HB Gallery

Blog

しまだたかひろ個展「今週末、動物園に行くンだ。」

今週の作家はしまだたかひろさんです。

しまださんならではのポップでストーリーのある作品をぜひご覧ください。

 

 

1.今回の個展のテーマやコンセプト、またどのように個展の準備を進めていったかお聞かせいただけますか?

 

元々オリジナル作品を描く時は瞬間的な思いつきや手の動きを積み上げて画作りをしていく制作方法なのですが、
今回は1つストーリーを設けてその流れに合わせた絵を描くという形で進めました。
そうした理由は特に無いです。今回は何となくそういう展示をやりたくなったのでこうなりました。

 

 

2.普段の作品から橙色と黒色が印象的ですが、現在の作風に至った経緯、また制作方法もお伺いしたいです。

 

せっかちで次へ次へとどんどん描きたくなるため、描きやすさを重視していたらこうなってました。
伸びが良くて発色も良い墨汁を使おう→他の色も欲しいなぁ→書道の先生が添削で使う朱色の墨汁があるから

それを使おう。といった感じです。
展示作品はアナログでのアウトプットを基本にしてますが、仕事の場合は先方から特別要望が無ければ

フルデジタルで描いてます。

 

 

3.モチーフの形も特徴的だと思うのですが、どういったものから発想を得ているのでしょうか?

 

自分の中に蓄積されたものが勝手に出てくると思っているので、
能動的にも受動的にも蓄積を増やすためのインプットは意識してます。

 

 

4.たくさんのクライアントワークをされていらっしゃいますね。

 個展で発表する作品との違い等ありましたらお聞かせください。

 

僕の場合、オリジナル作品では作品を通して届けたいメッセージや作品に共通するテーマみたいなものが

全く無いので、クライアントの「こうして欲しい!」という明確な意図があるイラストレーションの仕事は
同じ絵を描く行為でも使う脳ミソがそれぞれ違っていて非常に面白いです。

 

 

5.今後挑戦したい制作や、お仕事などありましたらお聞かせください。

 

芸人さん大好きなんで芸人さん関係のお仕事をぜひやってみたいですね。

あとは甥っ子に自慢したいので子供向けの仕事ももっとやりたいです!

金融やら食やら最先端技術やらはたまた空想のアレコレまで、

多種多様な物事に関われることがイラストレーターの素晴らしい側面の1つだと思いますので、
今後もイラストレーションを通じた出会いを楽しみにしています。

 

 

ありがとうございました!

神谷洸平個展「調和」

今週の作家は神谷洸平さんです。

 

HB FILEコンペ鈴木成一特別賞を受賞し、HBギャラリースタッフでもある注目の作家です。

不思議なモチーフの組み合わせの作品、 ぜひご覧ください!

 

 

1.今回の個展のテーマやコンセプト、またどのように個展の準備を進めていったかお聞かせいただけますか?

 

今回の個展「調和」では、モチーフの関係性を意識しながら制作しました。

展示直前まで細かな調整を重ね、ギリギリまで制作を続けながら準備を進めていました。

 

 

2.以前、制作方法についてお伺いした際、パソコンのタッチパッドを使用していると仰ってましたが、

 今回もその方法で制作されたのでしょうか?また、現在の作風に至った経緯をお伺いしたいです。

 

今回もパソコンのトラックパッドを使って制作しています。

現在の作風は、イラストレーションだけでなく様々な分野から影響を受け形になっていき、

特によく描く家電には、そのもの特有の機能性や佇まいに惹かれています。

 

 

3.ユニークで少し不思議な作品を制作される神谷さん。

 どのように発想されるのかお聞かせください。

 

身の回りのものを観察しながら生活していて、描きたいものから連想ゲームのように発想を広げています。

そこに自分の感覚や違和感を重ねながら、少し不思議な画面になるよう制作しています。

 

 

4.HB FILEコンペvol.35で特別賞を受賞されてますね。

 受賞してから何か変わったことや意識されることはありますか?

 

受賞をきっかけに、お仕事のお声がけをいただくなど、作品を見ていただける機会が増えたと感じています。

 

 

5.今後挑戦したい制作や、お仕事などありましたらお聞かせください。

 

書籍や広告など、作品の世界観を活かせるお仕事に挑戦していきたいです。

 

 

ありがとうございました!

福田利之個展「8B」

今週の作家さんは福田利之さんです。
動物や人を描いた温かみのある作品たち。
新作をたくさん展示してくださいました。ぜひ原画をご覧ください!

