今週の作家さんはきたざわけんじさんです。今年で7年連続7回目の個展開催となります。
今年も新作イラストレーションと、これまでのお仕事の数々を一堂にご覧いただけます。
浮世絵をモチーフに、さまざまなシチュエーションから描かれた富士山シリーズの新作は必見です!
「さくら色のかぜ」は4月27日(月)17:00までです。お見逃しなく!

— 今年で7回目の開催となるのですね。7年目をむかえた心境をお聞かせください。
そうですね、一番はまだ7年かなというきもちです。やっと7年なんだという。
— 春の個展開催、多くの方に浸透してきているのではないでしょうか。今回は、富士山をテーマに描かれた作品が新しくておもしろいですね。
HBのファイルコンペ用に描いたもので、ちょっと違うことをやってみたいなと思い制作しました。自分としては新しい試みです。このまま眠らせておくのはもったいないので、展示をしていろんな方の反応を見たいなと思ったので、このシリーズは展示しようと決めていました。この絵の感じで仕事に使えるかどうかは謎で、実験的な作品です。墨を多用しているので、仕事になったときにどうなるのかな?と思います。でも毎年個展をやると決めているからには、やりたいことはやろう!という気持ちで描きました。

— そのほかの作品もすべてお仕事で描いたものではなく、オリジナルですよね。
そうですね。僕は描いてて楽しくて心地よい、ふだん描いているイラストレーションで仕事がもらえたらいいなと思っています。でも好きな感じで描いていると「人を描いてほしい」とか、「もう少し細かく描いてほしい」という依頼が多いですね。なので、自分で納得ができる仕事はなかなかないです。広々とした絵はそんなに需要はなくて、仕事には使いづらいんだろうと思いますし、省略し過ぎなのかなと思います。
毎年、考え込んでしまいますね。展示をする度に、やりきったということがなく…。ずっとこの路線でやるのは無理で、飽きられるっていうのはわかってはいるんですが、このままじゃいけないなと思います。今回も実験的にやってみたので、また悩んで、違うことをやってみたいと思います。毎年チャレンジするような展示にしたいと思います。

— 継続の姿勢、いつも本当に尊敬します!きたざわさんは今も絵の持ち込みを続けられているそうですね。おそらく相当な数行かれてると思うのですが、最近はどういう所へ行かれますか?
毎年自分で色々と調べて、まだ営業に行ったことのない新規のデザイン事務所などにアポをとっています。
すべてのところが持ち込みを受け入れている訳ではないのでまた数が絞られますが、毎年必ず新しい事務所はいくつかありますね。

— 個展とお仕事の両方の制作を、毎年コンスタントに続けられていて、変化したなと感じることはありますか?
最初の頃は、もっと単純に描いていたんじゃないかなと思います。自分で描きたいものはシンプルにしたいけど、仕事では「もっと描き込んで 」と言わることが多いので、オリジナルの作品を描くときにも少し影響が出てるのかもしれないなと思います。あとは、最初の頃に使っていたパソコンが古かったということもあって、複雑な作業が出来なかったんです。パスの数を少なくしたり、なるべく省略しようとしていました。それも理由かもしれません。

— きたざわさんご自身が感じる、今後の課題は何ですか?
いいもの悪いもの関係なくとにかく続けていきたいなという気持ちです。HBさんではベテランのイラストレーターさんたちが 毎年個展をやられていますよね。自分はまだまだ甘いなと感じます。辞めたら楽になるけど、ふ抜けになるんじゃないかと…。笑 仕事だけやっていればいいのはすごく楽ちんですけど、自分はそういう性分ではなくて、無理してでもハードルを上げないとダメ人間になるのでは…と思ってしまいます。ファイルコンペとかもいいですよね。年末には20枚仕上げるという目標ができますし。個展は、稼げなくなるまでやるつもりでいます。
2015年4月22日 3:28 PM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
今週の作家さんは田口実千代さんです。HBでは初個展となります。
軽やかな筆致と淡い色彩が心地よい田口さんの作品。
抜けのよい風景画や、余白の描き方には、風が吹き抜けるようなきもちよさがあります。
広々とした空、可憐な植物、甘いスイーツ…など、田口さんのすきな世界観がたっぷりつまった展覧会となりました。ぜひお立寄りくださいませ!

