久保田美穂個展「Life」
今週の作家さんは久保田美穂さんです。HBでは初めての個展となります。
家族のいる風景や、日常の何気ない一場面を切り取った久保田さんの作品。
ご自身もお二人のお子さんをもつお母さんです。
色数をおさえすっきりとした作風ですが、描き方がとても丁寧で温かみが感じられます。
ぜひ原画をご覧いただきたいです!
— まずは今回の展示テーマについてお聞かせいただけますか?
みんなのぞれぞれの日常だったり、大きな出来事じゃなく、何気ない時間が幸せで、
それを絵に表現したいなと思いました。
自分も子育てをしている立場なので、自分と同世代の女の人や、
働く人、子育ての人、それぞれの時が流れているのを表現したいと思いました。
— 久保田さんのご家族もモデルになっているのですか?
モデルは家族を含め、色々な人で、空想も入っています。
自分が働いていた時のことなどを、こんな感じだったかなと思い出しながら描きました。
— 普段、お子さんと居る時間が多いと思うのですが、制作時間はどのようにとられていますか?
2人子供がいるのですが、夜、寝かせた後や、両実家に上の子、下の子をそれぞれ預けたりと、
まわりの協力がなかったら展示は出来なかったなと思います。
個展までの期間が長かったので、集中するのも難しかったです。
制作中、唐仁原さんに作品を見て頂く機会もありました。
雲の形や木の形など、アドバイスして頂き、再度描き直したものを見てもらうと、
「この方が良くなったよ」と言っていただきました。
同じ絵を描き直したり、色も変えてみることは普段あまりしていなかったのですが、
やってみると勉強になりました。
— これまで書籍関係のお仕事やCDジャケットのお仕事をされていますが、依頼はどのように来ることが多いですか?
知り合いの方にお声掛け頂いたり、イラストレーションFILE WEBを見てくださった方など様々です。
今回のタッチではまだあまり仕事をしたことがないので、何か繋がるといいなと思います。
— 久保田さんの絵は色合いに特徴がありますね。何色で描くか決めているのですか?
最初になんとなく決めて、だいたい4~5色で描くことが多いです。
パソコン上で色を試してから描いたりします。
— 今回は人物や風景だけでなく、静物だけを描いた作品もあり新鮮でした。
せっかくの展示の機会だし、違うものも描いてみようと思いました。
自分の中で気分が変わって楽しかったです。
唐仁原さんには「モノを描くときは省略しちゃだめだよ」とアドバイスを頂いたので、
普段のタッチよりはリアルになりました。
— どの作品も丁寧で見ていて安心します。最後になりますが、今後どんなお仕事をしていきたいですか?
生活や家族、ライフスタイルに関する雑誌のお仕事だったり、本の装画を描きたいです。
— とてもぴったりだと思います。今後のご活躍を楽しみにしております!
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