唐仁原多里個展「フジタとキキ」
今週の作家さんは、HBスタジオとギャラリーのスタッフでもある
イラストレーターの唐仁原多里さんです。HBでは約5年ぶりの個展開催となります。
画家の藤田嗣治とモデルのキキをテーマに、アトリエの風景や2人の愛用品など
エピソードと共に温かいタッチで描いています。
フジタのアトリエに来たような、楽しく心地のよい会場になっております。ぜひお立寄りくださいませ!
— 今回のテーマについてお聞かせください。
昔から”フジタ”こと、画家の藤田嗣治が好きで、
いつかフジタをテーマに描いてみたいなと思っていました。
フジタのことを色々と調べてみると、キキという女性の存在も知りました。
1920年代のフランスで有名なモデルだったそうです。
2人は仲が良かったようで、その話を描きたいと思い今回のテーマにしました。
— 人物をテーマにしてみて、むずかしかったのはどんな所ですか?
最初は2人の写真を観て描いていたのですが、
写真に引っ張られすぎていて中途半端にリアルになってしまいました。
描いても描いても、捨てるといった具合で
色々と模索したなかで、普段の技法ではない、新しい技法をみつけました。
— 新しい技法は、これまでの描き方とどのような違いがありましたか?
これまでの技法は、下絵をかっちりと決めてから描くのですが、
新しい技法は、マチエールを作って人物を削り出すように描きます。
やりやすく、描きやすい技法だなと思いました。人物を描くのにはいいかなと。
— 今回は5年ぶりの個展だそうですが、展示をしてみていかがでしたか?
こんなにしんどいものかと…。
でも、展示をすると新しい描き方を生み出したり、成長ができるところがいいと思います。
普段、仕事以外ではこんなに必死に描けないので。
いつもの描き方だけじゃない、新しい部分を見せたいというのが今回の展示だったので、
これを通過点として、これからも絵を描いていけたらなと思っています。
— 今後やってみたいお仕事はありますか?
どんなお仕事でも頂けたら嬉しいですが、海外のお仕事もしてみたいなと思います。
昔から外国のものが好きなので、イギリスやフランスなどでお仕事をやってみたいです。
最近は、ギャラリースタッフとして、編集の方や、デザイナーさんの需要に応じて
イラストレーターさんを紹介させて頂く事もあるのですが、
そういった、人と人をつなぐ仕事も楽しいと感じています。
良いイラストレーターでも、まだあまり知られていない人を、
誰かを紹介してあげるお仕事も楽しいなと感じています。
今後もっと幅広くできたらとも思っています。
— ありがとうございました。今後のご活躍も楽しみにしております!
コメントフィード
トラックバックURL: http://hbgallery.com/blog/2014/09/29/%e5%94%90%e4%bb%81%e5%8e%9f%e5%a4%9a%e9%87%8c%e5%80%8b%e5%b1%95%e3%80%8c%e3%83%95%e3%82%b8%e3%82%bf%e3%81%a8%e3%82%ad%e3%82%ad%e3%80%8d/trackback/