— まずは今回の展示テーマについてお聞かせください。
「うたう風のように」というタイトルに決めたので、きもちのよい空間にしたいなと思っていました。
HBでの初めての個展なので、具体的なテーマよりもいつもの自分らしい絵で描けるものにしようと。
そして、見ている人が気持ちよくなる空間になったらいいなと思いながら描きました。
ふだんから、のびのびした絵が描けたらいいなと思っています。
— 今回描かれているものは、 実際に見て描いているのですか?
静物は実際にセッティングをして描いていて、風景は今まで自分で撮影した写真からチョイスしています。
今まで行ったことのある場所なのでわりと覚えています。
仕事で描く場合は、いろいろ混ぜて描きます。個展では好きな絵を描けばいいので、自由に描きました。

— 旅行にはよく行かれますか?
旅行は大好きです。頻繁には行けないですが、旅先でスケッチや写生をするのが好きです。
旅行と絵を描くこと、大好きなことがダブルになるんです。セツモード出身ということもあり、外で大きな絵を描くことも好きです。雪が降ったり、うれしいと感じるとすぐ描きたくなります。
いつも小さめのスケッチブックを持っていて、水彩やペンで描きます。すごく楽しいです!
描いている時間が多いので、たくさんの場所は観光できないのですが、ゆっくりその場に居るのもいいなと思います。
外食するときも、食べる前に早描きでスケッチしたりします。
神奈川の出身なので、空や海、山とかも風景も広々としたものを見たり描いたりするのも好きですね。
外で描くと人が寄ってくるので、そういうときはなかなか描けませんが、外で描くととても気持ちいいんです。

— その場で描いている、空気感やきもちのよさが絵から伝わってきますね。青色をよく使われているように思いますが、やはりお好きな色なのでしょうか。
青色と、蛍光のピンク色が好きです。好きな色ばっかり使っていてもあれなのですが。
夜を描くのも好きです。夜の中に光っている、ちょっと蛍光が入った色が好きです。
— 夜の風景以外にも、所々に少し蛍光のピンクが入っていますね。最後に仕上げのような感じで、ポイントに入れるのですか?
自分でもわりと気に入っていて、最後の方に描き入れます。

— 蛍光色がきいていて、綺麗だなと思います。
話は変わりますが田口さんは以前、パリで個展をされたこともあるそうですが、どのような経緯で行かれたのですか?
その時は、パリで個展やってみたい!行っちゃえ!という気持ちでした。
3ヶ月近く向こうに住んでいて、現地で描いた絵と、日本から送ってもらった絵を展示しました。
DMを持って本屋やお店など、置いてくれそうなところへ配り歩いたりしました。
午前中は語学学校へ行き、個展が始まるまでは苦しくて、終わってからやっとパリ生活が楽しめた感じでした。
その頃はイラストレーターになることは意識していなくて、ただ絵を描くのが好きで、絵を見てもらいたいという気持ちでした。個展後はすごく疲れて、しばらくもういいやと思うのですがまたやりたくなります。個展をすることが好きですね。
その後、F-schoolとMJイラストレーションズでイラストレーションを学びました。
先生にアドバイスを頂き、仲間に刺激をうけ、とても勉強になりました。

— 個展、楽しいですよね。またやりたくなるというお気持ちわかります。
最後になりますが、今後はどんな活動をしていきたいですか?
仕事をもっとしたいです。装画ももちろんですし、憧れは広告で、大きく使われているものを見るといいなぁと思います。子どもの頃から絵本も憧れているので1冊まるまる描いてみたいです。
初めて鈴木成一さんから頂いた『野生時代』でのモノクロの挿絵のお仕事は、日にちが迫っているにもかかわらず、楽しくて10枚以上描いたりしました。初めて描くモノクロも楽しいなと感じたり、仕事で色々なものが描けるのもありがたいと思います。仕事で描く絵は、より多くの方に見てもらえるのでそれも嬉しいです。絵を描くのが基本好きなので、なんでもやってみたいなと思います。
2015年4月14日 2:52 PM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
今週の作家さんは大竹守さんです。約2年ぶり3回目の個展となります。
大竹さんならではの、疾走感溢れるタッチで描かれた太宰治の生涯。数々のエピソードと共に、太宰の生き様を体感するような展覧会となりました。大竹さんの最近手掛けられた装画、末井昭『自殺』や田中慎弥『宰相A』などの原画も展示しております。ぜひ多くの方にご覧いただきたいです!