作品は会場でもオンラインショップでもご購入いただけます。
ぜひご覧くださいませ!

http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

「A」(額付き)¥165,000- (税込)

 

「B」(額付き)¥165,000- (税込)

 

「C」(額付き)¥253,000- (税込)

 

「D」(額付き)¥253,000- (税込)

 

「F」(額付き)¥275,000- (税込)

 

「G」(額付き)¥275,000- (税込)

 

「H」(額付き)¥253,000- (税込)

 

「I」(額付き)¥275,000- (税込)

 

「J」(額付き)¥253,000- (税込)

 

「L」(額付き)¥308,000- (税込)

 

「M」(額付き)¥308,000- (税込)

 

「O」(額付き)¥165,000- (税込)

 

「Q」(額付き)¥165,000- (税込)

 

「R」(額付き)¥165,000- (税込)

 

「S」(額付き)¥165,000- (税込)

 

「T」(額付き)¥165,000- (税込)

 

「U」(額付き)¥165,000- (税込)

 

「V」(額付き)¥165,000- (税込)

竹添星児個展「BE LOCAL」

 

今週の作家は竹添星児さんです。

竹添さんが描く日本中のローカルなものたち。HBでは初個展です!

 

1.今回の個展のテーマやコンセプトをお聞かせいただけますか?

 

「ローカル」がテーマです。地域を肯定し、賛歌するようなイラストレーションを目指しました。

自分が過去には離島、現在も過疎地域に住んでいることもあり、地域の過去と未来に関心を持っています。

「Think Global,Act Local」というフレーズも好きなのですが、ローカルではACTまでせずとも

「BE=ただそこにいるだけ」で意味があるというニュアンスをタイトルに込めました。

今回は47都道府県の印象的なモノ・場所をピックアップし、

単体と集合体の両面から地域を表すアプローチを試みています。

 

 

2.明るく柔らかで、温かさを感じる作品を制作される竹添さん。

 現在の作風に至った経緯、また制作方法もお伺いしたいです。

 

主に液晶タブレットを使ってPhotoshopで描いています。

独学でのデジタル制作でのマンガ的表現からスタートし

仕事を通じて今の作風に変化してきましたが、南国鹿児島のクライアントワークが多いからか、

徐々にクラフト感・南国感のある表現に変遷してきたと思います。

デジタルながら洗練されすぎない素朴さとデザイン性のバランスを大事にしています。

今回の展示もキャンバス地にプリントした作品となります。

 

 

3.たくさんのクライアントワークをされていらっしゃいますね。

 個展で発表する作品との違い等ありましたらお聞かせください。

 

あまり変わりは無いのですが、地方のお仕事はお客さんとの距離も近いので、

一緒にお題を考えたりと一緒のチームのような感覚で制作に取り組んでいます。

お題が与えられるクライアントワークのスタイルが慣れているので

展示会では自分で自分にお題を与えて描いています。

 

 

4.古民家アトリエを運営されているのですね。SNSで拝見してとても素敵なスペースだと感じました。

どのような経緯や思いでオープンされたかお伺いできますか?

 

もともと「ノマドワーク」に惹かれ、離島に住んだりと、いろんな地域に関わっていく楽しさを経験してきました。

昨年末に古民家を改修したアトリエがオープンしたのは縁をいただいたのがきっかけですが、コロナを経て、チームでものづくりをする「場」を大事にしたいと思ったことも大きかったです。

仕事で関わる各地の方に「鹿児島に遊びにきてね」と言いたいですし。(今回の展示でも設置する)kagoshima illustrators fileというローカルクリエイターズファイルを2010年から毎年発行しているのですが、そういった地域のものづくりをするプレイヤーの交流の場として育んでいきたいですね。

 

 

5.今後挑戦したい制作や、お仕事などありましたらお聞かせください。

 

今回のテーマである「ローカル」は全国・世界の様々な地域でチャレンジする事業者・デザイナーのみなさんへのラブコールであります。その土地の魅力を表現する企画などに一緒に取り組んでみたいです。

鹿児島に限らず、いろんな地域課題にイラストレーションを通じて関わっていきたいですし、できれば現地に赴きイラストレーションの可能性を自分なりに広げていきたいです。

 

最後に、僕のアトリエのある場所はHBギャラリーを作った唐仁原教久さんの出身地の近くなんです。

僕の初個展(2014)は唐仁原さんが鹿児島で監修したギャラリーU1SPACE(薩摩川内市)。HBギャラリーで個展をするのは、郷土の先輩・唐仁原さんに語った目標でした。今回は機会をいただきありがとうございました。

 

 

ありがとうございました!

