HB Gallery

Blog

藤枝リュウジ個展「ポッポッポ はとポップ」

秋の恒例企画展、今年も藤枝リュウジさんの展覧会がはじまりました!
今年はハトが主役! 鳥をテーマにすることは初めてという藤枝さん。お仕事の絵本制作で鳥の絵を描いたことがきっかけだったそうです。今回もすべて描き下ろし作品です。藤枝さんの最新作、ぜひ見に来て下さい!

ポスターやDMに描かれたタイトル「ポッポッポはとポップ」の文字は、藤枝さん自らがテープを切り貼りして描いたもの。

 

作品そのものにもマスキングテープを切り貼りした遊び心いっぱいの楽しい作品たち!
大胆な余白も、藤枝さんが描くと心地良いものばかりです。
即興的に描く部分も多く、失敗すると破り捨てることもあるのだそう。

 

↑藤枝さんお気に入りの1枚。描き込みの少ない方がお好きなのだそう。

藤枝リュウジ個展「ポッポッポ はとポップ」 は10/2(水)までです!(最終日のみ17時まで)お見逃しなく!!!

大谷美保子個展「Airport」

今週の作家さんは大谷美保子さんです。HBでは初めての個展開催です。
今回は空港をテーマに、整備士さんや間近で見た飛行機の迫力を表現されました。現場の空気を感じさせるトーンや、美しい構図の作品たちをぜひご覧いただきたいです!

「Aircraft mechanic  航空整備士」

これまでは職人さんや作業着姿の大工さんなど、人物を中心に描いてきた大谷さん。今回はどんな人物を描こうかと考えた時に、空港に集まる人達を描いてみたいと思ったそうです。空港といえば、ドラマチックでセンチメンタルなイメージ…そういったものを求めて空港をテーマにしようと思ったとのこと。取材で実際に空港へ行ってみると、だだっ広い場所で、人間は米粒のような大きさ。着陸や離陸をする様子、米粒みたいな人間との対比にダイナミックさの方を感じた、と大谷さん。工場や格納庫も見学され、整備されている飛行機の間近で見た迫力やインパクトを絵にしたいと思ったそうです。
飛行機を主役に、働く人や空港のロビーの様子などバラエティに富んだ作品となりました。

 

「Towing tractor  トーイングトラクター」

「Ready for landing  着陸態勢」

以前から大工さんを描くなど、働く人に興味があったという大谷さん。今回、空港を見学した際にも働く人に惹かれたそうです。お客さんを支えるために色々な作業をしている人達は面白く、ずっと見ていても飽きなかったとのこと。巨大な乗り物が色々な人の手によって空を飛んでいると思うと不思議に思う、と大谷さん。現実だけれど現実離れしたものがある、そういうものを絵にしたいと思ったそうです。

 

「Inspection 点検」

大学に入る前にはデザイナー志望だったという大谷さん。在学中にイラストレーションに興味が出て絵を描き始めたそうです。卒業後はデザイン事務所へ就職。その後も絵を描き続けていたそうですが、なかなか自分の絵に出会えなかったとのこと。長らく模索期間があったそうですが、山田博之さんのイラストレーション講座に通ったことで、特別な個性を出すことだけがイラストレーションではないんだ、という気持ちになれたそうです。「描きたいものを一生懸命丁寧に描く」それだけで良かったとのこと。そうすることで絵に気持ちがこもると思う、と大谷さん。描く時は丁寧に描くことを心がけているそうで、人に伝わってほしいという想いで描いているそうです。

 

「Departure lounge 出発ロビー」

お仕事では、今まで自分が描いていなかったものを描く機会もあり、それが意外と自分にはまったりすると面白いなと思うと大谷さん。出会ったお仕事を一生懸命やりたいそうです。特に雑誌や書籍、広告のお仕事に興味があるのでたくさんやってみたいとのこと。今後益々のご活躍が楽しみです!

「View floot  展望フロア」

千海博美個展「Strange room」

今週の作家さんは千海博美さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
今回は”不思議な部屋”をテーマに、ミステリー、SF、ユーモアなど、謎めいたお話をイメージして描かれました。装丁や挿絵のお仕事で描かれた原画の展示も!美しい作品の数々をぜひ見に来てください!

