今週はイラストレーターの濱愛子さんとコピーライター片塩宏朗さんの2人展です。
濱さんが描く日々の風景と、そっと絵に添えられた片塩さんの言葉。お二人が紡いだ物語、じっくりご覧いただきたいです。

— 今回、お二人で展示をやろうと思ったのは何かきっかけがあったのですか?
濱さん : 勤め先のデザイン事務所が、今年いっぱいでクローズすることになり,今後は1人でやっていく可能性もあるので、リーダーシップをとって物づくりする経験が自分には必要 と思い、今回片塩さんと展示することとなりました。タイトルの3331は私の勤め先が年内でクローズするので、その締めくくりの意味をこめてつけました。
片塩さん: 僕は極力何も言わず、言葉のみによって絵を支える立場になろうと思いました。テーマ、コンセプトについては、口に出すべきではないなと思いましたし、ただただ濱さんが描く世界が広がったらいいなと感じていました。

— お二人でやってみたことで、面白かったのはどんなところですか?
濱さん : 絵とことばの組み合わせによる広がりを感じたところです。
— 片塩さんは、絵に言葉をつけるということはこれまでもなさっていたのですか?
片塩さん : 初めての経験です。いつもはお客様がいる状況なので、いないということに戸惑いもありました。やってみると、濱さんの描く絵の世界に入り込んで、物語をみつける作業がとても楽しかったです。30数点で終わってしまうのが寂しくて、ずっとやっていたいなと思いました。また機会があったらぜひやりたいです。

濱さん : 片岡さんからのメールを開くときには新鮮な気持ちでいたかったので、深呼吸して気持ちを整えてから読んでいました。

— 楽しいやりとりですね。今回は、絵 → 言葉 → 絵 → 言葉…と、繋がって展示されていますね。
どのようなテーマがあったのですか?
片塩さん : 最初は、ひとつの絵にひとつの言葉をのせて作品にしようとしていました。
濱さんから展示のタイトル「3133」の意味を聞かせてもらったことで、「絵」 →「ことば」 で完結せずに、数珠つなぎにして、 全体でひとつの物語にしようと思いました。

— まだまだ物語が続くような、すてきな展示になりましたね。今後はどのような活動をしてきたいですか?
濱さん : 広告や装丁のイラストレーション、そしてデザインの仕事も続けていきたいです。チャンスがきたとき求められた事を返せるように力を養っていきたいです。

今回の展示のために制作された作品集「3133」(限定200部)もございます。
手製本の貴重な作品集ですので、こちらもお見逃しなく!
2015年10月5日 3:51 PM |
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本日から、下谷二助の740歳展が始まりました。
HBギャラリーでは、久しぶりの個展となります。
貴重な原画を展示販売しております。(額・送料込み¥45.000-)
謎掛けをして煙に巻く、魅惑の下谷ワールドをどうぞお見逃しなく!





また会場では、貴重な著書「ニスケダイジェスト」、「下谷二助と東西南北」(各¥1.000-)
も販売中!こちらもお見逃しなく!

2015年9月25日 2:46 PM |
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今週の作家さんは、デザイナーの仲條正義さんです。
HBでは昨年の11月の個展以来、約1年ぶりの開催となります。
常に第一線でご活躍されている仲條さん。
最近では、約25年間愛され続けた資生堂パーラーの
パッケージデザインリニューアルが大きな話題となりました。
https://tokyo-calendar.jp/article/4246
そんな中、制作された今回の作品。タイトルは「秋発売中。」です!
仲條さんならではのセンスとユーモアに溢れた作品が、一堂にご覧いただけます。
すべて新作、全17点を展示・販売しております。

どの作品もずっと見ていたい、楽しさに溢れた1枚です。
仲條さんの、新しい画材や素材への好奇心、
未だ見ぬ景色を描く探究心が垣間見れます!


