本田亮個展「英国のメトロに揺られ僕は見た」
今週の作家さんは本田亮さんです。かつて英国のニューカッスルという町で暮らしていた本田さん。当時のメトロ電車にまつわるエピソードを、直筆のエッセイとともにお楽しみ下さいませ!
原画はオンラインショップでもお取り扱いしております。
「火をつけるときはご注意を」
Q1.今回のテーマや、個展でやりたかったことをお聞かせください。
自分が今まで見たユニークだと思った人や、記憶に残った光景などを思い返した時に、
英国のメトロ電車の中でのことを思い出し、あの小さな車両の中で見た人たちのことを描いてみたいと感じました。
当時自分が外国人という視点で感じた価値観を、今また考え直したいという気持ちもありました。
「みかんをむく労働者」
「散乱する新聞紙」
Q2.描く際にいつも心がけていることはどんなことですか?
自分の頭の中にあるストーリーや感情が、観ている人にも感じてもらえたら、いいなと思います。
場面の匂いや、温度なんかも想像しながら描くことが多いから、
それが絵を通して伝えられると嬉しいですね。
Q3.毎日の制作時間や生活リズムを教えてください!
朝は犬の世話から始まります。ご飯をあげて、散歩に行って。
朝食はいつも適当で、食べたり食べなかったりですが、お紅茶は必ず飲みます。
イラストの制作は、何度も見た映画を流しながらすることが多いです。ラジオなんかもよく流しますね。
運動不足気味なので、最近は夕方になると軽くランニングをするようになりました。
食事は基本家で作ります。妻と会話しながら夕飯を食べて、そしたらまた絵を描くことが多いです。
寝る前にストレッチするすることも習慣化させたいのですが、まあまあサボりがちです。
「信用はできずとも信頼はできる」
Q4.各原画に添えられたエピソードも味わいがありますね。文章はよく書かれるのですか?
最近の展示では、記憶にまつわる内容をテーマにすることが多くて、
どうしても絵だけでは伝えられないので、文章を添えております。
文章がセットの展示が続いたので、文字も書く人間なんだと思われることもあるんですが
展示以外ではまったく文章を書きません。
「エスカレーターでの質問」
Q5.近年手がけられたお仕事はどのようなものがありますか?また、今後どんな活動をしていきたいですか?
やはり本関係が多い気がします。
今までもこれからも、本媒体での仕事が一番やりたい仕事だと思います。
著者、編集者、イラストレーター、デザイナー、印刷所、、、
多くの人たちの力が結集して1冊の本ができあがることに愛を感じますし、
できあがった本を手に取ったときの重みがいつも嬉しくて、
やはり本の仕事をこれからもやっていきたいですね。
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