本村加代子個展「くらすひと」
今週の作家さんは本村加代子さんです。
HBでは4年ぶり5回目の個展となります。
瑞々しい色彩と、繊細なえんぴつ線で捉えられた日々の風景。
河原で拾った石、グラスの水滴、チャシュウの包み紙など
何気ない日常の風景も、本村さんが描くときらきらと輝いた豊かな光景に変わります。
本村さんの、暮らしへの愛情や優しさの伝わる素敵な展覧会となりました。
— 今回4年ぶりの個展ということですが、展示してみていかがでしたか?
楽しかったですし、嬉しかったです。
喜んでもらえるかどうか、お客さんの様子をずっと見ていました。
— 「くらすひと」とは、本村さんご自身のことも描かれていますか?
日々の何でもないことを描くというのがベースになっています。
自分のことではなく、友からいただいたもの、自分が見ているもの、
見えているものを描ければいいのかなと。
正面の壁に展示したモノクロの絵は、幸田文さんのご本を読みながら描いていました。
モノクロシリーズでノートに描きためていて、 そこから自分の視点にシフトしていきました。
— 本村さんは、絵を描く際にどんなことに気をつけていますか?
いいなと感じてもらえるか、加減がどうか。
この2ヶ月間は、製作中ずっと楽しくてニヤニヤしながら過ごしました。
— すてきですね。生みの苦しみより、楽しさの方が勝りますか?
生まずに、見えているものを描いているだけです。
— 結果、素晴らしいものが生まれていますね。
本村さんはご自身の作品が変化してきているなと感じることはありますか?
線が変わってきたねと仰ってくださる方も居られうれしかったです。
— あまり変えようとは思わず、描いているうちに自然とこうなったという感じでしょうか?
変えようということよりも、出来ることを増やしたいという気持ちです。
— なるほど、そういった気持ちが少しずつ絵にも表れているのでしょうね。
最後になりますが、今後やってみたいお仕事などお聞かせ頂けますか?
喜んでもらえるお仕事がしたいです。
それと最後に、HBさん30周年おめでとうございます。
— すてきな作品とお話をありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願い致します!
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