大久保つぐみ個展「beautiful town 18時」
今週の作家さんは大久保つぐみさんです。ご自身初めての個展開催となりました。
色とりどりのマーカーで、思い思いに色をのせて描く大久保さん。普段は見過ごしてしまいそうな、何気ない日常のワンシーンを描かれました。美しい色彩の原画をぜひご覧いただきたいです!
今回の個展テーマは身近な街。ご自身の住む街や、行ったことのある場所を大久保さんならではの視線で描かれました。個展タイトルの「18時」には、季節的に日が長くなってからの18時、まだまだ遊べる明るい夕方のイメージが含まれているそうです。影がのびる様子や、夕暮れ時の空の色を思わせる色彩、光の様子が瑞々しく表現されています。
植木鉢がたくさん並ぶ玄関、壁がつぎはぎの家、大きな黄色い実のなる庭木、街の掲示板、ゴミ袋が積み重なった集積所…など、住んでいる場所や育った街は違うけれど、誰もが一度はどこかで見たことのある風景。 作品からは、何気ない風景にも足をとめる、大久保さんの視線が感じられます。
元々は大学で油彩を描いていた大久保さん。その頃から楽しく描ける題材が植物だったそうです。自分の描きたいスピードと画材が合わず、そんな時に描いてみたのがマーカーだったとのこと。下書きをせず、直接紙にインクをのせていくそうです。ご友人のアドバイスがきっかけで現在のタッチになり、楽しくてどんどん作品が増えていったそうです。
いつかご自身の絵を大きく引き伸ばして見てみたいとのこと。大久保さんが使用しているマーカーは、インクがはやく乾いてしまう点やペン先が細いことから、大きな絵を描くには限界があるそうです。巨大なポスターや広告になったときの絵を見てみたい、とお話してくださいました。舞台がお好きだそうで、宣伝のチラシのお仕事をするのも目標とのこと。本の装画など、まだ経験したことのないお仕事が多いためどんどん挑戦してみたいそうです。今後のご活躍も楽しみです!
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