仲條正義「秋発売中。」は9月18日(金)まで開催中です。ぜひお立寄りくださいませ!
2015年9月12日 3:25 PM |
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今週の作家さんは、小池ふみさんです。
一昨年にスペインで初個展をされた小池さん。日本では今回が初めての個展開催となります。
暮らしの中の何気ない風景や、季節の空気感を丁寧に掬い取ったような小池さんの作品。一枚の絵から、さまざまな物語がうかびあがってくるようです。丁寧にぬられた絵の具の筆跡は見ているだけで穏やかな気持ちに。ぜひお立寄りくださいませ!

— 今回は、どんな個展にしたいなと思いながら準備をされていましたか?
一昨年にスペインで個展をしたときは、それまで描きためたものを編集して展示をしたので、今回はできるだけ多く新しく描いたものを、と思っていました。日本で初めての個展で、私のことを知らない人がほとんどだと思ったので、特別なテーマを設けるよりも自己紹介的な展示にしたいなと思いました。
仕事で絵を描くことが増えてきて、描かなきゃいけないものや、伝えなければいけないことがある程度決まった状況で絵を描く、といった時間がしばらく続いていました。オリジナルで絵を描くことと、はじまり方が違うなと感じます。
オリジナルで絵を描くとときは、何げなく見てたものや、人から聞いた話、そういうものから絵ができていくなと思いました。展示のタイトルはそういうことからきていて、 記憶の中に留まっていたいろんなことが、ひっぱり出されて絵を作っているんだなと感じます。

— 小池さんは大学時代に、空間演出デザインという学科で勉強をされていたそうですが、そこからイラストレーターになるまでにはどのような経緯がありましたか?
その学科は、インテリアや建築寄りのデザインから、ファッションや舞台美術、アートなどの分野を含んで、幅広い意味で空間を考えているところで、在学中は色々なことをやりました。私は、暮らしを軸に様々なデザインをされている小泉誠さんのデザインのゼミに入りました。
日本の職人さんや、地方のものづくりと関わりながらデザインをする先生のもとで学び、手仕事に興味のあった私は、卒業後、憧れの職人さんがいる鞄の会社へ入りました。そこではカタログやWEBデザイン、ウィンドディスプレイなどを担当していました。職人さんの作ったものの良さを伝える仕事でした。カタログなどを作っていくなかで、写真を撮ったりイラストレーションを描くこともありました。元々絵を描くことは好きでしたが、意識していろんなイラストレーションを見るようになって、描く専門ではないけれど、自分で腑に落ちずに描いていることが多かったんです。
それからイラストレーションのことが気になり出して、MJイラストレーションズに入りました。既にイラストレーションのお仕事をしている人や、目指している人がたくさんいて、そういう世界が身近になり、やっていくうちに楽しくなりました。「コンペに出したり自分のサイトを作ってみたら?」とか「人に絵をもっと見せてみたら?」など、アドバイスしてもらったことをやっているうちに、仕事になったらいいなと思うようになりました。
峰岸先生をはじめ、長くイラストレーターとしてお仕事をされている方のお話を聞く事が面白くて、自分の技術や経験を積み重ねていき、おばあちゃんになるまでやり続けられたらいいなと感じました。鞄の職人さんも50年位働いていた方がそばにいたこともあり、手で長く仕事を続けている人はかっこいいなと思います。
職人さんの積み重ねてきた技術をそばで見ていて憧れはありました。いつか職人のようになれるように、描き続けていきたいです。

— そのような経緯があったのですね。”人に絵を見てもらう”という点では、どんなことからはじめてみましたか?
MJでは、課題をやって授業の日には20~30人の前で見せるんです。最初はためらったり、恥ずかしいんですが、みんな一生懸命やっているので、見る方も、それについて話すのも楽しいです。
ブログという形で自分のサイトを作ったことで、ネットで絵を見てもらえる機会が増えました。インターネットって広い…と言いますか、今も作り込んだサイトは作っていないのですが、Flickrなど元々ある機能を使って作品をどんどんアップするようにしました。それもMJの先輩がきっかけで知りました。
海外の人に見てもらえる機会が増えて、広い範囲で反応が出てくるようになって、海外でブログをやっている人がいくつか自分の絵をピックアップして紹介してくれました。人気のあるブログの人があげてくれたら、見る人の数が増えて反応がわかりやすいんです。見せる前はちょっと怖いけど、見せることで反応をもらえる楽しさがわかってきました。
それと同じくらいの時期に、スペインでの個展開催のお誘いの話をいただきました。HBファイルコンペも2回目の応募のときで、鈴木成一さんの賞をいただいたりと、同じ頃のタイミングで色々と絵を見てもらう機会が増えました。すごくドキドキするんですけどおもしろいです。その前後から、少しずつ仕事が来るようになったりして、3年の間に色々ありました。