 

 

日頃から本を読むのがお好きという千海さん。本の仕事がやりたくてイラストレーターになりたいと思ったそうです。
幼い頃はご家族の影響で、星新一や筒井康隆の本を読んでいたとのこと。表紙の絵は和田誠さんや真鍋博さんのイラストレーション。可愛いけれどよく見ると毒っ気のある絵で、怖いけれど惹かれていた、と千海さん。今もミステリーやユーモアのある物語が大好きだそうです。今回はそんな好きな世界感をテーマに、個展のために描かれた新作やお仕事で描かれた作品を織り交ぜて展示しております。

 

 

 

年々、技術もついてきて以前より1枚1枚を丁寧に作ろうと思うようになってきた、と千海さん。展示では直に見てもらえるため、なるべく際まで丁寧にやりたいという想いがあったそうです。原画はどの作品も目を見張る美しさです。
元々は専門学生時代に体験したエッチングやリトグラフの授業で版画に興味を持ち、その後は版画のアトリエに趣味で2年ほど通っていたそうです。当時はただ作りたいものを作っていたそうですが、せっかちな性格のためエッチングには向いていなかった、と千海さん。先生からは「勢いのある木版の方が向いているかもね」とアドバイスされたそうです。

ある展示で、版画の画材となる「版木」そのものを飾っている方に出会い、「こういうやり方もありなんだ」と感じたとのこと。その時に見た黒1色の版木はとても格好よかったそうで、自分なりにカラーでもできるかもしれないと思い、アクリル絵の具で描き彫るという今の技法に行き着いたそうです。版画のインクではなくアクリル絵の具で描くことは、頭の中のやりたいことをはやくアウトプットしたい…そんな自分の性格に合っている技法だと思った、と千海さん。

 

 

イラストレーター歴8年目の千海さん、書籍や雑誌、広告のお仕事のほか、昨年初めてCMのお仕事も経験されたそうです。先日発売された『もようのゆらい』(玄光社)では約1年かけて80点近くのイラストレーションを制作。画集のような仕上がりになりました。
テキスタイルはいつかやってみたいお仕事のひとつだそうで、布のプリンティングの展示も挑戦してみたいそうです。今後益々のご活躍が楽しみです!

 

 

柊有花個展「Blessing」

今週の作家さんは柊有花さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
今回は「祝福」をテーマに、あらゆる生きものたちと、目に見えないけれど存在するものたち、それぞれが共に暮している様子を描かれました。柊さんならではの優しい色彩と形の美しさをお楽しみください!

 

 

前回の個展では、モノクロで落ち着いた雰囲気の作品だったそうですが、今回は「祝福」をテーマにしたことで、様々な色があった方がいいなと感じたとのこと。縛りなくそれぞれが自由に生きている感じを表現できたら、と柊さん。色はその都度、テーマに合わせて変えていきたいと考えているそうです。切り絵や木のオブジェなど、どの作品も温かみが感じられるものばかりです。

 

 

幼い頃はマンガ家になりたかったという柊さん、絵を描くことはずっと好きだったそうです。大学時代はサークル活動で絵を描いて販売をしていたことも。卒業後は幼児向けの学習教材用イラストレーションの制作や、書籍編集を経験されたそうです。編集作業をしつつ、ご自分で絵を描いて入稿までしていたこともあったとのこと。

青山塾へ通ったことでイラストレーターという職業を知った柊さん。当時は絵を描いて食べていけるとは思っていなかったそうですが、展示をしたり、少しずつお仕事につながったことで、仕事になったらいいなと考えるようになったそうです。お仕事が来るようになったきっかけは、玄光社の『イラストレーションファイル』に掲載されたことや、SNSで絵を見てもらう機会が増え依頼が来るようになったそうです。好きなデザイナーや出版社には、自分から連絡をし直接売り込みに行くこともあるそうです。

 

 

現在のお仕事は本の装画や挿絵の依頼が多いとのこと。100組の作家が出展する台湾のイベント「雑貨女子博」のメインビジュアルに抜擢されるなど、海外からの注目も高い柊さん。言葉の壁は心配だそうですが、海外のお仕事もぜひやってみたいとのこと。今後特にやってみたいお仕事は雑貨作り。ご自身でも洋服やトートバッグ、ブローチなど様々なグッズに展開されています。会場でも好評販売中です!この機会にぜひどうぞ!

仲條正義個展「一九、仲條」展

今週の作家さんは、アートディレクターの仲條正義さんです。

今年の展示はオール新作、摩訶不思議な仲條ワールドをご堪能下さい!

作品は¥97.200-(税、送料、額込み)で販売いたします。tel.03-5474-2325(HBギャラリー)

 

仲條正義賞 
矢入幸一個展「age」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、ラストを飾るのは仲條正義賞大賞に選ばれた矢入幸一さんです。
前回2月の個展から、6ヶ月という短い期間で制作された今回の新作。世相から感じることや日頃から感じていることを、バリエーション豊かに力強く表現されました!ぜひお越しくださいませ!