— 今回も、ものすごい作品数ですね。テーマはなぜ太宰治なのですか?
今回急遽個展の開催が決まり準備期間が非常に短かったため、どうしよう間に合うかな?間に合うかな?間に合うかな?間に合うかな?と相当苦悩しました。そしてこの「間に合うかな?」という感覚をどこかで経験したことがあるぞこれは『走れメロス』じゃないか!と。そういえば以前仕事で『走れメロス』の装画をたくさん描いたっけ、それじゃあテーマは太宰にしようと。『走れメロス』の仕事の経緯はというと、2012年『PUNK/生きる1』で『人間失格』の文庫本160冊を自分で装丁し『勝手に人間失格フェア』と称して展示をしたのですが、その個展の直後に個展のことをまったく知らない方から偶然『走れメロス』の仕事の依頼が来て、もしかして太宰を呼んじゃったのか?と怖かったんですが、以来、太宰のことは強く意識していました。もしかしたら太宰に憑依されてるかもしれませんw

「勝手に人間失格フェア」写真
— 大竹さんにとって、太宰治はどんな存在なのでしょうか?
そもそも太宰初経験は教科書に載っていた『走れメロス』で「なんだか説教くさい話だな」という印象でした。その後まったく読まず、青年期に「太宰太宰」言ってる太宰大好き人間のことを「太宰太宰うるせえな、辛気くせえなまったく」と思っていました。30代半ばにして絵を描きはじめ、生活に行き詰まり、自分がそろそろ太宰が死んだ年齢(38歳)に近づこうとする頃、そういえば読んでなかったなと、初めて『人間失格』を読んだんです。そしたらものすごく面白かったんです。主人公が絵描きという設定で自分と重ね合わせたのかもしれません。
その頃つきあった婦女子が多少メンヘラ気味の太宰好きだったため、毎年6月の桜桃忌に太宰の墓参りに一緒に行ったりしていたんです。その太宰好きの婦女子にはよく「太宰みたいだね(内面の屈折具合が)」とか言われていました。
その太宰好きの婦女子とは5年ほどつきあい、自分が装画を描いた『走れメロス』が発売されたそのすぐ後に別れました。今思い出しましたが『走れメロス』発売記念にその婦女子にお祝いをしてもらえることになり、そのスケジュールの調整の過程で色々もめ事があって痴話喧嘩となりそれが引き金となって大喧嘩して最終的に別れました。(以前から別れる別れないの修羅場を幾度となく繰り返していたためそれが直接の原因ではないですが)もしかしたらその婦女子と別れたのも太宰に憑依されたせいかもしれないですねw

— 大竹さんは近年、装画を描く機会が増えたと思うのですがどれもぴったりないいお仕事ですね。
それぞれの本にまつわるエピソードをお聞かせ頂けますか?
●末井昭『自殺』
2013年のHBファイルコンペ藤枝リュウジ賞個展『PUNK/生きる2』の後、末井昭さんの『自殺』の装画の依頼が来ました。装丁は鈴木成一デザイン室です。太宰は最終的に自殺したので、今回の太宰がテーマの個展に、末井さんの『自殺』の原画も違和感なく展示できると思いました。初日には末井昭さんと、現在の奥さんで写真家の神藏美子さん(最近『たまきはる』を出した)も来ていただきとてもうれしかったです。『自殺』は悩める現代人必読の名著なので1人2冊は買うべきですね。末井さんにサイン本もわざわざ作ってもらったので欲しい人はお早めに。(残りわずかです)