— 絵の露出を増やしたことが良かったのですね。どの作品も小池さんの穏やかな空気感が出ているなと感じますが、描くときに心がけていることはありますか?
自分が絵を描くことで、気持ちいいなとか、おいしそうとか、感覚的な部分の反応をもらえるのが一番嬉しいです。何か意識しているわけではないのですが、自分が心地よい感じで描けて、見る人も心地よく感じてもらえる絵が描きたいなと思っています。日常の中でも心地よいなと思うことは、季節が変わっていくなあ、とか、夏が終わって涼しくなってきたな、とか、冬はさむいけど気持ちいいな、とか、食べ物が出来上がっていい香りがするなとか…。ささやかだけど心地のよい日常の中の小さな感動を大切にしたいです。自分はのびのび描けていないなと思うこともあります。これでいいのかな?とか、苦しくなってるときもあります。
展示の初日に、鈴木成一さんが来てくださった際に「人物の背中の部分とかあんまり描いていない感じもいいね。そういうところが気持ちいい」と言ってくださいました。「細かく描き込むのもいいんだけど、大胆なところもいいんじゃない?」と。たしかに、ちょっと力が抜けている部分と、ぎゅっとなっている時の差があるので、のびのびやれる技術のような、そういうことがうまくなりたいなと思いました。

— ざっくりとしたタッチは小池さんの新境地ですかね。そんな絵も楽しみです。これからはどんな活動をしていきたいですか?
今回はあまりテーマを設けずに展示の準備をしたので、具体的なテーマを作ったり企画的な展示もやってみたいです。ストーリーがあったりするのもいいなと思います。仕事をするなかで、人と関わりながら作りあげていくのが好きだなと感じています。展示に向けて1人でやっているのもいいけれど、色々な人と関わりながら色々な仕事をしていけたらいいなと思っています。
2015年9月7日 11:28 AM |
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今週の作家さんはヒラノトシユキさんです。HBでは約3年ぶり、3回目の個展開催となります。
広告のお仕事や本の装画など、多方面でご活躍中のヒラノさん。
色鉛筆で描かれたラフな線画や、幾重にも塗られた絵の具の質感など、どの作品も見れば見るほど引き込まれます。さまざまな画材を駆使した自由な作風はヒラノさんならではです。風が吹き抜けるような気持ちのよい空間です、ぜひお立寄りくださいませ!

— 今回はどんなテーマで制作されましたか?
僕の場合、テーマを決めて描くというよりは、日頃してきたことや経験に伴うこと、旅行で見たものや撮った写真などを元に日々描いています。日々積み重なった時間の経過や記録、それらの中でやってきたことを展示しようと思いました。


— 色んなタッチで自由な作風がいいですね。タッチは違ってもヒラノさんらしさが出ています。描くときに心がけていることはありますか?
仕事でもオリジナルでも、自分の匂いや跡が感じられる作品、心に風が吹くような絵を描きたいと思っています。
自分の絵を並べてみると、落ち着くし、好きだなと思ったりいい絵だなと思ったりするので、その気持ちを大切にして描いています。
ただそれだけではなく、描いた絵に対してイラストレーションになるかは考えます。
どんな絵を描いても、その絵だけでは終わらせないようにはしたいなとか、イラストレーションになるための絵を常に研究しながら描いています。自分の色やタッチを残しつつも、それをどうイラストレーションにしていくのかというのが課題です。