日頃から関心があるという世の中の出来事をテーマに、26歳の今だからこそ感じられることを表現されたそうです。前回の初個展では、自分の世界を多く見てもらいたいという気持ちだったそうですが、今回は自分の特徴だけではなく、世の中と繋がったことで自分のフィルターを通して表現したいと思った、と矢入さん。受賞の知らせを聞いたときは、お勤め先で頂き物の大量のワカメを無心で洗っていた時だったそうです。仲條賞と聞いた後は、ワカメを洗うのも楽しくなるくらい嬉しかった、と矢入さん。HBファイルコンペは初めての応募でした。

 

黒いざらっとしたノイズのような下地を生かしつつ、今回はより絵の具のタッチを増やしてみたとのこと。白をベースに、ざらっとした質感は残しつつ、調子やグレーの階調が広く出せるように意識されたそうです。絵のお仕事で一番やりたいことは、個人のお部屋や企業の一室やエントランスなどに絵を飾ってもらうこと。頼まれて描くことも増えて来たそうで、依頼者の方とのさりげない会話からどんな絵が合うかイメージを膨らませるそうです。

 

 

普段デザイナーとしてお勤めされているため、デザインは仕事、絵は活動、と分けてしまうそうですが、今後は絵も仕事にしていけたら嬉しいとのこと。ストーリーを1枚で表現するのこともお好きだそうで、どういう絵が一番伝わるのかは常に意識しているそうです。本の表紙やファッション系のお仕事もやってみたいそうで、モノに落とし込んだところを実際に見てみたいとのこと。ご自身でもTシャツやトートバッグなどさまざまなグッズを展開。ぜひ会場でご覧いただきたいです!

 

鈴木成一賞 
一乗ひかる個展「運動と発育」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第6週目は鈴木成一賞大賞に選ばれた一乗ひかるさんです。活発で生き生きとした女の子たちを、シルクスクリーンやUVプリントなどさまざまな印刷で表現されました。今回の個展のために描かれた涼しげな新作やグッズ販売も!お楽しみに!

 

昨年の審査では、鈴木成一さん以外の審査員からも高評価だった一乗さんの作品。落ちたかな…と思っていた頃、受賞の知らせがありすごく嬉しかった、と一乗さん。ファイル作りは、自分の強みが伝わる作品を中心に選ばれたそうです。この作風でいろいろ表現できることも伝えたかったそうで、全体感を損ねない程度に幅を持たせてもいるとのこと。HBファイルコンペは2回目の応募でした。

 

今の作風になったのは2年程前から。デザイナーとして働いているときに描き始めたそうです。会社員時代は深夜2~3時まで働く日々だったそうですが、それでも描き続けられる絵を模索していたとのこと。その頃はまだ絵の具でリンゴを描くといったような、仕事に合わせて作風を描き分けることもあったそうです。

 

昨年秋のTIS公募受賞者展での展示や、玄光社の「ファッションイラストレーション・ファイル」の巻頭で紹介してもらったこと、個展を開催したことなど、少しずつ絵を見てもらえる機会が増えたことがお仕事に繋がるきっかけになったと感じるそうです。TIS受賞者展のあと、鈴木成一さんが装画のお仕事をくださったことが、やる気にもなり絵を描く勢いがついたとのこと。
普段のお仕事の絵はデジタルで、展示の際にはシルクスクリーンなどアナログな手法も用いるそうです。これまでの作品もほとんど女の子を描かれてきたそうで、体の曲線を描くのが特に楽しい、と一乗さん。

音楽関係のお仕事は意外にもあまり経験がないそうで、いいバンドやラッパーなど、好きな音楽に関わってみたいそうです。スポーツブランドとのお仕事も目標だそうで、スニーカーをテーマにオリジナル作品も制作されています。特にNIKEのお仕事をいつかやってみたいとのこと。とにかくいいデザイナーさんといい仕事がしたい、と一乗さん。今後益々のご活躍が楽しみです!

夏期休廊、オンラインショップお休みのお知らせ

まことに勝手ながら、

8月8日(木)〜  8月15日(木)まで、夏期休廊とさせて頂きます。

それに伴いまして、HBオンラインショップの発送業務もお休みさせていただきます。
休廊期間中にいただきましたご注文やお問い合わせについては、
8月16日(金)以降に順次対応させていただきます。商品到着が遅れますことご了承くださいませ。

ご不便をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

藤枝リュウジ賞 桃山鈴子個展「わたしのイモムシ」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第5週目は藤枝リュウジ賞大賞に選ばれた桃山鈴子さんです。
ファイルは20作品、すべてイモムシの絵で統一。審査員たちも魅了された美しいイモムシの世界をお楽しみください!

