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藤枝リュウジ個展 「WHAT’S ENTERTAINMENT」

今週の作家さんは、藤枝リュウジさんです。

藤枝さんは、1995年から放送されたNHKこども番組「ハッチポッチステーション」、
その後の「クインテット」につづき、現在は「フックブックロー」のキャラクター・セットデザインと
アニメーション、アートディレクションをご担当されています。
数々の名キャラクターを生み出してきた藤枝さん。
日本で最も幅広い層に愛されているイラストレーター、と言っても過言ではないでしょう。

今回はそんな藤枝さんの新作イラストレーション、全26点を展示・販売しております。

 

 

 

さまざまな楽器を思い思いに演奏する、愛らしいキャラクターたち。
ポンポン、ジャーン、ポロンポロン… ワン!
迷いなくグイグイっと引かれたマジックペンの線は
見ているだけで、自由で楽しい気分に!

 

 

リズミカルな構図や、軽やかなタッチ、随所に見られる粋な演出…
見る人を存分に楽しませてくれる、藤枝さんの作品は音楽そのもの!
どのキャラクターも、ユーモアたっぷりな表情やしぐさに、
思わず ふふふ!と笑みがこぼれてしまいます。

これからも藤枝さんの絵筆からは、数々の名キャラクターが誕生し、
たくさんのファンの心を魅了し続けるのだろうと感じました。

 

福福百貨展「どどっと展~福福百貨展Vol.5~」

今週は総勢13名の作家さんによる展覧会です。
イラストレーター福井真一さんのイラストレーション教室仲間で結成された福福さん。

越智あやこ/かとうくみこ/カトウミナエ/かわぐちもも/国分チエミ/コイデヒロミ/
近藤惠美子/佐藤ワカナ/高橋靜秋/難波みえ/マスリラ/光安知子/山下以登

“福福”としては5回目となる今回の展覧会。HBギャラリーでは初めての展覧会となります。

 

各々のテーマカラーにそって 、自由な発想で描かれた作品たち!

 

 

カタチはすべて「丸」で統一されています。
会場内は丸だらけ!!なんだか縁起がいいですね。

 

 

連日、お祭りのような賑やかさに包まれている福福百貨展!
楽しい気分になること間違いなし!です。みなさまのお越しをお待ちしております。

 

芳野 個展「Little trip」

今週の作家さんは、HBでは初めての個展となるイラストレーターの芳野さんです。
普段はリトグラフという版画技法を用いて、イラストレーションを描かれている芳野さん。
昨年12月に開催された6人展「凸凹」にもご参加いただきました。

今回の展覧会ではすべて手描きでの作品づくりに挑戦!
これまでの作品の雰囲気は残しつつ、手塗りの質感やぬくもりが感じられる、愛らしい作品たちが並びました。

 

 

— まずは作品のテーマについてお聞かせ頂けますか?

今回は「散歩」をテーマに描きました。
もうひとつ、自分のなかでは「手描き」をテーマにしています。

 

 

— 手描きの作品もいいですね。素朴な感じがかわいらしいです。
手描き作品で展示をしようと思ったきっかけは何ですか?

ずっと前から、HBで個展をやるなら手描きで!と決めていたんです。
これまでの展覧会では、ずっとリトグラフ作品を展示していました。
半分がリトグラフ作品、半分が手描き作品、という展示もしたことがあるのですが、
すべて手描き作品というのは今回が初めてなんです。

リトグラフの制作は、週に1度しか版画工房に行けないということもあり、
リトグラフでのイラストレーションのお仕事は、
既存の作品使用と例外を除いてあまり受けていません。
お仕事では、版画の手法を用いてデジタルで制作しています。

最近は、パソコン上で版画のように3~4色のレイヤーを重ねると、
わりとリトグラフのような出来上がりになるので、その手法でお仕事の方にも提案するようになりました。
展示ではリトグラフ作品、仕事ではデジタル作品ということに、
だんだんとジレンマを抱える様になってきた…というのがきっかけにもなりました。

 

 

— 手描きの方が、描き手の雰囲気が伝わりやすい気がします。今回、画材はどんなものを使用しているんですか?

