休廊、オンラインショップお休みのおしらせ
まことに勝手ながら、
4月26日(土)〜 5月8日(木)まで、GW期間のため休廊とさせて頂きます。
それに伴いまして、HBオンラインショップの発送業務もお休みさせていただきます。
休廊期間中にいただきましたご注文やお問い合わせについては、
5月9日(金)以降に順次対応させていただきます。
商品発送は5月12日(月)以降となります。商品到着が遅れますことご了承くださいませ。
ご不便をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。
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今週の作家さんは鈴木さや香さんです。
HBでの展示は、HBファイルコンペvol.19での特別賞展以来、約5年ぶりとなります。
ギャラリーでの個展は今回が初めてだそうです。
パステルの涼しげなグラデーションのタッチが印象的な鈴木さんの作品。
今回はそのタッチを軸に、より一層広がりを感じさせる表現にも挑戦され、
さまざまな海の表情を描きました。見る人それぞれの、海の記憶が呼び起こされるような
どこかノスタルジックな気持ちになれる素敵な展覧会となっております。
鈴木さんが書かれた、それぞれの作品にまつわるお話とあわせてお楽しみください。
− 今回の展示テーマをお聞かせいただけますか?
まずはじめに、海にまつわるものを描きたいなという思いがありました。
「何を描こう」というところからスタートし、ストーリーを感じられるものを描きたい!と。
自分の実体験だったり、ノンフィクションな部分とイメージを追加して織り交ぜた
色々な海のストーリーを作りました。
– 「海のある地域にうまれました」と書かれていましたが、ご出身はどちらですか?
静岡県の焼津市というところです。まぐろの水揚漁で有名な土地なんです。
地元以外の方が焼津に来ると、まず電車のドアが開いた途端「魚くさい!」と言われます
それくらい海沿いの町です。学校帰りにふらっと海に寄ったりしていました。
– とても身近な存在だったのですね。
今回展示をするにあたり、見せ方で意識されたのはどんなところですか?
新しいことをしたかったのですが、あまりいつもの作風とかけ離れると、
それらを描かないと思われるのも嫌で、そのバランスが難しかったです。
– 色んな手法で描かれているように見えますが、画材はどんなものを使われましたか?
パステル、リキテックス、ラッカーなどを使って描きました。
普段から印刷のような表現が好きで、版のずれた感じを自分でもやりたいなと思いました。
昔のロシア絵本のような表現が好きなんです。
今回はスプレー表現が 特におもしろかったです。古い感じの印刷のような表現ができるところや、質感が好きですね。
– 手法は違っても、鈴木さんのすきな雰囲気が出ていて素敵だなと思いました。
お話もとてもおもしろかったです。文章は普段から書かれているのですか?
普段は書かないですが、本を読むのが好きです。
ミステリーも、旅行記も、ジャンル問わずなんでも好きです。
自分でも絵と文章をいつか描けたらなと思います。
– 鈴木さんは以前、DRAFT でお勤めされていたそうですが、
どのようなお仕事をされていたのですか?
D-BROS事業部というところで、ステーショナリーの営業を3年ほど担当していました。
デパートやミュージアムショップなどのお取引先へ営業に行きました。
全般的な営業活動にたずさわれましたし、ものを作って売るとはこういうことなんだ、と
とても勉強になりました。
– 営業職をされていたのですね!その後、イラストレーターの道へ進まれたのですか?
会社を辞め、絵本作家になりたくて公募へ出しました。でもなかなか通らない…。
文も絵も、いきなり一緒には無理だとわかり、絵だけに絞りました。
友人に「HBファイルコンペというのがあるよ」と紹介してもらい、
その時に応募した作品で、副田高行さんの特別賞をいただきました。
受賞のお電話をいただいたとき、派遣の事務仕事の最中だったのですが、
電話口で「本当ですか?!」と驚きました。感動してすぐに親へ電話したことを覚えています。
– こちらも嬉しいです!その後は売り込みなど行かれたのですか?