大竹さんが書いた『自殺』推薦文
●田中慎弥『宰相A』
2013年TIS公募で大賞をとり授賞式のスピーチで酔っ払って長々とスピーチし今では何を話したかほとんど忘れてしまったのですが、たしか「大賞受賞が自分には身分不相応で肩の荷が重いけれども、せっかく審査員のみなさんに選んでいただいたので(辞退するわけにはいかず)いただきておきます(もらっといてやる)」みたいな発言をして「田中慎弥の芥川賞受賞会見みたいだな」と言われた記憶があります。その田中慎弥さんの本の装丁の仕事が自分に来たのも不思議な縁で面白いです。

— 今回の個展も、極限まで出し切った感があり、大竹さんのPUNK精神を感じました。展示した感想をお願いします。
唐仁原教久さんも新潮文庫の太宰治シリーズを手がけています。その唐仁原さんのHBギャラリーでテーマが太宰の個展ができてとてもうれしいです。太宰のすごいところは、常に死を鼻先にぶらさげて全力疾走しているにもかかわらず、なおかつユーモアにあふれているところです。『人間失格』執筆時の太宰は本当にもうヘロヘロでいつ死んでもおかしくない状態にあったのに『人間失格』の中には笑ってしまうくらいにユーモアがあふれているんです。
実は、昨年1年間ずっと調子が悪く仕事以外で絵をほとんど描かず、絵から逃げていました。もしかしたら、今回突如個展を開催することになったのも「絵から逃げるな、ちゃんと走れ(描け)」という太宰からのメッセージなのかもしれません。今もまだ自分に太宰が憑依しているかどうかはわからないですが、自分も太宰を見習い権威に媚びることなく、PUNK&ユーモア精神で今後も突っ走り続けたいと思います。
元気で行かう。絶望するな。では、失敬。(太宰治『津軽』より)

2015年4月4日 6:11 PM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
今週の作家さんは領家明子さんです。ご自身はじめての個展となります。
現在、島根県にお住まいの領家さん。展示のためはるばるお越しいただきました。
ふだん見ている、身近な景色を元に描かれたという今回の作品。
領家さんのフィルターを通すと、だれも見たことのない新しい景色に生まれ変わりました。
表現力豊かな色彩と形は、絵を描く楽しさに溢れています。領家さんの初個展、ぜひ多くの方にご覧いただきたいです!

— 今回はどんなテーマで描かれましたか?
昨年、田舎に引っ越したことで、風景を描く感覚が変わりました。
ずっと建物を描いていたのですが、あまり執着がなくなったので
建物を含めた風景を描こうかなと思い、まわりにあるものを見て描きました。
— 地元のある、島根県にお引っ越しされたんですよね。海は近いですか?
山も海もあります。すぐ行ける場所です。
— 絵に描かれた場所は、昔から馴染みのあるところなのでしょうか。
10年以上居なかったので、新鮮な部分もありました。

— 領家さんは東京に5年程お住まいだったんですよね。
青山塾へ通われていたそうですが、その頃から風景を主に描いていましたか?
人が描けなかったので、風景を描いていました。
— 風景といっても、領家さんの作品は色遣いも形もすごくおもしろいですよね。
映画がお好きだそうですが、そういったものが絵に影響していますか?
何か描きたいなと思うのは、映画の場面というよりは音楽の方が大きいかもしれないです。

— 学生の頃から絵は描かれていましたか?
きちんとやりはじめたのは3年前くらいです。
昨年仕事を辞めてからはがっつりやれるようになりました。
— イラストレーターを意識したのもその頃でしょうか?
今でもなれたらうれしいと言うか、未だにイラストレーションというのが100%よくわからないです。
他の人のようなイラストレーションにはならないから、どうしたらいいのかなという気持ちが漠然とあります。

— 地元に戻られて、絵を描く上で良かったなと感じることはありますか?
環境が変わったのが一番大きいです。仕事も辞めて時間もあるので、描く時間が増えました。
あと、東京に居たときは建物が近かったといいますか、距離感が違うなと感じます。色も全然違う。
— 色遣いも以前と変わりましたね。赤色が増えているように思います。
そうですね、赤とか朱色とか。
色は頑張って変えようとしている部分と、環境の変化との両方だと思います。

— 以前より絵が全体的に広々としていて、色遣いも自由な感じがいいですね。
領家さんは、今後どのような活動をしていきたいですか?
仕事をしたいです。媒体問わず、何でもやってみたいです。
— 書籍以外にも、音楽、舞台など色々合いそうですよね。今後のご活躍楽しみにしております!
2015年3月28日 2:50 PM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
今週の作家さんは村上朋子さんです。ご自身はじめての個展となります。
村上さんが大好きな植物をテーマに、椿やモクレン、ハナミズキなど
やさしい色合いとカタチで、版画のようなぬくもりを感じる作品が並びました!
ゆったりとした時間を感じられる展覧会です。ぜひ見にいらしてください!