アクリルガッシュやオイルパステル、色えんぴつ、メディウム、ステンシルなど、
いろんな種類の紙に、画材も変え、様々な技法で描きました。
こうして飾ってみると、いろんな描き方をしたけれど、バラバラにはなっていないんだなと感じました。

 

 

— そうですね、きちんと芳野さんのテイストが感じられますよね。

絵の具を塗った上に、色えんぴつがうまくのらないときはステンシルで色をのせたり…と、
手描きになっても版画の技法が抜けていないみたいです。
版を重ねたり、色面を重ねたりすることは癖になっていますね。

 

 

— 版画のように、手でも描かれる!やはり身に付いているんですね。
今回、ご自身で思う展示の見所はどんなところでしょう?

入り口に飾っている展覧会のDMの絵を、本の表紙に見立てていて、
その本をめくると女の子がお散歩に出掛ける…というお話のようになっています。
作品全体がつながっているような、1つ1つの作品が自立しているような、
そんな展示を意識しました。

— あ、ほんとうですね!いろんなストーリーが浮かびます。ぜひ、みなさんにも見て頂きたいですね。
最後になりますが、今回の手描きの手法でやってみたいお仕事などお聞かせいただけますか?

文芸誌のお仕事をやってみたいですね。詩に絵をつけるような!
今後もデジタルでのお仕事は続けていきたいと思っています。
デジタルは、色面など整頓された感じがしますが、手描きは手塗りの質感やざっくりとした感じが出て、
デジタルとはニュアンスが少し変わる気がします。
お仕事の内容によっては技法を変えたりしながら、色やテイストは変えず両方続けていきたいです!

 

嶽まいこ個展「ブーバ&キキ姉妹のコレクションノート」

今週の作家さんはHBでは初めての個展となる嶽まいこさんです。
石川県ご出身の嶽さん。金沢の美大を卒業後上京し、
現在はギャラリーでお勤めしながら絵を描いています。

架空の姉妹、ブーバとキキのコレクションを紹介するという今回の展覧会。
嶽さん独特のファンタジーな世界観と、原画の美しさをぜひ会場でお楽しみください!

— まずは個展開催おめでとうございます!
作品を飾り終え、初日を迎えた感想をお聞かせいただけますか?

個展の準備を始めたのがゴールデンウィーク頃からだったのですが、
実際に手を動かして本格的に描き始めたのが8月の中旬…
そこから全速力で疾走後、初日を迎え…という感じで、燃え尽きました…(笑)
個展ための作品制作のほか、並行して他の仕事もあったので、
これは1日でも欠けたらまずいぞ…と、エクセルで作ったスケジュール表とにらめっこしていました。
でも体調を崩すこともなく、無事に展示をむかえられ良かったです!

— 素晴らしい展示になりましたね!ほんとうにおつかれさまでした!
ご自身で思う今回の展示の見所はどんなところでしょう?

“ブーバ&キキ効果”という実験があるのですが、その言葉から派生して架空の姉妹をつくり、
その2人が好きで集めたコレクションを紹介しています。
どっちがブーバで、どっちがキキの集めたものなのか、考えながら見てもらえるとうれしいです。
会場内に答えが書いていないのは不親切ではあるのですが…楽しんで頂きたいです!
それぞれのモチーフの特徴としては、キキは乙女っぽくて硬質な感じがあり、
ブーバは現実主義、性格がちょっと暗い…など、
言葉の音からイメージをふくらませてモチーフを選んでいます。

ー 色合いなども2人のコレクションを見比べると、違いがわかりますね。
会場で絵を見た方は驚かれたと思うのですが、原画が本当に美しい!画材は何を使用しているんですか?

主にオイルパステル、色えんぴつ、アクリルガッシュです。

ー 写真ではうまく伝わらないので、ぜひ会場で見ていただきたいです!
どの作品にもファンタジーな要素が含まれていますが、
普段からこのような想像をしたり、アイデアを出したりしているんですか?

いいえ、普段は全くですね。(笑)
まず、テーマを決めてそこからアイデア出しをし、広げていくという感じです。
ストーリー性は盛り込みたい!という想いはありますね。
展示をするごとに設定を決めて描いています。
「こんな家があったらいいな」「こんなお菓子があったらいいな」というところから、イメージをふくらませます。
ドローイングのように、勝手に手が動いてどんどん描ける、というタイプではないですね。

ー それにしても、楽しい世界観です!嶽さんの創造力はたくさんの人を楽しませられると思います。
最後になりますが、今後やっていきたい活動や抱負などお聞かせいただけますか?

絵本を作ったり、漫画を描いてみたいなぁと思います。
絵のお仕事はなんでも楽しめるので、どんどんやってみたいです!