 

HB WORK Competition vol.6 受賞者12人によるグループ展

今週はHB WORK Competition vol.6の受賞者展によるグループ展です。
受賞者12名それぞれの洗練された魅力あふれる作品たちをどうぞお楽しみください!

 

 

池田進吾賞 / にこ

 

アルビレオ賞 / 長堀彩

 

黒田貴賞 / 奥見伊代

 

川名潤賞 / 見崎彰広

 

各審査員の特別賞はこちらです!

川名潤 特別賞 / 佐治みづき、平野晶

 

池田進吾 特別賞 / 上野瑠美、 黒田貴 特別賞 /ミズカミエリカ

 

黒田貴 特別賞 / kaho、 アルビレオ 特別賞 /chubbynida

 

アルビレオ 特別賞 /大藪弘子、 池田進吾 特別賞 / おびくるみ

 

 

里見佳音個展「ROUTE」

今週の作家は里見佳音さんです。

丁寧に描かれた、美しい作品たちをお楽しみ下さい!

 

1.今回の個展の準備はどのように進めていきましたか?

テーマやタイトルをどのようにお決めになったかなど、お伺いしたいです。

 

初めての個展なので分からないことが多く、とにかく他のイラストレーターさんの展示に沢山行き、
作品点数・サイズ、額やグッズの展示のやり方などをリサーチして、1年前から準備を進めていました。
テーマに関しては、自分の描きたい絵に共通する言葉としてすぐに浮かんだもので、
いつも絵の中に後先に繋がりがある物語性を感じるアイデアがあること、この展示がまたこれからの自分に繋がっていくことを願って「ROUTE」に決めました。

 

 

2.作品はどのように制作されていますか?

 画材やモチーフの選び方など、制作方法をお聞かせください。

 

画材は9割マーカー(COPIC)、あとは色鉛筆と水彩絵具です。
白い紙に空間が出来ていくことが好きで、画面の端っこから木や家を1つ1つ、浮かび上がらせるように描いていきます。
COPICは中学生から使っている画材なので馴染みがよく、違う色の組み合わせやインクの残量、ムラのでき方など、
使うたびに新しい発見や表現があるのが魅力で、キャップを外せばすぐにかけるという手軽さもあって重宝しています。
モチーフは、昔から川や池や海などを見ているだけでワクワクするので、「水」のある景色を選ぶことが多いです。

 

 

3.アートディレクターとして勤務されてからイラストレーターになられたそうですね。

 その時のご経験に影響されていることはありますか?

 

広告のアートディレクターやCMプランナーとしての勤務経験から、間の取り方や色の選び方、
記憶に残るような印象的な画面になるようにと、自然に意識が働いている気がします。
絵の中に物語性や企画性などを入れるのも、その時の経験からなのかもしれません。

 

 

4.イラストレーターとして、たくさんのお仕事をされている里見さん。

オリジナルの作品とクライアントワークでの制作、意識されていることをお伺いしたいです。

 

今まで描いてきたイラストのほとんどがクライアントワークで、そのプロジェクトの意図やメッセージを汲み取り、
その仕事に合った効果的なイラストを描くことを心がけてきました。
でもここ数年、沢山のイラストレーターの方と話したり、その方の作品に触れたりしてきて、
自身の中にある「描きたいもの」「好きな表現」と向き合って、アーティスト性を表に出すこともイラストレーターとして必要だと強く感じるようになりました。
オリジナルワークではとにかく自分の「描きたい」気持ちに集中して制作しています。

 

 

5.今後挑戦したいお仕事や作品制作など教えてください。

 

企業案件が多いので、小説や絵本などの書籍、音楽関連のお仕事を増やしていきたいです。

 

 

ありがとうございました!


佐々木小世里個展「ガオッくま in Tokyo」

今週の作家は佐々木小世里さんです!

北海道から怖可愛なガオッくまや動物達がギャラリーへ、自然溢れる作品たちをお楽しみ下さい!

 

1.今回の個展の準備はどのように進めていきましたか?