— 今回はじめての個展となるそうですが、やってみようと思ったきっかけなどありましたか?
自分が色々と営業をしてみて、もっと色々な人に作品を見てもらうきっかけになればと思いましたし、
仕事を増やしていきたいと思ったときに、個展をひらくのがいいのかなと考えました。
あるディレクターさんに「個展した方がいいよ」とアドバイスを頂いたこともありますし、
イラストレーターとして活躍している方たちは、何だかんだ自分から活動しているなと思っていました。
HBで個展をした人は仕事が増えているイメージがあります。
自分の好きなイラストレーターさんはどんな活動をしてるのかなと調べたり、
どうして仕事にむすびついたのかを自分なりに分析してみると、
個展を開いたり、自分なりに作品ファイルを作ったりすることでした。

— 確かに、みなさん自分からどんどん動いていますよね。作品を飾ってみていかがですか?
本当に全部お膳立てして頂いたと言いますか…
意外ときちんと収まったので、ひと安心です。
— 今回はテーマを植物に絞って発表されましたね。
元々、植物だったりガーデニングがすごく好きなんです。
描きたいテーマはたくさんあったのですが、色々描くと印象が薄れてしまうのではと感じました。
何がいいかなと思ったときに、自分の好きなものでやろうと。そこで植物をテーマにしました。
個展の目的は仕事につなげるためですが、仕事が来る前の段階として
こういう絵を描く人がいるんだ、ということを知ってもらいたいという気持ちも大きいです。

— 実物では複雑な形をした植物も、村上さんによってデザインされていて素敵ですね。
まわりに植物がたくさんあるのでしょうか。散歩などよくされますか?
今住んでいるところが緑豊かなところで、川崎市で二子玉川へもすぐ行けるのですが、
川を一本渡ると、梨畑があったりぶどう畑があったりしてびっくりしました。
子どもの送り迎えなどで自転車で通ると、小さな川があったり、川沿いに色々な植物が植わっていたりします。
近くに森林公園もあります。

— 色々な植物を観察できそうですね!
村上さんは現在の絵のスタイルになってどれくらい経ちますか?
色々と試行錯誤で、HBファイルコンペで初めて2次通過したのが2008年なんですが、
そのときは布や別の素材を使って切って制作していました。
営業へ行ったときに「切った線がおもしろいね」と言って頂けたことがきっかけです。
2012年には、アートディレクターの大貫卓也さんの『チョイス』で選んで頂いたときは、
白黒のタッチの作品でした。そのときに「これでいいんだ!」と確信ではないですが、そう思いました。
“和”の感じを褒めて頂けて、そういう絵は意外と少ないから、というような講評をして頂いて
なるほどなと思いました。今でも少し和を感じさせるように、意識して制作しています。
いかにも和風な絵や、墨で描くような和風ももちろんありますが、
かわいいけれど、和の感じがする絵は少ないかなと思います。

— 村上さんの和の感じはとても親しみやすいですね。 今後はどのように活動していきたいですか?
装丁のお仕事や広告、幅広くやりたいです。
どんどんやっていけたらいいなと思います。文芸誌のお仕事などもやっていきたいです。
2015年3月21日 11:59 AM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
今週の作家さんは袴田章子さんです。HBでは初めての個展となります。
四季折々の自然豊かな風景と、少年と犬のほのぼのとした日々が丁寧に描かれました。
トリミングや色合いも美しく、抜けのある気持ちのよい作品です。ぜひご覧いただきたいです!