 

亀井武彦創描展「よきことあれ」

今週の作家さんは亀井武彦さんです。

「よきことあれ」と題された今回の展覧会では、

“こんな時代だけど、みんな殻をやぶって元気になろう!”
“もう一度、立ち位置を見直してみよう!”

といった、亀井さんから現代を生きる若者たちへ向けたメッセージ性のある作品が並びました。
どの作品からも光を感じる、明るさに満ちた世界観が広がります。

 

 

亀や一角竜、ハートなどをモチーフに、
すべての作品がアジアの曼荼羅をベースに描かれています。
西洋・東洋を融合させ、言語を問わず視覚で伝えるメッセージ。

 

 

会場のあちらこちらにのぞく、亀井さんの遊び心溢れた立体作品にもぜひご注目ください!

また、これまで出版された亀井さんの HB VISUAL BOOK も販売しております。
この機会にぜひお手に取ってご覧下さいませ!

 

いきあいし」¥1,300

 

瀑 玄亀素描」¥1,000

和田誠・チャリティーイラストレーションについて

和田誠チャリティーが、本になりました!
「自分にできることは、絵を描くことだけ」と2011年4月から、
1点1点すべて違う絵柄で描いた作品を販売し被災地のために寄付、その作品は900点を超えました。※2014年5月時点
和田さんの集大成的作品集!全国の書店でお買い求めいただけます。

和田誠「画廊の隅から 東日本大震災チャリティ・イラストレーション作品集」
http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2178737

また、現在もギャラリー奥で和田誠チャリティーは継続中!
毎週木曜日の11:00~販売、作品は1点1万円です。
毎週10枚のみの販売のため、先着順とさせていただいております。
11時の時点で売り切れになる場合もございますのでご了承くださいませ。

発売日や作品テーマは、HBギャラリーのTwitterでお知らせしております。
 https://twitter.com/HBGALLERY

※日曜日はスタッフが不在のため、販売をお休みしております。
その他の販売時間についてはギャラリーへお問い合わせください。

新倉サチヨ個展「はてなの茶碗」

今週の作家さんは、HBでは2回目の個展となる新倉サチヨさんです。
今回は、これまで描いてきた風景画の作風とは雰囲気を変え、新しいモチーフにチャレンジされた新倉さん。
ご自身の好きな”落語”をテーマに、ユーモア満載な色とりどりの楽しい世界が広がります。

 

 

— 今回は新しい作風にチャレンジされましたね。何かきっかけはありましたか?

これまでは光と影を描くような風景の作品を主にしていたので、
写真などの有り物で下地を作っていったり、合成をしたりというような描き方が多かったんですね。

徐々にそういった描き方から、自分で絵をクリエイティブするということに挑戦したいと思うようになりました。
前の描き方の方がよかった…と思われる方がいるかも知れないのですが、
チャレンジする姿勢を見せて行きたい!という想いもあります。
今回は元々好きだった落語をテーマに描きました。

 

 

— 今回は人物もたくさん登場しますね。新鮮です。

やはり、落語だと人物ありきなので。
人物が描けないと、なかなかお仕事にも繋がりにくいような気がしますね。

 

 

— どのキャラクターも性格が出ていますね。ほのぼのとしてかわいらしいです。
普段、落語はどのように聞いているんですか?

YouTubeにたくさんアップされているので、それで聞いています。
今回、選んだ作品もすべてあると思うので、気になったお噺があったらぜひ聞いてみてほしいです。
落語は耳で聞きながら絵を描けるところがいいですね。
映像だとそうはいかないですからね。

 

 

— 確かに、両方できますね!絵を描く際に、資料などは見るのですか?

時代背景や風俗など、調べることがたくさんありました。
幕末時代の写真を見たり、浮世絵を調べたり、花魁の髪型はどうなっているんだろう?といったことなど…
作品のなかでピンクの着物を描こうとしていたのですが、資料などを調べてみると
その当時、庶民は派手な着物を着てはいけなかったそうなんです。
でも、絵の世界では多少想像も交えて楽しく描いています。

 

 

— 今回の展示でも飾られていますが、新倉さんはすでに落語の絵を描くお仕事をされているんですね。

雑誌の連載で落語のコーナーを設けていただけました。
プロフィールに「落語好き」と書いていたことがきっかけなんですよ。

— すごいですね!好きなことはどんどんアピールしていくことが大事ですね。
今回の展示では色々なことに挑戦されましたが、今後はどのような活動をしていきたいですか?