出版社やデザイン事務所へ作品の持ち込みに行きました。
ひどいこともいっぱい言われて、 泣きながら帰ったこともあります…
自分の作風は出版業界には合わないのかなと思い、
イラストレーターをマネジメントしている会社へ持ち込みに行きました。
しかし、そこでの描いてほしい絵とは、
” きれいなOLさんがお茶をしている絵 “といったようなものでした。
なかなか合う人に出会えなかったんです。
最初にいただいたお仕事は、DRAFTを出て独立した方からいただいたものでした。
「母の日のカーネーションを、上手に描かないでほしい。自由に。」といった依頼で、
形をくずして、カーネーションとギリギリわかるくらいの絵を求められました。
「いつものよくわかんない感じで描いて」と言ってもらえたことで、
こういう人と仕事をすればいいんだ!と思えたのです。
自分と合う人とはそんなに出会えませんが、
みんなと同じ進路を選んでも、自分は違うのかなと思いました。
たとえば、絵からモノを作ったりすることは、他の人に評価されなくても1人で動ける。
納得できる何かを常に探しています。
– その気持ちを保つことは、大変ですがとても大切ですよね。
今後、こんなお仕事をやってみたいと思うことなどお聞かせいただけますか?
テキスタイルをやってみたいです。
今回描いたような、波のチェックで布を作り、スカートやワンピースにしたいですね。
海外の方ともお仕事をしたいですし、向こうのテキスタイルと組めたらおもしろそうだなと思います。
青が好きなのですが「自分はどの青が好きなんだろう?」と何年も研究しているんです。
今は、少し紺がかった紫っぽい青が好きだなと。
「キタノブルー」のような、自分の色みたいなものがいつか欲しいです。
– それはおもしろいですね!完成したらぜひお知らせくださいね。
素敵なお話をありがとうございました!
今週の作家さんは最上さちこさんです。HBでの個展は約2年半ぶり、4回目の個展となります。
元HBスタジオのデザイナーでもある最上さん、現在はフリーのイラストレーターとして
数々の装画や挿絵を手掛けられています。
見ているだけでハワイの風を感じられるような、のんびりとした心地のよい作品たちが並びました。
ハワイへ旅に行きたいなぁ…と思わせてくれる、最上さんの描く丁寧で美しい原画の数々、ぜひ見にいらしてください!
– まずは今回の展示テーマについてお聞かせいただけますか?
ハワイ島は真ん中に山があって、その周りをぐるりと一周できるような道があるんです。
そこを5日間かけて車で周り、見てきた風景を描きました。
信号もなく、道も混んでいないので同じスピードでドライブができて気持ちよかったです。
あまりにもよかったので、今回個展で描いてみようと思いました。
– ハワイ島の良さはどんなところにありますか?
空気がきもちいいですし、とにかく心地よかったです!
緑がたくさんあるのですが、その一方で火山もたくさんあって、人を寄せつけず木も育たないような
ハードな土地だなぁと感じる場面もありました。
溶岩台地なので、黒いビーチが存在したり、塀も溶岩で出来ていたり、道路の脇には溶岩が転がっていたり…
人が謙虚に、自然から土地を借りて住んでいるんだなという印象を受けました。
– 最上さんの絵からも、すてきな場所なんだろうなというのが想像できます。
今回の作品はなにで描かれているのですか?
下地として墨汁で濃淡を描き、その後アクリルガッシュとリキテックスで着彩、色鉛筆でタッチを付けています。
– 深みのある色合いがいいですね。
少し遡ったお話しをお聞きしたいのですが、最上さんは子供の頃から絵がお好きでしたか?