— ヒラノさんは絵を描くときに画材の使い分けはどのようにされているのですか?
作品に勢いが欲しい時は筆を使い、少し繊細さが欲しい時は色鉛筆を使ったりしています。僕の作品サイトに載せている絵も、タッチが色々と分かれているのですが、お仕事の依頼によって変えてています。

— 最近はどのような営業活動をされていますか?
昔は色々と営業にまわりましたが、最近は特にしていないです。展示があるときには、DMや、年賀状を送るぐらいです。地道ではありますが、そうゆう事を何年も続けていく事が大事だと思います。
— そういった積み重ねが大切なんですね。今後、どんなイラストレーターになっていきたいですか?
極端かもしれませんが、ヒラノさんの一本の線が欲しいと言われるようなイラストレーターになりたいです。

ヒラノさんのオリジナルグッズも好評販売中です。
残り僅かのグッズも!ぜひこの機会にお求めください!
2015年8月31日 11:33 AM |
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HBファイルコンペvol.25 大賞展ラストを飾るのは、日下潤一賞を受賞された藤井紗和さんです。
ご自身初めての個展開催となりました。作家・小熊秀雄の童話『焼かれた魚』をテーマに、藤井さんならではの深みのある色彩と、引っ掻くように描かれた線で、繊細かつ大胆に表現されました。見る人の気持ちにそっと寄り添うようなあたたかい作品です。1匹の魚が主人公の、せつないお話とあわせてぜひお楽しみくださいませ!

— 今回は『焼かれた魚』という童話をテーマにされていますが、このお話を知ったのは何がきっかけでしたか?
この童話を書いた小熊秀雄という作家が、私の生まれ育った旭川に縁の深い詩人で、小学生の頃通っていた市民プールのある公園に小熊の言葉が刻まれた詩碑があるのですが、大人になるまで読んだ事がなく、家にあった小熊の童話をまとめた本で初めてその作品と出逢いました。
暗く救いがないお話しで衝撃を受けたのを覚えています。
ただ暗く悲しい中に、何かひっかかるものがあり、とても印象に残っていました。

— 地元に愛されていた作家さんなのですね。今回、藤井さんはまず物語を読んで、そこからイメージを膨らませるように描いていったのですか?
一番最初は、童話の頭から順にシーンを描いていたのですが、並べたときに面白くなさそうな状態になっていました。
一度リセットをし、全体の構成を考えてからまた新たに描き進めました。
— 文章を読み絵を描くという作業はやってみていかがでしたか?
最初は説明の図のようになってしまったのですが、だんだん1枚の絵としておもしろくしていかなきゃと思い苦労しました。

— 日下潤一さんの賞を受賞したときは、どんなお気持ちでしたか?
びっくりして、これはどっきりなのかと思うくらいでした。まさかそんなことが起きるとは思ってもおらず、身に余る光栄で展示が近づくにつれて、実感とプレッシャーが湧いてきました。
— この手法ではいつ頃から描かれているのですか?
昨年の12月のコンペに向けて制作しているときに、初めて描きました。
— この手法にはどのように辿り着いたのですか?
それまで自分なりの画材に出会えておらず、絵をおもいっきり描くという事が出来ずにいたのですが、唐仁原さんに「クレヨンで描いてみたら大胆になれるよ」と、言って頂いていた事があり、チャレンジしてみました。
それからは自分なりに試行錯誤しました。
道具や材質が変わると生まれてくるニュアンスが変わる事に気付き、試してみるごとに発見があり、新しい表情が生まれてきました。

— この手法の魅力、おもしろさはどんなところにありますか?
自分の性格上、白い紙にペンで描くときよりも、この描き方だと割とおもいきり大胆に描けます。プラスから引いていく感じが自分の性格に合っているなと感じています。

— 今回、初個展とのことですが制作してみていかがでしたか?
あまりの緊張感で、皆さんこんなことをされていたのだなと、初めて知りました。
でもとても濃密な時間になりました。
— 今後お仕事ではどのようなものをやってみたいですか?
やらせて頂けるなら、何でもトライしてみたいです。装画や挿絵などもいつか描いてみたいです。