  楽しかったことや大変だったことなどお伺いしたいです。

 

還暦を過ぎ、両親、義両親ともに見送り、夫とのんびり過ごしていました。

ハマっていた韓流ドラマも秀逸なものは見終わってしまい

退屈というものを初めて経験。楽な毎日なはずなのに妙に

いろんなものに毒づいている自分に気づきました。

このままじゃ自分を嫌いになりそうと怖くなりました。

まだまだ先がありそうだから、新しい「何か」に向き合ってみようかな?

その決意の表明として知らない土地での作品展を思い立ちました。

何がしたいのか、何ができるのか。試行錯誤の日々が始り

おかげで毎日に張りができ、朝、起きるのが楽しみです。

 

 

2.穏やかで可愛いらしい作品を制作されている佐々木さん。

 画材や制作方法をお伺いしたいです。

 

10年ほど前までは、紙にカラーインクを使って筆で描く方法で制作していました。

当初、ブレダン紙にDr.Ph.Martin’sのインクがピタッと貼り付くような、版画のような

仕上がりがとても気に入っていました。

時の流れとともに、紙やインクに変化が見られることに加えて

私自身の眼や手指の不具合により、納得のいく表現ができなくなり

泣く泣く現在は封印しました。

 

 

3.どのような経緯で現在の作風になったのでしょうか?

 また、最近はデジタルでの制作もされているそうですね、

 始めたきっかけもお聞かせいただけますでしょうか。

 

上記でお答えしたように、思うような表現が難しくなり、

手描きした絵をphotoshopに取り込み、レイヤーでコラージュする制作方法に辿り着きました。

今回、展示する「なたね」の挿絵はこの表現方法を使っています。

 

 

4.今後挑戦したいお仕事や作品制作など教えてください。

これまで、印刷物になることを前提に制作してきましたので

画面のテクスチャについてはあまり意識してきませんでした。

今はいろんな紙にさまざまな絵の具を塗ったり、それらをを切ったり、貼ったりして色々と実験中です。

手で触れる、実体のある作品を作りたいです。

また、今後、いろんな衰えに向き合うことになると思いますが

持続可能な表現方法を見つけたいと思っています。

最後に、イラストレーターとして駆け出しの頃、唐仁原教久さんの主宰するHBギャラリーは

雲の上の憧れでした。随分と月日は経ちましたが、その空間に作品を並べることができ

とても嬉しいです。繋がりをいただいたアニメーターの堀口忠彦さんに心から感謝します。

ありがとうございました。

 

 

ありがとうございました!

マリワ個展「HELLO! ANIMAL GARDEN.」

今週の作家はマリワさんです!

 

HBでは初個展です。

カラフルポップな動物や自然など、見ているだけで楽しくなるマリワワールドをご堪能ください!

 

 

1.今回の個展「HELLO! ANIMAL GARDEN.」の準備はどのように進めていきましたか?
 楽しかったことや大変だったことなどお伺いしたいです。

 

今回は、自身の原点に立ち返るような気持ちで制作を始めました。

山梨県北杜市という自然豊かな土地で育った経験から、「植物」と「動物」を軸に据えています。

幼少期、野山や森、川は私にとって冒険と観察の場でした。
そこには常に発見があり、生き物や植物と向き合う時間がありました。

その感覚を思い出しながら描くことで、楽しみながらのびやかな気持ちで制作することができました。
作品の中にある少しの違和感やユーモアも、自然の中で感じてきた“予測できない面白さ”から来ているのかもしれません。

ご覧になる方にも、その自由さや空気感が伝われば嬉しく思います。

大変だったことは、HBギャラリーという三面が大きく使えるギャラリーでの空間作りを考えることがとても難しく、
作品のサイズ感や数などを検討することに多く時間を費やしました。

 

 

2.とても可愛いらしい作品を制作されるマリワさん。
 現在の作風に至った経緯をお聞かせください。

 

長く作風を模索する時間を経て、現在は「ユーモア」と「余白」を意識しています。
すべてを説明しないことで、見る人それぞれの物語が生まれる余地を残したいと考えています。

今も試行錯誤の途中ではありますが、その時々の自分に正直な表現が、常に“最新作”だと思っています。

 

 

3.パッケージのお仕事をたくさんされてるマリワさん。
 お仕事の制作の際、普段の絵との違いなど、意識されることはありますか?

