村田恵理個展「A to Z」
今週の作家さんは村田恵理さんです。HBでは約2年ぶり3回目の個展となります。
今回は「A to Z」をテーマに、2色で描かれたシンプルな色使いとカタチが楽しい作品がずらりと並びました。
村田さんが絵付けをした陶器の販売もあり盛り沢山です。ぜひお立寄りくださいませ!
― まずは今回のテーマについてお聞かせいただけますか?
今回はテーマを2つ設けました。
ひとつは『A to Z』です。好きな物や気になること、ちょっとした出来事など、自分に関する様々な事をAからZまで、絵と文章で表現しました。
もうひとつのテーマは、陶芸作品『山小屋』です。作陶家の山田寧々さんと組んで陶芸の制作活動をしておりまして、『山小屋』はその活動名です。自分は絵付けを担当しており、今回が初めてのお披露目になります。
また、2つのテーマに共通して「色は2色まで」という技術的なテーマも設けました。
― 単語と絵はどちらを先に考えるのですか?
基本的には単語が先です。直ぐに思いつく単語もありましたが、XやZのようになかなか思いつかない単語もありましたので、そんな時は辞書をパラパラめくって「これだ!」というものを選びました。中には絵を描いてから決めた単語も数点あったりして、わりと無計画に進めました。
― 陶器作品も、素朴な風合いがかわいらしいですね。絵付けはいつ頃からやられているのですか?
昨年(2014年)の11月から「ほしいものを作ろう」という目的で制作を始め、今までに200個程作りました。
基本的に形は山田さんが自由に作り、その形にあうような絵を自分が自由に描きます。この活動はこれからも続けていく予定です。作りたい物が沢山あって楽し忙しいことになっています。
― 楽しい制作風景なんだろうなというのが伝わってきますね。今回は展示作品をおさめた冊子も作られましたが、デザインも素敵ですね。作ってみていかがでしたか?
ありがとうございます。大変だった分、もの凄く達成感があります。用紙、サイズ、綴じ方、文字スタイル、発行部数から販売価格まで、沢山の決断をしなければならず、普段使わない部分の脳味噌をフル回転させました。本というのはそういった『決断』の集合体なのだと身を以て実感しました。
— 村田さんが作るものはどれも丁寧で嬉しくなります!今後はどのような活動をしていきたいですか?
陶芸に関しては前述のとおりです。
個人の活動としては絵本を作りたいので、作ります。これは以前からずっとやってみたかった事なのですが、いざ作るとなると、お話を考えるところでつまずいてしまい、なかなか実行出来ていませんでしたので。失敗を覚悟でいろんな話を作るところから始めてみます。
そんな感じで、やってみたい事が色々あるので、ひとつひとつ楽しみながら実行できたらと思います。
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