審査員の日下さんと。
2015年8月23日 9:16 AM |
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HBファイルコンペvol.25 大賞展6週目は、藤枝リュウジ賞を受賞された桑原紗織さんです。普段はHBギャラリーのスタッフとしても働いている、桑原さんの2回目の個展です。

— この度は受賞おめでとうございます!受賞されたお気持ちをお聞かせください。
藤枝さんに選んでいただけるとは思っていなかったので、驚きましたが、今年こそは受賞したいと思っていたのでとても嬉しかったです。それと同時に、展示するんだというプレッシャーも感じていました。
— タイトルの「青い空の下で」のコンセプトをお聞かせ頂けますか?
今まで、楽しんで自然に描いてきた作品に共通するテーマだと思ったのと、夏の8月の展示なので、さわやかなイメージのタイトルにしました。
— 桑原さんは今年のHBファイルコンペの小冊子のイラストレーションも担当されています。さわやかなブルーが印象的です。
こちらもぜひご覧下さい。http://www.hbgallery.com/compe.html

— 前回の展示から、作風ががらりと変わっていますが、何か心境の変化があったのでしょうか?
学生の頃から身近な線画の技法で制作を続けてきました。画材を変えてもっと質感のある作品を作ってみたいなと色々画材を試していたところ、紙版画という技法を知りました。


— 紙版画の魅力はどんな所でしょうか?
刷りあがった時の楽しい気持ちと、圧力のかけ方や紙の塗らし方で、刷り方が変わり、偶然に思いがけない質感のものが出来る所が面白いと思います。
— 計算できない部分が魅力なんですね。今後もこの技法で続けていきたいですか?
景色とか、背景もある絵も描いてみたいので、もう少し続けていきたいです。

— 今回アンティークな小物の絵が多いですが、どのようにセレクトされたんですか?
泥くさい感じのものやシルエットが面白いもの、少しけったいなものなど、自分が楽しく描けるものを選んでいます。紙版画の質感に合いそうだなと思ったので、そういったものを中心に描きました。

— 今後はどんなお仕事をしてみたいですか?
普段絵を描いていて、怖いものやちょっと気持ち悪いものを描く方が楽しいなと思ったので、そういった絵が必要な本のお仕事をやってみたいです。装画のお仕事はまだやったことがないので、今年は目標にしています。お仕事以外では、詩を書いてくれる人を探して、詩と絵の本を作りたいです。
— 受賞によって活躍の場も広がりそうですね!ありがとうございました。

2015年8月9日 12:47 PM |
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HBファイルコンペvol.25 大賞展5週目は、副田高行賞を受賞された星野ちいこさんです。
ご自身初めての個展開催となりました。人物のふとした表情が丁寧に描かれた星野さんのポートレイト。風を感じる軽やかなタッチと、強さと繊細さを秘めた眼差しが魅力的です。お見逃しなく!

— この度は受賞おめでとうございます。今回、初めて応募してくださったそうですが、受賞を知ったときはどんなお気持ちでしたか?
その前の年に、一度申込みはしたのに作品搬入ができなかったので、今年こそは間に合わせようと思っていました。受賞を聞いたときは、みんなそう思うと思うのですが、最初は何かの間違いなんだろうなと半年くらい思っていました。すごい人がいっぱいいるのに、と思っていました。
— 今回、ファイル作りで意識されたことはありますか?
人を描く事は元々やっていたので、そこだけはありました。絵のテイストが定まらないままファイルに入れていたので、統一感があまりないなと思いつつ作っていました。
— ポートレイトはいつ頃からテーマにされているのですか?
子どもの頃から人ばかりを描いていました。よくお人形さんを描くじゃないですか?あの延長だと思います。マンガ家になりたかったのでずっと人を描いていました。