幼稚園くらいからずっと一人で描いていました。
チラシの裏に絵を描いたり、少し大きくなってからは自分で自由帳を買って描いていました。
高校では美術部に。その後の進路は一般大か美大で迷ったのですが、美大へ行くという決定的な理由がなく、
周りにも美大へ行く人がいなかったので、芸術分野も学べるような一般大学へ進むことを決めました。
でもそこが落ちてしまい、1年浪人することに。
母親に「美大、目指してみたら?」と言われたのがきっかけにもなり、
美大進学向けの予備校に1年間通って、金沢美術工芸大学へ入りました。
– イラストレーターを目指そうと思ったのはいつ頃でしょうか?
大学生の頃です。同級生が就職活動をしている中、
自分は知り合いに紹介してもらった、東京の出版社やデザイナーに絵の持ち込みに行きました。
訳のわからない絵や、ヘタな絵も持ち込みに行って…
その頃の作品を見ると「こんなひどい絵を持って行ったんだ!」というのもあれば
「この頃の方が描けていたなぁ」というのもあったりして。安定していなかったですね。
卒業後は実家のある群馬へ帰り、バイトをしながら絵を描いて生活をしていました。
デザイン科の教授からは心配されていましたね。
その頃の私は「就職したって、やりたいことできない!」という感じでした。
でも実家に1年ほど居ると「これはヤバいな…」と思うようになり、
それからはデザイン事務所の求人に応募しました。そのとき、HBスタジオの唐仁原さんが拾ってくれました。
– そんな過去があったんですね!最上さんはいろんなタッチや技法で描くことができますが、
それらは仕事で求められる中で出来るようになっていったのですか?
色鉛筆は最初の頃から使って描いていました。
水彩は唐仁原さんが描く絵を見て、自分でもやってみたいなと思ったんだと思います。
ポンと描いた絵を唐仁原さんに「いいね」と言ってもらえて、
いいところを拾ってまた描いてみるということを繰り返したり。
今は仕事の内容によって描き分けたり、先方から「今回はこの描き方で」というリクエストがあったりします。
– どのタッチでもお仕事をされているのがすごいなぁと思いました。
最上さんはご自身でもデザインが出来るので、装丁と装画の両方を手掛けてみたいと思うことはありますか?
ぜひやってみたいです。
HBスタジオではデザイナーでもあったので、装画と装丁も含めやらせていただけたら嬉しいです。
– 今後、こういうお仕事をやってみたいというものはありますか?
今は出版系の仕事が主なので、それ以外、広告などにも仕事の幅が広がればいいな、と思います。
今回の展示のように旅行に行き、取材して描くというのもいつかやってみたいです。
連載も大好きです。ずっとそのお仕事と一緒に、ゆっくりと付き合っていけるようなところがいいですね。
いつか新聞連載も…! 50歳くらいにはやれていたらいいなぁと思っています。
今週の作家さんは上岡拓也さんです。HBでは初めての個展となります。
弱冠28歳ながら、店舗の内装を描くお仕事や、商品パッケージのお仕事などでご活躍中の上岡さん。
今回の展示では、外国の街並みやコーヒーのある風景を油絵の具で描いたそうです。
どの作品も上岡さん独特の大胆なタッチと、グラデーションの美しい色彩豊かな世界が広がっています。
見ているだけで、旅をしているような気分になれる楽しい展覧会となりました。ぜひお立ち寄りくださいませ!
– 今回はどのようなテーマで描かれたのですか?
あまりテーマは決めずに、
描きたいと思うものを気が済むまで描きました。
– どんなものを参考に描かれているのですか?
写真を元に、デフォルメしたり風景を組み立てたりして描いています。
モデルになる土地はニューヨーク、フランス、イタリア、カリフォルニアなど様々な国を描きました。
– どの作品もグラデーションが綺麗ですね。画材は何を使われているのですか?
油絵の具で描いています。
1年程前からこの手法で描くようになりました。
自分の描きたい雰囲気を模索していて、その作風は油絵じゃないとできない、とわかり
独学で描き始めました。
– 油絵のいいところ、楽しいところはどんなところですか?