— 袴田さんはこれまで個展をされたことはありましたか?
4年前にもやったことがあったのですが、作風は今と違って鉛筆画での展示でした。
イラストレーションを意識した個展は初めてです。
— 展示をしてみていかがでしたか?
反応をもらえることが何よりありがたいですね。
自分でもこれだけ揃って見ることがなかったので、次の課題が見えてきました。

— 今回の少年と犬のテーマは、スケッチを描いていて思いついたのですか?
なんとなく描いていたものを、広げていきました。小さい紙に描いていたので、ほんとうに落書きだったんです。
— 2人のほのぼのとした雰囲気がいいですね。
袴田さんの作品は風景がとても印象的ですが、写真は普段からよく撮られるのですか?
ケータイで写真を撮ったりするのですが、だいたい間に合わないんですよね。
撮りたいときに、カメラを持っていなかったり。でも景色は覚えています。

— 昔見た風景なども覚えているのですか?
印象的な景色だったりすると、大かた覚えていたりします。
あれを再現してみたい!という気持ちで描きます。
ここ好きだな、と思うと旅先でも覚えていますし、新幹線に乗って見た景色などけっこう覚えています。
この辺の森にたしかいい小屋があったなぁとか。
いいなぁと思う景色があっても、速すぎて写真にはおさめられないんですよね。

— すごい観察力と記憶力ですね!記憶を頼りに描いているとは驚きました。
イラストレーターを志したのはいつ頃ですか?
MJイラストレーションズに入った頃なので、約5年前くらいです。
写真をやっていたときがあったのですが、やっぱり絵の方が思い通りに表現できるなと思いました。
絵で活躍している方を見て、羨ましくなったんです。
— 5年前に入られてから、現在も通われているんですよね。
はい、そうです。最初はイラストレーションというものがわかっていなくて、
2年くらい経って徐々にわかってきました。絵と何が違うのか、結構迷いましたね。
— 絵のタッチも変わりましたか?
最初は鉛筆で細密な絵を描いていたのですが、絵の具を使うようになりました。
絵の具の登場が一番大きい出来事だったなと思います。

— MJに通ってよかったなと思う一番のことは何ですか?
やっぱり仲間ができたことですね。あとはイラストレーションの楽しさを知ったことです。
毎回飲み会があるんですが、絵の話はほとんどなくて、生活の愚痴を言い合ったりしています(笑)
— みなさん仲良しですよね! 情報交換、楽しそうですね。
最後に、今後どんな活動をしていきたいかお聞かせいただけますか?
今回展示してみて、自分では気づかなかったのですが
「絵本にしてみたら?」 と言っていただけたので、作ってみようかなと思いました。
元々、字のない絵本も好きなので、絵だけで読める本もいいなと思います。
他にも、物語や背景が感じられるような、商品や本でイラストレーションに起用されたらいいなと思います。
憧れは「神谷バー」のお仕事です。ちょっとストーリーが感じられて、CMみたいな感じが憧れですね。
2015年3月17日 4:18 PM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
今週の作家さんは山下アキさんです。HBでの個展は約2年ぶり、2回目となります。
山下さんの故郷・長崎をテーマに、レンガ作りの教会や石畳、整列したビルの窓など、
山下さんならではの視点で描かれた、色とりどりのユニークなペン画の風景が並びました。
展示作品を収録した作品集も見応えたっぷりです。お見逃しなく!

— 前回の展示の貼り絵もとても面白かったですが、今回は線画でたくさん描かれましたね。
今回は最初から線画でやろうと思っていました。 自分で発表したいことをテーマにしよう、とも決めていました。
— 山下さんが描かれた教会は、実際に行かれた場所ですか?
はい、そうです。五島列島の教会は去年、父と巡りました。
それより前の2011年に、熊本県の天草に、父とお正月に旅行へ行ったのですが、
そのときたまたま旅行プランに教会が入っていました。今思えばそこが最初に行った教会です。
大浦天主堂は以前から描いていたのですが、 それも2011年頃だったと思います。
最初は建築物の一貫として見ていただけでしたが、テーマとして巡り出したのは去年です。


— 地元をテーマに描いてみていかがでしたか?
よく知っている場所じゃないと描けないなと感じました。とても描きやすかったです。
— 展示作品にある「活水学院」は実際に山下さんが通われていた学校なのですね。
はい、そうなんです。ミッション系のプロテスタントの学校で、毎日礼拝をしていました。
聖書や賛美歌、礼拝は馴染みがありました。