— 星野さんの作品は透明感がありますが、画材は何を使用されていますか?
アクリルガッシュで描いています。コンペに応募する2年前くらいから、ちゃんと絵の具で描き始めました。描く方法が定まっていなくて、絵の具を厚めに塗ったり、顔を黒く塗ってみたり、白くしてみたり、試行錯誤中だったなという感じでした。
— イラストレーターになりたいと思い始めたのはいつ頃でしたか?
高校生の時、進路を美大に決めてその時には漫画家になりたいという願望はいったん終了しました。その後は、お話はないけど絵だけ描いている状態で、習慣のように続けていました。
大学ではデザイン科に入り、その後はデザイナーになりました。並行して人物の絵も描いていました。
デザインの仕事をしていると、イラストを描く仕事がたまに出てくるので、ちょいちょい自分でも描いていました。ただ、仕事によって絵柄を変えなければならないので、それをやっているとバラバラすぎて、中心の芯がない状態になってしまうんです。「こういう絵を描いていますよ」というのがありたいという気持ちは常にもっていました。そこから、ちゃんとやってみようと思いました。


— 人物を描くときは資料など見ますか?
街を歩いている人を眺めるのが好きなので、そういう人たちを参考にしたり、写真集や雑誌を見てこういう雰囲気の人が好きだなと思ったらストックしています。
— 現代の人の雰囲気が、着ている服などからも感じられますね。星野さんはもう作品の売り込みはされていますか?
まだしていないんです。自分の職場で、広告の絵を描かせて頂いたのですが、それ以外ほとんど外の仕事はやったことがなく、これからやらねばと思っています。

— やってみたいお仕事はありますか?
なんでもやってみたいです。以前、MeMe Design Schoolの装丁の授業で、青山塾の生徒さんとMeMeの生徒さんが組んで、1冊本を作る授業がありました。仕事ではないですが、装丁の絵をはじめて描いたのですごくおもしろかったです。
— 本のお仕事も来るといいですね。今後益々のご活躍を楽しみにしております!

2015年8月3日 6:20 PM |
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HBファイルコンペvol.25 大賞展4週目は、仲條正義賞を受賞された長谷川朗さんです。
まる、さんかく、しかく…などカラフルなカタチの組み合わせが楽しい長谷川さんの作品。
キョロキョロとした2つの目玉が可愛らしい、今にも動き出しそうなキャラクターがたくさん登場します!色彩の美しさもぜひご覧いただきたいです。ぜひお立寄りくださいませ!

— この度は受賞おめでとうございます。今回は何度目の応募だったのでしょうか?
今回で3回目です。最初の頃、自分の作品を出そうと思って、片っ端から色々なコンペに送っていました。
— 受賞を知ったときはどんなお気持ちでしたか?
ダントツで仲條さんの作品が好きだったので、選んで頂けて嬉しかったです。自分が好きと思っているものが、作品にも出ているんだなと改めて感じました。
— 長谷川さんが絵を描き始めたのはいつ頃ですか?
ちゃんと描き始めたのは、3年前くらいからです。妻が刺繍作家なのですが、その作品がギャラリーに置かせてもらえるようになったことが悔しくて、それがきっかけにもなりました。自分もそういうことがずっとやりたかったんです。それが3年前で、イラストレーションコンペのチョイスに応募し始めました。

— 奥様の刺繍ブローチ、会場でもとても人気ですね。
長谷川さんは絵を描くときに、それぞれテーマを決めてから描かれるのですか?
テーマは決めずに直感で描き、半分くらい描いてそこから固めて行きます。どこまでもっていこうかな?とか、これ以上塗るとしつこいかな?と思ったり、さみしい時は線を引いてみたり。引き際がとても難しく、最後の方で迷って置いたままにしたりすることもあります。