油絵にした一番の理由は、「乾かない」ということです。
気づいたときに、乾いていないまま描けるというのがいいですね。
綺麗でマットなグラデーションは油絵の具じゃないと出せないです。
発色もいいですし。
昔の巨匠たちはみんな油絵でしたから、そのレベルを目指そうと思っています。
時代を越えて、ルネッサンスの画家たちにも負けたくない絵を描きたいです。
– 上岡さんは、絵でやっていこうと思ったのはいつ頃ですか?
小学校1年生くらいからです。
何かで負けたくなくて、でも勉強は全然ダメで。
昔から絵は得意でした。勉強はダメだけど「立派な大人になりたい」とは思っていました。
なので、今は「喰えてなきゃまずい」くらいに思っています。
それを当たり前にしないと。
将来的には画家になりたいです。
好きなものを描いているのが一番すき。性格的にもそうかなぁと思います。
もちろん、依頼をいただけたら何でも描きます!
でも本当の気持ちを言えば、自分の好きな絵を突きつめて、それがお金になれば一番ですよね。
– 理想的ですね!アトリエのような場所は欲しいですか?
んー…どうなんでしょう。
画家のマグリットはキッチンで絵を描いていたそうで、
その感じが自分に近いかなぁと思います。
絵はどこでも描けますしね。
広めな家で描けたら嬉しいなとは思います。
– 将来的には海外で活動してみたいとお聞きしましたが、それについてお聞かせいただけますか?
アメリカやヨーロッパのアートシーンが好きなので。
レベルも高いですし、そういうところで戦いたいという気持ちがあります。
それくらいの意識はあります!言葉もしゃべれない状態ではありますが、
「今だったらいける!」というタイミングがあればぜひ行きたいです。
– すてきなお話をありがとうございました。
これからもどんどん、絵が進化していきそうですね。楽しみにしています!
今週の作家さんは柳智之さんです。HBでは2年2ヶ月ぶり3回目の個展となります。
今回の展覧会では、これまでの柳さんの線画の印象とは変わり、
キャンバスに絵の具で大胆に塗られた顔、顔、顔…の作品たち。
真正面から捉えた表情からは、柳さんの絵に対する溢れんばかりのエネルギーがびしびしと感じられます。
会場で見ることのできる、柳さんが装画を手掛けられた数々の書籍、日課として描いておられるドローイングの作品集も圧巻です。ぜひお越しくださいませ!
– 今回の展覧会のテーマをお聞かせください。
個人的な絵と、仕事も含め描きためていた絵をいろんな手法で見せようと思いました。
表現の方法を統一しようかなとも思ったのですが、今描いているものをすべて出すということに。
表現方法は違っても同じ人間だし、展示した後に自分でも何かわかってくるんじゃないかなと思い、
このような発表にしました。
– 技法は違いますが、伝わってくるものは柳さんらしいなと思います。描いているものは想像上の人物ですか?
写真を見て描きます。しかし似せるという気持ちではなく、きっかけとなるようなものという感じです。
– 「顔」のシリーズはいつ頃から描くようになったのですか?
もともと描いていましたが3年ほど前から特によく描くようになりました。
にじみの表現を取り入れるようになったのは、去年の1月頃からです。
– 「顔」の作品を展示してみていかがでしたか?
家ではさすがに並べられないのでギャラリーで初めて並べてみて爽快でした。
またより大きいサイズで描こうという気になりましたね。
– 柳さんは専門学校を卒業後、すぐにフリーで活動をされていたそうですが不安はありませんでしたか?