 

パッケージのお仕事は、以前から強く関心を持っていた分野のひとつです。
実際に手に取られ、生活の中に存在する媒体であることに魅力を感じています。

WEBや雑誌のお仕事ではデジタルで完結することが多いのですが、パッケージは「物体」として人の手に渡っていきます。そのため、可能な限りアナログの工程を取り入れるようにしています。

例えば線は手描きにする、着彩に水彩を用いて滲みや揺らぎを残すなど、コントロールしきれない“現象”や“偶然”をあえて活かすことを大切にしています。
均一で整いすぎた線ではなく、わずかな揺れがあることで、人の手の温度が伝わると考えているからです。

商品そのものだけでなく、それを手に取る瞬間や、贈り物として受け取る時間まで想像しながら制作できることが、パッケージの仕事の醍醐味だと感じています。

 

 

4.今後挑戦したいお仕事や作品制作など教えてください。

 

今後は大きく三つの方向に挑戦していきたいと考えています。

一つは、商業施設のイベントビジュアルなど、空間全体に展開される規模の大きな仕事です。
イラストが街や空間の風景の一部になるような表現に挑戦してみたいと思っています。

二つ目は、書籍の装丁や絵本など、物語に関わる仕事です。物語の入口となる一枚として、本と読者をつなぐ役割を担えたら嬉しいです。

そして三つ目は、地元・山梨に根ざした仕事です。例えばワインや日本酒、地ビールなどが盛んな地域ならではの、
お酒のパッケージなど、土地の風土や空気感を視覚化するようなパッケージやブランディングにも関わっていきたいと考えています。

 

 

ありがとうございました!

小泉理恵個展「Brocante」

今週の作家は小泉理恵さんです!

 

誰かの記憶の中にあるような風景。
小泉さんならではの美しい作品をお楽しみ下さい。

 

 

1.今回の個展タイトル「Brocante」に込めた思いをお聞かせください。

また、個展の準備はどのように進めていきましたか?

 

以前から好きなクラシックやアンティークを含めたいと考えはじめ、

そのままだと限定的で格式高い印象になってしまいそう、と思った時に辿り着いたのがブロカントでした。

フランス語で「100年未満の高価ではない日常使いの愛すべき古物」という意味だそうで、

ものに対しての定義ではありますが、ものと過ごした思い出が心の中でうつろう様子にも似合うように思ったのと、

対峙したものの価値の印象に影響を受けすぎず身近な目線でものとの関係性が表現ができそうと考えこのタイトルとしました。

準備は以前からストックしていたアイデアと、タイトルを設定してから似合いそうな内容などを探しながら進めました。

 

 

2.小泉さんの作品のモチーフやパースの感じがとても素敵だなと思います。

画材や構図の作り方など、制作方法をお伺いできますでしょうか?

 

画材は色鉛筆、鉛筆、色紙です。

構図は写真、映画のシーン、歌詞などの言葉、聞いた話、実体験などから想像し場面を組み立て、

違和感が出過ぎない程度に面白いと感じるパースを探りながらiPadでラフを制作し、アナログで清書します。

 

 

3.画家や小説家など、小泉さんが影響を受けた作家さんをお伺いしたいです。

 

子供の頃、田舎の書店で初めてファンになったイラストレーターが100%orangeさんでした。

その後見聞きした様々な作家から無意識に影響を受けていると思いますが、

グラフィックデザイナーとしてのディックブルーナ、

オーレエクセル、フィリップワイズベッカー、マティス、ヴィルヘルムハマスホイ、

映画監督のウェスアンダーソン、アキカウリスマキは絵を描き始めた頃から特に参考にさせてもらってます。

 

 

4.今後挑戦したいお仕事や作品制作など教えてください。

 

影響を受けてきた、音楽、映画、本、ラジオなどに関われたら嬉しいです。

また、活動を始めてから想像を超えた場所から想いを寄せてくださり出会いや再会に恵まれたことは、

変えがたい喜びと励みになってきたため、そのような機会で誠実に応えることができるよう続けていきたいです。

 

 

ありがとうございました!

タカヤ ユリエ & Miltata二人展「Lakeward」

今週の作家はタカヤ ユリエさん、Miltataさんです!

 

 

1.今回の展覧会のタイトル「Lakeward」に込めた思いと、二人展を開催されようと思ったきっかけや背景などをお伺いできますか?