— 今回のテーマは、山下さんのルーツでもあるのですね。 他にも、レンガや石畳などの連続した模様が山下さんらしいなと思うのですが、これらも何かルーツがあるのでしょうか。
レンガなどのモチーフは東京に来てから描き始めました。
長崎に住んでいるときは、レンガや石畳も気にしていなかったのですが、
振り返ってみると景色がよかったんだなと気づきました。
建築物もいいものがたくさんありますし、風景もとてもいいんです。
今になってみると、地元の風景がルーツになっているかもと思います。
— 長崎の良さが見えてきてよかったですね。山下さんの絵で、長崎の旅本などがあったら欲しいです。
最初はやりたいなと思ったのですが、今回は教会に特化してみました。
お土産や食べ物、地図などもぜひ描いてみたいですね。

— 今回、展示にあわせて作られた作品集もとても素敵です。制作してみていかがでしたか?
展示ギリギリの完成だったのですが、作ってよかったです。
自分でただ絵を並べるだけではない作品集を作りたいと思っていて、
編集の方が全体の構成をしてくださったりと、協力してくれたのが嬉しかったです。
— すてきな本が完成しましたね。
最後に、今後の活動目標をお聞かせ頂けますか?
もっとイラストのお仕事がしたいなと思います。
仕事の量と幅を増やして、堂々とイラストレーターと名乗れるようになりたいです。
待っているのではなく自分発信で、もっと頑張っていきたいと思っています!
2015年3月10日 8:20 PM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
今週の作家さんは妹尾香里さんです。HBでは初めての個展となります。
ステーショナリーのお仕事や、雑誌の挿絵、装画のお仕事などでご活躍中の妹尾さん。
今回は、生き物たちのなんでもない日常をテーマに、ほのぼのとした楽しい空間が広がりました。
大人っぽいかわいさもあるキャラクターや色合いが魅力的です。
隅々まで見応えのある展覧会となっております!お見逃しなく!

— 妹尾さんの絵は物語性も感じられて、とても楽しいですね。何かテーマを決めて描かれてるのですか?
クマとか森のシリーズは描きやすくて描いちゃうんです。
雑誌を見てかわいいなと思ったものから、イメージをふくらませて描いたりすることもあります。
自分だけで描いていると、いつも同じような感じになるので、
無理矢理テーマを与えて描くこともやってみようと思います。
— どの絵もアイデアが豊富だなと思うのですが、常に書き留めたりしているのですか?
ふと思いつきます。ラク描きもしないので、描くぞ ! と思って描きます。
— よく見ると小さい生き物が居たりして、じっくり楽しめますね。
妹尾さんは個展をされるのは何回目ですか?
今回で3回目で、カフェや小さいギャラリーでやったことがあります。
初めてこういった場所でやるので、不安で怖いです。

— 妹尾さんは岡山のご出身だそうですが、東京での活動はいつ頃始められたのですか?
岡山の大学を出て、就職のため東京へ来て、デザイン関係の仕事に就きました。
中古車やタイヤの広告などをつくっていました。
派手で目立つものが多く、自分には向いていなかったかな…と思います。
そこは1年で辞めてしまったのですが、最後にやらせてもらった仕事が、ちょっとだけ絵を描く仕事だったんです。
それが楽しくて絵の方に進むきっかけにもなりました。

— お仕事を辞められた後はどのように絵の道に進まれたのですか?
通勤も嫌だったし、次の仕事のことは何も考えていませんでした。
しばらくは派遣の仕事でお金を貯めて、その1年後に青山塾へ通うことにしました。
イラストレーションの塾選びにはすごく迷ったのですが、青山塾へ通っている方に、
メールでお話を聞いてみたらすごく丁寧にお返事をくださって、そのことがきっかけになりました。
入ったときは、人物を描く授業が多かったので、自然とそういう絵を描く機会が多かったのですが、
100%ORANGEさんが講師で来てくださったときに、鳥の絵を描いて見てもらったら「これがいいんじゃない?」と
言ってもらえて、それからは得意なものを描くようになりました。
— 青山塾へはどれくらい通われたのですか?
派遣の仕事をしながら、3年間通いました。