やはり絵を作る仕事がしたいですね。
調べたり、打ち合わせをしながら、絵を作っていくような、そういう描き手になりたいです。
また、絵が好きな人以外にも、わくわくしておもしろいなと思ってもらえるような絵を描いて行きたいと思います。

 

北原明日香個展「森」

今週の作家さんは、イラストレーターの北原明日香さんです。
北海道ご出身の北原さん。地元で中学校の美術教師を経験したのち、イラストレーターを目指し上京されました。
現在は、装画や挿絵、広告のお仕事などでご活躍されています。
今回は「森」をテーマに、北原さん独特のタッチと色彩が気持ちのよい26作品が並びました。

 

 

— 北原さんはこれまでも、個展やグループ展で活動の場を広げていらっしゃいますが、
今回HBギャラリーで展示をしようと思ったきっかけは何ですか?

今までとは違ったお客さんに来て頂けるのではと思ったことと、
好きな作家さんが個展をされている会場なので、いつかは自分も!と思っていました。

—  ありがとうございます。とても素敵な空間になりました。
今回の展示は「森」がテーマですが、普段の北原さんの作品も自然のものや風景の印象があります。

身近な風景や、身の回りのものをモチーフにするのが好きですね。
そこから物語がイメージできるようなものを描きたいと思っています。

 

 

— これまでの北原さんのお仕事をご紹介したいのですが、特に印象的なのが
「置かれた場所で咲きなさい」の装画のお仕事。どの書店にも必ずと言っていいほど置いてありますよね。

この本は2012年のベストセラー第2位になったそうです。ちなみに1位は「聞く力」だそうですよ。

— 2位!すごいですね。たくさんの方の印象に残っていると思いますよ。
こちらの本「ハローグッバイ」はまた違ったタッチで素敵ですね。中にもたくさんの絵が描かれています。

 

 

この本は、松浦弥太郎さんにお送りした作品ファイルがきっかけで頂いたお仕事です。
ファイルにはこれまでのアクリルガッシュで描いた絵を入れていたのですが、
この本は全ページに絵が入る予定だったので、それだと重い印象になってしまうのでは…ということで
はじめて線画に挑戦しました。

 

 

— 線画からも北原さんらしさが感じられます。
中身の絵もすごく素敵なのでぜひたくさんの方に見ていただきたいですね。

会場の作品に話をもどしますが、モノトーンの草花の作品はこれまでの作品とまた違った印象がありますね。
実際に見て描かれたものですか?

近所で見つけた草花を元に描きました。
色で迷ってしまい、形のことを色々と考えることができず…
モノクロである程度の枚数を描いてできた作品です。

 

 

— インテリアになるような作品ですね。見ていると心が落ち着きます。
色鮮やかな自然の風景と、モノトーンの草花の対比が楽しめますね。今回、作品を飾ってみていかがでしたか?

今回は迷いながらしつこく描きました。失敗しては描き直して…両方とも実験的にやってみました。
色を変えたり、重いかな?と思いつつ何重にも色を重ねたり。どんな反応があるのか楽しみです。
いろんな意見を聞いて、これからの方向性を考えていこうと思います。

 

仲條正義賞 工藤慈子個展「模倣図 – COVERS – 球美主義Ⅲ」

HBファイルコンペvol.23 大賞展7週目、ラストを飾るのは仲條正義賞を受賞された工藤慈子さんです。
今年1月に開催された展覧会から、さらにパワーアップし「模倣図 – COVERS – 球美主義Ⅲ」として帰ってきました!
今回は工藤さんが描いた作品と、元にした名画とを見比べることができ、それぞれの違いを楽しめる展示となりました。工藤さんらしいアレンジによって、全く新しい作品として生まれ変わった水玉の名画たちをぜひご覧下さい!

 

 

— 仲條正義賞おめでとうございます。
-COVERS- としては今回が3回目の展示となりますが、取り組んでみていかがでしたか?

思っていた以上に浮世絵が好きなんだなと気付いたり、
元の名画の線をなぞっていくことでとても勉強になりました。おもしろかったですね。
あとは、好きな名画を次々と選んでいくので、次はどんな絵を描こうかな?と考える時間がなく、気持ちが楽でした。

— 工藤さんの名画のチョイスもおもしろいです。ご自身で気に入っている作品はありますか?