音楽を元々やっていてバンドがあったので、まわりの人に就職している人がいなかったというのもあって、
しないのが普通みたいなところがありました。
卒業後は文藝春秋と新潮社へ持ち込みに行き、そのときは運よく両社ともお仕事を頂けたのですが
そのあとは全然ダメで。 その後、あまり売り込みはしていなかったのですが、HBファイルコンペで鈴木成一さんの大賞を受賞したことで、幻冬舎のPR誌「星星峡」の表紙と挿絵を1年間やらせて頂けることに。
それが一つの転機となったように思います。
尊敬していた鈴木成一さんに毎月絵を送るというプレッシャーの中でとても勉強になりました。
音楽をやる仲間がいて、何かが前進している感があったので、バイトしながらでもやってこれたんだと思います。
– 最後になりますが、今後どのようなイラストレーターになりたいですか?
突きつめていきたいことなどお聞かせください。
イラストレーションは、伝えなければいけないものだと思っています。
伝えるためには、世の中に定着した共通言語的なものでなければと思っていて、
それ自体を自分で作っていきたいと思います。本当に理想ですが…。
仕事だけこなしていてもダメで、自分で展示をしたり発表をしていくことで世の中に浸透していく。
それが求められるようになれば一番いいなと思います。
– すてきなお話をありがとうございました。また作品を拝見できるのを楽しみにしています!
HB VISUAL BOOKのごあんない
「メイド イン チャイナ」 作・絵 / 南 伸坊
価格1,000円
発行・HBギャラリー
中国を舞台にした、とんち話30章に伸坊さんが絵を添えました。
1ページよみきりのテンポのよい語り口と、伸坊さんのほのぼのとしたペン画が
なんとも心地よい1冊です。思わず、ぷぷっと吹き出してしまうようなお話ばかり!
HBギャラリー又はHBオンラインショップで好評発売中です!
南 伸坊(みなみ しんぼう)
1947年生まれ。67年都立工芸高校デザイン科卒業。
69年美学校・木村恒久教場、70年赤瀬川原平教場修了。
72年青林堂入社、『ガロ』編集長を経て79年退社後フリー。
イラストレーター、ライター。著書に『装丁/南 伸坊』(フレーベル館)
『仙人の壺』(新潮文庫) 『李白の月』(ちくま文庫)『本人の人々』(マガジンハウス)
2014年3月22日 5:08 PM | カテゴリー:HB VISUAL BOOK | コメント(0)
HB VISUAL BOOKのごあんない
「はるなつあきふゆ」 作・絵 / 久村香織
価格1,500円
発行・HBギャラリー
久村さんの描く作品のなかには、いつもおだやかな時間が流れています。
独特の視点で切りとられたワンシーンは、なにげない日常の風景でさえも詩的に彩られます。
いつ見ても色褪せることなく、ずっと手元に置いておきたい1冊となるでしょう。
久村さんのお人柄が感じられる、四季折々のやわらかなエピソードとともにお楽しみください。
HBギャラリー又はHBオンラインショップで発売中です!

久村香織(くむらかおり)
1974年東京生まれ。
1995年よりハッピー・バースディ・カンパニー所属。
唐仁原教久氏に師事。
2011年よりフリーに。TIS会員。
2003年TIS公募銅賞。
2007年HB FILEコンペ副田高行賞受賞。
http://kaori-kumura.com/
2014年3月22日 5:08 PM | カテゴリー:HB VISUAL BOOK | コメント(0)
HB VISUAL BOOKのごあんない
「Sammy」 作・絵 / 野田あい
価格1,200円
発行・HBギャラリー
エリックはとてもはずかしがりやのおとこのこです。
おともだちはこいぬのサミーしかいません。
サミーはエリックがピュウと口ぶえをふくと、
ちぎれそうになるほどしっぽをふってかけよります。ふたりは大のなかよしです。
ある日、サミーがいなくなってしまいました。
いくら口ぶえをふいてもかけよってはきません。(中略)
エリックはゆうきをだしてサミーをさがしにいくことにしました。
(以上、本文より抜粋)
野田さんのオリジナルストーリーと、見ているだけでほっとする丁寧なイラストレーション。
サミーを探しにでかけたエリックは、街でさまざまな人に出会います。
ハンバーガーショップのローザさん、おてんばなルイーズちゃん、本屋のジョーイさん…
野田さんの描く表情豊かな人物や、細部まで行き届いた風景画は物語に奥行きを与えます。
ひらがなで綴られた文章は絵本のような仕上がりで、大人の方はもちろん、
ちいさなお子さんへの読みきかせにもぴったりな1冊です。
HBギャラリー又はHBオンラインショップで発売中です!