タイトルの「Lakeward」は架空の街の名前です。
街の名前を決めたほうがいいねと二人で話す中で、
一番最初から二人とも共通して大きな湖がある街をイメージしていて、湖に関係する言葉を探す中でしっくりくる雰囲気だった言葉が、Lakewardでした。
Lakewardは「湖の向こう側」という意味があり、今回の余白を感じる展示にぴったりだなと思い決めました。

展示開催のきっかけは本当にささいで、展示を一緒にやりませんか?とSNS上でコメントしたことがきっかけです。
元々2人とも共通点が多いこともありましたが、まずタッチが全然違うので、
どんなことができるだろう?と話しているときに、それぞれの視点で一つの事を描いていったら面白いんじゃないか?ということで、今回の展示になりました。

 

 

2.制作方法について、画材やソフト、発想の仕方などお伺いしたいです。

(タカヤ)

iPadでAdobe Frescoを使って作画しています。
発想の仕方としては、旅行先でふと出会うロケーションや、そのとき感じた心地など、自分の経験を起点にすることが多いです。
旅行は、時間や体験を贅沢に味わえる機会なので、そこで得た(瞬間的にでも)心が満たされた経験を持って帰って、また素敵に暮らしていこうと思えます。
その感覚を絵の中に宿している感じがあるので、私のパーソナルワークは、自分の実生活よりも晴れ晴れとしていて理想的なロケーションになることが多いです。

(Miltata)

PC+CLIP STUDIO PAINTで制作をしています。
僕はあまり感情を強く前に出す絵よりも、図鑑や説明書の図解のような、どこか客観的でフラットな表現に惹かれます。
なので、まずは形や構造をゆっくり整理をし、そのものらしさのような小さなクセが見えてくるので、それをそっと絵に残せたらいいなと思っています。
そうやって少しだけ何かの気配を感じような絵になるように制作しています。

 

 

3.好きなイラストレーターや影響を受けた作家などを教えて下さい。

(タカヤ)

山口洋祐さん、坂内拓さん、武政諒さんです。
イラストレーターになる前は全く別の学歴・職歴を歩んでいたので、イラストレーションの世界に関心を持ったのも2020年頃からと割と浅く、
現役で活躍される様々な国内イラストレーターさんの作品をSNSで見ていて、この3名の方の、大らかでハッとするような世界観をまとった風景に、心を動かされました。
まだ自分がこの世界に入るなんて微塵も思っていないその頃に、いつか私も風景を描きたいと思うきっかけをいただいたように思います。

(Miltata)

大友克洋さん、安野光雅さんの2名です。
1人目の大友克洋さんは子供の頃、父親が読んでいたものをこっそり読んで衝撃を受けたことから始まり、
ドライでストイックな描き込みによって伝わる表現は僕にとって一番影響を与えた人だと思います。
2人目の安野光雅さんも同じく子供の頃に学校の図書館で触れ、図鑑好きになったきっかけの人でもあります。
中でも「あいうえおの本」が特に好きで、この本に登場する静物は正確でとてもフラットな表現なのですが、
線の揺らぎや柔らかい温かみのあるタッチがとても心地よく、僕も描く絵はこうありたいなと常に思っています。

 

 

4.近年の絵のお仕事の中で、印象に残ったものはありますか?

(タカヤ)

それぞれの案件ごとに課題や思い入れ、担当してくださった方との思い出があるので難しいですが、
アートディレクターの方やエンドクライアントの方と絵について何度も深く意見交換ができたお仕事ほど印象に残っています。
そういった意味ではみずほ銀行様の「みずほのアトリエ」や、LIXIL様の「2026年度カレンダー」、西南学院大学様の「クリスマス広告用アニメーション」など。

(Miltata)

小学館まどあけずかんの「しょくぶつ」「たてもの」です。
イラストレーターとして活動を始めるにあたり、目標のひとつでもあった「図鑑の仕事をする」が叶ったお仕事であり、自身も子育てしているこのタイミングで
子供に自分が関わった本を読んでもらえることがとても幸せでした。

 

 

5. お二人それぞれの今後挑戦したい制作や、お仕事などありましたらお聞かせください。

(タカヤ)

だれかの暮らしを心地よく満たして、ポジティブな方へ持ち上げてくれる製品やブランドが好きなので、ライフスタイル系や暮らしに関わるブランドのプロジェクトにイラストレーターとして関わりたいです。

また、人生の半分以上を音楽に支えられて生きてきたので、クラシックジャンルの音楽系出版のお仕事も目標の一つです。ミルタタさんも私も吹奏楽出身ということもあって、今回の「Lakeward」という街は音楽活動が盛んという設定が自然発生的に出てきて、たくさん楽器演奏の絵を描けて嬉しかったです。

(Miltata)

いつか絵本に挑戦したいと思っています。

 

 

ありがとうございました!