— 卒業後は営業などされましたか?
3年前にまとめて営業しました。1日2~3件電話をかけるだけで、すごく緊張しました。
でも実際にかけてみると、みんな優しい人でした。
その後すぐに、雑誌「リンネル」の挿絵のお仕事が来ました。
「ファイルを見ました」とご連絡をいただけて、すごく嬉しかったです。
ちゃんと見てくれているんだ!と思いました。
— いいお話ですね。ステーショナリーのお仕事も、妹尾さんの作風にぴったりですが、これはどのようなきっかけですか?
このお仕事は、井の頭公園のアートマーケッツに出展した際に、お声掛けいただきました。
2回続いたお仕事で嬉しかったです。

— 今後やってみたいお仕事はありますか?
CMがやりたいです。 どどっ!!ていうような感じのものをやりたいです。
テレビで流れたらみんなに見てもらえるのがいいなと思います。
他には、これまでは1回きりのお仕事が多かったので、連載のお仕事などやってみたいです。
有名になれるようにがんばります!夢は『情熱大陸』にでることです。
2015年2月28日 8:02 PM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
今週は弊社スタッフ6名によるグループ展です。
「和」をテーマに思い思いに絵付けをした、お面やこけしなどの玩具の販売と
新作イラストレーションを展示しております。ぜひお立寄りくださいませ!
NORIBOU / 唐仁原多里 / 白村玲子
藤井紗和 / 桑原紗織 / 村田恵理


村田恵理

NORIBOU

藤井紗和

桑原紗織

白村玲子

唐仁原多里

2015年2月22日 4:54 PM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
今週の作家さんはオガワミホさんです。HBでは初めての個展となります。
女の子のポートレイトをテーマに制作をされているオガワさん。黒い瞳と、デフォルメの美しさが目をひく作品です。
様々なシチュエーションで、女の子の繊細な内面を見事に表現されました。ぜひご覧いただきたいです!

— オガワさんはこれまで個展をされたことはありましたか?
2002年に初個展をしました。当時も女の子をテーマに描いていたのですが、
油彩で渋い茶系の、色味があまりない世界観を描いていました。
画家の松本竣介や佐伯祐三に感化されていた時期で、あの暗い雰囲気のタッチで友人や女性を描いていました。
学祭で発表した作品を見てくださった、ギャラリーオーナーの方に声をかけて頂き展示をしたのが最初です。

— その頃からイラストレーションを意識されていましたか?
当時はまだ意識していなかったです。
大学時代は油絵学科だったのですが、卒業してからは広告制作会社にデザイナーとして入りました。
絵を通して、社会とのつながりを持ちたいという気持ちや、自己満足ではなく世に出したいという気持ちがありデザイナーという職業を選びました。そこで仕事をしていくうちに、イラストレーターという職業を知りました。
元々は絵描きだったのでイラストレーターへの道へ魅かれていき、自分の絵で仕事をしたいと思い会社を辞めることに。
同時に、青山塾へ入り勉強をしながらイラストレーターを目指しました。

自分の絵がなかなか決まらず、今の絵になるまで7年くらいかかりました。迷いながらもこつこつと描いてきました。
女の子を描いているときは幸せです。気持ちがいいので、描くことだけは辞めないようにと思い続けてきました。
個展を決めたときに、女の子だけの絵でやろうと思ったのですが、
人に見せるにはどうしなきゃいけないんだろうと、1年間真剣に考えさせられました。
そこから絵が急に変わったかなと思います。個展を決めてよかったと思いました。
見せる責任が出てきて中途半端には出来ないなと思うし、いかに楽しんで見てもらえるか、かつ女の子だけで成立できるようにと考えました。

— ポートレイトだけで楽しめる展示になっていて素晴らしいと思います。今後はどんなお仕事をしていきたいですか?
最近、文庫本の装画を描かせていただいたのですが、これからももっと装画のお仕事や、
本にまつわるお仕事をしていきたいです。そこからまた幅広くお仕事をしていきたいと思っています。

2015年2月17日 1:03 PM |
カテゴリー:未分類 |
コメント(0)
« 古い記事
新しい記事 »