柊有花個展「月はわたしたちを照らしている」
一部展示作品はオンラインショップでもご覧いただけます。
http://hbgallery.shop-pro.jp/
Q1.
今回HBでは2回目の個展ですが、
柊さんは全国各地で個展を開催されていらっしゃいます。
昨年のにじ画廊での個展では、絵と詩を展示されたほか、演奏会なども催されたりと、
ギャラリーへ訪れる方に絵を観る以外の楽しみを提供されているように感じます。
柊さんにとって個展を開催することは、どのような意味を持つのでしょうか。
A.
日々忙しくしていると、いろんなことをこなすことで精一杯になることも多いと思います。わたし自身、生活と制作とのバランスはいつもむずかしいなあと思っているのですが、個展にいらした方が目や耳や鼻などいろいろな感覚を通じてほんのひとときでも静かな自分に戻れるような場所を作れたらいいなあと思っています。以前訪れたパリのマドレーヌ寺院がとても静かであたたかく、光と影に包まれていて、個展の場づくりを考えるときにはその場所がいつも頭の片隅にあります。
柊さんのモットーである「見えないものを形にし、誰かに何かを届ける」についてお聞きします。
見えないものが形づくられる制作過程はどのようなものでしょうか。
具体的な資料集めなどはされますか。
また、誰かに届けるために意識されていること、心がけてらっしゃることはありますか。
A.
普段誰もが触れたり感じたりしているけれど、忙しい時間のなかでどんどん流れていってしまう、形のないささやかなものを形に託してとどめておけたらいいなあと思っています。
そのために自分の暮らしをしっかり味わうことがむずかしいけれどとても大事で…。
暮らしのなかで思いついた言葉や場面を手帳に書き留めておいて、
それを参照しながら制作することが多いです。
書き留める段階では主観を大事にしつつ、制作においては普遍的なものへひらいていければいいなと思っています。
Q3.
イラストレーターとして独立されてから、
1日の時間をどのように過ごされていますか。
毎日の制作時間や生活リズムをお聞きしたいです。
A.
朝は家のことをやって、10〜11時くらいに散歩・喫茶店でアイディアを練ります。
帰宅して食事をとったあとは18〜19時くらいまで作業するというのが最近のルーティーンです。
柊さんはイラストレーターとしてはもちろん、詩人として
画文集を出版されたり、noteやポッドキャストなどで、
言葉を使った表現活動もされています。
柊さんが「詩人」と名乗られるようになったのはいつ頃からでしょうか。
何かきっかけはありましたか。
A.
絵を描いているなかでいろいろ考えごとをするのですが、
そのなかで絵を通して詩を書きたいのだな、ということが最近の発見で。
同時に詩を使って絵を描きたいとも思っていて、
わたしにとって絵も、言葉も、詩のなかに含まれているんだと思ってから
詩人という言葉を使うようになりました。
ただ、自分にふさわしい言葉なのかな?とつねに考えてしまうので名乗らないときもあるのですが、
生きることに対する姿勢そのものが詩を書くひとのようであれたらとはいつも思っています。
Q5.
今後の活動予定や、イラストレーター、詩人としての柊さんの展望などをお聞かせください。
A.
絵本を作りたいです。画文集も新しいものを作りたいです。
インタビュアー 須貝美和
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