野田あい
1976年東京生まれ
1998年ハッピー・バースデイ・カンパニー入社
唐仁原教久氏に師事
1999年HBファイルコンペVol.10木村裕治特別賞
2002年第2回TIS公募優秀賞
2008年よりフリー
http://www.tis-home.com/ai-noda
2014年3月22日 5:08 PM | カテゴリー:HB VISUAL BOOK | コメント(0)
今週の作家さんは、HBスタジオのデザイナーでもある白村玲子さんです。
上田敏氏によって翻訳された海外の詩集「海潮音」を読み描いた絵を
ポスターとしてデザインし展示しています。イラストレーション、タイトルロゴ、デザインまですべてお一人で手掛けられたそうです。白村さん独自の解釈で描きおこしたことで、詩の世界がぐっと身近に感じられるような
親しみやすい印象に変わりました。ギャラリーの空間を存分に生かした、 迫力のある展覧会となっております。
ぜひご覧くださいませ!
– 今回のテーマについてお聞かせください。
上田敏氏がヨーロッパの人たちの詩集を翻訳した「海潮音」をテーマにしました。
昔から自分の部屋にあった詩集で、いつからあるのかは忘れてしまったのですが
変に思い入れがある1冊です。引っ越しをしても捨てられず、ずっとそばにある本。
今まで気にしていなかったのですが、個展のテーマを決める際に
こんな本があったなぁと思い出し、読み込んで今回の作品を描きました。
– 個展のテーマ決めは悩みましたか?
わりと時間がかかりました。
以前出品したHBのファイルコンペの作品では、身の回りのものを描いたのですが、
自分はこうじゃない気がする…と思った時間がありました。
でも今回は自分に近いテーマを見つけられたと思います。
– かっこいい展示になりましたね。ポスターとして展示した理由はありますか?
イラストレーションでポスターを刷ってみたいという気持ちが以前からあったので、
こういう機会をいただいたので挑戦してみようと思いました。
– 迫力が出ましたね。質感もおもしろいなと思いました。どのような技法で描かれているのですか?
版を作って、ステンシルのような技法で描き、パソコン上で合成しています。
– それぞれの作品に入れられた「海潮音」のロゴもすてきですね。
最後まで悩んでいた部分です。
詩集の本なので、自由にやりすぎても違うな…といろいろ考えました。
– 自然なロゴで作品と合っていると思います。
白村さんは、イラストレーションのお仕事ではどんなことがやりたいことですか?
装丁のお仕事がやりたいです。自分はデザインもイラストレーションも勉強しているので
一度、文字やデザイン、イラストレーションまで一通りやってみたいです。
– はじめての個展で大変だったなと感じたことはありましたか?
最初はもっと単純なものを描いてたのですが、半分くらい描いてみてふと立ち止まる時間がありました。
ギャラリーのスペースを考えると、この作品ではダメかも…と。
またゼロからスタートし描き直したことが大変でした。勢いに乗ってガーっとやってもダメだなと。
– 詩からイメージを描くのは難しかったですか?
さっぱりわからない詩も中にはあったのですが、それも「自分はこう思う」と好きにやりました。
文章にとらわれ過ぎず、なにかキーになる言葉を探して描きました。
– すきな詩はありますか?
