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土居香桜里個展「百味礼讃」

今週の作家さんは土居香桜里さんです。初めての個展開催となりました。色鉛筆で描かれた素朴で温かみのある土居さんの作品たち。個展のために描かれた新作や、資生堂パーラーのパッケージや冊子に使用された原画の数々も一堂にご覧頂けます。ぜひお越しくださいませ!

Q1.今回展示された作品やテーマについてお聞かせください。

近年担当した「食」のお仕事の原画をメインに、描き下ろしなどを添えました。影というものに趣があるよねという「陰影礼賛」と同じく、様々な食にも趣があるよねという事で「百味礼讃」というタイトルにしました。

 

Q2.イラストレーターを目指されたのはいつ頃ですか?

Webディレクターとして働いていた2010年です。新宿紀伊国屋書店の1階で本に立てかけられていた「すき・やき」という本の装画に目が離せなくなったんです。担当なさったイラストレーターが「みずうちさとみ」さんと知り、HPをよく見るようになり、そのうちに峰岸達さんが主宰なさっているMJイラストレーションズ塾生である事も知りました。元々絵を描くことは好きだったので、イラストレーター好きが集まる場所に自分も通いたくなったんですが、当時の仕事を続ける限り授業に出席するのは難しかったため、1度諦めました。けれどやっぱりMJ塾の事が頭から離れず、定期的に募集要項のチェックを繰り返し、いろいろ悩んだ末思い切って会社を辞め、2011年5月から通い始めました。

 

Q3.作品を作る上で、心がけていることはありますか?

依頼されて作成する作品は、依頼の本質は何か、期待されているものは何か、イラストレーションで何を解決したいのか、ということを意識しています。技法的には、ラフをしっかり用意したり、水彩色鉛筆の色味が綺麗に出るように白いケントボードを使ったりしています。

 

 

Q4.イラストレーションのお仕事に繋がるきっかけはありましたか?

大きく2つあります。1つは、引っ越しでお世話になった鈴木誠さんという不動産屋さんのブログヘッダーと年賀状用イラストレーションの制作です。これを機に年賀状の仕事を多数いただくようになり、イラストレーターとして実績を積むことができました。また、この方の紹介で久寿餅屋三代目のブログヘッダーも描き、昨年にはオリジナルブランド「江戸久寿餅」のメインビジュアルも担当し、今回の個展でも協賛いただいております。

もう1つは、2012年にMJイラストレーションズ塾の「夏」という課題で描いた、ともろこしの絵です。Pintarestに画像を載せていたら、資生堂パーラーのデザイナーがチェックしてくださっていて、2017年の羽田空港国際線モノレール駅用広告で声をかけてくださいました。それを見た資生堂アートディレクターの花原正基さんがH’or cafeのポスターで起用してくださり、その後資生堂パーラーの商品カタログ表紙を任せてもらったり、様々な食にまつわるお仕事をご依頼いただくようになりました。

 

 

Q5.今後やっていきたいこと、やってみたいお仕事などお聞かせください。

お仕事に関しては、ジャンルを問わずいろいろなものに挑戦したいです。個人的には、時短への取り組みと、祭散歩本の執筆を行い、10年スパンでは水彩画や物語性のある絵・アニメーションなどにも取り組みたいと思っております。

 

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