マナベレオ個展「そ。」
今週の作家さんはマナベレオさんです。初個展となりました。アナログとデジタルを融合させたユニークな表現が魅力のマナベさん。チョイスに多数入選経験のある今注目の作家さんです。予測不能、ワクワクする作品をぜひ会場で体感して頂きたいです!
「かあむす」
今回は3年ほど前からマナベさんが応募し続けている「チョイス」に向けて描いた作品の数々を展示。自分の作品を振り返ってみようという想いもあったそうです。現在の作風になったのは、2年前の塩川いづみさんのチョイスへ応募したことがきっかけだったとのこと。最終選考ではあったものの、その時の絵で手応えを掴んだ、とマナベさん。その後はチョイス入選が4回続き、一昨年にはHB WORK コンペ VOL.1で見事、川名潤さんの大賞に選ばれました。チョイスに応募する際には毎回戦略を立て、自分が出来る範囲の中で、審査員の目に留まるような表現を模索しているそうです。
「原色のソネット」
「草を棄てる」
マナベさんの持ち味でもある、グラフィカルな造形とアナログのテクスチャ。手作業でしか出せない表情を組み合わせることが楽しく、周りからも評価された実感があるそうです。突拍子のないユニークなモチーフや描き方は、バラエティ番組が好きなことや、ダウンタウンが好きなことも大きく影響していると思う、とマナベさん。特にお母様の影響で見ていたという「ダウンタウンのごっつええ感じ」は、未だに見返すというほど大好きな番組だそう。
「movie show」
「トランプ原画」
オリジナルトランプのために描かれた全55枚。絵柄のバリエーション豊かにずらりと並んだ力作です。会場ではトランプの受注販売も!
近年は色を抑え、モノトーンで描くことにも挑戦。描くなかで滲みの表現は特に面白く、技術の行き届かない領域であり作品を俯瞰で観れる要素だと思う、とマナベさん。また、自分自身で説明できる作品はほとんど無いとも言います。落書きや思いついたものをメモに残し、そこからコラージュするように構成していくのだそう。音楽や文章からも影響受け、寺山修司の世界観は特にお好きとのこと。
「act3」
「遠い祭囃子」「act4」
今年に入り美術展の公募でも賞を受賞されたマナベさん。イラストレーターとしてのみならず、美術方面でも活動していきたいそうです。今後の作品にも注目です!
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