「よくみるゆめ」という詩が好きです。
「よくみる夢に知らない女のひとがいる、でも見たことのある人」といった
不思議だけど、そういう夢をみることがあるよなぁといちばん共感した詩です。
– 最後になりますが、今後制作していきたいものなどお聞かせ頂けますか?
もっと印刷技法などこだわって作ってみたいと思います。
イラストレーションに関しては、原画もしくは原画に近いものでお見せできたらいいなと…精進します!
これからも本や詩をもっと読んで、それに合った絵を描くにはどうしたらいいか、勉強していきたいと思います。
– ありがとうございました。今後益々のご活躍、楽しみにしています!
今週の作家さんは上村奈央さんです。
本の装画や挿絵、パンフレット、CDジャケットなど幅広くご活躍されています。
上村さんの描く淡い色彩と滲みのある線は、遠い記憶を呼び起こすような
懐かしい気持ちになれる作品ばかりです。
だれもいない公園、淹れかけのコーヒー、ぽつぽつと咲く草花 …
さまざまな空気感や気配、温度感までも表現のできる作家さんです。
現在は岐阜県にお住まいの上村さん、東京では初個展となります。
どの作品もじっくりと時間をかけて見ていたいものばかりです。この機会をお見逃しなく!
– 今回の展覧会のテーマについてお聞かせください。
「うたかた」という言葉には「はかない」や「泡みたいに消える」という
意味合いが含まれているそうです。
ありふれた日常が、気づいたらいろいろ変わっていってしまう。
そんな、はかない日々を大切にしたいという想いが込められています。
震災以降は、これまで以上にありふれた日常の大切さに気づきました。
昔から”せつなさ、あたたかさ、なつかしさ”が自分の中でテーマで
絵を見て、それらを感じるものを描きたいなと思っています。
あるデザイナーさんから「さみしい絵だね」と言われたことがあって、
さみしさを感じるというのも私の絵の特徴かなと思います。
– 描いているものは実際にある風景ですか?
日々過ごした地元の風景もありますが、
実際に見た風景よりは、頭のなかにある風景だったり、
記憶が組み合わさった風景を描くことが多いです。
– スケッチなどもされますか?
気になる風景をメモ程度に残したり、組み合わせたりして
その場で描くというよりは、頭の中にあるものを
家でらくがきのように描いたりはします。
– イラストレーターを目指そうと思ったのはいつ頃ですか?
大学4年のときに、デザインかイラストレーションの道に進むか迷ったのですが、
いったんは広告の仕事に就きました。
でもやっぱりイラストレーションでお仕事をしたいと思うようになり、
2年程勤めていた会社を辞め、東京に来て売り込みをしました。
– 本のお仕事が多いですが、上村さんご自身本を読むのはお好きですか?
読書は好きですね。気になった作家さんの本をずっと読んでいたりします。
川上弘美さんが好きで、川上さんの本の装画を描くお仕事を頂いたときは
すごく嬉しかったです。
– 好きな作家さんとお仕事ができたのは嬉しいですね。
上村さんの絵は余白もいいなぁと思うのですが、描くときに意識はされていますか?
空間は意識しています。
絵を描き始めたときから余白や「ま」のようなものは描いていました。
– その余白がいろいろなことを想起させるのかもしれませんね。
線のにじみもきれいです。画材はどんなものを使っていますか?
色えんぴつや水彩絵の具、水性ペン、水彩色鉛筆、アクリルガッシュなど
様々な画材を使って描いています。
– 色も線も繊細でずっと見ていたくなりますね。
ケーキの絵が多いのはなにか理由があるのでしょうか?
そう言われてみるとそうですね。
誕生日とか、ひなまつりなど母がケーキを焼いてくれたので
そういう記憶かもしれないです。
– すてきな思い出ですね。どのシーンも不思議と懐かしさを感じます。
最後になりますが、今後やってみたいお仕事はありますか?
本や出版関係、広告などいろいろとやってみたいです。
– ありがとうございました。また作品を拝見できるのを楽しみにしております!
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