ルソー、写楽、北斎が気に入っています。

この作品は、ぎっくり腰になってしまい寝ながら描いていた絵で…思い入れが強いですね。
ルソーは思いのほか自分の描き方と相性がいいなとも思いました。

写楽と北斎はどうしてもやりたくて描いた作品です。
一度失敗してしまったのですが、もう一度描き直したら納得がいきました!

 

 

— どの作品も名画をそのまま描くのではなく、
それぞれに工藤さんらしいアレンジが効いているのがおもしろいですね。

風神雷神も、最初は一枚ずつ描こうと思っていました。
でもそれだとつまらないしなぁ…ならばくっつけてしまえ!と。

 

↑この絵も元々は一人ずつ描かれた細長い作品なのですが、
2作品が隣同士で並んでいたのを何かの図録で見ていたので、自然とこのような構図に。
同じお芝居に出てくる登場人物だそうで、2人の仕草などが隣り合わせになっても不自然にはならなかったですね。

— 背景も含め、とてもモダンな仕上がりです!着物の柄がおしゃれですね。

着物の格子柄は特に大変でした。描いては他の作業をし、また描き始めて…と
時間をかけて少しずつ温めてきた作品です。

 

 

— 板に描くのも新しい試みですよね。

お金をかけずにそのまま板に描けるのがいいです。
最近、私の周りに板や木目を利用して絵を描く作家さんが多いので、
自分も真似してみよう!と思い描いてみました。

— 前回の個展の際、工藤さんが「もう出し切ってしまった。次の展示どうしようかな…」と仰っていたのが印象的でしたが、今回の作品を拝見して、その言葉を払拭するような素晴らしい展覧会だなぁと感じました。新しい試みもあり、改めて工藤さんの探究心に感動しました。

もうちょっと描けそうな気がしますね。
(壁面の空いたスペースを見て)  この隙間が気になるなぁ…なんて。

 

 

永井裕明賞 濱愛子個展「サマタイム」

HBファイルコンペvol.23 大賞展6週目は永井裕明賞を受賞された濱愛子さんです。
普段はグラフィックデザイナーの遠藤享さんのデザイン事務所でお勤めしながら、
イラストレーションを描かれています。
HBでは初個展となる濱さん。紙版画を用いた独特な風合いで描かれたモチーフは、
ほとんどが濱さんの身の回りにある大切なもの。それぞれに愛着が感じられます。
濱さんならではのユーモアな形や表情をぜひお楽しみください!

— 永井裕明賞おめでとうございます。
受賞の知らせを聞いたときはどんなお気持ちでしたか?

びっくりしました。

— 今回は何回目の応募でしたか?

5~6回目くらいでしょうか。その間、作風も変わっていったと思います。

— 今回の展示テーマについてお聞かせいただけますか?

ファイルコンペの作品は、背景のベージュに助けてもらっていた作品だったので、
それに頼らないものを作りたいなという想いから、
今回は強い作品、重みのあるものを作りたいと思い制作しました。
以前の作風に飽きていたということもあり、別のものにチャレンジしたかったんです。
まとめられるか心配でした。

—  モノクロを基調としていますが、ところどころ色も入っていて涼しげですね。
個展は2回目になるそうですが、HBで展示をしてみていかがでしたか?

みなさん親切な方ばかりで…スタッフさんにおんぶにだっこでした!
期間中、多くの方においで頂いて幸せでした。

— そう言って頂けてこちらも嬉しいです!
濱さんは普段、デザイン事務所でお仕事をされているそうですが、絵はいつ描かれていますか?

電車の中と、朝、自宅で描いています。

— 電車の中ですか!

誰かに見ていてもらった方が描けるんです。
自分が降りる時間が来るので、それまでにやらないと!という感じで。
何もしていない時が、電車の中しかないというのもありますね。
夜は基本的に描きません。
ネコと遊んだり、掃除や洗濯、明日の準備、ごはんを食べたり…といった感じです。

— 時間の使い方を工夫されていますね。両立されていて素晴らしいです!
最後になりますが、今後の抱負をお聞かせ下さい。

強くて、風が吹くような涼しい絵が描きたいなと思います。
絵を上手に描くというよりは、心身統一でしょうか。
心と体が一緒になったときに、いい絵が描けるのかなと思っています。
あまりがんばらないようにしています。変に力が入っちゃうので。

— すてきなお話をありがとうございました。また作品を拝見できるのを楽しみにしております!