別賞 / 小山義人
藤枝リュウジ特別賞 / 丸山礼華
鈴木成一特別賞 / おぎわら朋弥
永井裕明特別賞 / あおい陽子
仲條正義特別賞 / 黒﨑威一郎

 

受賞者のみなさんと、審査員の鈴木成一さん、日下潤一さん

 

日下潤一特別賞 小沢信一
さん http://shinichi-ozawa.com/

 

鈴木成一特別賞 おぎわら朋弥さん https://ogiwara-tomomi.jimdo.com/

 

副田高行特別賞 小山義人さん https://www.yoshito-koyama.net/

 

藤枝リュウジ特別賞 丸山礼華さん https://ayaka-maruyama.com/

 

仲條正義特別賞 黒﨑威一郎さん https://iichiro-kurosaki.jimdosite.com/

 

永井裕明特別賞 あおい陽子さん https://instagram.com/aoi_yoko.03?igshid=3of901su1yvl

 

 

HBファイルコンペVol.30の募集もはじまりました。
今年の小冊子イラストレーションは一乗ひかるさんの描きおろしです!
応募要項・小冊子はギャラリーで配布しております。ギャラリーでのお申し込みのほか、
PASS MARKETからのお申し込みも受付しております!

今年はもう1種類のコンペ、「HB WORK Vol.1」もはじまります!
審査員は川名潤さん、岡本香織さん、尾崎行欧さんの3名です。

http://hbgallery.com/compe.html

↑詳細はこちらから。たくさんのご応募、お待ちしております!

桑原紗織個展「くちぶえ」

今週はHBギャラリーのスタッフでもある桑原紗織さんの展示です。4年ぶりの個展となります、オール新作!モノトーンながら、どこか懐かしいあたたかさのある作品をお楽しみ下さい!

今回のタイトルである「くちぶえ」は、ある国の山深いところで、口笛だけで会話する人々のことを知り、言葉じゃなくても、見ただけで伝わるような絵を描きたいという思いが込められているそうです。

 

色や形を削ぎ落として、原始的で、シンプルな作品になるように心掛けたそうです。
普遍的でシンボリックな作品は、力強くも不思議なあたたかさを感じます。
少しずつ集めた小物をモチーフに制作した作品もあります。普段から気になったものを集めているそうです。どこか寂しげな人形に惹かれるそうです。

最近の絵のお仕事は線画のカットの仕事などで、紙版画での装画や海外文学などもやってみたいそうです。
版画だと制作に時間がかかりそうなイメージがありますが、実際には、そんなに時間はかからず、修正対応も出来るとの事でした。版画のお仕事も増えていきそうですね!展示は7月3日まで、お見逃しなく!

HB FILE vol.30&HB WORK vol.1

新しいこと、変わらないこと、これからのHBコンペ

 

 

HBFILEコンペは今年で30回を迎える事が出来ました。

今まで多くの方にご応募頂き、ギャラリーにも良き出会いがたくさんありました。

これからも続けていけたらと思っております。

 

その上で、日々変化するイラストレーターの現状を感じ、

もっと直接的にイラストレーターの助けになるようなコンペを

立ち上げたいと以前から考えておりました。

 

 

HBWORKコンペは、受賞者にお仕事の発注がいくコンペです。

また今回、ギャラリーとしては初めて、データでの作品募集となります。

 

応募要項のイラストレーションは、今もっとも勢いのある一乗ひかるさんの

お力をお借りしました。

 

SNSを使いこなす新世代の作家の方や、既に活躍していて新規開拓したい方も

ぜひお気軽にご応募頂ければ嬉しいです。

 

立ち上げたばかりで整っていない所もあるかと思いますが、

新しい試みにワクワクしています。

 

一緒に作り上げるような気持ちで、ご応募頂けたらとても嬉しいです。

 

先行でこちらのパスマーケットに詳細をUPしました。

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/016i8510ab0ja.html

小冊子とギャラリーのHPの応募要項は近日中に公開します。 

 

たくさんのご応募お待ちしております!!

 

佐野みゆき個展「家の事」

今週の作家さんは佐野みゆきさんです。初個展となりました。
台所まわりや使い慣れた調理器具、食べ終えた食卓、晴れた日の洗濯物…など、普段の何気ない生活の風景を描かれている佐野さん。光や空気感を丁寧に捉えた、存在感ある作品たちです。ぜひ原画をご覧いただきたいです!

 

 

 

佐野さんの穏やかな暮らしぶりが感じられる今回の作品たち。一度写真に撮ってから、アクリルガッシュで描かれているそうです。水彩絵具で描くように、薄く塗り始めて少しずつ重ね塗りをしていくような感覚で描くとのこと。描いているときは、あまり何も考えていないそうですが、出来上がったものを見てしばらく経ってみると、何でもない日々を描いているけれど、そういう日々も案外悪くないんじゃないかと、自分の絵を見て思えたという佐野さん。そんな気持ちが嬉しくて、枚数を重ねていくことが出来た気がする…とのこと。

 

 

 

京都精華大学洋画コースで学ばれた佐野さん。在学時は油彩でアニメーションを制作されていたそうです。卒業後は、アニメーション制作会社へ就職し、現在はフリーランスのアニメーターをしながらイラストレーターとして活動中。元々は写実的なタッチではなかったそうですが、約2年前に山田博之さんのイラストレーション講座へ通われたことがきっかけで現在のタッチになったそうです。色々な画風の中から、山田さんが評価してくれたのは、素直に描かれた何気ないトーストを描いたものでした。

絵で食べていくことは、ストイックさや才能、尋常ではない集中力が必要だとどこかで思っていたという佐野さん。でも今は、ラジオを聴きながら、ダイニングテーブルで絵の具を広げて、軽い気持ちで描いている。そういうものが少しずつ評価されたり、お仕事に繋がったりすることが少しだけ見えてきて嬉しいそうです。

 

 

一生に一度は個展をやってみたいと思っていたという佐野さん、なかなか踏み出せなかったそうですが、やろう!と今回思い切って挑戦されたそうです。先日、初めて小説の扉絵を描くお仕事を経験。その後も装画のお仕事が続いたそうで、いい流れが来ているようです!本の装画や文芸にまつわるお仕事、婦人系雑誌や広告のお仕事などに興味があるとのこと。今後のご活躍が楽しみです!