「ジャコウアゲハ、ウマノスズクサ」

今回描かれたイモムシたちは、すべて桃山さんが実際に飼育されて描かれたものです。自然豊かな環境にお住まいで、家のまわりで昆虫採集ができるとのこと。個展期間中はイモムシの世話ができないため、今現在、サナギの状態のものが5匹。孵化しそうなものは、木にクリップで留めてきたのだそう。描く時はなるべく触らないよう、筆に載せたりし、傷めないように観察するそうです。手の油がイモムシの呼吸を妨げる恐れがあるとのこと。

「ナミアゲハ」

「イボタガ、ネズミモチ」

虫を好きになったのは小学1年生のころ。さみしかったときうつむくと草むらや地面に虫をみつけ、笑顔になれたそうです。特にイモムシがお気に入りで腕に這わせてあそぶときのイモムシの足がぴとぴとと肌にすいつく感触が好きだったそうです。虫を触っているか、絵を描いているか、本を読んでいるか…そんな子ども時代だったそうです。今から10年ほど前にも、再び虫に救われるような出来事が。本格的に虫を描こうと思ったきっかけになったそうです。

「クロシタアオイラガ」

はじめからイモムシの展開図を描いていた桃山さん。実際に虫を開いて描いている訳ではなく、色々な角度から観察し、平面上でいくつものイメージを繋ぎ合わせて描いているとのこと。背中からお腹まで、繋がっている連続した美しい模様の流れを途切れさせずに、一つの画面で全て同時に観ることができたらどんなに美しいだろうと考えた結果、虎の皮の敷物やサンマの開きのような展開図を思いついたそうです。
画材はアクリルインクと丸ペンを使用。美しさと不思議さ、どうしてこんな模様になるのか頭では理解できないところが魅力なのだそうです。イモムシは描き終わったら元に居た自然に戻すそうで、7~10日程度、手元に置いておき飼育しながら観察して描かれるとのこと。一生懸命葉っぱを食べているところも、ウンチをしているところも、全てが可愛いなと感じるそうです。

「シャクトリムシ、ワビスケ」

イラストレーションのお仕事では特に本の装画と絵本に興味があるそうです。みんながネコが好きだからネコ、イヌが好きだからイヌを描くようにイモムシを描いていきたい。イモムシの展開図はライフワークとして続けていきたいそうです。

永井裕明賞 與畑春花個展「then」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第4週目は永井裕明賞大賞に選ばれた與畑春花さんです。初個展となりました。
女の子のするどい視線とユーモアのある色とカタチ。思い思いに描かれた與畑さんの世界観をお楽しみください!

「少女2」

今回がHBファイルコンペ4回目の応募だったという與畑さん。1冊を作品として見せるファイル形式のコンペが自分には合っているのではと思い応募されていたそうです。画材はシャープペンシルと色鉛筆。これまではインクや木炭でドローイングを描いていたそうですが、ご自身でも今回のタッチが一番しっくりきたとのこと。電話で受賞の知らせを聞いた時はとても嬉しかったそうです。ただ好きで続けてきたので、いい結果が出て良かったなと感じたそうです。でも喜びはつかの間、このタッチになったのが浅かったため不安に駆られたとのこと。

 

「おもい」

「ふと」

 

その時に描きたいものを、描きたいように描いて来たという與畑さん。頭に浮かんでいるイメージをすぐに描ける画材が合っているそうで、油彩や水彩は難しかったそうです。本や音楽からインスピレーションを受けることが多く、イメージが浮かばない時はいっさい描かず、浮かんだ時に衝動的に描きたいと思い描くとのこと。 線が好きという気持ちは一貫していて、自分なりに大事に育ててきたつもり、と與畑さん。余白に最初にのせるときのインクの始まりが好きなのだそう。線を描けば、自然と色が浮かんでくるとのこと。昼間はお子さんと一緒にお絵描きをしながら色塗りをして、夜は集中して線画を描くそうです。下書きなしの一発勝負、ドキドキを楽しんでいるそうです。

 

「No.2」

本がお好きだそうでNADiffやABC六本木店で、長い間書店員として様々な本に触れてきた與畑さん。出版業界を盛り上げたいという想いはずっとあるとのこと。制約があるようで、こんなにも自由に表現できるんだと、たくさんの本を見て感じてきたのだそうです。イラストレーションのお仕事は何でもやってみたそうですが、やはり一番の目標は本の装画を描くこと。デザインして頂くことで、がらりと変わった自分の絵を見てみたいし、自分の絵の可能性を見てみたい、と與畑さん。今後のご活躍が楽しみです!

「Life」