— なるほど。確かにバランスが難しそうですね。長谷川さんは、学校などで絵の勉強をされていたのでしょうか?
いえ、したことがないです。普段、ヴィレッジヴァンガードで勤めているのですが、職業柄色んなものを見てきたことが糧になっているなと思います。元々、1番好きなものは映画で、中学校の頃から1人で映画館に観に行っていました。今でも色んなものの中心にあるのが映画で、そこから派生して絵や本、音楽などへの興味へ繋がっていると思います。
— 影響を受けた作家さんにはどんな方が居ますか?
最初の頃は、ディックブルーナさんです。ブラックベアとか、初期の黒を基調としたデザインが好きで、作品集も好きでよく見ていました。柳原良平さんもすごく好きですね。今の作風を辿って行くと、そのお二人に影響を受けていると思います。デザインだったら、菊地敦己さんや服部一成さんが好きで、やっぱりそこから仲條正義さんに行き着きつくんです。
ミロやカンディンスキーも好きです。それまで、昔の絵を見ることはあまりなかったのですが、自分が絵を描き始めてから好きになりました。

— 今回が初個展とのことですが、やってみていいかがでしたか?
自分の中では一旦区切りができたという感覚で、最大限のことは出せたかなと思います。
今までは発表する場がなかったので、今回の展示で出し切って、また次の表現に行けるんじゃないかと。ここ1~2ヵ月で急ピッチに描いてきたので、そこから見えてきたものはあるなと思います。

— 今後、どんな活動をしていきたいですか?
書店で働いているので、本の表紙はやってみたいなと思います。絵本もやってみたいです。
元永定正さんと中辻悦子さんご夫婦にも影響を受けたので、ああいう感じのことがやりたいです。

長谷川朗さんと審査員の仲條正義さん。
2015年7月27日 4:23 PM |
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HBファイルコンペvol.25 大賞展3週目は、鈴木成一賞を受賞されたagoeraさんです。
ゴミ捨て場や台所、白いシャツなど日常の風景を中心に、
淡い色彩ながら静かな迫力も感じられる、力のある作品がずらりと並びました。
受賞後は、鈴木成一さんから装画のお仕事のご依頼もあり、今後益々のご活躍が楽しみです。
ぜひお立寄りくださいませ!

— この度は受賞おめでとうございます。
鈴木成一さんの大賞と聞いたときはどんなお気持ちでしたか?
その時は勤務先のギャラリーにいて、最初は特別賞かなと思ったんですが、
大賞と聞いて本当にとれるとは思っていなかったのでびっくりしました。
— こんな展示にしたいというイメージは元々ありましたか?
そんなにコンセプトは決めず、コンペの準備の段階でたくさん描いていました。
これまでは、色数やタッチを盛り込みすぎてた部分が多かったので、
そういった部分を削って個性のところを見直そうという気持ちでした。
そういうところを一番意識してまとめました。


— 応募する際に、ファイルの見せ方で意識されたことはありますか?
全体的な統一感が必要だったので、コンペのファイル用に全部描き下ろしました。
これまでHBのファイルコンペで受賞した人を見てると、シンプルな構成で、
ごてごてしていない抜け感のある絵が多い印象だったので、作品選びはそこを意識しました。
印刷の仕方も、出力の色が綺麗に出るように工夫したり、絵の大きさも原寸に近い方が
伝わるかなと思いました。色の共通性も意識して、黒い部分には青や紺、グレーを
調整した色を使って統一感を出しました。

— 実際に展示をしてみて、鈴木さんからはどんなお言葉をかけてもらえましたか?
「灯台」の絵はやっぱり良いと言ってもらえました。
全体的に基準点を越えているけど、もっとさらに越えて行かないと、といった内容も。
自分自身、ちょっと油断していたなと思っていたし、コントロールしきれていない部分が
あったので、仰る意味がわかりました。もっと上を目指さないとなと感じます。

— 次の新たな目標はもう決まっていますか?
この方向で仕事としてやっていけるのかわからないですが、
このままでいいとは思わないので、この方向性のさらに上の部分を突き詰めていきたいです。
まだまだ洗練されていないところがあるので、できるところまでやってみたい。
色々と探ったり、発見や吸収をして違う方向性のテイストも探しながら、相乗効果でもっと絵が良くなるんじゃないかと思っています。

agoeraさんと鈴木成一さん。 Photo by Morisaki Tadashi
2015年7月20日 11:49 AM |
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